まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 バケネコアーカイブのようです


568名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 00:57:48 ID:ldzJ7e1g0

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 (i,)
  |_|




569名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 00:59:23 ID:ldzJ7e1g0
今は昔、今より400年くらい前の昔。

日本によく似た国の
江戸時代によく似た江江時代。

小さな村の小さな家の話。

(´<_` )「おはよう妹者、兄者は?」

l从う∀・ノ!リ人「…うーん、お布団にはいなかったのじゃ」

(´<_` )「また書庫に篭ってんのか…あんな古書ばかりのところに何故…」

l从・∀・ノ!リ人「きっと涼しいからなのじゃ」

妹者は寺子屋へ行く準備をする。

(´<_` )「さ、今朝は豪華だぞ、妹者。港町に嫁いだ姉者から新鮮な魚を届けてもらったからな」

l从・∀・*ノ!リ人「わーい!」

妹者が魚の乗ったちゃぶ台の前に座る。

見たことも無い珍しい魚、イカ、ウナギ…たくさんの海の幸が並んでいた。


570名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:00:29 ID:ldzJ7e1g0
(´<_` )「あ、妹者。起きてたら兄者呼んで来い」

l从・∀・ノ!リ人「寝てたら?」

(´<_` )「…あいつ人に起こされると機嫌悪くなるからいいや、寝てたらほっとけ」

l从・∀・ノ!リ人「りょーかいなのじゃ!」

妹者は土間の床の扉を開き、書庫へ向かう。

l从・∀・ノ!リ人「兄者ー」

妹者は慎重に書庫への梯子を降りる。

書庫の中心に兄者はいた。

( -_ゝ-)zzz

l从・∀・;ノ!リ人「……ありゃりゃなのじゃ」

l从・∀・ノ!リ人o0(確かに書庫は涼しいのじゃ…)

妹者は周囲を見回し古びた猫の毛まみれの着物を見つける。

l从・∀・ノ!リ人o0(風邪ひかないように…)

妹者は寝てる間に布団を蹴飛ばした時に弟者がしてくれたように兄者に着物をかけた。

l从^∀^ノ!リ人「よし!」

( -_ゝ-)zzz


571名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:01:21 ID:ldzJ7e1g0
(´<_`;)「やっぱ寝てたか、じゃあ後で用意するか」

l从・∀・ノ!リ人「お先にいただきます、なのじゃ!」

(´<_` )「そうだ、姉者から手紙もあったぞ。向こうで嫁姑問題も無く、夫婦仲良くしてるから心配ないってさ。後で返事書こうな」

l从・∀・ノ!リ人「はーいなのじゃ!!」


l从・∀・ノ!リ人「…久々に姉者に…会いたいのじゃ…」

(´<_` )「……」

(´<_` )「…あ、あと…掲示板によるとまた化け猫が現れたそうだ」


573名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:03:27 ID:ldzJ7e1g0
化け猫。

それは長く生きた猫がなると言われ、この村の家に勝手に忍び込み、魚を食い荒らし、鼠の死骸を置いて行く害獣。

被害者の一部は障子に影に猫の耳や尻尾が写り込むのを見ているので発覚した。

最近そんな事件が村の唯一の情報源である掲示板を毎日のように賑わせた。

(´<_` )「化け猫が出てから長く生きた猫は殺生する村のおきてが出来たのは覚えてるか?」

l从・∀・ノ!リ人「…覚えているのじゃ…しぃちゃんとこのでぃちゃんも…」

(´<_` )「特にうちみたいに拾ってきた猫は拾う前にもう長く生きてるかもしれないってことで問答無用で殺されるからな。
あんまりうちが猫飼ってることは外で言うなよ」

l从・∀・ノ!リ人「わかってるのじゃー!!」

l从・へ・ノ!リ人「でも酷い話なのじゃ!流石家の躾を受けた猫がそんな悪さなんかするわけないのじゃ!!」

(´<_` )「ははは、そうだな」

(´<_` )「じゃ、食い終わったらすぐ寺子屋行けよ、遅刻するぞ」

l从・∀・;ノ!リ人「あ!!」


574名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:04:26 ID:ldzJ7e1g0
寺子屋にて。

( ^Д^) 「皆さんおはようございます」

(*゚ー゚) l从・∀・ノ!リ人*(‘‘)*「「「おはようございます!!」」」

 ( ^Д^) 「早速、教科書を読みましょう、流石さん」


l从・∀・ノ!リ人「はーい!!」


576名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:05:19 ID:ldzJ7e1g0













 ( ^Д^) 「今日は以上です。あ、流石さんは残ってください」

l从・∀・ノ!リ人「?はーい!!」

(*゚ー゚) 「……」


577名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:06:15 ID:ldzJ7e1g0





l从・∀・ノ!リ人「先生まだかなー?」

(*゚ー゚) 「妹者ちゃん?」

l从・∀・ノ!リ人「あれ?しぃちゃんどうしたのじゃ?今日は居残りだから一緒に帰れないのじゃよ?」

(*゚ー゚) 「……タカラ先生には気をつけてね」

l从・∀・ノ!リ人「へ?」

(*゚ー゚) 「じゃあね」

l从・∀・ノ!リ人「???」

 ( ^Д^) 「さあ、妹者ちゃん行こうか」

l从・∀・ノ!リ人「あ、はい!なのじゃ!!」


578名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:07:12 ID:ldzJ7e1g0







l从・∀・ノ!リ人「先生、いいのじゃ?妹者だけ特別にあんみつなんか奢っちゃって」

 ( ^Д^) 「いいんだよ、別に…それより妹者ちゃん、先生の家に来ないかい?」

l从・∀・ノ!リ人「あ、ごめんなさいなのじゃ。弟者に知らない人の家に行かないって言われてるのじゃ」

 ( ^Д^) 「先生は知らない人かい?」

l从・∀・ノ!リ人「…あ!知ってる人なのじゃ!」

 ( ^Д^) 「じゃ、行くよ?」


579名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:08:21 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・ノ!リ人「お邪魔しまーすなのじゃ…」

 ( ^Д^) 「じゃ、お茶淹れてくるね」

l从・∀・ノ!リ人o0(お布団とタンスと襖だけなのじゃ…)

l从・∀・ノ!リ人o0(今朝見たイカと同じ匂いがするのじゃ…)

l从・∀・ノ!リ人「…座布団無いからお布団に座らせてもらうのじゃ」

ぽふん

l从・∀・ノ!リ人「?布団の下が固いのじゃ?」

l从・∀・ノ!リ人「布団の下に何かあるのじゃ!」

l从・∀・ノ!リ人「…本?」

ペラリ

l从・∀・;ノ!リ人「!?」

さっ

l从・∀・;ノ!リ人o0(とりあえず元に戻して…)

l从>へ<;ノ!リ人o0(早く帰るのじゃ!!)タッ

ドン


580名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:09:12 ID:ldzJ7e1g0
 (;^Д^) 「あれ、妹者ちゃん?!」

l从・へ・;ノ!リ人「ごめんなさいなのじゃ!!やっぱり早く帰らなきゃなのじゃ!!」

 ( ^Д^) 「……」





チッ


581名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:10:02 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・;ノ!リ人「ハァ、ハァ、ハァ…」

l从>へ<;ノ!リ人「ただいまなのじゃ!!」

(´<_`;)「お、おかえり…どうしたんだよ…そんなに急いで…」

( ´_ゝ`)モグモグ

妹者が家に帰ると弟者が洗濯、兄者が遅い朝食を食べていた。

l从・∀・;ノ!リ人「な、なんでもないのじゃ!!」

l从・∀・;ノ!リ人「ちょ、ちょっと走ったら疲れたから夕ご飯まで寝てるのじゃ…夕ご飯に起こして欲しいのじゃ…」

(´<_` )「わかった。お勉強疲れたのか?ゆっくり休めよ。布団敷くか?」

l从・∀・;ノ!リ人「そ、それくらい自分でできるのじゃー!!じゃ、おやすみなさいなのじゃ!!」

妹者が寝室の障子を閉め、布団を敷く。

l从-∀-;ノ!リ人「…はぁ」

そして眠りについた。


583名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:11:05 ID:ldzJ7e1g0









夜。

l从・∀・ノ!リ人o0(……昼間寝ちゃったから眠れないのじゃ)

l从-∀-;ノ!リ人o0(しかも…暑くて寝苦しいのじゃ…)

l从・∀・ノ!リ人チラリ(-<_- )zzz

妹者は弟者が寝ているのを確認するとこっそり部屋を出た。


584名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:11:59 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・ノ!リ人「…やっぱりここは涼しいのじゃ」

妹者は書庫に来た。

( -_ゝ-)zzz

l从・∀・ノ!リ人=3「……もー、しょーがないのじゃ!」

妹者は朝の様に兄者に着物をかける。


l从・∀・ノ!リ人「…眠っている兄者になら…話してもいいはずなのじゃ…」

l从・∀・ノ!リ人「あのね、兄者。今日タカラ先生の家に行ったのじゃ」

l从・∀・ノ!リ人「行ったら…先生の布団の下に本があったから開いてみたら…」

l从 ∀ ノ!リ人「…小さな女の子の裸の…浮世絵があって…」

l从;∀;ノ!リ人「そ、それが…グスッ…しぃちゃんに似てて……グスッ」

( -_ゝ-)zzz

l从;へ;ノ!リ人「ヒック…ヒック…」

暫く妹者は人の居ない書庫で静かに泣いた。


585名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:13:12 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・。ノ!リ人「…泣いたら…少し楽になったのじゃ……グスッ」

l从-∀-ノ!リ人「…疲れた…のじゃ…」

l从-∀-ノ!リ人「……スー…スー…」

妹者が泣き疲れて書庫で寝てしまった。


( -_ゝ-)

( ´_ゝ`)パチッ

( ´_ゝ`)「フーン、なるほど。タカラ先生、ねぇ」

( ´_ゝ`)「よいしょ」

兄者は妹者を抱きかかえ、書庫の梯子に向かう。


586名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:14:13 ID:ldzJ7e1g0






l从-∀-ノ!リ人zzz

「妹者、起きなさい」

l从う∀・ノ!リ人「ん…んーん?」

l从・∀・ノ!リ人o0(あれ…妹者…いつ布団に戻ったっけ…?)

(´<_` )「仕事休みとれたから妹者も寺子屋休むぞ」

l从・∀・ノ!リ人「え、ど、どうして休みなんかとったんじゃ?」

(´<_` )「…姉者に会いたいんだろ?」

l从・∀・*ノ!リ人「!!うん!!」

(´<_` )「さ、お返事のお手紙持って行くぞ」

l从・∀・ノ!リ人「はーいなのじゃ!!!」


587名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:15:16 ID:ldzJ7e1g0
l从・∀・ノ!リ人「あれ、兄者はー?」

(´<_` )「寝てるからいいよ、どうせ顔見たらすぐ帰るし。ご飯置いとけば大丈夫」

l从・∀・ノ!リ人「じゃ、兄者が起きてる時にまた行くのじゃ!」

(´<_` )「ああ、そうだな」

l从・∀・ノ!リ人「兄者ー、お家ー、いってきますなのじゃー!」

(´<_` )「いってきます」

二人が家と兄者に出発の挨拶をする。


588名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:16:11 ID:ldzJ7e1g0








 ( ^Д^) 「…行ったか」


その様子を一人の男が影で見ていたのを知らずに。


589名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:17:21 ID:ldzJ7e1g0
 ( ^Д^) 「こんな村外れに住んでて良かったよ、あの子が。一々夜に身を潜めて忍び込むの辛いんだよなぁ」

タカラが鍵をこじ開ける。

 ( ^Д^) 「開いた、開いた」

膨らんだ風呂敷を慎重に持ち、忍び込む。

 ( ^Д^) 「よし、入口に早速ばら撒くか」

風呂敷の中には鼠の死骸で溢れていた。

タカラはそれを入口に撒く。

 ( ^Д^) 「よし」

そしてタカラは台所を物色する。

 ( *^Д^) 「お!ウナギみっけ!!イカもあるぜ…なんだ?!この魚!!めっちゃ高級そう…台所にあるくらいだから食えるよな…貰おう」

タカラは先程とは別の風呂敷を広げ、海の幸を包む。

すると、


シャン

 (;^Д^) 「!?す、鈴の音?!誰かいるのか?」

( ´_ゝ`)「はい、おりますが」

 (;^Д^) そ「うわあああ?!」

( ´_ゝ`)「うっさ…」


590名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:18:19 ID:ldzJ7e1g0
 (;^Д^) 「あ、失礼しました…妹者ちゃんの保護者様でしたか…」

 (;^Д^) o0(しかし…足音が一切しなかった…いつの間に…)

( ´_ゝ`)「…逆かな」

 ( ^Д^) 「しかし…先程出かけたのでは?」

( ´_ゝ`)「よく知ってんな」

 (;^Д^) ドキッ

( ´_ゝ`)「俺は留守番だから」

 ( ^Д^) 「はぁ…そうですか…滅多に妹者ちゃんが休むことなんて無いので驚きました」

( ´_ゝ`)「タカラせーんせ、今日はお仕事は?」

  ( ^Д^) 「あ、うちの寺子屋はうちの寺の僧が交代で先生やってるんで今日はボク、休みで…」

 ( ^Д^)


 ( ^Д^) 「なんで俺がタカラってわかった?」

兄者がにいっと笑う。

( ´,_ゝ`)


591名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:19:18 ID:ldzJ7e1g0
( ´,_ゝ`)「昨日、慌てて帰ってきた妹者の汗の匂いに混じってあんたのイカくさい匂いがしたんでね」

 ( *^Д^) 「い、妹者ちゃんの汗の匂い…」

 ( ´_ゝ`)シラー  (^Д^;) ハッ  

 ( #^Д^) 「ち、あの娘話しやがったな…折角俺が見染めてやったのに!!」

( ´_ゝ`)「ま、いらないお世話ってことだな」

 ( #^Д^) 「クソ!!見られたからには殺…」

「え?なんだって?!」

 (;^Д^) 「?!」

目の前にいた男が、消えた。

タカラはそう感じた。

しかし兄者にしてみれば普通に動いたつもりだったらしい。

( ´_ゝ`)もぐもぐ

 (;^Д^) 「は?!お前何食ってんだよ」

( ´_ゝ`)「え、何ってお前の置き土産だけど…」

 (;^Д^) 「…なんだよ…お前…なんだよ…お前…」

タカラは腰を抜かす。


592名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:20:45 ID:ldzJ7e1g0
ゴクリと最後の一口を飲み込んだ兄者はタカラを見て言う。

( ´_ゝ`)「お前は俺が許すには罪を犯しすぎたな」

兄者はタカラに拳を突き出す。

( ´_ゝ`)「ひとつ、俺の臨界距離内にふみこんだ」

人差し指を伸ばす。

( ´_ゝ`)「ふたつ、俺の飯候補を盗むつもりだった」

中指を伸ばす。

( ´_ゝ`)「みっつ、我が家の可愛い姫君、妹者を傷つけた」

薬指を伸ばす。

( ´_ゝ`)「よっつ、俺の少ない友達が死んだ原因である」

小指を伸ばす。

( ´_ゝ`)「いつつ、ウチに悪戯したな。お前」

親指を伸ばした。

( ´_ゝ`)「残念だったな。ウチにイタズラする権利は俺にしかないんだ」

  ( ,,^Д^;) 「だ、だからなんなんだよ?!」

タカラは開き直ったように兄者の顔に近づき大声で言う。

( ´_ゝ`)「こんなんで人騙そうってのがまず可笑しいよな…ま、騙されるのもどうかとも思うけどさ……人助けるべき僧が、魚まで食ってよ」

兄者は伸ばした手でタカラの頭の猫耳を取る。

和紙を固めた様なちゃちなものだった。


593名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:22:12 ID:ldzJ7e1g0
 ( #^Д^) 「うるせぇ!お前だって似たような格好じゃねぇか!!この野郎!!目ん玉緑ってこたぁ野蛮人じゃねぇか!!
国に帰れ!!オンボロ服着てだっせーの!!」

( ´_ゝ`)「むっつ」

兄者は人差し指でタカラの頬を引っ掻く。


  ( ,^Д^;) 「?!!っつ!!」

( ´_ゝ`)「主人とウチの姫君が好きだと言った俺の目をバカにした」

( ´_ゝ`)「ななつ、」

そのまま中指でまた頬を引っ掻く。

( ´_ゝ`)「俺の嫌いな場所に行く様に勧めた」


 ( ,,;Д;) 「ひいっ!!」


( ´_ゝ`)「やっつ、」

ついでに腰についた猫の尾を取る。

( ´_ゝ`)「主人のくれた着物をボロだとバカにした」

こちらも針金に麻を巻きつけた様なボロだった。

タカラは這って逃げようとする。


594名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:23:10 ID:ldzJ7e1g0
 ( ,,;Д;) 「た、だれか…」

しかし兄者はタカラの頭をぐいと床に押さえつける。

( ´_ゝ`)「酷いよな。こんな高級そうな僧衣ただでもらっといて悪いことするわ俺の服バカにするわ」

兄者はタカラの僧衣をペラペラと弄りながら言う。

( ´_ゝ`)「覚悟は出来てるかな?」

 ( ,,;Д;) 「!!」


595名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:26:13 ID:ldzJ7e1g0
翌日の掲示板。

主な記事は昨日の騒動。

それは、犯人の傷ついた似顔絵と共にあった。

『化け猫の正体見ればバカ坊主』

『昨日、被害者の流石弟者氏、妹者ちゃんが帰宅すると僧のタカラが流石兄者君に引っ掻かれているのを発見した』

『床に散らばる鼠の死骸とタカラ氏の風呂敷に流石氏の魚が入っていること、
こじ開けられた鍵と落ちている猫耳を思わせる和紙や猫の尾を連想させる麻の巻かれた針金から
昨今の「化け猫騒動」の真犯人と気づき弟者氏が取り押さえ、妹者ちゃんの同心への通報により事件が発覚した』

『タカラ氏は「化け物」と連呼し、精神に異常を来たしてると判断され遠方の山の頂上にある寺で療養することとなった』

隅にあるのは、兄者のお手柄。

それは掲示板の脇に怠そうな兄者と笑顔の妹者、弟者の絵と共にあった。

『お手柄、流石兄者君。連日の「化け猫騒動」の真犯人を見事成敗!』

『横の記事にもあるように犯人に見事一矢報いた流石兄者君。
同居人の流石弟者氏によると「いつも寝てばっかりいるので驚きました。でも、やる時はやるって信じてましたよ?」と笑顔で答えてくれた。
同じく同居人の流石妹者ちゃんは「流石兄者!我が流石家の立派な自宅警備員なのじゃ!!」とのことで取材陣は失笑した』

そして最後に総評として一記事。

『今回の「化け猫騒動」により大変な数の無実の猫が殺された。
この惨劇を決して風化させない為にも、タカラ氏の悪行を忘れぬ為にも、
犯人確保とこの惨劇の繰り返しを止めてくれた流石家の感謝の為に関係者の名前をここに記す』

…そしてこの記事の後には殺された猫と飼い主一家、タカラ氏や流石家の似顔絵と名前が記されていた。

そして彼らの顔と名前はこの事件を風化させぬ為に現在もどこかの掲示板の隅に残っているとかどうとか。


596名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:27:17 ID:ldzJ7e1g0







(´<_` )「おーい、妹者。起きてたら兄者呼んでくれ。夕飯だ」

l从・∀・ノ!リ人「寝てたら?」

(´<_` )「あー、寝てたらそのままにしとけ。あいつ人に起こされるの嫌いだし、昨日も表彰式やら村の名誉賞の受賞だので疲れてるだろうしな」

l从・∀・ノ!リ人「はーいなのじゃ!!!」


597名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:28:39 ID:ldzJ7e1g0
妹者は梯子を降りて古書室を見る。

見れば珍しく兄者が起きているだけでなく、いつもの着物を体にかけていた。

妹者は体にかかった着物を見て少し前を思い出す。

自分の古くなった着物を捨てようとした弟者から無理矢理奪い取って新しいのを買ってやるという声も聞かずに自分の物にした兄者を。

( ´_ゝ`)ペラペラ

よく見れば本をパラパラと捲っている、と妹者は気づいた。

l从・∀・ノ!リ人「…クスクス」

妹者は、寺子屋にも行ったことがない兄者に本なんて読めるはずないのに、と笑った。


598名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:29:57 ID:ldzJ7e1g0
すると兄者が妹者の方を見た。

l从・∀・ノ!リ人「あーにじゃ、ご飯なーのじゃ!」





( ´_ゝ`)「ニャー」

兄者は梯子を駆け上った。

兄者は梯子の下から「呼んであげたのに先に行くとは無礼なのじゃ!!」と妹者が言っているのを聞いてにぃっと笑った。


バケネコアーカイブのようです

おわり


599名も無きAAのようです :2013/08/12(月) 01:31:05 ID:ldzJ7e1g0

  (
   )
  i  フッ
  |_|




ガラケーの方は、こちら
( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )
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