まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

 スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | CM(-)


 『む ら び と』のようです


35名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 01:46:35 ID:NgqitKuk0

  .,、
 (i,)
  |_|




36名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 01:47:51 ID:NgqitKuk0
(-@∀@)「悪霊が集う村…ですか?」

(,;゚Д゚)「ええ、とても恐ろしい体験をしました」


と、いい色に日焼けした顔を真っ青に染めて心霊体験を伝えてきた
彼ほどの体躯であるならば、むしろ幽霊が走って逃げそうなものだが…
体を鍛えても、内面が図太くなるかはまた別の話のようだ


(-@∀@)「して、どのような場所でしたか?」

(,;゚Д゚)「それはもう筆舌しつくしがたいものでした」


最初に『筆舌しつくしがたい』という言葉を考えた人は頭の良い馬鹿だろう
こう言えば面倒な説明をしなくてもいいのだから


(-@∀@)「まぁ…百聞は一見に如かず、と言いますしね。直接行って確かめる事にしましょう」

(,;゚Д゚)「正気ですか!?」

(-@∀@)「あなた、私を誰だと思っているんですか?」



(-@∀@)「オカルト雑誌『ジーザス!!』のカリスマ記者、『朝日アサピー』」

(-@∀@)「幽霊如きに屈するような臆病者に、この仕事は務まりませんよ」


37名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 01:48:42 ID:NgqitKuk0




『む ら び と』のようです






38名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 01:49:40 ID:NgqitKuk0
電車とバスを乗り継ぎ、片道五時間
一番近いバス停から歩いて一時間
ようやく見えてきた廃村は、想像以上に荒廃していた


(-@∀@)「如何にもって場所ですね」


家屋はどこも固く扉を閉め、酷いところは窓ガラスが割れ、雨風にさらされ室内が荒らされていた
田畑があったであろう土地は、雑草と害虫が占領していた
情報提供者の…なんて言ったけな、『キソ』さんだっけ…まぁなんでもいいや
彼は林業の一環としてこの場所に立ち入ったらしく、怪異に巻き込まれたそうだ


(-@∀@)「一本しかない道路、周囲は山と湖に囲まれている…まるでホラー映画のセットのようだ」


そう、この場所は『出来すぎている』
まるで怪異を目にするために訪れる者を、歓迎するような…


('(-@∀@)「いや、考えすぎか…」

('A(-@∀@)「とにかく、キャンプを張れる場所を探しますか。今日は疲れたし、探索は明日に…」




('A`)「む ら び と」

(;-@∀@)そ「!?」



ガツン、と頭に衝撃が走り
廃村での一日目が終了した


39名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 01:51:08 ID:NgqitKuk0
―――――
―――



(;-@∀@)「う、ううん…」


目を覚ますと


('A`)「…」

( ^ω^)「…」

<ヽ`∀´>「…」

(´・ω・`)「…」

N| "゚'` {"゚`lリ「…ウホッ」


(;-@∀@)そ「ぎゃあああああああああああああ!?なになに何なのおおおおおおおおお!?」



ふんどし一丁の屈強な体の男たちが、周りを取り囲んでいた


(;-@∀@)「こええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」


幽霊にはめっぽう強い私も、変態たちに囲まれては手も足も出ない


('A`)「む ら び と」


(;-@∀@)「え!?何なの!?」


『村人』、と言葉を発したこいつは、間違いない、私を攫ったマッチョだ
ムキムキな体とは相反し、その顔に血の気は無い
まさかこいつらが件の悪霊とやらか?いやねーわこいつら幽霊にしてはくっきりしすぎてる


40名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 01:51:53 ID:NgqitKuk0
( ^ω^)「む ら び と」

<ヽ`∀´>「む ら び と」

(´・ω・`)「む ら び と」

N| "゚'` {"゚`lリ「やらないか」


続けて、他のマッチョたちもその言葉をリピーtいや一人だけなんか違う


N|*"゚'` {"゚`lリ「パンパンだぜ」


やべえ、こいつだけやたら血色が良い
しかも目が据わってやがるこれアカン奴や一刻も早くここから離れないと死ぬ主に穴が埋まって死ぬ



(;-@∀@)「うわ、うわああ!!」ギシギシッ

(;-@∀@)そ「ぎゃああああああああああ拘束されてるううううううう!!!!!」


椅子にギッチギチに縛られている!!
なんてこった!!金縛りはなんども経験しているが、こんな物理的な方法は初めてだ!!


('A`)「む ら び と」

(;-@∀@)そ「ごめんなさい!!」


悪いのは向こうなのについ謝ってしまう
筋肉の圧迫感がとても恐い!!これが本当の恐怖か!!


41名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 01:53:26 ID:NgqitKuk0
( ^ω^)「む ら び と」

(´・ω・`)「む ら び と」

N| "゚'` {"゚`lリ「かまわないでホイホイ食っちまおうぜ」


ヤバイ食われる、これは多分性的な意味で食われる
なんであいつだけやたら悠長に喋っているんだとても恐い


<ヽ`∀´>「む ら び と」


五人の中でずば抜けてムキムキのマッチョが近づいてくる!!
足跡がしない!!ニンジャ!!!!


(;-@∀@)「イヤー!!」


<ヽ`∀´>「む ら び と」ホドキホドキ

(;-@∀@)「えっ…」


恐い顔とは裏腹に、拘束をやさしく解いてくれた


42名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 01:54:22 ID:NgqitKuk0
(;-@∀@)「あ、ありが…」


彼の指先が、手首に触れる


(;-@∀@)そ「ひっ!」


『冷たい』


<ヽ`∀´>「…」


<ヽ`∀´>「む ら び と」


拘束を全て解くと、彼は静かに後ろに下がった
その無表情な顔に、ほんの少しの寂しさが差した気がした


(;-@∀@)「あ、ありがとうございます…」


まさか、この筋肉モリモリ、マッチョマンの変態たちが
『悪霊』だというのか?


43名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 01:55:41 ID:NgqitKuk0
以前、気を抜けない状況が続くが
手足が自由になった事で周りを見渡す余裕が出てきた
そこはまるで…


(;-@∀@)「マシンジム…?」


ランニングマシンにエアロバイク
筋力マシンにフリーウエイト
私自身も運動不足を解消するために利用している施設によく似ていた


(;-@∀@)「…」

(;-@∀@)そ「なんで!?」


山奥の、マジびっくりするくらい人のいないクソド田舎にマシンジム
それはまるで、吉幾三のアルバムリストの中に一曲だけ『Macho Man』が紛れ込んでいた
違和感を覚えずにはいられない、そんな状況であった


('A`)「む ら び と」


そして彼ら
一人を除く全員が青白い顔をしているものの、その見事なまでに鍛え上げられたボディの存在感は計り知れない
だが、先ほど触れた指先は氷のように冷たかった。恐らく、彼らは霊的な何かだと思われる
何故か『む ら び と』としか話さない。そこはかとない怪異の臭いがする
足元を良く見てみると、ほんのちょっぴり、すっごく目を凝らさないとわからないほどに、うっすらと透明だった


(;-@∀@)「な…なんてくっきりと姿を現している幽霊なんだ…」


心霊に向き合ってきた年数は長いが、これほどまでに力強い幽霊は初めてだった


44名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 01:56:59 ID:NgqitKuk0
さて、現状の把握も出来たことだ
会話は出来そうにないが、話は通じるだろう


(;-@∀@)「そ、それで…私をここに連れてきた理由はなんですか?」

('A`)「む ら び と」


ダメだ全然わからん


N| "゚'` {"゚`lリ「体を鍛えろってことさ」


無駄に血色のいい幽霊(?)が翻訳してくれた


(;-@∀@)「鍛える?…まさか」

N| "゚'` {"゚`lリ「お前さんをマッチョにするまで、帰さないらしいぜ?」

(;-@∀@)「な…なんやて…?」


45名も無きAAのようです [AAS] :2013/08/17(土) 01:57:49 ID:NgqitKuk0
                   _
                  / jjjj      _
                / タ       {!!! _ ヽ、
               ,/  ノ        ~ `、  \        _
               `、  `ヽ.       , ‐'`  ノ      /  `j
         _      \  `ヽ( ^ω^ )" .ノ/    /  /`ー'
     ('A` )  ̄"⌒ヽ   `、ヽ.  ``Y"   r '      〈  `ヽ
   / ) ヽ' /    、 `、   i. 、   ¥   ノ       `、  ヽ   
  γ  --‐ '      λ. ;    `、.` -‐´;`ー イ         〉   ´・ω・`)   ,-、、
  f   、   ヾ    /   )    i 彡 i ミ/         / ノ    ̄⌒ヽ   「  〉
  !  ノヽ、._, '`"/  _,. '"     }    {         ノ  ' L     `ヽ./  /
  |   ̄`ー-`ヽ 〈  < _ ヽ.    /     `\      / , '    ノ\  ´  /
   !、__,,,  l ,\_,ソ ノ   /   /ヽ、  ヽ.     (     ∠_   ヽ、_, '
       〈'_,/ /   /   /  ノ    ヽ.   )     i  、      ヽ
           | |  イ-、__  \  `ヽ    {   f  _,, ┘  「`ー-ァ   j
        l.__|   }_  l    \ \   |  i  f"     ノ   {  /
        _.|  .〔 l  l    ノ  _>  j  キ |  i⌒" ̄    /  /_
        〔___! '--'     <.,,_/~  〈   `、ヾ,,_」       i___,,」
                          `ー-‐'



ヤバイこいつらマジだ幽霊の癖に無駄にアグレッシブなポージングしやがって


46名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 01:59:41 ID:NgqitKuk0
(;-@∀@)「じょ、冗談じゃないぞ!!なんで幽霊なんかに鍛えられなきゃならないんだ!!そもそも私を鍛える理由がわからん!!」

(´・ω・`)「む ら び と」

(;-@∀@)「何言ってるかわかんねーんだよ!!」

N| "゚'` {"゚`lリ「いいからとっととやれよ掘るぞこのクソメガネだってよ」

(;-@∀@)そ「口わr…掘る!?」


冗談じゃない!!いくら実体の無い…いや殴られた!!殴られて拉致された!!
つまりあいつらはヤると言ったらヤる!!凄味があるッ!!
人間の尊厳を失う行為はゴメンだ!!心なしか股間が膨らんでるし!!


N| "゚'` {"゚`lリ「…」


何故か彼のも!!!


(;-@∀@)「わ、わかった…やるよ…」

(´・ω・`)「チッ」

(;-@∀@)「ん?」


こいつ、舌打ちしやがった…
なんだこの屈辱…ホモの幽霊のくせに恐怖より憤りの方が強く感じる…


('A`)「む ら び と」

( ^ω^)「む ら び と」

<ヽ`∀´>「む ら び と」

(;-@∀@)「あー!!いっぺんに喋るな!!何言ってるかわかんねえ!!」


私は上着を脱ぎ、椅子にかけた


(;-@∀@)「それで、何から始めたらいい?」


47名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:00:28 ID:NgqitKuk0
オカルト雑誌の記者という職業は、常に危険と隣りあわせだ
なんてったって相手は魑魅魍魎。時にはとり憑かれたり呪われたりなど、命の危機を感じることもある
ただ…


(;-@∀@)「っく…」プルプル

N|#"゚'` {"゚`lリ「ちんたらチェストプレスやってんじゃねえぞコラァ!!!もっと大胸筋に力入れろ!!!」


こんなハードなトレーニングで死にそうになることは過去に一度も無かった


( ^ω^)b「む ら び と」


体を動かし、汗をかくという行為は、人の緊張や疑心暗鬼を取り除くようで
今ではすっかりこの筋肉モリモリ、マッチョマンの変態野郎共を腹立たしく思えるようにまでなった


(;-@∀@)「クッソ…誰の為にやってると思ってんだ…!!」

('A`) パァン!!

(;-@∀@)そ「!?」


なんだ今の…ラップ音!?


N| "゚'` {"゚`lリ「今のはラップ音じゃあないぜ?あれはドクオがケツを叩き合わせて鳴らした音だ」

(-@∀@)「ラップ音でいいよもう」


やつらに常識は通じないようだ


48名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:01:51 ID:NgqitKuk0
―――――
―――



(;-@∀@)「も…体…動かない…」

N| "゚'` {"゚`lリ「今日はここまでにしといてやる」


二時間みっちりのトレーニングで、私の体はズタボロボンボンだ
もう何なのこの体育会系幽霊…肌寒さを微塵も感じないよ


<ヽ`∀´>「む ら び と」


一番顔の恐い彼が、水とタオルを差し出してくれた
この状況が彼らの所為でも、ちょっと『アレ…こいついい奴じゃね?』って思ってしまう


(;-@∀@)「あ、ありがとう…」

('A`) パァン!!


お前は何なんだよケツ鳴らすなよ


N| "゚'` {"゚`lリ「ちょっと待ってな、風呂の用意をしてくるぜ」


血色が良い方のホモは、引き締まったケツを振りながら建物の奥へと消えた


49名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:02:59 ID:NgqitKuk0
(;-@∀@)「…」


どうも、調子が狂う
話に聞いた悪霊とは、恐らく彼らの事だろうが、ウザくて暑苦しい事を除けば『悪霊』とは言いがたい存在だからだ


( ^ω^)「む ら び と」


だとすると、なんらかの未練で現世に残る自縛霊か?
未練…そういえば、ムキムキになるまで返さないと言っていたな…


(;-@∀@)「ハァ…」


こんな目に遭って何だが、私は彼らという存在に惹かれ始めているらしい
怖くなく、アグレッシブで、幽霊のイメージを根本からぶち壊している彼らに
ここは一つ、とことんまで彼らの要求に付き合ってみよう
体当たりでぶち当たってこそ、記者ってもんだしね


51名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:03:44 ID:NgqitKuk0
そして


N|#"゚'` {"゚`lリ「これくらいでへばってんじゃねえ!!そんなんで世界狙えるか!!」

(;-@∀@)「は、はい!!」


彼らが満足するまで


( ^ω^)「NDK?NDK?」

(#-@∀@)「うぜええええええええええええええ!!!!」


体を鍛えに鍛えぬいた


<ヽ;`∀´>「む ら び と」

(-@∀@)「だ、大丈夫だよ…ありがとう」

('A`) パァン

(-@∀@)「うるせえ」


その結果


(*´・ω・`)「…」ボッキンキーン

(;-@∀@)「…」


52名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:05:53 ID:NgqitKuk0
(-@∀@)「すごい肉体を感じる。今までにない何か熱い肉体を。漢・・・なんだろう近づいてきてる確実に、着実に、俺のほうに。中途半端はやめよう、とにかく最後までやってやろうじゃん。ここには沢山の漢がいる。決して一人じゃない。信じよう。そしてともに戦おう。疲労感や怠惰は入るだろうけど、絶対に流されるなよ。」


およそ一ヶ月間
1日10時間にも及ぶ筋トレと、計算しつくされた食事のお陰で
彼らには及ばないものの、アクションスター顔負けの筋肉をつけることが出来た
これで私も筋肉モリモリ、マッチョマンの変態だ


N| "゚'` {"゚`lリ「いい…体になったじゃねえか…」

('A`)b「良く頑張った!!感動した!!」

( ^ω^)b「ナイスマッチョ」

<ヽ;∀;>「涙が止まらないニダ!!」

(´・ω・`)「チンコビンビンだよ」

(#-@∀@)「オイ普通に喋れるじゃねえか」


一ヶ月間ガチホモとしか会話出来なかった私の気持ちを考えろ


(#-@∀@)「もう大抵のことには驚かなくなった自信が出来たけど、正直今は大胸筋がこの通りビックリしている」ピクピク!!

('A`)「ごめん、だってこうしたほうが雰囲気出るかなって」

(#-@∀@)「オカルト雑誌記者から言わしてもらえれば、まずその容姿から見直せ」

('A`)「常識をぶち壊してこそホラーだと思うんだ」

(#-@∀@)「お前らに出会った時からホラー要素なんて皆無だっt…」

(-@∀@)「…」


彼らの足が、足がゆっくりと透けている
まるで光に溶けるように


53名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:06:53 ID:NgqitKuk0
('A`)「おっと、逝っちまうようだな」

(-@∀@)「…随分、急だね」

( ^ω^)「成仏する条件が、埋まっちまったからな」

(-@∀@)「それは?」

<ヽ`∀´>「『最後に、我らの友人を』」

(-@∀@)「友人…」

('A`)「共に鍛え、共に分かち、共にふざけ合える…そんな友人が、俺達のことを忘れない友人がほしかったのさ」

(-@∀@)「…ずいぶん勝手なやり方だったよ。最初に会ったときは、後ろからガツン、だもんね」

('A`)「…すまんな、アレくらいしか方法が無かった」

( ^ω^)「何人も拉致ってきたけど、みんな怯えてさっさと逃げ帰ってたからNE!!」

(-@∀@)「そりゃそうなるわ…」

<ヽ`∀´>「ごめんニダ、ウリたちのわがままに付き合ってもらって」

(-@∀@)「なぁに、一ヶ月丸まる濃い心霊体験が出来たんだ。むしろ、安いくらいさ」

( ^ω^)「おっと、先ずは俺からかお…」


にこやかマッチョの体は、既に肩まで消えかかっていた


55名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:07:37 ID:NgqitKuk0
( ^ω^)「お前といた一ヶ月間、悪くなかったぜ…死ぬなよ…悟飯…」

(-@∀@)「最後までそういうノリ貫くんだ…君の顔、本当にウザかったよ。恐らく一生忘れられないほどにね」

( ^ω^)「魂に刻み込むんだな、このイケメンフェイスを」

(-@∀@)「…名前は?」

( ^ω^)「内藤ホライゾンだお」

(-@∀@)「そうか…忘れないよ、内藤」

( ^ω^)「…」


( ^ω^)「さら…ば…だ!!」


     「ジョ…ジョ…」



(-@∀@)「…さよなら、内藤」



(´・ω・`)「次は僕だね」


56名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:08:35 ID:NgqitKuk0
(´・ω・`)「最初に君を見たときから、やる奴だとは思っていたよ」

(´・ω゚`)「ヤることは出来なかったけどな…」

(;-@∀@)「アンタからケツを守る一ヶ月、スリルしか感じなかったよ」

(´゚ω゚`)「俺の下半身が完全に消えた事を感謝するんだな…今以上に興奮したことは無かったぜ…」

(;-@∀@)「下半身消えてもヤりかねないから怖いんだよ…」

(´・ω・`)「フフッ、僕の名前は村井ショボン様だ。覚えとけよ?」

(-@∀@)「村井ショボン、ね」



(´・ω・`)「つぎ会う時は」


     「そのケツ、おいしく戴くぜ…」



(-@∀@)「ケツはやれないけど、待っていてあげるよ…さよなら」



<ヽ`∀´>「…」


57名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:09:28 ID:NgqitKuk0
<ヽ`∀´>「もう一度、謝らせて欲しいニダ」

<ヽ`∀´>「本当に、ごめんなさいニダ」

(-@∀@)「さっきも言ったけど、これは僕自身が望んでしたことなんだ。君が謝ることはないよ」

(-@∀@)「それに、君はとても優しかった。僕が残ったのも、君が決め手だったんだよ」

<ヽ`∀´>「…」

<ヽ`∀´>「小田ニダー、ニダ」

(-@∀@)「小田ニダー…」



<ヽ`∀´>「ありがとう」


     「最後の、友人…」



(-@∀@)「こちらこそ、ありがとう。さようなら…」



('A`)「最後は俺か」


58名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:10:48 ID:NgqitKuk0
('A`)「あーっ、悪かったな。実は俺が首謀者だったんだよ」

(-@∀@)「うん、うすうすそんな気はしてた」

('A`)「この村はよ、俺らの故郷でな。まぁ良くある過疎化が進んで亡んじまった村さ」

('A`)「唯一の娯楽施設がこのジムでな…ガキのころから良く入り浸ってたんだ」

(-@∀@)「唯一の娯楽施設がジムってどういう事だよ…」

('A`)「そんで、鍛えすぎで過労死したんだよwwwww笑えるだろwwwwwwウェヒヒwwww」

(-@∀@)「自分ももしかしたらお前らと一緒にお陀仏するかのと思ったら、膝が笑い始めた」

('A`)「ハハハ…お前さんのそういうタフな所も、好きだったぜ」

(;-@∀@)「やっぱお前もゲイか…」

('A`)「友愛って知ってる?」

(-@∀@)「冗談さ…この一ヶ月、楽しかったよ」

('A`)「描写されなかったけどな」

(-@∀@)「おい感動のシーンにそういうこと言うな」

('A`)「欝田ドクオだ」

(-@∀@)「変な名前」

('A`)「ほっとけ」



('A`)「いいか、忘れるなよ」


   「俺らみたいな奴らも、いたってことを…」



(-@∀@)「ああ、一生忘れないよ…さようなら…」


61名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:36:58 ID:NgqitKuk0
(-@∀@)「で、あんたは一体何なのさ?」

N| "゚'` {"゚`lリ「俺かい?俺はおせっかいやきの寺生まれさ」

(;-@∀@)「も、もしかして、数々の悪霊を葬りさった寺生まれのTさんかい?」

N| "゚'` {"゚`lリ「巷では、そう呼ばれているな」

(*-@∀@)「うわあマジかよただのゲイかと思ってた…」

N| "゚'` {"゚`lリ「正体が割れたところでやr(-@∀@)「やんねーよ」

N| "゚'` {"゚`lリ「やれやれ、つれないじゃないの…」

(-@∀@)「でも、解せないな」

N| "゚'` {"゚`lリ「何が?」

(-@∀@)「あんたほどの霊能力者なら、破ァッ!!で済ませれたはずでは?」

N|;"゚'` {"゚`lリ「それがな、あいつら耐えるんだよ…あんだけ力強い幽霊は初めてでな…」

(-@∀@)「幽霊にカテゴライズされるべきじゃないだろあいつら」

N| "゚'` {"゚`lリ「ハハハ、その通りだな全く…ちょっと歩かないか?」

(-@∀@)「え?」


62名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:37:43 ID:NgqitKuk0
寺生まれのTさんこと、『阿部高和』さんは、僕を荒れ果てた墓の前まで連れてきた


(-@∀@)「ここは…」

N| "゚'` {"゚`lリ「さ、先ずは掃除しようじゃないの」


生え放題の雑草を刈り、苔むした墓石を磨いた
見違えるほど綺麗になったお墓に、阿部さんはどこからか詰んで来た花を添えて
『線香の代わりだ』と、タバコを挿した


(-@∀@)「…」

N| "゚'` {"゚`lリ「…」


そして、暫く手を合わせた後、阿部さんが口を開いた


N| "゚'` {"゚`lリ「こいつらと出会う前、俺は駆け出しの寺生まれでな…幽霊なんてモンは害悪しか持ち込まないもんだと思ってた…」

N| "゚'` {"゚`lリ「だが、それは間違っていると気づかされたよ…幽霊だって元を辿れば俺達と同じ『人間』だったんだ。喜び、怒り、哀しみ、楽しむ、普通の人間だったんだ」



(-@∀@)「…ええ」


僕自身、幽霊という存在は人々に『恐怖』を与えるものだと考えていた
だけど、彼らは違った
出会いは最悪なれど、彼らと過ごした日々は間違いなく楽しかった


僕たちは、人間が持っている『幽霊の価値観』だけで、彼らを見るべきではないんだ


63名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:38:23 ID:NgqitKuk0
(-@∀@)「僕は…」


一ヶ月掛けて、その事を学んだ
じゃあ、僕は次に何をすればいい?


僕は記者だ。そんな事、考えるまでも無い


(-@∀@)「伝えていこうと思います。人と幽霊のあり方を、彼らとの軌跡を」


僕にしかできないことを、やっていこう
時間は掛るだろうけど、みんなにも伝えていこう


N| "゚'` {"゚`lリ「…ああ、お互いに頑張ろうじゃないの」




こうして、僕の一ヶ月に渡る幽霊との生活は、幕を閉じた


64名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:39:48 ID:NgqitKuk0
その後、一ヶ月ぶりに発見された僕は、ちょっとした有名人になった
行方不明者がマッチョになって帰ってきたんだから当然の結末と言えるだろう
マスコミの質問攻めには、一切応え無い事にした
この経験は、僕が自分で書き上げたかったから


差しあたって、編集長には自分の体験と、これからやりたい事を話した
最初はうさんくさい顔で見られたけど、友人の協力もありなんとか企画として通すことができた
今では彼も、幽霊と歩み寄ることによって、怪事件を解決する立派な寺生まれだ


さて、やりたい事の話になるけど
『ジーザス!!』の片隅にコラムを載せることにした
心霊現象の恐怖を伝えるんじゃなくて、幽霊と人間のあり方、接し方を考えていく企画だ
彼らも僕たちと一緒、『悪い奴』もいれば『良い奴』もいる
怖がらずに、ちゃんと向き合えばお互い幸せな結果が得られるんだと伝えていきたい


コラムの名前は、最初から決めてあるんだ
あの世で散々、笑い飛ばしてくれよな


その名も―――



『む ら び と』のようです



おしまい


65名も無きAAのようです :2013/08/17(土) 02:40:37 ID:NgqitKuk0

  (
   )
  i  フッ
  |_|



('A`)百物語のようです2013( )
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1376666266/

[ 2013/08/18 00:02 ] 百物語のようです2013 | CM(0)
[タグ] (-@∀@)


コメントの投稿


 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。