まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 (,,゚Д゚)道しるべのようです


184名も無きAAのようです :2013/08/09(金) 18:05:45 ID:Q1o6fwKsO

  .,、
 (i,)
  |_|




185名も無きAAのようです :2013/08/09(金) 18:07:42 ID:Q1o6fwKsO

 山で動物の死骸が見付かるのは、さほど珍しくはない。

 しかし今回ばかりは参った。
 人間の死体を見付けてしまったのである。


(,,゚Д゚)道しるべのようです


(;,゚Д゚)(見て見ぬふりは……。……まずいよなあ)

 ──俺の眼前には、木と、枝にぶら下がるロープと、その下に倒れている死体がある。

 ロープは途中で切れており、死体の首元にもロープらしきものが絡まっているようなので、
 恐らく、首吊り死体を支えていた縄が切れてしまったのだろう。

 スーツ姿。たぶん男だ。
 青黒く膨れた顔。染み出た体液がワイシャツを所々変色させていた。
 死後どれほど経っているのか分からないが、腐っているのは間違いない。

(;,゚Д゚)(ええと……どうするか。警察。警察呼べばいいのか)

 ぷんと立ち込める臭いに、思考が鈍る。

 そもそも俺は、まだまだ人生経験の浅い大学生だ。
 こんな状況も他人の死体を見るのも初めてで、少なからず動揺していた。

 かといって、多大なショックを受けたかといえばそんなこともなく。
 単に、まだ現実感を取り戻せていないだけなのかもしれない。


186名も無きAAのようです :2013/08/09(金) 18:09:04 ID:Q1o6fwKsO

(;,゚Д゚)(携帯……あ、ここ使えねえ)

 逡巡し、一旦その場を離れた。

 この山中では携帯電話の電波が入らない。
 山を下りないといけない。

(;,゚Д゚)(くそっ、よりによって、何で俺がここに来るタイミングで死んでんだよ……)

 動揺も時が経てば若干の苛立ちに変わる。

 3年ぶりに祖父の家に遊びに来て、久しぶりに祖父が所有する山に入って。
 気ままにぶらついていたら、妙な臭いに気付いて。
 動物の死骸だろうと、興味本位に臭いの元を探して──

 そしたら、こんなことになってしまった。

 嫌なもん見ちまったなあ。誰に言うでもなく、呟く。

(,,゚Д゚)「──あ」

 ふと思い立ち、振り返った。


187名も無きAAのようです :2013/08/09(金) 18:10:45 ID:Q1o6fwKsO

(,,゚Д゚)「目印つけとかねえと……」

 ほとんど真っ直ぐ歩いてきたようなものだったが、
 念のため、道しるべをつけておくことにした。
 そうすれば警察の人にも案内しやすい。

 俺はそこらに生えている草をむしり、近くの木の枝にくくりつけた。
 大体2、3メートル進むごとに印をつけていく。
 そうして15分ほど経った頃、山の入口に出た。

 そこからすぐ道路に出るのだが、「ど」が付くほどの田舎なので
 車も人もなかなか通らない。

 それでも電波は届く。
 俺は山の入口に立ったまま、警察へ電話を掛けた。

(,,゚Д゚)「──それで、人間の死体があって……
     えっと、あの、じいちゃん──荒巻が持ってる山なんですけど。あ、はい、そこです」

 今から行くので待っててくれ、と警察が言い、電話は切れた。
 次に、祖父の方へ電話を掛ける。
 そちらも似たような返答だった。

 祖父が所有する山とはいえ、彼の家から少し離れた場所にある。
 すぐには来れないだろう。



*****


188名も無きAAのようです :2013/08/09(金) 18:12:17 ID:Q1o6fwKsO


 それからしばらく経って、ようやく警察が到着した。
 祖父とほぼ同時に着いたくらいなので、随分とのんびりした警察である。

(`・ω・´)「案内お願い出来る?」

 言葉の端々に訛りを感じられるイントネーションで、初老の警官は言った。
 道しるべを残している旨を伝え、俺は祖父と数人の警官を連れて再び山に入った。



 5分もしない頃。

(;,゚Д゚)「──あれ?」

 何本目かの印が付いた木の下に、例の死体があった。

 こちらに頭を向けるようにして倒れている。
 暗い眼窩がこちらを睨むようだった。

 思わず目を背ける。
 警官や祖父は特に気にした様子はなく、死体へ歩み寄っていった。


189名も無きAAのようです :2013/08/09(金) 18:14:30 ID:Q1o6fwKsO

(`・ω・´)「たしかに死んでるな……。首吊りかな? おーい、運ぶぞ!」
  _
( ゚∀゚)「うぃーっす」

( ・∀・)「荒巻さん、知ってる人かね?」

/ ,' 3「いんや……たぶん知らん人だなあ」

 唐突にやって来た吐き気を堪えながら、俺は頭の中の疑問に目を回す。
 口を開くのも億劫だったが、何とか声を絞り出した。

(;,゚Д゚)「あ、あの……なんか変なんスけど……」

(`・ω・´)「ん?」

(;,゚Д゚)「この人、ここじゃなくて──もっと奥の方にいたんですよ。
     だって俺、死体見付けてから15分以上歩いてやっと山を出て、それも下り道だったし、でも今、あの、」

 まとまらない言葉で説明する。
 若い警官が首を捻りつつ、奥の方を見る。


190名も無きAAのようです :2013/08/09(金) 18:16:14 ID:Q1o6fwKsO
  _
( ゚∀゚)「あー……本当みたいですよ。こっから奥の木にもいくつか目印ついてます」

( ・∀・)「あんた、いたずらしてんじゃないだろうね」

(;,゚Д゚)「す、するわけないじゃないっスか!」

 ──死体が移動したというのか?
 戸惑う俺とは対照的に、祖父も初老の警官も落ち着き払っていた。
 そうして、苦笑。

(`・ω・´)「あんたが目印つけたからだろうさ」

(;,゚Д゚)「え?」

/ ,' 3「道しるべがあったら辿るもんやの。
    まあ、この人も山から帰りたがってたんかもしれんね」

(;,゚Д゚)「た、辿るって──この人って誰だよ祖父ちゃん」

/ ,' 3「そら、このホトケさんに決まっとろうが」

 祖父は死体の前にしゃがみ込み、合掌した。
 呆然としながら眺める俺の背中を、警官が叩く。


191名も無きAAのようです :2013/08/09(金) 18:17:22 ID:Q1o6fwKsO

(`・ω・´)「良かったなあ兄ちゃん。
      俺らが来るのがもう少し遅かったら、あんた、
      ホトケさんと山の入口で鉢合わせてたぞ」


 そしたらどうなってたか分かんねえなあ。

 笑いながら言う彼に、俺は、何も答えられなかった。






192名も無きAAのようです :2013/08/09(金) 18:18:42 ID:Q1o6fwKsO

  (
   )
  i  フッ
  |_|



( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1372396645/

[ 2013/08/09 23:30 ] 百物語のようです2013 | CM(1)
[タグ] (,,゚Д゚)


ひっそりと怖い・・・最高だ!
177 : :2013/08/21 01:12 [ 編集 ]
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