まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 探すようです


413名も無きAAのようです :2013/02/11(月) 20:53:23 ID:46kohfpw0


(  ゚¥゚)「今日もここは何も変わりませんね」




                             探すようです




414名も無きAAのようです :2013/02/11(月) 20:54:15 ID:46kohfpw0



ほの暗いこの世界はゆらゆらと揺れている。

雨など降るはずもないこの世界で、傘をさした男が一人。

畦道を歩いていく。

足が土を踏みしめる。

音はしない。


415名も無きAAのようです :2013/02/11(月) 20:55:43 ID:46kohfpw0


l从・∀・ノ!リ人「偽モナさんなのじゃー」

(#゚;;-゚)「…こんにちは」

*(‘‘)*「おじさん、こんにちはー!」

⌒*リ´・-・リ「こんにちは、偽モナさん」

一軒の平屋の前で足を止めた。
高さ一メートルもない塀の向こう側。
縁側に浴衣を着た少女が四人、座っているのが見える。
彼女たちはプラプラと足を揺らしながら、こちらに手を振っていた。


416名も無きAAのようです :2013/02/11(月) 20:56:57 ID:46kohfpw0

(  ゚¥゚)「こんにちは、お嬢さん方」

(  ゚¥゚)「今日は浴衣なんか来て何かあるんですか?」

l从・∀・ノ!リ人「今日はお祭りがあるのじゃ」

*(‘‘)*「妹者ちゃんのところのお兄さんたちが連れて行ってくれるの」

(#゚;;-゚)「だから浴衣」

⌒*リ´・-・リ「偽モナさんも一緒に行きませんか?」

(  ゚¥゚)「いえ、私は行くところがありますので」

l从・∀・ノ!リ人「それは残念なのじゃー」

*(‘‘)*「おっきな花火も上がるのに残念ねー」

(#゚;;-゚)「お月様もきれいなのに」

⌒*リ´・-・リ「じゃあ、来年のお祭りは一緒に行きましょうね」

(  ゚¥゚)「ええ、来年。楽しみにしています」

来た道とは逆方向に足を進める。
mr02_boonpic2_779_20130803221258684.jpg


上を見上げた。
ゆらゆらと揺れる遠い水面だけが見えた。

.


417名も無きAAのようです :2013/02/11(月) 20:59:38 ID:46kohfpw0
.


畦道をさらに進むと一人の男が木の根元で寝そべっていた。
mr02_boonpic2_768_20130803221151f42.jpg

近づいていくとこちらに気付いたのか、男は急いで体を起こした。

( ´_ゝ`)「…これはこれは。偽モナさんじゃないですか」

(  ゚¥゚)「兄者さん。こんなところで何を?」

( ´_ゝ`)「お恥ずかしいところを見せてしまいましたね。
       これを…聞いてたんですよ」

男は気恥ずかしそうに頬を掻き、腕の中のものを差し出した。

(  ゚¥゚)「オルゴール、ですか」

( ´_ゝ`)「ええ、私の双子の弟がくれたものなんです」

(  ゚¥゚)「弟さんが」

( ´_ゝ`)「ええ、都会に出て仕事をしているんですがね。
      明日帰ってくるんですよ。
      先月は便りも来てなかったもので心配してたんです」

(  ゚¥゚)「それは喜ばしいことですね」

( ´_ゝ`)「楽しみなもんで、こうやって弟者のくれたオルゴールを聞いてるんです」

(  ゚¥゚)「そうでしたか。早く明日が来ればいいですね」

ぺこりと頭を下げ、男の元から立ち去る。
蓋が開けられたオルゴールからは何も聞こえてこなかった。


.


418名も無きAAのようです :2013/02/11(月) 21:02:04 ID:46kohfpw0
.


畦道を歩いていると思えば、突然辺りはビルディングが立ち並び、地面は硬いコンクリートに変わっていた。
程無くして小さな公園に辿り着く。
そこには男が一人ベンチに座っていた。

(´<_` )「ああ、偽モナさんじゃないですか」

(  ゚¥゚)「こんにちは、弟者さん」

(´<_` )「散歩ですか?」

(  ゚¥゚)「ええ、そんなものです。弟者さんは?」

(´<_` )「俺は故郷に残した家族へ宛てた手紙を書いているところです」

(  ゚¥゚)「それはそれは。ご家族は喜ぶでしょう」

(´<_` )「毎月こうやって手紙を書いてるんですよ」

(  ゚¥゚)「私には手紙を送る相手もいないので羨ましいかぎりです」

(´<_` )「手紙を送らないと怒る奴がいるもので」

(  ゚¥゚)「なるほど。だから毎月書かれているんですね」

(´<_` )「ええ。今回の手紙にはいい知らせもあるので喜んでくれることでしょう」

(  ゚¥゚)「いい知らせとは?」

(´<_` )「再来月にまとまった休みがとれるので実家に帰る予定なんです」

(  ゚¥゚)「それは嬉しい知らせになるでしょう」

(´<_` )「俺も久しぶりに帰れるので嬉しいものですよ」

(  ゚¥゚)「早くその日が来るといいですね」


.


419名も無きAAのようです :2013/02/11(月) 21:04:29 ID:46kohfpw0
.


公園を出てふらりふらりと歩いていく。

(  ゚¥゚)「私は残酷なのでしょうか」

赤い傘を握りなおす。

(  ゚¥゚)「彼らが知ったところで意味などないのでしょうが」


ゆらゆらと揺れる海面を見上げる。
ここはどこか。
そんなものは知らない。
気付いたらここにいたのだ。

ただ一つ。
分かっていること。

この世界に″未来″はないということ。

ある時間だけが切り取られた世界。
その時間だけを永遠に繰り返す世界。

切り取られ隔離されたこの世界は、なんという地獄だろう。

けれど、この世界の住人達はそんなことなど知ることもなく、同じ時間を繰り返している。

(  ゚¥゚)(私も彼らのように何も知らず、同じ刻を繰り返していれば幸せだったのでしょうか)


彼らのようにもなれず、この世界からも出ることが出来ず。
なにかしら変化がないか、この狭い世界を漂うだけ。


(  ゚¥゚)「今日も何も変わってませんでしたね」
mr02_boonpic2_777_20130803220702ea7.jpg


                             探すようです おわり



 ※ ミニラノベ企画 (13/02) 参加作品
( ^ω^)ブーン系突発イベント場のようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1357394125/

[ 2013/08/03 23:16 ] ミニラノベ 2013/02 | CM(0)
[タグ] (  ゚¥゚)


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