まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 川゚ -゚)の初恋のようです


359名も無きAAのようです :2013/08/10(土) 23:30:02 ID:BUDFfaqo0

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 (i,)
  |_|




360名も無きAAのようです :2013/08/10(土) 23:31:26 ID:BUDFfaqo0


川゚ -゚)の初恋のようです




361名も無きAAのようです :2013/08/10(土) 23:32:21 ID:BUDFfaqo0
川゚ -゚)「……」

始まりは、とても昔だった。もう朧げにしか覚えてはいない
この村も、昔はもっと活気があって、子供の頃の私も、たくさんの子供たちと遊んでいた。
当時は鳩の鳴き真似をするのが流行っていて、ぽぽぽ、ぽぽぽと皆で言い合い笑い合っていたものだ。

川゚ -゚)「ぽぽぽ…」

しかしいつの頃からだろうか、子供たちは皆遊んでくれなくなり、私は遊び場であった空き地に一人、いつまでも待ち続けるようになった。
誰も遊んでくれない、誰も振り向いてくれない。
必死で続けた鳩の鳴き真似も、いつしか廃り、村も徐々に人が減っていった。

川゚ -゚)「ぽ…」

いつまでも待ち続けているうちに、空き地は農地になって、私はそのあぜ道にポツンと佇み続けた。
いつまでも待ち続けているうちに、農地は立派な家になって、私はその生垣の脇にポツンと佇み続けた。
いつまでも待ち続けているうちに、立派な家には車のついた不思議な鉄の塊がやってきて、私はそれを来る日も来る日も見送った。
いつまでも待ち続けているうちに、その不思議な鉄の塊――人々が口にする言葉から、それの名前は「じどうしゃ」だと分かった――に乗る人の中に、昔の、一緒に鳩の鳴き真似をしていた子供達に似た子がやってきた。

川゚ -゚)「ぽぽ」

遊ぼう。そう思って子供に近づいても、その子は気味悪がって逃げてしまった。

川゚ -゚)「……ぽぽ」

自分の姿を見た。ぼろぼろのもんぺ姿だった。
これでは怖がってしまうことも頷けた。私はそう思って、見よう見まねで綺麗な女の人の服装を着繕ってみた。
白い帽子と、白いワンピース。しかし似合わない。
それもそうだ、これを着ているのは大人の女性だ。背の小さかった私には、到底似合わなかった。

川゚ -゚)「ぽ…」

となりの立派な家から、声が聞こえる。
『モテる女性の秘訣は、背を高く、スレンダーに見せること』
後から知ったことだが、その声の主は「てれび」というものだったらしい。

川゚ -゚)「ぽー…」

背が高くて…「すれんだー」の意味はわからなかった。
取り敢えず、背が高くなりたくて、私は背伸びを続けた。毎日、毎日。
そうしたらいつの間にか、見上げるほどだった生垣が、向こうを見渡せるようになった。
立派な家の庭も見わたせた。
背が高くなって、見えるものが変わった。私は嬉しくなって、村を歩き始めた。
いつの間にか、地面は黒々とした一枚の石でどこまでも伸びており、「じどうしゃ」が時折そこを往来していた。
村の多くは農地となって、田園地帯が広がっていた。

川゚ -゚)「ぽ」

これはこれでいいものだ。私は慣れ親しんだ鳩の物真似を「ぽぽぽ」と口づさみ、村を練り歩いた。毎日、毎日。


362名も無きAAのようです :2013/08/10(土) 23:34:38 ID:BUDFfaqo0
川゚ -゚)「ぽぽぽ」

時折、子供に出会った。
遊ぼう。そう思って近づこうとしたが、子供は変な顔をしてどこかへ行ってしまった。
しかし、嫌がられていた様子ではなかった。私は嬉しくなって、あまり見ない子供を見かけるたびに、遊ぼうと近づいた。
しかし、その度に子供はどこかへ行ってしまった。それどころか、子供たちは大人に囲まれどこかへ行ってしまうこともあった。
そんなことが続く内、街のはずれに不思議なお地蔵様が置かれた。はじめは気にも留めなかったが、どうもあのお地蔵様には近づけないようだった。

川゚ -゚)「ぽー…」

外に出てみたい気持ちもあったが、お地蔵様にはどうしても近づけず、仕方がないといつもの生垣の脇に佇んでいた。
それから秋が終わり、冬を過ぎ、春が来て、一層強い日差しが照りつけるようになった頃。また不思議な、車が二つだけついた乗り物に跨った人がやってきた。

( ^ω^)

川゚ -゚)「ぽ…」

私はその姿をぼんやりと追いかけた。
その人は数日後に、また同じ道を通って行った。
そして日差しが弱まり、その年の初雪が舞い始めた翌日に、また彼は来た。
二輪の乗り物にまたがって、鼻歌を歌いながら。

( ^ω^)「~♪」

川゚ -゚)「ぽ…」

そして数日後に、また帰っていった。
私はそれからというもの、彼が来る日を毎日、毎日待ち続けた。
何故かはよくわからなかった、けど彼に会いたかった。


363名も無きAAのようです :2013/08/10(土) 23:35:50 ID:BUDFfaqo0
それから何度目かの春。
彼はまた私の前を通りすぎていった。次に会うのは数日後…。
しかし、次の日に、彼は私の前に現れた。

(*^ω^)「いい天気だおー…」

となりの立派な家の縁側で、彼が寝ていた。

川゚ -゚)「…!ぽ、ぽぽ、ぽぽぽぽ」

思わず慌ててしまった。今までいなかったのに、なぜこの家に?

( ^ω^)「おっ?」

川゚ -゚)「ぽぽ、ぽ…ぽ?」

彼がこちらを見た。生垣から覗く私を
慌てて帽子を押さえて顔を隠し、その場から退散してしまった。
しかし、私の姿を見れたのは子供たちだけのようだったのに、なぜ彼は見れたのだろう。
彼は見かけでは15、6歳くらいだったはずだ。これまでそんな事はなかった。

しばらくして、立派な家の中が少し騒々しくなった。
どうやら、以前からここは彼の家だったらしい。今まで全く気付かなかったのは、おそらくここから見えるこの家などほんの一部分だけに過ぎなかったからだろう。
ただでさえ彼がここに居る時間は少ないのだから、今まで気づかなかったのも至極当然と言えた。
さて、家の中は騒々しい、いつもの場所に私は戻り、ひょいと覗いてみる。

(;ФωФ)「生垣から頭が出るほどの女…間違いのう、八尺様じゃ…ワシはモナーさんを呼んどくるから、ばあさんはブーンの事を頼む」

lw;´‐ _‐ノv「まさかブーンが魅入られるとは思わなんだね…」

家の主であるお爺さんとお婆さんが何やら話をしていた。かと思えば、お爺さんは「じどうしゃ」に乗ってどこかへ
お婆さんも家の中へ消えてしまった。


364名も無きAAのようです :2013/08/10(土) 23:37:37 ID:BUDFfaqo0
川゚ -゚)「ぽぽ…ぽっぽ」

気になった私は、家の周りをウロウロと回る。さすがに入る自信はない
しかし中は見えない、そうこうしているうちにお爺さんは戻ってきて、日も暮れてしまった。

川゚ -゚)「ぽ…」キョロキョロ

周囲を見渡す、人の姿はない、家の中からは、"彼"の気配がする。どうも、とてもとても怖がっているようなのが感じ取れた。
そんな彼の状態にいてもたっても居られなくなり、私は思い切って立派な屋敷へ足を踏み入れた。

川゚ -゚)「ぽ…ぽぽぽ…」

彼のいる部屋を探す、どうやら二階のようだ。「てれび」の声が聞こえた。彼はまだ怖がっているようだった。

川゚ -゚)「ぽ、ぽぽぽ、ぽぽぽぽ」コン、コン

精一杯背伸びをして、窓を叩く。
ヒッ、という彼の悲鳴が聞こえた。

川゚ -゚)「ぽぽ、ぽぽぽぽ」コンコン、コンコン

大丈夫だよ、私がいるよ。と再び窓を叩く

「助けてくれお…助けて…」

川゚ -゚)「ぽ、ぽぽぽ」

ここだよ、大丈夫。何も怖くないよ。と必死で伝えるが、彼は「てれび」の声に混じって「助けて」と呟くばかり
しかしその呟きもいつしか消え、彼の寝息がかすかに聞こえ始めた。

川゚ -゚)「ぽ…」

よかった。と胸を撫で下ろし、私はそこを後にする。うっすらと夜が明けていたが、私がずっと佇んでいたどの時間よりも、その時間は濃密で、長いものに感じられた。
夜が完全に明けたころ、彼が玄関先に現れた。


365名も無きAAのようです :2013/08/10(土) 23:39:12 ID:BUDFfaqo0
( ´ω`)

やつれた様子の彼は、うつむき加減にお爺さんについて歩いていた

(;ФωФ)「モナーさん、頼むのである」

( ´∀`)「わーっちょるモナ…ブーンくん、車に乗ってるあいだは絶対に目を開けるなモナ」

( ´ω`)「はいですお…」

川゚ -゚)「ぽぽ…」

彼の名前はブーンというらしい
ブーンはうつむき加減のまま、お爺さんとモナーさんに連れられて「じどうしゃ」に乗り込む。
私が追いかけようとすると、「じどうしゃ」はあっという間に走り去っていく

川;゚ -゚)「ぽ、ぽぽぽ!」

待って、どこへ行くの。私は「じどうしゃ」を追いかけた。
このまま彼を見失ったら、もう会えないかもしれない。漠然とそう思っていた。
必死に車に追いついて、中を覗く。ブーンは真ん中にいるようだったが、周囲を他の人たちで囲われていてよく見えない

川゚ -゚)「ぽぽ、ぽぽぽ」

顔を上げて、私を見て。そう伝えようと「じどうしゃ」を揺らすけれど、彼は顔を上げない。
そうこうしているうちに、車は村はずれのお地蔵様のところまでやってきて

川゚ -゚)「ぽ…」

私はそれ以上行けなくて、「じどうしゃ」は彼を乗せて走り去ってしまった。


366名も無きAAのようです :2013/08/10(土) 23:40:06 ID:BUDFfaqo0
それからというもの、もうブーンが来ることはなくなった。
しかし、どうしても会いたい。会って、話がしたい。
お地蔵様には悪いけれど、私は行くことに決めた。

川゚ -゚)「ぽぽぽ…」

慣れ親しんだ鳩の鳴き真似をしながら、彼の街へと軽い足取りで歩みをすすめる。
お地蔵様、帰ってきたらちゃんと綺麗に元通りにしてあげますから、今は、ごめんなさい。


367名も無きAAのようです :2013/08/10(土) 23:43:10 ID:BUDFfaqo0

  (
   )
  i  フッ
  |_|




ガラケーの方は、こちら
( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1372396645/



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