まぜこぜブーン

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 ぼくはうつなようです


662名も無きAAのようです :2013/08/07(水) 21:10:13 ID:VR97V/6E0
('A`)「僕は、鬱だ」








ぼくはうつなようです




663ぼくはうつなようです :2013/08/07(水) 21:13:15 ID:VR97V/6E0
以前、インターネットのチャットで年上のある人に言われた言葉だ。

「自分で鬱っていう人は、鬱じゃないから大丈夫。」

その頃少し辛いことがあっただけで「鬱だ」と言っていた僕にとって、その助言は目からウロコだった。
確かにのうのうと生きていた学生身分で大して辛いことなどあるわけでもなく、
ましてやいじめなどという自分から縁遠い場所で行われている事柄等知る由もなかった。

言われた直後は「何を言っているんだ、たかだか数年先を生きているだけで」と少し憤ったりもしたが、
少し考えて「ああ、そうなのかもしれないな」と自分の甘えを認識できるまでになった。

ただ、それでも言葉はするりと喉を通ってきた。
何の抵抗もなく、悪びれる様子もなく。さも当然のように、そこに相応しくない言葉が、常に横にいた。




('A`)「僕は、鬱だ」


664ぼくはうつなようです :2013/08/07(水) 21:15:22 ID:VR97V/6E0
そんな僕にとって、次第にこれはバロメーターの確認になっていった。
この言葉を言えるということは、まだ大丈夫なんだろうという基準になったのだ。

大学に入って、友だちとの会話の中でも頻繁に出現するようになった。
重たい意味を持つ言葉が、軽く口を吐くようになる。


('A`)「いやー、最近鬱だわー」

(*゚ー゚)「えっ、大丈夫なの?何か辛いことでもあった?」

('A`)「ああ、うん、大したことないから。平気平気」


安心できた。自分はまだ健常なんだと、異常など何処にもないと。
そのまま、何も成長しないまま、安心しきったまま、社会人となった。
何も責任を持たない言葉が、僕の中をグルグルと廻って、溢れ出すのを止めなかった。



('A`)「僕は、鬱だ」


665名も無きAAのようです :2013/08/07(水) 21:16:46 ID:VR97V/6E0
社会人というものは、僕程度のメンタルでは到底耐えられないものだった。
周りからのプレッシャー、積み重なる仕事、他者評価。
自分が根底から捻じ曲げられていくようだった。毎日が、敵だった。

('A`)「僕は、鬱なんだ……」

その言葉が毎日口を吐いていた。すっかり僕の中では当たり前の言葉になっていて。
しかし、その言葉にも疑問を感じ始めていた。ゲシュタルト崩壊のように、だんだんとその意味が確認できなくなっていた。
これを口に出す意味とは。この言葉の定義とは。心理とはこんな単語で決めつけられるのか。
捻じ曲がった僕に、鋏となって襲いかかってきて。脆くなった心を斬るべくして。



( A )「僕は、鬱だ」


666ぼくはうつなようです :2013/08/07(水) 21:18:15 ID:VR97V/6E0
( A )「僕は、鬱だ」

( A )「僕は、鬱なんだ」

( A )「でも、僕は鬱じゃない」

( A )「あのことを知っているのだから」

( A )「大丈夫なんだ……」

( A )「大丈夫、大丈夫……」






くすり、と笑った。



(゚、゚トソンブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1375004758/

[ 2013/08/07 22:37 ] 総合短編 | CM(0)
[タグ] ('A`)


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