まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 黒魔術師の月渡しのようです 第二話「火炎放射と黒魔術」


63名も無きAAのようです :2013/02/18(月) 22:02:45 ID:YpiPziYs0

boonpic2_836.jpg
読んでくださってありがとうの気持ち
十分祭り参加出来なくて悔しかったので……

遅くなりましたが、たくさんのイラストありがとうございました
十分とは思えないハイクオリティなイラストや、漫画まで描いていただけて嬉しいです毎日にやにやしながら見てます

また、自分の力不足で不明瞭な点があったようで、すみませんでした
偽モナーがピアスを持っていったのは、ただ単にお金になるからかのように思われた……が、しかし、このことが重大な伏線になる……!
『黒魔術師の月渡しのようです』第二話「偽モナー再来」、2113年春公開!

ごめんなさいふざけました 本当にありがとうございました!


64名も無きAAのようです :2013/02/19(火) 02:37:19 ID:/PDY7T5s0
本気にするぜ!

65名も無きAAのようです :2013/02/21(木) 05:41:21 ID:y8KMVR9I0
百年待てばいいのか
待ってるぞ

66名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:02:14 ID:JI37VRp20


*>>64-65があまりにも嬉しすぎて、調子にのって書きました
*挿し絵があります
 すべて擬人化(一部擬獣化)にお気をつけください
 ご覧にならなくてもとくに支障はありません
*100年後って今さ

では投下します





67名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:04:06 ID:JI37VRp20

“ソーサクギルド”事務所内、第B隊部署の扉の前に、双子の黒魔術師は立っていた。

(´<_` )「いいか、アニジャ。変なとこには行くなよ、ずっとここにいろ」

若干不機嫌そうな顔でそう言い含めているのは、オトジャ。

(;´_ゝ`)「わーかったって。ちょっとは信用してくれよ」

若干うんざりした顔で言い含められているのは、アニジャだ。

(´<_` )「アニジャは人の話を聞かないからな。
      いいか、どこか行くにしても、ツン隊長から離れるなよ」

(;´_ゝ`)「分かった分かった、分かりましたって!
      ほら、シュールさんとこ行くんだろ」

アニジャはオトジャの背を両手で押して行くように促す。

(´<_` )「だがな……」

(;´_ゝ`)「もう三百回は聞いたから!
      ハイ!ばいばーい!行ってらっしゃい!!」

オトジャは渋々といった顔をすると、もう一度「一人で行動するなよ」と釘を刺して立ち去った。

(;´_ゝ`)「まったく心配性なんだからあいつは……」

(*´_ゝ`)「しっかし、こんな短期間に二回も“ソーサクギルド”に来れるとは!」

アニジャはにこにこしながら右手に持った黒い箱を見やって、第B隊部署の扉に手をかけた。

***


68名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:06:07 ID:JI37VRp20

第B隊部署内、真ん中に置かれたテーブルで、人形操り師は大きな声をあげた。

ξ゚⊿゚)ξ「新人!?うちに!?」

金の巻き毛を持つ美しい少女、ツンは驚いたように目を瞠っている。

( ^ω^)「そうだおー」

ツンの向かい側に座っているのは、ふくよかな体系の男だ。
制服を身に着けてはいるが、少々きつそうである。
柔和な顔つきをいっそう破顔させ、にこにことツンの驚いた顔を眺めている。

ξ゚⊿゚)ξ「なんでうちなのよ?
      べつにやなわけじゃないけど、うちってもう結構人いるわよ?
      いっぱい隊があるんだから、そこにやったらいいじゃない」

( ^ω^)「たしかに、“ソーサクギルド”には26も隊があるってのが謳い文句だお。
      でもそれらが全部機能してたのなんて、ずいぶん前の話だお?
      いまちゃんと動いてるのなんて半分くらいだお」

ξ゚⊿゚)ξ「それは、そうだけど……」

( ^ω^)「ツンは評判もいいし、第B隊って結構人気だお。
      だから、新人をいれるならあそこ、ってなりやすいんだお、きっと。
      僕だって結構羨ましがられるおー」

ξ*゚⊿゚)ξ「そ、そうなの?」

ツンは照れたように瞬きする。


69名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:09:36 ID:JI37VRp20

(*^ω^)「そうだお!
       ツンは僕の自慢の隊長だお」

男はエッヘンと胸を張った。

ξ*゚⊿゚)ξ「そ、そっか……。そうなんだ……ふーん……。
       ブーンの自慢……ブーンの……」

ツンは頬を染めわずかに俯く。

( ^ω^)「お?ツン、僕がどうかしたかお?」

ブーンと呼ばれた男――正しくはホライゾン=ナイトは首を傾げる。

ξ;゚⊿゚)ξ「あっ、べっ、べつになにもないんだから!」

ツンはあわてて首を振ると、扉の方へ目をやった。

ξ゚⊿゚)ξ「それで、新人はいつ来るの?」

( ^ω^)「もうすぐじゃないかおねー」

ブーンが扉の方へ体を向けると、扉がゆっくりと開くのが見えた。

(*^ω^)「お?噂をすればかお?」

ツンとブーンが見守る中、訪問者が姿を現した。

***


71名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:11:57 ID:JI37VRp20

第O隊部署内、壁際の本棚の前で、月上の魔女は考えていた。

lw´‐ _‐ノv「……困ったことになったかもだねん」

月の形の浮遊具に座る美女、シュールは手にした書物を眺めため息をつく。

(-_-)「……シュー、大丈夫?」

ひとりの男がそっとシュールに近づいた。
薄い色のローブを着ていて、右手には分厚い本を手にしている。
色が白く線も細い、貧弱そうな男だが、瞳は深い色を湛えている。

lw´‐ _‐ノv「んん、たいちょー。ありがと、だいじょぶだよです。
       大変なのは私じゃないしね」

(-_-)「本当に?」

隊長――つまり第O隊隊長である男、ヒッキー=コモリは、心配そうに首を傾げた。

lw´‐ _‐ノv「うん。大変なのは私じゃなくて、私の友達。
       ……私は手助けしかできないもん」

そういうとシュールはまたため息をつく。

(-_-) 、「シュー……」

lw´‐ _‐ノv「だからほんと、心配しないでたいちょー。
       ね、そんな顔しないで、にっこりしよ」


72名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:13:42 ID:JI37VRp20

川*゜々゚)「そうなの!」

話に割り込んだのは、爛々と目を輝かせた少女だった。
黒髪は複雑に結い上げられ、身に付けているのは赤いシャツにフリルたっぷりの黒いスカート、
ウェストベルトで絞められた腰は細い。

川*゜々゚)「にっこり大事なのです、だいじ、だいじだいじちゃん!」

lw´‐ _‐ノv「そうそ、にっこり大事。
       ね、クルウ」

川*^々^)「うん!
      クルウにっこりする!」

少女、クルウはにこにこと笑う。
大人びた見た目だが、言動はまるで子供だ。

川*゜々゚)「ところでシューちゃん、きょうお客さん来るんでしょ?
      まだなんです?ですです?」

クルウは首を左右に傾けながら尋ねる。
髪のあちこちから垂れ下がる赤と黒のリボンが揺れる。

lw´‐ _‐ノv「そだねー、まだみたい」

シューが扉を見やりながら答えると、クルウも扉を見た。
扉はまだ、開かない。

***


73名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:15:57 ID:JI37VRp20



黒魔術師の月渡しのようです

                第二話

   「火炎放射と黒魔術」


.


74名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:17:14 ID:JI37VRp20

―“ソーサクギルド”事務所内 廊下―

オトジャは左右を見渡した。
“ソーサクギルド”事務所は広い。
階数も多く、伸びる廊下にはぽつぽつと『C』だの『K』だのといった
プレートがついた扉があるだけで、どこも似たようなつくりだ。
一歩部署内に入ってしまえばひとつひとつまるっきり違うのだが、外からでは分からない。

故に、オトジャは迷っていた。

(´<_`;)「……地図とかないのかここは」

オトジャはそうぼやくと、依然シュールを訪れた記憶を曖昧に思い浮かべる。

(´<_`;)「だいたいあってるはずなんだがな……」

Σ(´<_`;)「っと!」ドン!

考えながら歩いていたせいか、人にぶつかった。

(;^^)「あやや……」

(´<_`;)「すみません、大丈夫ですか」

(;^^)「あ、はい……」

(;^^)そ「って、あ、貴方様はもしや、サスガの……!?」


75名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:20:13 ID:JI37VRp20

(´<_`;)「え?はい、まあ」

(;^^)「やや、す、すみません!」

男はそう叫ぶなり、逃げるように走り去ってしまった。

(´<_`;)「あー……。
      黒魔術師だったのかな」

サスガ家は黒魔術師の名門中の名門であり、同業者からはむしろ恐れられている。
籠りがちなアニジャの顔は知らなくても、オトジャの顔は知っているだろう。
さっきの彼が同じ黒魔術師か、それに準ずるものなら、全くおかしくない反応だ。
ここは“ソーサクギルド”であるのだし、そういった人間はわんさかいるだろう。

(´<_`;)「……参ったな。道を聞ければよかったが……」

オトジャは深いため息をつくと、再び第O隊への道を思い出そうと努める。

(´<_` )「たしか……階はあってるはずだから、ひとつめの角を曲がって……」

指差して確認しながら進むと、案外あっさりと扉は見つかった。
つけられた金のプレートに、美しい模様と共に『O』と彫られている。

(´<_`;)「……。
      魔法でもかかってるんじゃないのか、ったく……」

オトジャは今日何度めかのため息をつき、第O隊の扉に手をかけた。

***


76名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:22:29 ID:JI37VRp20

―“ソーサクギルド”事務所内 第B隊部署―

ガチャリ。
扉を開いてすぐ、

(*´_ゝ`)ノ「やっほーツン!遊びに来たぞ~」

アニジャは元気よく挨拶した。

ξ゚⊿゚)ξ「あら、なんだ、アニジャじゃない……」

ξ;゚⊿゚)ξ「……って、アニジャ!?」ガタッ

ツンは勢いよく立ち上がる。

(*^ω^)「おー!アニジャ!」

(*´_ゝ`)「やっほーブーン!アニジャだぞ!
      びっくりした?
      なんかさ、オトジャがシュールさんに用があるからって、
      連れてきてくれたんだよ~」

ξ;゚⊿゚)ξ「オトジャが?」

(*´_ゝ`)「そう。
      まあその代わり、第B隊から絶対出るなって言われたけどな~」

ξ;゚⊿゚)ξ「へえ……それにしたって珍しいこともあったものね、オトジャが自分からアニジャ連れてくるなんて」


77名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:24:36 ID:JI37VRp20

(*´_ゝ`)「だろ~?あしたは槍でも降るんじゃないかな。
      はいブーン、おみやげ!」

アニジャはにこにこ機嫌よく笑いながら、手に持っていた黒い箱をブーンに手渡した。

(*^ω^)「お、これなんだお?」

(*´_ゝ`)「開けてみなー」

ブーンはいそいそと箱を開けた。

(*^ω^)「おっおー!ケーキだお!」

(*´_ゝ`)「おう!俺のじしんさk……」

(;´_ゝ`)「……じゃなくて、ええと、そう、俺の好きな店の新作なんだ!」

(*^ω^)「おー!ありがとおアニジャ!
       いま食べてもいいのかお?」

(*´_ゝ`)「いいよー」

ξ*゚⊿゚)ξ「あ、あたしのぶんは?」ソワソワ

(*´_ゝ`)「もちろんあるぞー」

(*^ω^)「おっお。お皿、お皿」

皿を一枚とってきたブーンが、箱からそっとケーキを取り出して皿に乗せた。
はい、とツンに渡すと、ツンが目を輝かせる。

ξ*゚⊿゚)ξ「なにこれ、かわいい!」


78名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:27:15 ID:JI37VRp20

果実が挟まれただけのシンプルなケーキの上には、飴細工で作られた虹が乗っていた。
雲に見立てた生クリームで立たされた虹は、なんとも美しい。

boonpic2_912.jpg

(*´_ゝ`)「すごいだろー!名付けて“虹の足元”!
      この虹な、けっこう作るの大変で……」

( ^ω^)「お?アニジャ詳しいおー」

(;´_ゝ`)「ってお店の人が言ってた!」

ξ*゚⊿゚)ξ「オシャレねー」

ツンはケーキに目をとられてアニジャの狼狽には気づかない様子だった。

(*´_ゝ`)「さー食べようぜ」

アニジャが気を取り直してそう声をかける。

(*^ω^)「おっお。
       じゃあちょっと待っててくれお」

ブーンが紅茶や二人の分の皿を用意し、三人はそろって食べ始めた。

ξ*>ー<)ξ「んー!」

ξ*゚ー゚)ξ「美味しい!」

(*´_ゝ`)「ありがとー」

ξ*゚⊿゚)ξ「……あら?」


79名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:29:03 ID:JI37VRp20

ξ゚⊿゚)ξ「アニジャ、その首飾りどうしたの?」

( ´_ゝ`)「ん?これ?」

アニジャの首には、今までは着けていなかった首飾りがかけられている。
大きな石の付いた、古いものだ。

boonpic2_913.jpg

( ´_ゝ`)「俺、こないだピアスなくしただろ。
      だから、取り敢えずかわりの【アンプ】。
      オトジャが探してきてくれたんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「へえ。年季入ってるわね」

( ´_ゝ`)「一応、サスガ家に代々伝わるもんらしいからなー」

ξ;゚⊿゚)ξ「そんなすごいものなの?」

( ´_ゝ`)「使い勝手が悪いとかであんまり使われなかったみたいでさ。
      売るにも売れないしで、仕舞い込んでたもんらしい」

ξ;゚⊿゚)ξ「ああ、そういうこと。びっくりした」

( ^ω^)「なんかよく分かんないけどすごいおね~。
      紅茶、おかわりいるお?」

ブーンが適当に話題を流しながら立ち上がった時、

バーン!!

扉が勢いよく開かれた。

***


80名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:31:41 ID:JI37VRp20

―“ソーサクギルド”内 第O隊部署―

扉を開くと、そこは薄暗い部屋だった。
天井にはプラネタリウムのように星が輝いている。

(-_-) 「あれ……オトジャ君?」

boonpic2_914.jpg

オトジャの来訪に一番に気づいたのはヒッキーだった。
第O隊部署で間違いないことに安堵を覚えつつ、オトジャは軽く会釈をした。

(´<_` )「ヒッキー隊長、お久し振りです」

(-_-) 「久し振りだね。
     もしかして、シューのお客さんって、きみ?」

(´<_` )「はい」

(-_-)「そっか。やっぱり。
     ……なんだか大変そうだけど、頑張ってね」

(´<_` )「……ありがとうございます」

オトジャは苦い顔をしながら軽く礼をした。

(´<_` )(シュールに聞いたんだろうか。
      それとも“分かった”んだろうか)

第O隊隊長たるヒッキーは、“世紀の大賢者”という二つ名を持っている。
彼は、全てを理解してしまう男だ。


81名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:34:07 ID:JI37VRp20

(-_-)「シュールならあそこで……」

川*゜々゚)「あっ!オトジャだー!」

ヒッキーの言葉を割って入ってきたのはクルウだ。

川*゜々゚)「オトジャっ!
      アニジャは?アニジャはっ?
      クルウ、アニジャと遊びたい!」

(´<_` )「お前には絶対会わせない」
  _,
川 ゜々゚)「えー!
      なんでですか!なんでですかー!」

クルウが地団駄を踏む。
すると、ソファーの下からなにかがひょこりと飛び出してきた。

( ΦωΦ)「煩いのである」

boonpic2_915.jpg

飛び出してきたのは猫だった。しかも喋る猫だ。
暗い色の美しい毛並みをしている。

( ΦωΦ)「誰であるか、我輩の昼寝を邪魔するのは……」

川*゜々゚)「あー!ロマ!
      おはようー!」

(;ΦωΦ)そ「ゲッ、クルウ」


82名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:36:32 ID:JI37VRp20

クルウはびくびくする猫をじーっと眺めたあと、口許に人差し指を当てた。

川*゜々゚)「猫鍋……」

(;ΦωΦ)そ

川*゜々゚)「猫の刺身……」

(;ΦωΦ)「ヒイィ!」

(-_-)「刺身にするなら血を抜かなきゃね」

:(;ΦωΦ):「ヒイイイイィ!!」

川*゜々゚)「血……」

(;ΦωΦ)「へ、“変化の術”!!」

猫が大声でそう唱えると、ぼふんと煙が猫を包んだ。
煙が晴れると、そこには猫は居なくなっていて、かわりに男がいた。

(;ΦωΦ)「わ、我輩は誇り高き尾布国のニンジャ・杉浦浪漫!
        NO鍋!NO刺身!」

川*゜々゚)「クルウ、お腹すいたー。
      輸血パック、輸血パック」

男の発言を完全に無視して、クルウはどこかへ行ってしまった。

(;ΦωΦ)「……」

(´<_` )「どんまい、ロマネスク」


83名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:39:01 ID:JI37VRp20

(;ΦωΦ)そ「ぬおっ、サスガの弟。
         おったのか」

(´<_` )「いた。
      誇り高き尾布国のニンジャ・杉浦浪漫がクルウに食べられそうになってるとこからいた」

:(;ΦωΦ):「……」

恥辱に震えるロマネスクの後ろから、

lw´‐ _‐ノvノシ「やっほーオトジャ」

シュールが明るく声をかけ、ひらひらと手を振った。
オトジャはシュールに歩み寄る。

(´<_` )「賑やかだな、第O隊は」

lw*´‐ _‐ノv「でしょ~」

シュールは若干誇らしげにする。
しかしすぐに表情を正した。

lw´‐ _‐ノv「……お話しするの、ここでいい?」

(´<_` )「人がいる」

lw´‐ _‐ノvσ「誇り高きニンジャのこと?
        ほれ」

見ると、ロマネスクはいつの間にか猫の姿に戻り、ソファーの下でふて寝を始めている。


84名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:42:13 ID:JI37VRp20

lw´‐ _‐ノv「クルウもごはん食べにいっちゃったし。
       大丈夫だよ」

(´<_` )「……」

オトジャは目線を斜め後ろに滑らせた。
目線の先にはヒッキーがいる。

lw´‐ _‐ノv「たいちょーのことは気にしたってしょうがないよ。
       賢者様だもん」

シュールはころころと笑うと、テーブルに座るように促した。

lw´‐ _‐ノv「……さて、と。
       困ったね」

(´<_` )「……ああ」

(´<_` )「ピアスが簡単にとれるなんて……
      転んだくらいでとれてもらっちゃ困るんだが。
      あれは特別なものなんだから」

lw´‐ _‐ノv「アニジャは不注意だねぇ」

(´<_` )「アニジャはなんにもわかってないんだから、そうなってもおかしくないが。
      …アレが【アンプ】じゃないなんて、考えてもないだろう」

シュールは表情を曇らせる。

lw´‐ _‐ノv「……」

(´<_` )「……このままじゃ足りない。
      新しいものを用意しなくては」


85名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:45:02 ID:JI37VRp20

しばらく黙ったのち、シュールは、囁くように言う。

lw´‐ _‐ノv「……やっぱり、始まりからしていけなかったんだよ」

(´<_` )「いまさらどうしようもない」

オトジャはほぼ即答するように言い切った。
シュールは続ける。

lw´‐ _‐ノv「きみだって知ってるでしょ?
       この国の、ううん、この世界に住んでる人ならだれでも知ってる」

lw´‐ _‐ノv「生まれつき魔力を膨大に持った人間は、魔女にならなくちゃいけない。
       そうしなくちゃ魔力を制御できないから……」

この世界では、生まれつき時から膨大な魔力を潜在能力として持つ人間がごく稀に誕生する。
そういう人間は、物心つくと魔法を学び、魔女となる。
自身の内に潜む膨大な魔力を制御するためだ。

lw´‐ _‐ノv「……アニジャの潜在能力は、膨大だよ。
       本当なら、魔法を学ばなきゃいけなかった」

シュールは一度、逡巡するように言葉を切った。

lw´‐ _‐ノv「……魔女にならなきゃいけなかった子なんだよ。
       アニジャは」

オトジャは何も言わない。

lw´‐ _‐ノv「このままじゃ、いずれ制御できない魔力が暴走する。
       ……あの子は、死んじゃうよ」


86名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:47:48 ID:JI37VRp20

(´<_` )「……そうならないように、【ミュート】をつけさせてるんだろ」

lw´‐ _‐ノv「【アンプ】だって嘘ついて、ね。
       でも、またいつこんなことが起きるとも限らないでしょ。
       そのたびにきみは青褪めるはめになるよ」

(´<_` )「……いまさらどうしようもない。
      間違いがあったっていうなら、俺が先に生まれなかったのが間違いだ……」

lw´‐ _‐ノv「長男が本家を継がなきゃいけないから?」

(´<_` )「……そうだ。
      魔女になったら黒魔術師にはなれない。
      しかたないんだ」

魔女となった人間は他のものになることは出来ない。
すべて、生まれ持った能力が邪魔になるからだ。

lw´‐ _‐ノv「どうしてそんな縛りをいつまでも続けるの?
       そんなことしてアニジャが死んだら意味ないじゃない。
       きみが当主になったらいいだけでしょう?」

(´<_` )「……それじゃあ、だめなんだよ」

オトジャの声はいっそ悲痛だった。

lw´‐ _‐ノv「……アニジャはきっと、もっとずうっと生きるよ。
       魔女の、……強い魔力を持った人間の寿命は、長いから。
       きっときみのこと置いていく」

lw´‐ _‐ノv「そんなの、なんにも知らないまんまで、あの子が耐えられると思うの?」


87名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:50:23 ID:JI37VRp20

オトジャは押し黙った。
重い沈黙が二人の間を満たす。

しばらくして、口を開いたのはオトジャだった。

(´<_` )「……そんな話をしに来たんじゃないんだ。
      過去のことはいまさらどうにもならない。
      いまはアニジャを死なせないために、足りない分の新しい【ミュート】をつくらなきゃいけない」

シュールは深いため息をついた。

lw´‐ _‐ノv「……とりあえずは、そうね。
       【ミュート】を作れるひとに、ひとに声かけなくちゃ」

【ミュート】は、能力を一時的に弱化するものだ。
【アンプ】とは違い、無理矢理に能力を抑えるために、様々な魔法や触媒などを必要とする。
オトジャが“ソーサクギルド”を訪れた目的は、【ミュート】を作るために協力を得ることだった。
“ソーサクギルド”ならば、【ミュート】を作るための能力を持っている者が大勢いる。

オトジャは頷いて立ち上がった。
しかしシュールは動かない。

lw´‐ _‐ノv「オトジャ」

(´<_` )「……」

lw´‐ _‐ノv「ずっとこのままにはしておけないんだからね。
       いつかは何とかしなくちゃいけない。
       ……分かった?」


88名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:51:54 ID:JI37VRp20

(´<_` )「……分かってる」

そんならよし、とシュールは頷いて、静かに空中浮遊具を滑らせた。

lw´‐ _‐ノv「……あ、そういえば。
       いまアニジャは?どうしてるの?」

(´<_` )「つれてきた。第B隊にいる」

lw;´‐ _‐ノv「えっ?」

(´<_` )「とりあえず家にあった【ミュート】をつけさせたから大丈夫だ。
      ここの方がなにかあったとき困らないしな」

lw´‐ _‐ノv「あー、まあ、そうね。
       ん?じゃあ、」

シュールはぱっと表情を明るくした。

lw*´‐ _‐ノv「会えるってことかあ。
       あとで会いに行っていーい?
       湖の中で会ったとかいう魔女のこと詳しく聞きたかったんだよね」

(´<_` )「ああ、“水の魔女”、……だっけ?」

lw´‐ _‐ノv「うん。集会で聞いた覚えあんだよね、その二つ名。
       あの湖の話してたの、そのひとかもしんないし。
       もしかしたら、アニジャのピアスの行方もその人が知ってるかも」

(´<_` )「ないだろうな、そのもしかしたらは……」

オトジャが軽く首を振ったとき、


89名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:53:28 ID:JI37VRp20

从'ー'从「皆さ~ん、大変ですぅ~」

気の抜けるような声がして、オトジャとシュールは扉の方を振り向いた。
美しい着物と天女の羽衣をゆったりと身につけた女性が、ふわふわと浮かんでいる。

boonpic2_916.jpg

lw´‐ _‐ノv「あれっ、ワタナベちゃんじゃん。どったの?」

天女――ワタナベはあんまり大変そうじゃない口調と表情で、ゆったりと首を傾げた。

从'ー'从「なんかぁ、事務所のお外が、大変なことになってるんですよぉ。
      みなさんをお呼びしてるんですう、たいへんたいへん~」

ワタナベがのんびりそう言うので、オトジャとシュールは顔を見合わせた。

lw´‐ _‐ノv「……とりあえず、行ってみよっか」

(´<_` )「いや、先にやることが……」

lw´‐ _‐ノv「みんな呼んでるなら、【ミュート】作れる人たちもそこにいるんじゃない?」

(´<_`;)「だが……」

lw*´‐ _‐ノv「ほらほら、見るだけタダ、見るだけタダ!」

オトジャは気が進まないようだったが、二人が似た調子でのんびりと急かすので、
渋々外へ向かうことにした。

***


90名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:54:24 ID:JI37VRp20

―“ソーサクギルド”事務所内 第B隊部署―

从 ゚∀从「たのもーーーー!!!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「!?」

入ってきたのは、白衣を身に付けた人間だった。
左目が前髪で完全に隠れている。
ぱっと見では男か女か分からない見た目をしていた。

从 ゚∀从「第B隊ってのはここか!?」

(;^ω^)「そ、そうですお。
      もしかして、新人さんかお?」

从 ゚∀从「おう!多分そうだ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、ああ、なるほど……」

(;´_ゝ`)「なに、だれ、なに?」

アニジャだけが完全においてけぼりを喰らっている。

从 ゚∀从「オレはハインリッヒ=タカオカ、ハインって呼んでくれ!
      発明が得意だ。発明家ってことになるのかな?」

ξ;゚⊿゚)ξ「わ、私が第B隊隊長のツン=デレールよ、よろしく……」

ツンが右手を差し出すと、ハインはがっちり掴んでぶんぶん振った。


91名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:56:15 ID:JI37VRp20

从*゚∀从「よろしくな隊長さんよ!」

ξ;>⊿<)ξ「ひ、ひぃ、は、はい……」

ひとしきり振り回してから、ハインはツンを解放し、テーブルの上を指差した。

从*゚∀从σ「それ、なんだ?」

差した先はケーキだ。
アニジャのぶん、ツンのぶん、ブーンのぶん、それから箱の中にもう一つ残っている。

(;´_ゝ`)「あっ……これは……」

ハインはケーキに近づいてすんすんと鼻を動かす。

从*゚∀从「なんか、うまそうな匂いがする!」

ξ゚⊿゚)ξ「ああ、えっと、これは、」

ツンがケーキの説明をしようとしたとき、

从'ー'从「皆さ~ん、大変です~」

気の抜けるような声がして、四人は扉の方を振り向いた。
そこにいたのはワタナベだ。

ξ゚⊿゚)ξ「あれ、ナベちゃん?」

从'ー'从「はい、ナベちゃんですぅ~。
      なんか~、事務所のお外が、大変なことになってるんで、お伝えしに来ました~」

( ^ω^)「外がかお?」


92名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:57:08 ID:JI37VRp20

从'ー'从「はい~。
      さっき第O隊の方にもお伝えしてきて~、第B隊のみなさんもと思いまして~」

( ´_ゝ`)「第O隊?」

从'ー'从「はい~」

( ^ω^)「なにがあったんだお?」

ワタナベはうーんとうなりながらかわいらしく首を傾げる。

从'ー'从「なんか~、私にはよく分かんないけど、すごいことです~」

ξ゚⊿゚)ξ「うん、私もよく分かんないけど、とりあえず行きまs」

从*゚∀从「うおっしゃーーーーー行くぞーーーーーーー!!!!!!」

ツンがすべて言う前に、ハインは勢いよく第B隊部署を飛び出して行った。

ξ;゚⊿゚)ξ「……」

(;^ω^)「すごいおね」

(;´_ゝ`)「……元気だなー」

三人が呆然とする中、ワタナベだけは変わらずにのんびり言った。

从'ー'从「私たちも行きましょう~」

三人は一度顔を見合わせてから、もう背中も見えないハインを追いかけることにした。

***


93名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:58:31 ID:JI37VRp20

―“ソーサクギルド”事務所 門前―
 _,
(´<_` )「……なんだこれ」

門の前にたどり着いたオトジャは、眉をしかめた。

門の前の地面を割って、何かの植物の蔦のようなものが生えていた。
大の大人が二人抱きついても手を握り合えそうにない太さだ。
伸びた先がどこへ行くのか全く分からない。
門を完全に遮るそれは、おそらく周りの壁も覆って中に何人も入れないようにしていることだろう。

lw*´‐ _‐ノv「うわあ、なにこれ~」

シュールはのんきに眺めている。
なぜか少し楽しそうだ。

ξ;゚⊿゚)ξ「……うわっ、なにこれキモッ」

( ^ω^)「ツン、キモいとか言ったらだめだおー……
      うわっ、なにあれキモッ」

聞き覚えのある声にオトジャが振り向くと、後から来たらしいツンたちが呆然としている。

(´<_` )「ツン隊長、ブーン」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、オトジャ。
      ねえ、あれなに?」

(´<_` )「さあ……蔦ですかね」

ξ;゚⊿゚)ξ「それは見たらわかるけど、あんな大きいの見たことないわ」


94名も無きAAのようです :2013/04/04(木) 23:59:17 ID:JI37VRp20

(´<_` )「俺もです」

( ´_ゝ`)「おお、オトジャ。
      お前も見に来たの?」

ブーンの後ろからひょっこりアニジャが顔を出した。

 _,
(´<_` )「アニジャ?
      第B隊から出るなって言ったろ?」

( ´_ゝ`)「ちゃんとツンと一緒に出てきましたー。
      なあ、あれなに?」

(´<_` )「いやだから、蔦」

ふうん、とアニジャは呟くと、しげしげと蔦を眺める。

(´<_` )「アニジャ?どうかしt」

从*゚∀从「うおおーーーーー!!!!」

そこに雄たけびをあげて現れたのはハインだった。

ξ;゚⊿゚)ξ「あれ?あの子先に行ったんじゃ……」

从*゚∀从「やっと試せるときがきたぜェ!!」

嬉々としてそう言いながら、ハインは何かを構えた。
掃除機のようなフォルムだが、本体の部分がボンベが四つ集まったようになっていて、
ノズルはホースのようになっている。


95名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:00:22 ID:heEYpCTA0

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと、何する気?」

从*゚∀从「見ててくれ隊長!オレの発明品だ!」

ハインは蔦にノズルを向けると、大声で叫んだ。

从*゚∀从「ファイヤー!!!!!」

boonpic2_917.jpg

ゴオオオオオッ!!

瞬間、火炎がノズルから噴き出した。

ξ;゚⊿゚)ξそ「な、なにこれ!?」

从*゚∀从「火炎放射器だ!!!
     蔦なら燃やせるだろ!?」

(;^ω^)「そういう問題じゃ……」

パカラッ パカラッ

lw´‐ _‐ノv「ん?」

( ´_ゝ`)「シュールさん、どったの?」

lw´‐ _‐ノv「なんか聞こえん?」

シュールは音のした方向を見た。
音は近付いてくる。


96名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:01:37 ID:heEYpCTA0

やがて見えてきた姿を見て、シュールは歓声をあげた。

lw*´‐ _‐ノv「おー!“騎兵隊”だー」

現れたのは第K隊――通称“騎兵隊”の面々だった。
音は蹄の音だ。
鎧を身につけ兜を被った、まさに兵隊の姿だが、彼らは馬に乗っているのではない。
彼らの下半身そのものが馬だ。

boonpic2_918.jpg

彼らは、獣族・ケンタウロスである。

( ,;^Д^)「ツン隊長、なんの騒ぎですか?」

雄々しい見た目に反する柔和な声を発したのは、第K隊隊長、タカラ=トレジャーだ。

ξ;゚⊿゚)ξ「そうですね、今は、火事です」

( ,;^Д^)「そのようですね。
      あの蔦……のようなものを燃やそうとしているのですか?」

ξ;゚⊿゚)ξ「みたいですね……燃えてませんけど」

炎は蔦に直接当たるが、燃え移る様子はない。

 _,
从゚∀从「しぶてーなあ……」

ハインはうーんと考え込んだが、すぐに表情を明るくした。

从*゚∀从「最大火力でいくか!」


97名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:02:25 ID:heEYpCTA0

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと……」

从*゚∀从「ファイヤーーッッ!!!!!!!!」

ハインが先ほどよりなお大声で叫ぶと、噴き出していた炎が膨れるように大きくなった。

从*゚∀从「これなら燃え……」

从゚∀从「……」

从; ∀从「あっちぃぃぃぃ!!!!!」

ハインはいきなり叫んだ。
見ると、火炎放射器が自ら出した火炎で燃え始めている。

ξ;゚⊿゚)ξそ「ちょ、ちょっと、大丈夫!?」

从;∀从「む、むり」

ハインは首を振っている。

ξ;゚⊿゚)ξ「とりあえず、それ、離しなさい!」

从;∀从コクコク

ハインが火炎放射器から手を離そうとしたとき、

( ,,^Д^)「危ない!」

タカラが飛び出してハインを抱えさらった。


98名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:04:06 ID:heEYpCTA0

ドカァァン!!!!

その瞬間、火炎放射器は爆発した。

( ,;^Д^)「間一髪でしたね……」

从×∀从ハラホロヒレハレ

ξ;゚⊿゚)ξホッ

爆発で激しくなった炎は、本体を燃やし、蔦に絡み付いて大きくなる。

ξ;゚⊿゚)ξ「このままじゃ、ほんとに火事になっちゃうわ。
       ミルナいないの、ミルナ!」

(;^ω^)「今日はよその国のギルドに会合に行ってるおー」

ξ#゚⊿゚)ξ「あいつほんっと空気読めないわよね」

(;^ω^)「総隊長はなんも悪くないお……」

从'ー'从「皆さぁん、道を開けてくださ~い。
      “音楽隊”がいらっしゃいましたよ~」

ワタナベがそう言いながら割り込んできた。

( ´_ゝ`)「なあ、“音楽隊”って?」ヒソヒソ

( ^ω^)「第M隊のことだお。
      第M隊は通称“音楽隊”って呼ばれてて、全員天上族なんだお」ヒソヒソ


99名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:06:32 ID:heEYpCTA0

( ´_ゝ`)「天上族!」

天上族は、基本的に空に住んでいる種族だ。
見かけることも余りなく、地上にいることは珍しい。
彼らは、声に力を宿し、彼らの歌は事物に影響を及ぼす。

( ^ω^)「歌を使うから、“音楽隊”なんだお」ヒソヒソ

( ´_ゝ`)「なるほどなー」ヒソヒソ

開けられた道を静かに歩いてきたのは、三人の人間だった。

( <●><●>)( ><)(*‘ω‘ *)

ξ゚⊿゚)ξ「隊長!」

ツンが三人にかけよる。

( ><)「ツンちゃん、今の状況はどうなってるんです?」

ツンに答えたのは、一番背の低い少年だ。
聖歌隊のような姿で、純白のケープには金の糸で精緻な刺繍が施されている。

boonpic2_919.jpg

(;´_ゝ`)「え、隊長って、あの子?」ヒソヒソ

( ^ω^)「そうだおー。
      第M隊、通称“音楽隊”隊長、“天使”と名高いビロード=ユリシーだお。
      ちなみに437歳」

( ´_ゝ`)「へー。よんひゃくさんじゅうなな……」


100名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:07:15 ID:heEYpCTA0

(;´_ゝ`)そ「よんひゃくさんじゅうななさい!?」

( ^ω^)「天上族は寿命が長いからおねー」

(;´_ゝ`)「で、でも437歳って!
      見えないし!」

( ^ω^)「ちっちゃいけど、あの三人の中では一番年上なんだお?」

(;´_ゝ`)そ

ツンの説明を聞き終えたビロードは少ししゅんとしていた。

( ><)、「僕たちにできることは少なそうなんです……」

( <●><●>)「元からできることなんて少ないでしょう」

( ><)そ

(*‘ω‘ *)「さっさと終わらせて部屋でオレンジ食べるっぽ」

( ><)そ

(;><)「……と、とりあえず、やれることをやるんです」

三人は燃え盛る炎に向かって一列に並ぶと、揃って歌を歌い始めた。

( <●><●>)( ><)(*‘ω‘ *) ~♪

聖歌であるような、そうではないような、
美しく綺麗な旋律が響き渡る。


101名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:08:09 ID:heEYpCTA0

やわらかい曲調で、歌詞は聞いたことのない言葉で出来ていた。
その場にいる誰もが、“音楽隊”の方を向き、その歌声に耳を傾ける。
三人の歌声がひとつになる。

すると、どんどん炎が小さくなっていった。

(*´_ゝ`)「すごい……」

火がすうっと消えると、三人は歌うのをやめた。
ビロードがツンに向き直る。

( ><)「僕たちにできるのはこれぐらいなんです」

ξ゚⊿゚)ξ「いえ!
      うちの新人の不始末を、すみませんでした……」

(*><)「えっ、第B隊、新人ちゃん入ったんですか?」キャイキャイ

ξ*゚⊿゚)ξ「入ったんですよー」キャイキャイ

(*^ω^)(かわいいなー)

lw´‐ _‐ノv「本題に戻れよ君たち」

シュールが珍しくツッコミを入れてから、門の外を指さす。

lw´‐ _‐ノv「とりあえず火は消えたけど、蔦は無傷みたいよ」

蔦は少し煤けて黒くなっているが、焦げていたり傷ついていたりということはない。


102名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:09:02 ID:heEYpCTA0

( ^ω^)「ほんとだおね……。ただの蔦じゃないのかお」

lw´‐ _‐ノv「あんな魔法は聞いたことないしなぁ」

シュールはううむと首をひねる。

ξ゚⊿゚)ξ「困ったわね……。ミルナもいないし……。
      隊長集めて会議でも開こうかしら」

( ^ω^)「それがいいかもだお」

とりあえず一同その案に賛成し、いったん中に戻ることになった。
しかしアニジャは動かず、蔦を眺めている。

( ´_ゝ`)「……」

(´<_` )「どうした、アニジャ?
      戻るぞ」

( ´_ゝ`)「んー、なんか……」

アニジャはふらりと蔦に近寄った。

(´<_`;)「おい、アニジャ?」

アニジャは煤けた蔦に触れる。

( ´_ゝ`)「……なんか、黒魔術っぽい感じがする」

(´<_` )「黒魔術……?」


103名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:10:49 ID:heEYpCTA0

(´<_` )「だが、こんな術は聞いたことないぞ」

( ´_ゝ`)「うーん……」

アニジャは唸ると、黙ってしまった。
蔦に両手で触れると、額をつけるようにして目を閉じる。

( -_ゝ-)「んー……」

(´<_` )「アニジャ?」

( -_ゝ-)「ちょっと静かにしてて……」

 _,
(´<_` )「……」

オトジャは眉を顰めたものの、口をつぐんだ。

( -_ゝ-)「……」

アニジャは黙って俯いている。
オトジャはしばらく耐えたが、やがて痺れを切らした。

(´<_` )「おいアニ……」

そのとき、アニジャの身体がわずかに光りだした。

(´<_`;)「……!?」

゚・.。.:*・( -_ゝ-)・*: .。.・゚


104名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:12:28 ID:heEYpCTA0

本人は気づいていないのか、変わらずに蔦に額を寄せたままだ。
光はどんどん強くなっていくように見える。
呼応するように、身に着けたアクセサリーが輝きだす。
力を抑えようとしているのだ。

*・゜゚・*:.。..。.:*・'( -_ゝ-)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

全身がキラキラと輝く光に包まれる。

(´<_`;)「……アニジャ!」

オトジャが肩を掴むと、アニジャははっと顔をあげた。

( ´_ゝ`)「……なに?」

アニジャは子どものように首を傾げる。
自分では気づいていないようだが、動きが緩慢になっている。
しかも、少し眠そうだ。
体力を消耗したのだろう。

(´<_`;)「……なんでもない」

そう言いながら、オトジャはそっと息を吐いた。
早く新しい【ミュート】を作らなければと思いながら。

(´<_`;)「……それより、なにかわかったのか?」

( ´_ゝ`)「……え?」

(´<_` )「その蔦だよ」

ああ、とアニジャはゆっくり蔦を眺めた。


105名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:13:20 ID:heEYpCTA0

( ´_ゝ`)「なんか、いろいろ組み合わせたみたいになってるみたいなんだよなぁー」

(´<_` )「組み合わせた?」

アニジャは頷く。

( ´_ゝ`)「一個一個は、どれもわりに、すごいやつなんだけど。
      たぶん、これやったやつ、へたくそなんだ」

(´<_` )「へたくそって?」

( ´_ゝ`)「んー、なんか、めちゃくちゃなんだ。
      だから、ちょっと分かりにくい。
      けど、これ、黒魔術だ」

(´<_` )「黒魔術……」

(´<_` )(ってことは……)

黒魔術は、発動場所から離れるとあまり高い効果を得られない。
目の前の相手を殺すことができる術でも、対象との距離が遠くなればなるほど効果は薄くなる。
こんな巨大な蔦を保ち続けられるのだから、遠くではないのだろう。

(´<_` )(……近くに術者がいる?)

周囲を見回そうとしたとき、

川 ゜々゚)「ねーねーオトジャ」

(´<_` )そ ビクッ


106名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:14:10 ID:heEYpCTA0

後ろからいきなり声をかけたのはクルウだった。

(´<_`;)「お、お前、いつの間に……」

川 ゜々゚)「あんね、食堂にいたら、ナベちゃんが呼びに来たですよお」

(´<_`;)「ほんとにみんな呼んだんだな……」

川* ゜々゚)「クルウちゃんは面白いことがだいすきだから、見に来たのー!
      そしたらね、あんね、へんなのが生えてて、みんなはいなくて、
      あと、なんか光ってた!」

(´<_`;)「光ってたのは忘れろ」

クルウは首を傾げたが、うんと頷いた。

「吾輩もいるのである!」

どこからか聞き覚えのある声が聞こえた。
が、姿は見えない。

(´<_` )「? ロマネスク?」

(;ΦωΦ)「ぐ、ぐ。
       ここである」

見ると、猫の姿のロマネスクがクルウの腕の中で締められている。

川* ゜々゚)「えらいでしょ!
      すぐ来ないで、ブショにもどってロマ連れて来たです!」


107名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:16:12 ID:heEYpCTA0

クルウが胸を張り、さらにロマネスクを締める。

(;ΦωΦ)「ぐ、は、離すので、ある」

川 ゜々゚)「ところで、なんか大変なんでしょ?なにが?」

クルウはロマネスクを無視して尋ねた。

( ´_ゝ`)「この蔦だよー」

アニジャがオトジャの後ろから声をあげる。

(´<_` )「静かにしてなさい」

( ´_ゝ`)「はーい」

川 ゜々゚)「ツター?」

クルウは蔦に意識を向けているようだ。
忘れろと言ったから本当に忘れたのかもしれない。

(´<_` )「黒魔術らしい。
      たぶん近くに術者がいる」

川 ゜々゚)「へー!
      じゃあクルウも探してあげるね!」

クルウとオトジャは左右を見渡した。
みんな中に戻ってしまったようで、誰もいない。
さっきたくさん集まっていたひとのなかにも、黒魔術師はいないようだった。
装飾品を見ればすぐに分かる。


108名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:17:30 ID:heEYpCTA0

(´<_` )「……ん?」

すると、おかしな影を見つけた。
人間だ。
壁に半ば隠れるようにして、オトジャたちを見ている。

|;^^)コソーリ

(´<_` )(なんか見たことあるような……)

(´<_` )(……ああ、さっきぶつかった人だ)

長身をなんとか縮めようとでもするように背を丸めている。
首にはぼろぼろのスカーフ、裾の長いローブ。
首には小さなネックレス、耳には小さなピアス。

(´<_` )(そしてさっき俺を見て逃げた)

(´<_` )「……あいつか」

オトジャは男を鋭く睨んだ。

(´<_` )「クルウ、クルウ」

川 ゜々゚)「なにですか?」

|;^^)コソーリ

(´<_` )「あいつだ。捕まえろ」


109名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:18:11 ID:heEYpCTA0

川*゜々゚)「おっ!あれね!」

|;^^)そ

|^)゛ ソーッ

(´<_` )「ああ、逃げる」

川*゜々゚)「逃がさないんですよお!」

川*>々<)「ん~っ……」

川*゜々゚)「ふんっ!」

 爪川*゜々゚)爪  ババーン!

クルウが力をいれると、クルウの背中から赤い翼が生えた。

川*゜々゚)「ご飯のあとのクルウちゃんは無敵です!
      血がたっぷりだから翼だって生えちゃう!」エッヘン

ロマネスクを抱いたまま、クルウはばさりと翼を羽ばたかせ、ふわりと浮きあがる。

川*゜々゚)「うふふ捕まえてごらんー!」

クルウは若干間違ったセリフを言ってから男を追いかけ始めた。

バッサバッサ 三爪川*゜々゚)爪   三(;^^)ヒー!

     ギュン三爪川*゜々゚)爪三(;^^)そ

一気に男に肉薄すると、


110名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:19:11 ID:heEYpCTA0

川*゜々゚)「ロマ!いっくよー!」

(;ΦωΦ)「ま、まかせ、ゲフッ、ゲッホゲホ」

川*゜々゚)「そー……」

川*゜々゚)「れっ!!」

クルウはロマネスクを放り投げた。

(;ΦωΦ)「ゲホッ、へ、“変化の術”!」

途端、ロマネスクが煙に包まれ、晴れた時には、
猫ではなく、巨大な怪物になっていた。

キシャー( ΦWΦ)つ(;^^)そ

そのまま大きな前足で男を掴みあげる。

川*゜々゚)「カクホー!」

(´<_` )(役に立つ時もあるんだな、ロマネスク……)

ロマネスクは男を掴みあげたままクルウのもとへ戻ると、乱雑に男を落とした。
男はベシャリと地面に落ち、そのままノびた。

(´<_` )「よしクルウ、ツン隊長たち呼んできて」

川 ゜々゚) ゞ「あい!」

***


111名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:20:06 ID:heEYpCTA0


ξ;゚⊿゚)ξ「……なんかよく分かんないけど、この人が犯人なのね?」

(´<_` )「ええ、おそらく」

クルウに呼ばれて駆けつけたツンたちは、男をしげしげと見た。
先ほどまでは気絶していたが、すぐに復活し、今は座り込んでむすりとしている。

(;^^)グヌヌ

( ´_ゝ`)「なんで、こんなことしたんだ?」

アニジャが依然眠そうに男に尋ねる。
しかし男は答えない。

ξ゚⊿゚)ξ「……あれ?この人見たことある」

男を見下ろしていたツンがそう声をあげた。

( ´_ゝ`)「?
      隊員じゃないの?」

ξ゚⊿゚)ξ「違うと思うわ。
      新人さんが入ったら一度お目通りがあるんだけど、その時に見たんじゃないもの……。
      入ったばかりの人なのかもしれないけど……」

うーんと首をひねり考えたツンは、あ、と声をあげた。

ξ゚⊿゚)ξ「たしか、試験で見たんだわ、この人!」


112名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:21:21 ID:heEYpCTA0

(;^^)「……」

( ´_ゝ`)「試験で?」

ξ゚⊿゚)ξ「そう。えーっと……、ヤマザキ、とかいうひと。
      何回も試験を受けてる人で……。
      で、何回も落ちてる人だわ」

:(;^^):プルプル

アニジャは男――ヤマザキを振り向いた。

( ´_ゝ`)「そうなの?」

:(;^^):「……」

(´<_` )「オイどうなんだ」

:(;^^):「……」

:(;^^):「……そ、そうですよ!
      悪いんですか!」

(´<_` )「悪いな」

:(;^^):そ

( ´_ゝ`)「こら、オトジャ。
      チャレンジ精神は、大事だぞー?
      無理だってわかってても頑張るのは、いいことだよー!」

(;゚^^)「……」


113名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:22:27 ID:heEYpCTA0

ヤマザキがすこし涙目になるが、アニジャは気づかない。

(´<_` )「そんなチャレンジ精神豊富なやつが、こんなことをするか?」

( ´_ゝ`)「それは、本人に聞いてみよう」

視線がヤマザキに集まる。

( ^^)「……」

ヤマザキは俯くと、ぽつりとつぶやいた。

( ^^)「……何回受けても落ちるから、いやになったんです」

( ^^)「誰にも僕の実力が分からないんだと思って……。
     ギルドの奴らが悪いんだと思ったら、頭にきまして、
     荒らしてやろうと……」

(´<_` )「実力あるのか、こいつ?」

ξ゚⊿゚)ξ「皆無ね。
      なんにもできないのに何回も受けにくるって有名だったわ」

ツンがばっさり切り捨てる。

:(;^^):

( ´_ゝ`)「?
      でも、外の蔦、この人のだろ?」


114名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:23:50 ID:heEYpCTA0

( ^^)「そ、そうですよ!
     あれは僕がやったんですから!」

(´<_` )「めちゃくちゃな黒魔術な」

(;^^)「……」

( ´_ゝ`)「いやいや、たしかにめちゃくちゃだけどさ。
      言ったろ?一個一個はわりと、すごいやつなんだってー」

(*´_ゝ`)「俺、このひと、頑張ればちゃんと、いい黒魔術師になれると思う!」

アニジャは眠たげながらも表情を輝かせた。

(;^^)「え、えっ?」

(*´_ゝ`)「見たところ、あんまりアンプ、持ってないみたいだし、
      能力がうまいこと、ひきだされてないんだろー、たぶん!」

(;^^)「えっえっ?」

アニジャは、自分の胸元に下がる石の飾りをひとつとった。

(*´_ゝ`)「これ、【アンプ】なんだけど、“月のカケラ”っていう石で出来てるんだ。
      使いやすいし、能力をひきだしやすくなるんだよー」

だから、とアニジャは言って、ヤマザキにそれを差し出す。


115名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:24:57 ID:heEYpCTA0

(*´_ゝ`)「これ、お前に、貸してやるよー」

( ^^)「……いいん、ですか?」

(*´_ゝ`)「いいよ。
      あ、渡しとくだけだからな、高いから」

(*´_ゝ`)「お前がすごい黒魔術師になれたら、かえしてくれよ。
      な」

( ^^)「……」

ヤマザキは、そっと両手を差し出した。

boonpic2_920_20130806200319f21.jpg

( ^^)「……ありがとう、ございます……」

月のカケラが手のひらに乗せられる。
アニジャはなんとなく満足そうな顔で頷いた。

(*´_ゝ`)「うんうん。よしよし」

それから欠伸をする。

( づ_ゝ`)。゜「うーん。ちょう眠い……」

 _,
(´<_` )(この様子だと明日には覚えてないかもなぁ……)


116名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:26:37 ID:heEYpCTA0

lw´‐ _‐ノv「イイハナシダナー。
       ところであれはどうするの?」

シュールが門の外を指さした。
いまだ青々とした巨大な蔦がうねっている。

( ´_ゝ`)「あー、あれ、消してくれる?」

(;^^)「……それが」

ヤマザキは申し訳なさそうに言う。

(;^^)「実は、やったはいいけど、あんまりに大きくなったから怖くなりまして。
    すぐ消そうとしてみたんですけど、できなくて……」

( ´_ゝ`)「あちゃー」

ξ;゚⊿゚)ξ「……だれかミルナ呼び戻して。
       今すぐ!」

ツンの叫びにより直ちにミルナが呼び戻された。







( ゚д゚ )「消せたぞ」

ξ;゚⊿゚)ξそ「はやッ」


117名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:27:17 ID:heEYpCTA0

***

―翌日 第B隊部署―

ξ゚⊿゚)ξ「しっかし。
     あんがいあっさり終わってよかったわね」

( ^ω^)「だおねー。
      大ごとにならなくてよかったお」

ツンとブーンは紅茶を飲みつつ雑談に興じていた。

ξ゚⊿゚)ξ「そういえば、アニジャは?
     昨日、あのあとすぐ寝ちゃったわよね。
     もう帰ったのかしら?」

( ^ω^)「おー。
      それが……」

(*´_ゝ`)「ツン!」

ガチャリとドアを開けてアニジャが入ってきた。
後ろには、長身の男を従えていた。

( ^^)ペコリ

ξ゚⊿゚)ξ「あら?あなた……」

( ^^)「ワタル=ヤマザキです。
     昨日はお騒がせしました」


118名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:28:03 ID:heEYpCTA0

 _,
ξ゚⊿゚)ξ「ほんとよ、もう」

ツンがため息をつくと、ヤマザキはすみませんと頭を下げた。

ξ゚⊿゚)ξ「でも、なんで二人でいるの?」

( ^^)「アニジャ様が、直々に僕に黒魔術を教えて下さることになったんです」

( ´_ゝ`)「そういうことー」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだったの」

( ´_ゝ`)「うん。
      なんかぜんっぜん覚えてないんだけど、そんな約束したらしくってさー」

ξ゚⊿゚)ξ「へえ……」

ξ゚⊿゚)ξ(……してたかしら?)

( ^^)「アニジャ様のような方に教えていただけるなんて、すごく光栄です」

( ^^)ニコヤカ

ξ;゚⊿゚)ξ(……なんか怪しいような)

(*´_ゝ`)「あっ、それでさ、ツン!」

ツンの思考をさえぎるように、アニジャは明るい声を出した。

(*´_ゝ`)「オトジャが昨日、俺が寝てる間に【アンプ】探しにいってくれたんだけど、
      いいのが見つからなかったらしくてさー。
      しばらくこっちでいいの探すから、ここにいるんだってさ」


119名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:28:59 ID:heEYpCTA0

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの」

アニジャは大きく頷く。

(*´_ゝ`)「そんでさ!
      ミルナに頼んだらさ、一時入隊するか?って話になってさ!
      俺、第B隊に入ることになったんだ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「えっ?」

( ^^)「僕もお世話になりますです。
     よろしくお願いしますね^^」

ξ;゚⊿゚)ξ「えっえっ?」

从*゚∀从「たいちょー!!」バーン

そこへ勢いよくドアを開けて入ってきたのはハインだ。

从*゚∀从「昨日の反省を生かして、直して来たんだ!
      名付けて、火炎放射器・改!!」

ハインの手には、昨日黒こげになった火炎放射器に似たようなものが握られている。

从*゚∀从「いまから実演してみせるから、ちょっと見ててくれよ!」ソワソワ

ξ;゚⊿゚)ξ「……」


120名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:30:33 ID:heEYpCTA0

ξ;‐⊿‐)ξフーッ

ツンは深いため息をついた。

ξ゚⊿゚)ξ「有休とるわ」

(;^ω^)そ




おわり


121名も無きAAのようです :2013/04/05(金) 00:37:55 ID:heEYpCTA0

総合でお題をいただきました
総合>>272 虹の足元
   >>327 首飾り
   >>328 星
   >>274 喋る猫
   >>270 天女の羽衣
   >>271 火炎
   >>276 騎兵隊
   >>273 音楽隊
   >>329 月のカケラ
          (使用順)

また、タカラの苗字案も頂きました
ありがとうございました
支援くださった方もありがとうございます!

今回の挿し絵はすべて>>1が描いたものです
一話目のようにイラストが欲しいなーと思って描いてみました

山崎は完全にとある作品をリスペクトしてます ごめんなさい



 ※ ミニラノベ企画 (13/02) 参加作品
黒魔術師の月渡しのようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1360585718/

[ 2013/08/06 23:52 ] ミニラノベ 2013/02 | CM(0)


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