まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 ボス批評会第二夜 被批評作『/ ゚、。 /上司が死んだ村について調べるようです』


90名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:05:58 ID:nIza.xNQ0

::/ ゚、、 /::「さ、さみー!」

 今宵の主役ということもあって、日頃怠慢が窺えるミガワリ氏は、
 しかし張り切った様子で誰よりも早くこの場所にやってきていた。

 だが、しかし彼のような熱血漢でも、惑星規模での気候には勝てない。
 彼は、両腕で身体を包み込むようにしては、オーバーな様子で震え上がった。
 あなたはミガワリ氏に毛布を渡しながら、周囲を見やった。

 第二夜となる今晩は、かなり冷え込んでいた。

 メンバーが揃ったのを確認して、あなたは口を開いた。


「引き続き進行をさせていただきます、Mでございます。それでは早速、ミガワリ氏、挨拶を」

/ ゚、。 /「今日批評してもらうことになってるミガワリだ。まあ、言わなくても知ってると思うがな。
      さてよー、おれが望んでいるものはわかっているよな?
      クソくだらねーことを並べるようなら、こっちから発言を止めさせて貰うぜ」

(‘_L’)「ほう」

(´・ω・`)「どうやらミスターミガワリはマゾヒズムの持ち主のようですね」

 イツワリ氏がニヒルに笑む。
 初回から遠慮を知らない突進を見せただけあって、あなたは思わず生唾を飲み下してしまった。

 それに気づかなかったのだろうか。
 ミガワリ氏は、なんてことのない様子で挨拶を続けた。

/ ゚、。 /「今回の『/ ゚、。 /上司が死んだ村について調べるようです』は中々できた作品だと自負している。
      自分自身で見返しても、明らかな欠点はたったひとつしか見当たらねー。
      てめーらが如何にこの作品を批評するのか、楽しみにしてるぜ」

 そうして一度に言ってから、ミガワリ氏は思い出したように付け加えた。




91名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:08:22 ID:nIza.xNQ0

/ ゚、。 /「あと、そうそう」

(‘_L’)「ふむ?」

/ ゚、、 /「『作品についてだけ』語ってくれよな?
      最も愚かな行為としてよー、作品外の事柄を持ち出すなんてことがあるんだが、
      あくまでも、作品の批評を頼むぜ?」

(´・ω・`)「作品外の事柄……?」

/ ゚、。 /「とにかく、作品に関係のないはなしってこった」


 イツワリ氏含むボスの各位がうなずくと、ミガワリ氏は締めくくった。

「了解しました。ありがとうございます、ミガワリ氏。
 さて、それでは皆様、お手元の資料を御覧ください。しかる後、批評に移りましょう」

      ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
      ┃【メイン被批評作】                                ...┃
      ┃/ ゚、。 /上司が死んだ村について調べるようです              .┃
      ┃http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-397.html              ┃
      ┃【サブ被批評作】                                ......┃
      ┃( ^ω^)ブーンがカードコマンダーを始めるようです            ..┃
      ┃http://boonmtmt.sakura.ne.jp/matome/sakuhin/tannpen/cc.html    .┃
      ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


92名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:10:56 ID:nIza.xNQ0

「では初回同様、イツワリ氏に先頭をきってもらいましょう」

「ではイツワリ氏。お願いします」

 うながされて、イツワリ氏はこくり、とうなずいた。
 このときに見せた不敵な笑みに、あなたはぞわりとしたものを感じた。

 この上なく、「いやな」笑みだったのだ。


(´・ω・`)「安心して下さい。『中々できた』という自負を打ち砕いて差し上げます。
        ……いや、作品を読む目そのものから一旦洗って差し上げるというべきでしょうか」

(´・ω・`)「読み終えて、あなたがそう自負するに値する……とは、思えなかった。
        少しばかり、私情が浮き彫りになることをご了承ください」

 するとイツワリ氏は、その淡々とした口調とは裏腹に、
 その発言の背景に、なにか苛立ちのようなものを含ませた。

(‘_L’)「ほう、それは楽しみだ。なあ、ミガワリ氏」

/ ゚、。 /「黙って批評しやがれ、クソッタレ」

(´・ω・`)「批評するにあたって地の文を気にしてみたところ、
        僕と、地の文の書き方が若干似ており、また僕自身が好んでいる『第三者視点』
        『硬派』はものであったため、いくらか贔屓目になってしまったかもしれません」

(‘_L’)「似たタイプ、と。ふむ」

(´・ω・`)「しかし、所々怪しい表現が見受けられました。
        全体文章的に見ても『読点が多かったり少なかったりと不安定』『改行が不自然』ですね。
        前者は、声に出して読んでみると解消されやすく、後者は『句点で改行』を基本に考えてみては?」

(´・ω・`)「句点が一行の中央に在り、読点ないし一文の途中で改行をしている、
        と云うのは横書きのブーン系小説において実に読み手に違和感を感じさせます」


93名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:13:27 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「文章の局地的な部分で言えば――いくつもあるのですが――まずは、19レス目」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   ダイオードは新聞記者だ。今年で入社して二年目となる。
   仕事にも慣れ始めてきており、同期との仲も良く、至って平和な日常を過ごしていた。

   強いて言えば、学生時代に比べて、ややだらしなくなってきた自分の身体が最近の悩みであり、

   / ゚、。 /(帰り道にあるスポーツジムにでも通おうかな)

   そう考えていた日頃、上司のホライゾンが殉職したという知らせを、編集長から聞いた。

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

(´・ω・`)「文章をしめずに心情描写や発言を挟んで、一旦文章の状況をリセットし、
        要旨がガラッと変わる場合にこの手法を用いると、テンポが極端に悪くなり、
        読み手にぎこちなさを与えるもとになると思われます。『悩みであった。』でしめるべきでしょう」

(´・ω・`)「次に……」

 それからイツワリ氏は作中からいくつも文章を引用し、言葉の繋ぎの不自然さを指摘した。
 指摘の数々は『読者に与える作品の印象や、読みやすい地の文を意識する』ことに重点を置いていた。

 あなたは目を丸くした。
 凄まじい勢いで飛び出した言葉の数々、その指摘の細やかさには、驚きを隠せなかったのだ。


94名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:15:53 ID:nIza.xNQ0

(‘_L’)「M、口が開きっぱなしだ」

「失礼」

(´・ω-`)「ふむ……『文章の印象』については、次で最後にしましょうか。109レス目です」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   ギコは困惑していた。

   (;,,゚Д゚)(どうして今日始めて出会ったこの人に、にここまで自分がひたかくしにしていたことが露見したんだ?
        どうする……? 話してみるか? だめだ、軍人に伝えられたら、怪しまれてしまう。
        ただでさえアイツらに嫌われているのに、そうなると、殺されてしまうかもしれない。
        どうする。逆にこの女のことを密告してしまうか。『この人、湖について調べています』、と……。
        俺の言うことを信じてくれるか。だめだ。俺も調査できなくなるかも……どうする。
        どうすればいい……? ああ、くそっ。どうして……)

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

(´・ω・`)「このとき、ギコの心の声を書いたのはとんでもないマイナス点だったと感じました。
        これで一気に『硬派』な地の文が崩れ去ったように思えます。
        地の文でギコの焦りを表現するなり、他に方法があったでしょうに」

/ ゚、、 /「なるほど。確かにそうかもしれねえな」


95名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:17:57 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「果たして、このような手法をしてみせた物書きは、他にいるのでしょうか?
        こういう説明は地の文がするはずなのに、その役割を放棄させるとは……。
        地の文で説明するのが難しいようなら、そもそもそのような描写を諦める方がいい場合もあります」

 イツワリ氏は、少しの間を置いた。重い意味を込めた一言が、彼の口から飛び出す。

(´・ω・`)「硬派な地の文の場合、『活字の景観は大切』だ、と僕は思いますね」

/ ゚、。 /「……」

( ´ -`)「……」

(‘_L’)「景観……ね」

(´-ω-`)「まあ、要は『読みやすさ』に帰結するわけですが」

(‘_L’)「とにかく、文章については以上、で?」

 するとイツワリ氏は、一瞬うなずこうとしたところで、はっとして顔をあげた。
 顔色から察するに、まだ言いたいことが残っていたようだ。


96名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:20:33 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「ああ、そうそう。またあと一つだけ。
        88レス目で、ダイオードが軍人を色で誘う時も、変でした」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   ( ´ー`)「仕方ないな。お前に免じてこの場は許しておいてやる。
         で、俺がそっちに行ったら……わかってるだろうな?」

   / ゚、。*/「ええ、もちろん」

   ( ´ー`)「ならいいんだよ。忘れるなよ」

   / ゚、。*/「ただし、条件がありますの」

   ( ´ー`)「何だ、言ってみろ」

   / ゚、。*/「必ず、ノックを四回してくださいな。そして、その後に目隠しをしてください。
          合図はノックを四回、そして目隠しですよ。
          わたしの方からとっておきのサービスをしてあげますわ。
          あなたはわたしにされるがままです。
          ホテルのみんなに聞こえたら恥ずかしいから声はださないでくださいね。
          きっちり護って下さらないと、私、ドアを開けませんから。しっかりお願いしますね」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

(´・ω・`)「それまで一言一言が短かった会話が一転、ダイオードが誘うところでいきなりセリフが長くなった。
        違和感たらたらです。それに相手が違和感を示さず肯くところも妙に思えました。
        区切りのいいところで相手の相槌でも挟んでみるか、やはり、地の文でも差し込んでは?」


97名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:22:34 ID:nIza.xNQ0

 一息ついて、イツワリ氏はさらに続けた。
 そう、「さらに」、である。

(´・ω・`)「地の文等の指摘はここまでにして、そろそろ内容に移ろうと思います。
        ……これは、読了時での全体の総括であることを先に触れておきます」

(´-ω-`)「結論から言いましょう。ひどかった」

/ ゚、。*/「ほーお……」

 初回同様遠慮無く言い切ったイツワリ氏に対して、ミガワリ氏は嬉しそうに頬を緩めた。
 あなたは身震いする。本当に、相手に気を遣うことなく、自分が思ったままの言葉で意見を伝えたのだ。
 自分の欠点を認めてより良い作品を目指す者達の会合――改めて、ボス批評会の意義を感じた。

(´・ω・`)「ストーリーの進度としては、速すぎず遅すぎずのよい配分でした。
        地の文も上記の点を除けば読みやすく、
        そこそこ小説らしい単語も程良くちりばめられていて『小説』らしかった」


98名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:24:36 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「190レス目。ドクオが、ダイオードがジャーナリストであったことをばらした時なんか、
        これは面白くなったと期待したほどでした」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   ('A`)「食堂で腕章してたろ。それに『見学させて?』なんていう奴は
       ジャーナリストしかいないじゃねえか。
       ここが極秘情報なの知ってて来たんだろ?」

   ダイオードは荷物を放り出して駆け出した。逃げなければ、と思い切り足を動かす。

   ('A`)「おい! その女! ジャーナリストだぞ! 報道する気だ!」

   ドクオの声が遺跡内で反響して、地下内にいる全ての軍人の耳に届いた。

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

( ´∀`)「あそこね」

(‘_L’)「しかし、ここで欠点が……?」

 「ええ」とだけ返して、イツワリ氏はミガワリ氏に顔を向ける。

(´-ω-`)「ここまでは、よかった。しかし、終局が、ひどすぎる。
        よくもまあ、ここで終わらせようと思ったものです」

/ ゚、。 /「それまでの好評を覆すほどたァ、なにが『ひどかった』んだ?」


100名も無きAAのようです[AA画像化] :2013/06/26(水) 22:26:39 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「そうですね、それでは、ストーリーの順を追って行きましょうか。
        まず序章、謎の機械に触れ、ホライゾンの死についてミステリーを打ち付けておく。
        なるほど、いいですね。ただ、冒頭のやや冗長な説明はマイナスですが」

(´・ω・`)「ダイオードが事実関係を追究しようとした動機は弱かったように思われますが、
        元が謎の死であるため目を瞑りましょう。
        動作の描写もよく、ダイオードの大食いキャラも生かされています。
        軍人の暴君っぷりやギコの正義感も、いい具合に描写され、作品本体に味を付けていました」

(´・ω-`)「『起』、『承』と掴みはいい。
        冒頭の機械がどう噛むのか? 湖の謎とはいったい何なのか?
        ホライゾンはどうして死ななければならなかったのか?
        湖に軍人が執着する理由は一体何なのか?」

(*´・ω・`)「追われる謎としてはいい選択ばかりで、
       冒頭の冗長な説明を吹き飛ばすほどの威力を持っていたと言えましょう。
       湖の謎に一気に迫る場面を迎え、そしてピンチになる『転』も、前述の通りよかった。
       逃げる際の描写が薄かったのが難ですが、これも目を瞑りましょう」

 しかし――、と言葉を区切らせては、イツワリ氏は声色をがらりと変えた。


(´・ω・`)「しかし、です。締めくくりは、本当にああする以外になかったのでしょうか。
        謎がほとんど――いや、全部残されているのです。上記の謎、全部が。
        謎を投げ出すだけに飽きたらず……」

          ______
          |←完結|       私たちの戦いはまだまだこれからだ!
               ̄|| ̄     ┗/ ゚、。 /┓三
                ||        ┏ ┗    三

 
(´-ω-`)「――と言わんばかりの、投げやりな終幕」

ヾ/*´、、 /テレテレ

( ;´Д`)「……」


101名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:28:39 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「追っ手の軍人とはどうなった? 機械は結局なんだったのか?
        想像を具現化する機能は? 軍人が湖、もとい機械に執着する理由は?
        ギコの拾った謎の黒い石は? 白色の床は? 湖底に穴が空いた原因は?
        ホライゾンが死んだ理由が不鮮明すぎやしないか? ギコの扱いが軽くないか? などなど」

(´・ω・`)「そもそも、例の機械が素直にダイオードの言うことをプログラミングしたことがおかしいのですよ。
        それができるなら、まず軍人側がそれをしていたでしょう。
        更に、機械を見張っている軍人がいなかったことも不自然ですね。
        冒頭でも触れられていたように大層な機械ならば、軍人が見張っているはずでは?」

(´・ω・`)「ここに、『ご都合主義』な展開が見られますね」

::o/#゚、。 /::(ご、ご都合主義だと……!)

(´-ω-`)「そして、これは余計なお世話かもしれませんが、タイトルにセンスが感じられなかったですね。
       『/ ゚、。 /上司が死んだ村について調べるようです』。はあ、確かに主題に沿っていますが」

(´・ω・`)「でも、『上司』と云う地味な響きがまずタイトルの輝きを損なわせています。『村』も同じ。
        『について』と、単調な形のひらがなが四字続くのが語呂、テンポ、景観を崩しているとも感じました。
        『調べる』も地味で、いまいちぱっとしない、惹かれない。詰まるところ、タイトル感がしないのです」

m9(´・ω・`)9m「こんなタイトルでは、批評会として提示されなければ、
            僕は生涯読むことはなかったでしょうね」


102名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:30:42 ID:nIza.xNQ0

( ( 「/#゚、。/」 ) )「シンプル・イズ・ベスト、だぜクソッタレー!」

(´^ω^`)「シンプル、にしてはくどいタイトルです。
        『( ^ω^)ブーンは歩くようです(※1)』、『( ´∀`) ぼくはモナー(※2)』。
        あのレベルに達してはじめて、シンプルと呼ばれるべきなのですよ」

(´・ω・`)「おや。思っていたよりも短かったですね。もっときつく書こうとも思いましたが、
        さすがに私怨に発展してしまいそうなのでここまでで止めておきましょう」

/#゚、。/「おっとおっとぉ? 誰の私怨に発展するんだ?
      そちらの嫉妬が批評文章に混じるってことか?」

(´・ω-`)「あまりにもお粗末すぎて、いじめ目的であるかのようになってしまうというわけですよ」

 二人は黙りこみ、視線を衝突させた。お互い、真正面から睨み合っている形だ。
 これから、凄まじい言い争いが始まる予感がした。この事態に、残る二人のボスは、
 楽しそうに目を細めていた。他の場所では決してできない、作者同士の論争が見られると喜んでいる。

( ´∀`)「ほっほっほ……」

(‘_L’)「ふふふ……」

―――――――――――――――――――――――――――――――
※1 78 ◆pSbwFYBhoY氏の作品。SFもの。http://vipmain.sakura.ne.jp/end/445-top.html
※2 ◆sph9KylVeM氏の作品。ほのぼの青春もの。http://vipmain.sakura.ne.jp/end/387-top.html


103名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:32:44 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「『道中で拾ったダイヤの原石を終局で砕かないでほしい』ものですね」

/ ゚、。 /「それは、『持ち主のみが決定できること』だぜ。
      俺がそうしたほうが良いと思ったからそうしたのさ。
      『俺が思うよりも面白い展開』を教えてくれるなら大歓迎だぜ」

(´・ω・`)「ふん……『どうせ最後には投げられる』のですから、時間の無駄ですね。
        次の言葉で、僕の批評を終わらせていただきましょう」

(´・ω・`)「最後に、浅くしか読んでいないので、
        『実はあそこはあーだったんだよ』などと言われるかもしれませんが
        僕としては『へえ、そう』としか返さないと思いますよ、とだけ言っておきます」

/ ゚、、 /「なるほどなァ! 自信の読解力の低さを露呈するのを恐れているわけだ」

(´-ω-`)「ふ……、どうでしょうね」

/ ^、。 /「俺は、『読者が深読みしなければ楽しめない作品なんてクソだ』と思う。
      だからこそ、俺の作品は単純な構造なんだが、それすら理解できないとなると……?」

(´・ω・`)「……なにをおっしゃりたいのか、図りかねますね」

「お二人とも、武器を向け合うのはそれほどにしていただきたい」

 あなたは場の収拾を付けるために言葉を挟んだ。
 「後でいくらでも争いの時間をとってやるから、まずは司会を進行する」と伝えると、
 二人は視線をぶつけあっていたが、しばらくの時間をかけて、なんとか納得したようだった。


104名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:34:46 ID:nIza.xNQ0

/ ゚、。 /「まあ、いいぜ。ここでやいのやいの言っても時間の無駄だしよー。
      ぼちぼちこんくり氏による批評に移ってもらいてーな」

 場のぴりぴりとした空気がにわかにゆるんだ瞬間、ミガワリ氏はそう言って区切りを付けた。
 あなたは鎮静剤の準備を密かに行っていたが、それは必要のないものだったようだ。
 その様子に気付いたイツワリ氏が怯えたようにたじろいだ。

(;´・ω・`)「ちょっ、その注射器大きくありませんか」

「不要ならばそれで構いません。それでは、次に――」

 あなたは鎮静剤入りのシリンジをケースにしまい込むと顔を上げ、こんくり氏の批評を促した。

(‘_L’)「それでは、私の批評文を発表しよう」

(‘_L’)「手前味噌だが、私の批評はイツワリ氏のそれほど深くはない。
     『小説』への批評と言うよりは、『ブーン系』として批評したものとなっている」

/ ゚、。 /(俺としては『小説として』批評されてんのにビビッたぜ)

(‘_L’)「まずは読んだ感想を一言で表せていただこう。
     『おお、なるほど……えっ?』である。……伝わりにくいだろうか?
     まあいくつかのステップを踏んで説明させていただこうじゃあないか」


105名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:36:50 ID:nIza.xNQ0

(‘_L’)「文章としての体裁が整っていることがひとつ。
     これはいうまでもないことだろう。文章的な粗や視点の不安定さが少なく思えたのだ。
     誤字脱字と思われるものが完璧にではないが、ほとんど見受けられず、好感が持てた」

(‘_L-)「そして、人称視点の安定感。徹底して三人称視点であり、読みやすかった。
     この二点は最低限のレベルを『概ね』脱している、と私は思う」

(-_L-)「『概ね』、ね」

(‘_L’)「読みやすさゆえに、私は『おお!』と感嘆するに至ることができたと述べておこう。
     まあ、あえて触れるべきところでもないのだが、念のためだ」

(‘_L’)「続いて展開の安定感があった。無理をしていない、冒険をしすぎていない。
     これは一見物語がつまらなくなってしまうのではないかと危惧されてしまう点だ」

(‘_L’)「しかし、ミガワリ氏は淡々とした展開の進め方でありながらも先を読ませる力を発揮してくれた。
     各チャプターのサブタイトルも気が利いていて、
     私としては、先に何が待ち受けているかを楽しませていただいた」

(‘_L’)「だが、読む人が違えば、
     『ただ冗長なだけの文をむやみに水増しするな』とも言われてしまいそうでもあった」

/ ゚、。 /「水増し……」


106名も無きAAのようです [AA画像化] :2013/06/26(水) 22:38:53 ID:nIza.xNQ0

(‘_L’)「そう、水増し。
     いくらか表現が分かりづらく、
     『ブーン系的には』カットしても構わない描写があったことは否定しない」

(‘_L-)「展開が無理なく進むために、石橋を叩きながら地の文を詰め込んでいるのではないだろうか?
     と疑った点もいくつかある」

(‘_L’)「持論だが、時としてブーン系では展開のテンポの良さ、
     内容の把握しやすさが文章の細やかさ以上に求められる」

(‘_L’)「今回のミガワリ氏が提出してくれた作品は、私の基準では、
     『楽しませる力はあるが、地の文の点でスマートさに欠ける』と言える」

( ‘_L)σ「ここで、展開を書きだしてみよう」

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ┃          《上司が死んだ村を調べるようです 展開》                .┃
   ┃                                                    ┃
   ┃    【機械の紹介】――――――――――→【上司の死を解明しに村へ】.┐     .┃
   ┃                                                            │     .┃
   ┃  ┌【村でも不可思議な状況を訝しがる青年との出会い】←――――――┘     .┃
   ┃  │                                                ┃
   ┃  └→【青年と同行する、また遺跡との出会いとなる、きっかけの出現】┐       ┃
   ┃                                               ┌―――┘       ┃
   ┃             .┌――――――――【地下で冒頭に説明のあった機械の出現】. ┃
   ┗━━━━━━━━|━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
                     ↓
             ⊂ヽ( ‘_L’)ヽ「これが」           ( ‘_L’) 「こうなる」 
               `ヽ  ヽ' ))                 γ 二つ つ -=三  【そして~~終わり】
                ノ   ノ                {   (          
               し' ⌒J                 ヽ,_)ヽ,_)


107名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:40:55 ID:nIza.xNQ0

(‘_L’)「展開自体に無理はない。終局の急ぎ足を除けばな。
     問題は『地の文』にあることに注視して頂きたい」

(-_L-)「無駄なのだよ、地の文がここまで濃密であることは。
     決して読みにくい文章ではない。言葉選びも下手に難しいものではなく、理解もしやすい。
     だが、無駄に量が多い」

(‘_L’)「読みにくくはないが、字面が詰まっていて『見づらい』。
     これではライトな読者を突き放す原因となる。まだまだ適度な改行がここには入れられる。
     具体的には、やはり三行程度で一度の空白行が必要だ」

(´・ω・`)(三、四行での改行はブーン系の黄金比率だね)

(‘_L’)「『普通の小説ではまだ改行なんかしないのに』というレベルで、
     空白行を一度入れておくくらいでちょうどよいだろう」

/ ゚、。 /「なるほどなァー」

(‘_L’)「文章がまとまって三行程度で並ぶと読みやすさは格段に上がる。
     そこにはリズムが生まれ、脳内で読むテンポが上がり、自然読みやすさは向上するはずだ。
     ここまでで、感想の『なるほど』だ」


108名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:42:56 ID:nIza.xNQ0

(‘_L’)「そして、最後の『えっ?』である。一読した諸君らには、言うまでもないだろう。
     話のミソ、面白い部分、盛り上がってきた部分で、なんと物語が終わってしまうのだから。
     展開に無理がないと先に述べたが、残念ながらここではすさまじく無理がある」

(‘_L’)「私は『もっと読ませろ』と言いたい。
     ここから物語は幾通りにも展開する可能性があっただろう。
     ミガワリ氏としてはその無限の可能性を示唆したかったのかもしれない」

(‘_L-)「だが、だが私は、頭にもやをかけられたような気分になった。
     それが、『えっ?』だ」

(‘_L’)「最後に。
     展開に無理はなかったが、地の文が読み進めるのを阻害している。
     そして、固めの文章は小奇麗だったが、人を惹きつけるものは持っていない
     これからまだまだ研鑽することで、充分な伸び代があるものではあった」

(‘_L’)「以上だ。拍手はいいので、続いてデミそこ氏の批評に移って貰いたいな」

/ ゚、。 /「ありがとう。俺も同意見だ。すぐにその老人の批評が聞きたい」

「かしこまりました。では、デミそこ氏?」

( ´∀`)「では……」

 と、デミそこ氏が立ち上がったその瞬間、どこからか音楽が聞こえた。
 薄暗い場所には似つかわしくない音楽だ。綺麗な音色が軽快な調子で流れ続けている――


109名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:44:41 ID:nIza.xNQ0

( ´∀`)「失礼」

(´・ω・`)「へ」

 どうやら、音の出処はデミそこ氏のようだった。
 そのギャップに、イツワリ氏と同様にあなたも素っ頓狂な顔を浮かべた。
 
 だが、そのことを恥じたりしない様子で、デミそこ氏は応対した。
 胸元に手を入れ、携帯電話を取り出すと苛立った様子で口を開く。
 「大事な会合があるから連絡するなと言っただろう」。そう言った数秒後、老人の表情が変わった。

( ´―`)】9 「…なに?麻薬を勝手に…? 部下が、子供に? ああ…うむ。
        …あいつがそうなんだな……今そこにいるんだね? じゃあ……」

( ´―`)】9 「釘、刺しといて」

 極度の怒りを通り越して無になった表情と、燃えたぎる氷のような声色。
 あなたは知らないうちに全身が震えているのに気がついた。歯が鳴り、冷や汗が背中を濡らしている。
 それから短く言葉を交わし通話を終えたデミそこ氏がこちらを見る。その顔は柔和なものに戻っていた。

( ´∀`)「お恥ずかしいところを見せましたな。申し訳ない。
      『何よりも優先するべきこと』が出来ました。
      出来損ないの部下がおりまして……少しだけ、席を外させていただいでも構いませんか?」

/ ゚、。;/

(;´・ω・`)

(;‘_L’)

「……他の参加者の皆様が納得し、更に、二時間以内でここに帰ってくるならば構いません」

 一般人ならば、恐怖に負けてがくがくと首を縦に振ってしまうだろうが、
 そんなことではこの場の進行役は務まらない。あなたは、毅然とした態度で提案をした。


110名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:46:24 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「……僕は、構いませんよ。
        現在、批評を受けているのはミスター・ミガワリです。彼が決めるべきでは?」

(‘_L’)「その通りだな。イツワリ氏の意見に私も賛成だ」

/ ゚、。 /「……『批評は行う』『麻薬から子供たちを守る』。
      『両方』やらなくっちゃあならないってのが『ボス』のつらいところだな。
      ここに帰ってくるのが『一時間以内』なら『許可』しても良いッ!」

( ´∀`)「ありがとう、皆様方」

「では、出口まで案内致します」

( ´∀`)「いや、結構。あなたは『ボス批評会』を進行させて下さい」

 デミそこ氏がテーブルを離れ、闇の中へ消えていった。
 残された三人のボスは既に何事もなかったかのように落ち着いて、あなたの指示を待っている。

「……はい。それでは、デミそこ氏の批評は一旦置いておき、ミガワリ氏の反論から再開しましょう。
 『上司が死んだ村を調べるようです』に向けられた批評に対して、お好きなようにどうぞ」

/ ゚、。 /「あいよ」

 言葉の後、ミガワリ氏はため息をついた。わざとらしく肩を落とし、二度、三度と。
 「失望した」とその態度が語っていた。「まったくの期待はずれだ」そう言っている。


111名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:48:08 ID:nIza.xNQ0

/ ゚、。 /「まあ……そうだな、地の文の不自然さ、改行、タイトルとオチについては仕方ねーぜ。
      『自覚してる明らかな欠点』だしよ、改善方法も既に理解してるしよー」

/ ゚、。 /「つまり、『知ってることしか指摘されなかった』ってわけだ。
      裏を返せば「誰にでもわかる明確な落ち度」ってわけか?」

/ ゚、。 /「それを超えた、『おれがもう一つ上の創作段階へと行ける批評内容』を期待していたが、
      どうやら願いは叶わなかったようだぜ。投下日時は2011年か……
      まあ、おれが『現時点』での総決算の作品を出さなかったのが悪いんだがよー」

/ ´、、 / =3 フスー

(´・ω・`)「……っ」

(‘_L’)「……」

/ ゚、。 /「んでよ、たったひとつだけ、気になったことがある。ボスこんくりの言葉だ。
      正確に言うと、『この作品に言われた批評に対する反論』ではないんだが、
      おれの『執筆上の方針』に関係してるんで、この場を借りて言わせてもらうぜ」


112名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:49:50 ID:nIza.xNQ0

(‘_L’)「ほう……」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   (‘_L’)「いくらか表現が分かりづらく、
        『ブーン系的には』カットしても構わない描写があったことは否定しない」

   (‘_L-)「展開が無理なく進むために、
        石橋を叩きながら地の文を詰め込んでいるのではないだろうか?
        と疑った点もいくつかある」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

/ ゚、。 /「この言葉に返答をすると、答えはイエスだぜ。イエスもイエスだ。
      いい機会だ。ハッキリと言おう。よく聞いておけよ、テメーら」

 ミガワリ氏は、いつものように溜めを作った。
 しかし、怒気は感じられない溜めだ。『あなたに指を突きつけて』、ミガワリ氏は言った。

m9/ ゚、。 /「おれは読者に期待をしていない。
        こちらが望んだように物語を咀嚼し、解釈してくれるとは思っていない」

(‘_L’)「思い切った考えだな」

(´・ω・`)「……」


113名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:51:46 ID:nIza.xNQ0

m9/ ゚、。 /「だからこそ、説明する。
        間違った方向に解釈されないよう、おれの書いた素晴らしい作品を、
        クソみたいなフィルターを通して理解されないよう、念を入れて説明する」

(-_L’)「なるほど。地の文の濃密さはそういうことか」
  _,
( ・ω・`)「……」

 イツワリ氏の表情が歪んだのをあなたは見た。胸中穏やかではない様子だ。
 ミガワリ氏とイツワリ氏。この二名は、間違いなく衝突するだろう。
 ボス批評会でなければまず見られない光景になるだろう、とあなたは胸を踊らせた。

/ ´、、 /「その結果が『読みにくさ』につながっている、とボスこんくりは言った。
       そうだな、確かに読みにくいんだろうよ。『きちんと解釈できる読者』にとってはな。
       だがよ、『きちんと解釈できずにつまんねと言う読者』もたくさんいるんだぜ」

(´・ω・`)「ハァ?」

(´・ω・`)「――おっと失礼、なんでもありません。続けてください」

/ ゚、。 /「……おれ自身、他者の創作を誤読してないはずがないから自分勝手な憤りだとは理解している。
      その誤読する読者に大して、『作者側がハードルを下げられる場所まで下げるべきだ』、と、
      いうのが、この作品を書いていたとき――そして、現在も――抱いている方針なんだがよ」

/;゚、。 /”>「ああ、くそ、脱線気味だな。違う違うこういう話はしなくても良いんだよ。
         おれは納得したいだけなんだ。そのために、ボスこんくりに質問をぶつけるぜ」

(‘_L’)「なんだね?」


114名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:53:51 ID:nIza.xNQ0

/ ゚、。 /「『作品の説明不足から読者の誤読が生じた。
       そして、その誤読によって作品の評価が『くだらないもの』だと決められた。
       そうなってしまった場合、ボスこんくりはどう思うんだ? 許容か? 諦観か?』」

(‘_L’)「…? 私は、完全に許容する」
 
(´・ω・`)(そりゃそうでしょう)

/ ゚、。 /「『作者の手を離れた以上、作品は読者のもので、
      そこに作者が介入するのは見苦しく、力量不足だと自白しているようなもの、と割り切る?』」

(‘_L’)「割り切ろうではないか」
 
(´・ω・`)(当たり前でしょうな)

/ ゚、。 /「『表面的には割り切っているが、
       胸中では『そういう意味じゃあねえんだよ、クソッタレ!』と思う気持ちが存在する?』」
 
(´・ω・`)(んなわけないでしょう)

(‘_L’)「私が以前、そのような立場に立たされた作品があった。
     しかし、私は自らの力不足を考え、特に何か補足することはなかった。
     最低限、しかしうるさくない程度に説明できていれば、それが私の本懐だ」

(‘_L’)「伝わらなかったのならそれは仕方のないこと。次に活かすしかない」

 こんくり氏は、言い淀むこと無く言い切った。これが彼の本心なのだろう。


115名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:55:53 ID:nIza.xNQ0

 言葉を聞いて、ミガワリ氏は少しだけ納得したようだった。
 同じ作者の立場から意見が交換できる場所が用意されたことに一番喜んでいるのは彼かもしれない。

/ ^、。 /「オーケー。わかったよ、理解した。おれは『無能な読者』を恐れすぎていたのか。
       全体的な読みづらさが出てきた場合には、説明過多な部分は削減するべきなんだな」

(‘_L’)「確かに読みが浅い読者は多い。
     しかし彼らにも想像する余地を残しておくことで、
     作品は私たちの手を離れて、物語が補完されるようになる。
     それは、素晴らしいことだとは思わんかね?」

/ ゚、。 /「おう、考えてやるよ。
      さて、反論は以上だぜ、クソッタレー!! 次に移ろうじゃあねえか!!」

(´・ω・`)「おや。我々は反論の反論をしないのですか?」

 次へと進もうとするミガワリ氏の言葉を聞いて、イツワリ氏があなたに顔を向けた。
 歪んだ眉。不満そうな口調。舌戦の予感がした。もちろん、あなたはイツワリ氏に許可を出す。
 ボス批評会でしか見られない光景が――先ほどの争いが――発展した形となって表れるだろう。

「構いませんよ。存分に行なって下さい。
 反論に対する反論があるんですね?」

(´-ω・`)「そりゃあもう。ミスター・ミガワリが望むなら、ですが……」

/#゚、。 /「遠慮はいらねーと始めに言ったはずだがなァー。
       意見の取捨選択はこっちが行うからよー好きに言えやー!」


116名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:57:54 ID:nIza.xNQ0

「では、どうぞ。イツワリ氏」

(´・ω・`)「では最初に質問。これで反論が二倍になるかどうかが分かれます。
        『あなたの反論に、遁辞はまったくないか?』」

/ ゚、。 /「遁辞だ? 今のどこにそれがあったんだよ?」

/ ゚、。 /「『地の文つめすぎじゃねーのか? あーん?』
      『読者に配慮してんだよ、誤読がいやなんだよ』
      『それは心配しすぎだぜ、クソッタレー!』がさっきのやり取りだろ」

(´・ω・`)「発言に遁辞はない、そういうことで?
        僕の言いたいことはあなたの発言の始から終にまで行き渡るので、先に聞いておきたいですね」

/ ゚、。 /「遁辞はねーな。こころから正直な気持ちだぜ。
      素直だよ素直。素直クールってところか。
      おれの発言の、はじめからおわりにまで行き渡るってのは面白そうだぜ。是非聞かせてほしいな」

(´^ω^`)「聞きたいも、なにも。
        あなたがほとんど遁辞しか並べないものだから、それを教えてあげるだけですよ」

/#゚、。 /「ほーお、ご教示仰ごうじゃあねーか」


117名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 22:59:57 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「……、……。
        まず、発言に一貫性がない。批評前の発言を覚えておいでか?」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   / ゚、。 /「今回の『/ ゚、。 /上司が死んだ村について調べるようです』は
         中々できた作品だと自負している。
         自分自身で見返しても、明らかな欠点はたったひとつしか見当たらねー。
         てめーらが如何にこの作品を批評するのか、楽しみにしてるぜ」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

(´・ω・`)「こう仰った。間違いありませんね?
        この一つがオチの弱さだろうかと思っていたのだが……後に、あなたはこう発言した」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   / ゚、。 /「まあ……そうだな、地の文の不自然さ、改行、タイトルとオチについては仕方ねーぜ。
         『自覚してる明らかな欠点』だしよ、改善方法も既に理解してるしよー」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

(´・ω・`)「……僕の目がおかしかったのだろうか?
        もしくは、あなたの話術によって幻覚にでもかけられたのだろうか?
        とても素晴らしい手腕ですね。今すぐに文章を書くことを止めて、詐欺師にでもなると良い。
        そのお粗末な口先はあなたの言う『無能な読者』を騙すことすらできず、
        あなたは反論を一切しない獄中の壁に向かってつぶやき続け、満足を得ることでしょう」

/ ゚、。 /「詐欺師…?」


118名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:02:19 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「今一度、確認をしてみましょうか。
        ひとつめ、『地の文の不自然さ』。ふたつめ、『改行』。
        みっつめ、『タイトル』。よっつめ、『オチ』」

(´・ω・`)「…ん? 『自覚している欠点』が、四つもあるではないか」

(´・ω・`)「知っている『自覚している欠点』が四つもあって、
        どうして、冒頭で触れた『自覚している欠点』がひとつとされているだろうか?」

(´・ω・`)「どうも、『最初から知っていることを指摘されたから~~』などと言って、
        自分の穴を見過ごそう、もしくは衝撃を緩和させようと遁辞を弄したようにしか見えない。
        そしてこの点が、次のステップに深く噛むのだ」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   / ゚、。 /「つまり、『知ってることしか指摘されなかった』ってわけだ。
         裏を返せば「誰にでもわかる明確な落ち度」ってわけか?」

   / ゚、。 /「それを超えた、『おれがもう一つ上の創作段階へと行ける批評内容』を期待していたが、
         どうやら願いは叶わなかったようだぜ。投下日時は2011年か……
         まあ、おれが『現時点』での総決算の作品を出さなかったのが悪いんだがよー」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

(´-ω-`)「はじめから、このような台詞を言うつもりだったのであれば……」

 イツワリ氏は顔を上げた。
 ミガワリ氏に心の底から湧き出る怒りを込めた視線を送り、大きな声で告げた。


(´・ω・`)「……『批評を望むな』と、言いたい」


119名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:04:27 ID:nIza.xNQ0

/ ゚、。 /「……」

(´・ω・`)「また、そもそも、欠点がわかっている作品を審判にかけて、
        知っていることしか指摘されなかったというのは、致し方のないことではあるにしても、
        それが最初から決まっていなかったならば、これはただの『都合の良い言い逃れ』です」

/ ゚、。 /「都合の良い言い逃れ。なるほど」

(´・ω・`)「『オチの弱さは自覚していたが地の文にタイトルに……』などと、
        心に浮かんだのを押し隠して、『へん! 最初からその四つは自覚してたし!』と、
        虚勢を張っただけしか見えなかった」

(‘_L’)「その通りだ」

(´-ω-`)「そして、何より……何よりも頭にきたのは!
        あなたの発言が全部本音だとすると、あんたは言わば公開オナ……、
        ……もとい、自慰を見せびらかしているだけにすぎないってことになるのですよね?」

(´・ω・`)「あなたの自己満足を一方的に読み手に押しつけて。
        ……自分だけが気持ち良くなっているだけ、ってことですよね?
        それが、何よりも解せがたい」
 _,
/ ゚、。 /「……」

(´・ω・`)「更に」


120名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:06:34 ID:nIza.xNQ0

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   m9/ ゚、。 /「おれは読者に期待をしていない。
           こちらが望んだように物語を咀嚼し、解釈してくれるとは思っていない」

   m9/ ゚、。 /「だからこそ、説明する。
           間違った方向に解釈されないよう、おれの書いた素晴らしい作品を、
           クソみたいなフィルターを通して理解されないよう、念を入れて説明する」

   / ´、、 /「その結果が『読みにくさ』につながっている、とボスこんくりは言った。
          そうだな、確かに読みにくいんだろうよ。『きちんと解釈できる読者』にとってはな。
          だがよ、『きちんと解釈できずにつまんねと言う読者』もたくさんいるんだぜ」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

(´・ω・`)「本気で、こう思っているならば、もう、作品なんぞ公開しないでいただきたい。
        自分だけの閉塞した世界として、物語を自己完結させておけば万事解決でしょう。
        なぜなら、あなたは『解釈してもらえない』ことを前提条件として作品を制作している。
        つまり、あなたの自慰は、メモ帳に作品を完成させた時点で終わっているんだ」


121名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:08:18 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「なのに、公開している。この時点で不可解だ。
        だというのに加えて、誤解・曲解されたらこの発言、か」

(´・ω・`)「『自分の見せたい世界が伝わらない理由』を考えたことは無いのか?
        表現力や文量、キャラクター描写、物語のテンポ、文法に、作品独自の固有名詞の表記。
        それこそいくらでも要因がありそうなのにも関わらず、
        それらを全部無視して、誤解される理由は全部読者の責任だ―――
        ほんとうに、あなたは、そう言うのか?」

(´・ω・`)「そして挙げ句の果てに『きちんと解釈できずにつまんねと言う読者』と発言する体たらく。
        『指摘されたのをつらく思い、はからずも遁辞に走ってしまった』
        『あの発言もそのひとつだった』のであれば……まあ、わからないでもない」

(´-ω-`)「しかし、これが全部………『本音』、だ。
       ……ほんとうに、そう言うつもりなのだろうか?」

(‘_L’)「………落ち着いてください」

/#゚、。 /「おうおう、好き勝手に言ってくれるじゃあねえか。
       前半はともかくよ、後半はボスこんくりに返答して解決したはずだがなあ。
       『だからこそ、説明する』とおれは言ってるだろ? あーん?
       『作者の説明不足で読者が物語を誤読するのが嫌だから、おれは説明過多にする』とな」

/#゚、。 /「『LESSON1:妙な期待を読者にするな』だ」


122名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:10:15 ID:nIza.xNQ0

(;‘_L’)「レッスン1…?」

/ ゚、。 /「ひとつずつ、行こうか」
      『たったひとつしかない欠点』。これは、『オチ』だな。打ち切りエンド。これはマイナスだ」

/ ゚、。 /「次に、地の文の不自然さ、タイトル、改行について。
      この三つは『ブーン系小説になおした際に』生じたもので、
      おれの中では明らかな欠点じゃあなかった」

/ ゚、。 /「作品外部の話をしたくないのであまり詳しくは言わねーが、
       『タイトル』と『改行』はおれの怠慢のせいだ。欠点というほどではねー」

/;゚、。 /「ああ、そうか。
       だとすると、地の文の不自然さ――誤字や、文法作法の誤り――については自覚してなかったか。
       申し訳ない。これは遁辞だったかも知れねーな……」

/;゚、。 /”>「『知ってることしか指摘されなかった』=『見れば誰もがわかること』。
        こういう意味だったんだが、確かに『つよがり』だったかもわからんね。
        ちょっと、カッとなって浅慮な発言をしまったかもな」

/;´、、 /”>「『現時点の総決算の作品を出さなかったのが悪いんだがよー』と言った件。
        これも詫びる他ねーな。おれの執筆が間に合わなかったのは完全におれが悪い」

/;´、、 /”>「でも、どうしても参加したかった。
        それ故に、ある程度の改善方法がわかっている作品を提出したんだ。すまねー!」

(‘_L’)「やけに素直に謝るじゃないか」

/#゚、。 /「しかしよォー」


123名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:12:07 ID:nIza.xNQ0

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   (´-ω-`)「そして、何より……何よりも頭にきたのは!
           あなたの発言が全部本音だとすると、あんたは言わば公開オナ……、
           ……もとい、自慰を見せびらかしているだけにすぎないってことになるのですよね?」

   (´・ω・`)「あなたの自己満足を一方的に読み手に押しつけて。
           ……自分だけが気持ち良くなっているだけ、ってことですよね?
           それが、何よりも解せがたい」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

/#゚、。 /「これについては『当たり前じゃあねーの?』と言わせてもらうぜ!!
       創作なんて、『自分の好きな世界を、一方的に読み手に押し付け、
       感想をもらって嬉しくなる行為』なんだから、紛れも無い自慰行為だよな?」

/#゚、。 /「『おれの素晴らしいオナニーを誤解されないよう、行為の様子をしつこく見せつけてやる』。
       おれが言っているのはそういうことだ。『LESSON1:妙な期待を読者にするな』だ」

/#゚、。 /「それを不特定多数が見る場所でやってんだから、
       公開オナニー以外の何物でもねーよ。
       これは商業作品じゃあないから、見返りなんてありやしねーんだからよ」

(‘_L’)「その点に関しては、私も同意見だ」

(´・ω・`)「……、」


124名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:14:21 ID:nIza.xNQ0

 あなたはミガワリ氏の逃げ口上を突いたイツワリ氏の意見に感心していた。
 非を認めたミガワリ氏の謝罪から間を置くことなく、まだまだ話題が発展していたのだが、
 ミガワリ氏の言葉にこんくり氏が頷いた直後、イツワリ氏が小さな声とともに俯いた。

(´-ω-`)「………そう、ですか」

/ ゚、。 /「わかったか? 所詮それは、ただの独りよがりな考えにすぎねえんだよ」

 こんくり氏の同意を以てその反論をより強めようと考えたミガワリ氏であったが、
 あなたが驚いたのは、イツワリ氏の俯いた原因がそれにあったわけではなかったようだからだ。
 ため息を聞こえないように吐きながら、イツワリ氏はゆっくりと顔をあげる。
 その顔に、マイナスを感じさせる色は見受けられなかった。

(´・ω・`)「なにを勘違いなされているのか」

/ ゚、。 /「なに?」

(´・ω・`)「いやあ、申し訳ありませんね。
        あまりにも、思った通りの返答がきたので、逆に言葉を詰まらせてしまった」

/ ゚、。 /「……」

(´・ω・`)「再開しますよ? 大丈夫ですか?」

「……どうぞ、続けてください。イツワリ氏」

 残る二人のボスも応え、イツワリ氏は頷いてから続きを話し始めた。


125名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:16:31 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「ミスター・ミガワリはこう言っている。
        『これは誰がなんと言おうと面白いんだ、読みやがれってんだてめーら!』
        『違うんだよ、そんな話とは違う……が、程度の低い読者にはそう捉えられるのも仕方ないか』」

(´・ω・`)「果たして、これを『文芸趣味』と呼べるのでしょうか?
        読み手に『文芸』を楽しませず、自分だけが楽しむことが『文芸趣味』で、
        しかも、それが『当たり前』なのでしょうか?」

(´・ω・`)「例えば……そう。名作とされる『( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです』や、
       『( ^ω^)ブーンは歩くようです』などは、はたして自慰行為だったのでしょうか?
       読みづらい文章にわかりづらい展開に受け入れがたいキャラ……そんなものが横行していたのでしょうか?」

(´・ω・`)「ミスター・ミガワリ。あなたは『趣味』と『自慰』を、一緒くたにしてはいませんか?」

(´・ω・`)「『趣味』は自己満足だけでなく、さらなる向上や発展に胸を膨らませ、
        時には自分に厳しい試練を与えるもの……ではないのでしょうか。
        より良い音色を奏でるために日々練習をするギター少年が好例でしょう」

(´・ω・`)「だが、『自慰』にはそういったマイナスの側面はない。完全な『自己満足』で、
        試練が必要となった場合はうまいこと遁辞を並べてその試練を避ける……
        そんな行為ではありませんでしたか?」

(´・ω・`)「この『趣味=自慰は、当たり前』という図式は、多くの有趣味者に見られる発言ですが、
        これがただの言い訳であり逃げであること、上記の説明でおわかりいただけるだろうか?
        ただ単に自慰であるならば、ギター少年はチューニングなんてしません。
        『なんかよくわからんけど弾いてる俺カッケー』で満足してるのですから」


126名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:18:39 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「『趣味=自慰』を認めるならば、批評を受ける必要がありません。
        原義的に齟齬が生まれるからです。
        この『ボス批評会』に来る以上は、『これは自慰ではない』とわかっているはずです」

(´-ω-`)「それなのに、どうして……『自己満足で当たり前』なんて、悲しい考えをなさるのでしょうかね。
       僕には、なかなか理解のできそうにない発想です」


(;‘_L’)(そこまで考えての意見なのか……。
       すると先ほどの私の『公開オナニーに対しては同意見』というのは考えに齟齬が生まれそうだ)

 『作品を批評する』だけに留まらず、有趣味者の多くが持つであろう考えを根底から覆してきたイツワリ氏。
 閉塞した空間での馴れ合いから生じた、薄っぺらい称賛などではない、
 本物の意見の衝突を目の当たりにして、あなたは凄まじい高揚感を得ている。

 対して、ミガワリ氏はどのような言葉を返すのだろうか。
 あなたは、意識せずとも目を大きく開いてしまった。


127名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:20:40 ID:nIza.xNQ0

/ ゚、。 /「『これがつまんねーだと!? 目腐ってんじゃねーのかてめーら!
        まあてめーら如きにはわからなくても仕方ねーか』と、なるのも問題ないんじゃねーの?
        『創作』へのアプローチが全然違うんだろうよ」

/ ゚、。 /「おれの場合はまず一番始めに『自分が読んで面白いかどうか?』が来る。
        これがすべてだ。『読者からすると気分悪い展開かな?』なんてことは考えない。
        何度も言うが、おれは出来るだけ鮮明に『自分が面白いと思った世界』を伝えるだけだ。
        『伝わらないことを恐れて、説明過多になっている』とこんくり氏が言っただろ。その通りさ」

/ ゚、。 /「商業じゃあないんだしよー。好きなものを好きなように書くぜ。
        人気があってもその作品に飽きたら逃亡するし、人気がなくても面白かったら続きを書く。
        自分が面白いと思うものに従って行動するだけだ。たまには住民を煽ってみたりな」

(´・ω・`)「あのねえ。あなた、僕の言っていたこと聞いていましたか?」

/#゚、。 /「あーん? どこがどう間違ってるのか、しっかりと伝えてくんねーか?」

(´・ω・`)「遁辞があれば、批評会に支障が生まれるし、その実施する意味もなくなる。
        放たれる言葉の何か一つでも遁辞があったとすれば、
        つまり、こちらの批評は相手に届いていないということに繋がります」

/#゚、。 /「つまりこうだろ? 逃げ口上が原因となって、
       批評会が根底から揺らぐかもしれないってことだろ? じゃあ大丈夫だぜ。
       『地の文が不自然』『オチが酷いものだ』。しっかりと受け止めてるがなァー!」


128名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:22:33 ID:nIza.xNQ0

(´・ω・`)「例え、結果論的にであれ相手の遁辞に納得していたら、
        それは批評会ではなく、ただの馴れ合いとなってしまいます」

(´・ω・`)「『批評をされる』とは、『それの悪いところを指摘される』ことです。
        これに『遁辞を弄せば』、悪いところを指摘されたものを、
        当人は受け取っていないことになります」

(´・ω・`)「悪いところを指摘されたものを受け取っていない。
        つまり、『批評を受けていない、聞いていない。やっている意味がない』ということになる。
        以上の説明でよろしいでしょうか?」

/#゚、。 /「『こう指摘されたけど、おれは悪いとは思わねーからなおさねー!』。
       こう言った意見が許せないってことか? 受け止め方の心配をしてんのか?」

(´・ω・`)「なぜ許す許さないの問題になるのか、がわからないね」

/#゚、。 /「『こう言われたけど、悪いとは思わない! これはこういう意味がある! 直さない!』
       これを『遁辞』だって言ってんのか?
       『悪い部分を指摘したのに受け取らない』。だから批評する意味がないって?」

(´・ω・`)「僕の言葉を、しっかりと聞いていますか?
        大丈夫ですか? 耳はついていますか?
        耳の穴から脳を補充したほうがよろしいのでは?」

/#゚、。 /「今のどこに解釈の間違いがあったんだよ。具体的に言えや!
       そもそも、おれはありがたあく批評を受け止めてるつもりだがよ、何がおかしいんだ?
       『文化が違う』とでも言った方が良いか?
       テメーの民族は頭の中にババロアでも詰めてんのか?」

(‘_L’)

 熱のこもった議論をこんくり氏が嬉しそうに眺めている。
 互いに異なる理想を掲げ、忌憚なき意見をぶつけて攻撃しあう二人に笑みを向けていた。
 彼が胸に思い描いていた光景は、このようなものだったのだろうか。


129名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:24:37 ID:nIza.xNQ0

/ ゚、。 /「しかしよ、おれの理解がそちらの思っている思想とは違うことから、こうなってるんだよな。
        中々面白いぜこれはよ。まさにおれが危惧してることじゃねーか」

 白熱していく二人は収まるところを知らないようで、
 このままでは、いずれ、お互いが内ポケットに入れている武器が飛び出すことになるだろう。
 双方が納得しない言葉の応酬の果てに待っているのは、いつだって直接的な攻撃だ。

 それは、あなたの望む所ではない。

 どうやって事態に収拾をつけようかと悩んでいたあなたの耳に、声が届いた。
 この場にいない人間の声だとすぐにわかった。
 不審者の乱入! あなたは銃を向けようと即座に内ポケットに手を入れ――――


( ´∀`)「待った」


「ッ! 申し訳ありません」

 デミそこ氏だ。
 時計を見ると、彼が退出してから短針が一周するところだった。約束通り帰ってきたのだ。


130名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:26:30 ID:nIza.xNQ0

( ´∀`)「構いませんよ。いやあ、白熱してますな」

(´-ω-`)「だから、思想がどうこうではなく―――」

/#゚、。 /「具体的に言えっつってんだろ!」

(‘_L’)「……フ」

 三人の様子を見てデミそこ氏は微笑むと、ゆっくりと自分の席に戻った。
 しかし他の三人が気づいた様子はない。
 すると老人は、机を思い切り叩いた。三人の動きが止まり、視線が一点に向けられる。

( ´∀`)「ただいま戻りました。おまたせして申し訳ない」

( ´∀`)「終わりが見えないようですな。
      ここは一度、ワシの批評を挟んでリフレッシュしてはいかがだろうか?」

「私も、それに賛成します。お二人とも、頭に血がのぼりすぎのようですね」

(‘_L’)「ふむ。それも悪くないな」

/#゚、。 /「あーん? これに決着がついてからに決まってんだろ。座ってろジジイ!」

(´・ω・`)「話の腰を折るのは、いくらあなたと言えども感心しませんね。
        我々よりもまず、ご・老・体自身を気遣うべきですよ」


( ´∀`)「もう一度言ってみろ、若造」


131名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:28:13 ID:nIza.xNQ0

 デミそこ氏の声に、全員が静まり返った。

 静寂が場を支配する。
 空間が尋常ではない緊張が満ち満ちて、まったくの無音となった。


 老人が、再び口を開く。

( ´∀`)「では、始めさせていただこう」

/;゚、。 /「お、おう。よろしく頼むぜ」

( ´∀`)「『上司が死んだ』を読ませてもらいましたが、一言で言えば、
      典型的な『読者の想像に委ねる』作品じゃのう」


132名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:29:55 ID:nIza.xNQ0

( ´∀`)「まず、全体としてのまとまりがキチンとしており、小説としては読みやすい。
      ところどころ疑問符がつくような点も見受けられるが、
      それでも完成度は高いところにあるだろう」

( ´Д`)「が、残念」

/ ゚、。 /「残念?」

( ´Д`)「残念だ。
      この作品には安定したクォリティがあるにも関わらず、『引き込み』が足りてないのだ」

/ ゚、。 /「なるほど、一理あるぜ」

( ´∀`)「『序』。ここにその問題点がある。
      この作品は最初にMA-7という機械の発表から始まる」

( ´∀`)「ちゃんと読んでいけば、なるほど、このMA-7はこの話の要にあるのは確かだろうし、
      これを最初に置くことで、
      のちのちの話に深く関わる『伏線』としての働きをさせようとする意図はわかるが……」

( ´Д`)「読者が読み始めるための『勢い付け』という意味では、
      MA-7の解説から入るのは最適ではない。
      入るならば、上司ホライゾンの死から入るべきだった」

/ ゚、。*/「『勢い』! 興味深いぜ」


133名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:31:46 ID:nIza.xNQ0

( ´∀`)「MA-7の発表なんて、せいぜい新しい家電ができました、という、
      見慣れたコマーシャル程度の引き込みしか期待できないだろう」

( ´∀`)「だが、主人公の上司、その死。
      これは明らかにこの物語の主人公の感情や行動に深く関わり、
      それに伴い読者は『見守る』態勢に入る。
      これで、読み進める『勢い付け』はできる」

(‘_L’)「同じシーンでも、構成によって様相を変えるということか」

( ´Д`)「つまり、この作品は冒頭における話の順序が間違っている。
      たったそれだけでも、最後まで読めるか否かが大きく違ってくるだろう。
      冒頭における勢い付けは最後まで読み進められるかにも関わってくるので、
      今後意識していただきたいものだな」

/ ゚、、 /「『勢い付けの意識』か……」


134名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:33:30 ID:nIza.xNQ0

( ´Д`)「――次に、またもや冒頭のMA-7に触れる話だが、解説の仕方がお粗末だ。
      体長3mなどの風貌については、まあこれでいいとして、
      『色々な人が反応を寄せている』点だ。なんだ、これは?」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   『MA-7』の性能はまさに魔法とも言うべきもので、照準を合わせた者の脳裏に浮かんだもの
   を瞬時に作り出し、その場に出現させるというもので、開発当初からの計画通りに進み、一台
   出来上がったので、世界的に発表した、ということらしかった。

   魔法じみた最先端の科学にいくらの開発費用がいくら注ぎ込まれたのかは知る由もない。

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

( ´Д`)「このような、とてつもないスペックがありながら、あなたはどう書いた?」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   「漫画家や小説家の脳内で完結している物語をその機械が全て綴ってくれるということだよな。
    これはもしかしたら毎週VIPPER×VIPPERが掲載されるで」

   なんていう娯楽に喜ぶ声や、

   「面白い物語さえ考えてしまえば、あとはこの機械が全部やってくれるのか。
    プロもアマチュアも関係なくなる時代が来るでこれは。値段によっては退職して漫画家になるわ」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻


135名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:35:23 ID:nIza.xNQ0

( ´ー`)「想像力の欠如を疑わざるを得ない。
      体長3mもあるロボットが代理ライター機能やプリンター代わり?
      いやはや、そこはそういうところじゃないだろう」

( ´∀`)「このロボットの大きさや脚があることから、
      主な運用は、『建設重機』『開拓重機』、もしくは『兵器戦車』。
      そういった運用のほうがふさわしいし、イメージとしても繋がりやすいだろう」

( ´Д`)「ここで君が『プリンターもどき』みたいな運用法を挙げたのは、MA-7の
      驚異的なスペックを隠すためのカモフラージュのつもりだったのだろうが、
      山中に草木でなくダンボールで事実を隠したようなお粗末さだ」

/ ゚、、 /「イメージ付け……地の文で読者に与える印象か。興味深いぜ」

( ´∀`)「次にいこう。(,,゚Д゚)の描写や( ^Д^)と( ´ー`)のあつぅい夜はまあ置いといて、
      ラストだ。この終わり方だ」

( ´∀`)「……『そうきたか』。そういう印象だ」

/ *゚、。 /「それはまた珍しい反応だなぁー! 興味深いぜェー!」

(´-ω・`)(……?)

(;‘_L’)(……?)

 デミそこ氏の感嘆した言葉を聞くと、ミガワリ氏は興奮を抑えきれずに立ち上がり、
 こんくり氏は首をひねり困惑し、イツワリ氏は片目を閉じて腕を組んだ。
 あなたは、デミそこ氏から放たれる意見に興味を惹かれずにはいられない。


136名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:37:16 ID:nIza.xNQ0

( ´ー`)「その反応からすると、こんくりさんとイツワリさんは、ラストに対して否定的な意見のようだね?」

(´・ω・`)「投げっぱなしのオチじゃあないですか」

(‘_L’)「中途半端この上ないな。消化不良すぎるオチだ」

( ´∀`)「私は冒頭に言った。『読者の想像に委ねる作品』であると。
      そのとおり、これはMA-7という機械を中心においた作品であり、
      投げっぱなしでもなく、本当の意味で『完結された』作品だと、私は考える」

( ´Д`)「MA-7の解説文を覚えているかね?」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   『MA-7』の性能はまさに魔法とも言うべきもので、
   照準を合わせた者の脳裏に浮かんだものを瞬時に作り出し、その場に出現させるというもの。

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

( ´∀`)「もしも、これが本当であればとてつもない話になってくる。
      レンガを思えばレンガを作ってくれる、漫画を思えば漫画を描いてくれる。
      肩もみから殺人まで、思った通りに動いてくれるのだろう」

( ´∀`)「だが、そういうレベルではなかったとしたら?」

/ ゚、。 /(やはり面白い視点を持っているなあ、この人は)

( ´∀`)「なにしろ、湖の水が消失したり、地下に白いものを作ったりするようなものだ。
      MA-7ができる範囲、規模はわからんが、
      最低でもあの村の地下まで及ぶ力はあるとみてよい」


137名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:39:17 ID:nIza.xNQ0

( ´∀`)「つまり、『最悪』の場合……『世界を滅ぼせ』、と思えば、本当に滅ぼす。
      『世界を作れ』、と思えば、本当に作り出す。
      MA-7はそのレベルまでできると仮定すれば、あのラストも筋が通る」

(‘_L’)(想像力がそこまで掻き立てられるのか)

(´-ω・`)(……)

/ ゚、。*/(ただの古代遺跡探検ものとして書いたつもりだったが、
       本格SFどころの話じゃなくなってきたぜ! 創世記かよ!)

( ´∀`)「234レス目……最後のレスを引用する」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   明日からもまた、探索が待っている……。
   もしかしたら、ホライゾンさんも私と同じように生きているのかも知れない。
   ギコ君はどうなっただろうか。きっと地上に戻って治療しているだろう。

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

( ´∀`)「これは最後のダイオードがふと考えてしまったことの内容だが、
      この時点でダイオードは『私に従え』とはいったが、
      『思考をよむのをやめろ』とは言っていない」

( ´ー`)+「わかるかね?」

(´・ω・`)「知らねーよ」

(‘_L’)「あっコラ」


138名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:41:52 ID:nIza.xNQ0

( ´∀`)「この時点で、『MA-7』は『ホライゾンが生きててギコが助かっている』という状況を作り出したが、
      ダイオード自身は『明日も探索し続けなければならない』という状況も創りだしてしまった」

( ´∀`)「つまり、BADEND。自分はMA-7の世界に迷い込み、
      迷宮入りになって出られなくなった。
      そういう結末である」

(‘_L’)「ほう……恐ろしい解釈だ」

( ´∀`)+「また、更に」

( ´∀`)「この作品そのもの全てが、
      『上司のホライゾンがMA-7に命令して再生した話』、ということも考えられる」

( ´∀`)「ホライゾンも遺跡探索し、何かの理由で負傷し、絶命した。
      だが、その死ぬ間際にMA-7を発見し、『ダイオード、助けて』と考えでもしていたら?」


::o/ ゚、。*/::(うおおおおおおおおおお!!)

 ミガワリ氏が握りこぶしを作り、感激のあまり震えていた。

 彼は、想定もしていなかった意見を今、得たのだ。
 自分には考えもつかなかった解釈を、読者の手によって行われていたことを知ったのだ。
 ミガワリ氏は一言一句を聞き漏らすまい、と食い入るような姿勢になっていた。


139名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:43:55 ID:nIza.xNQ0

( ´∀`)、「ダイオードがこの村にやってくるように、湖を消したり、白い何かを作ったり
       『ダイオードが興味をひくように、誘導する環境』を作ったりしていたら?」

( ´∀`)「無論、これだけでもない。もしかしたら他の解釈もできるかもしれないし、
      このまま続きを想像してもいいし、完結した作品として想像を膨らましてもいい。
      そういう意味では、この作品は想像を膨らませ甲斐のある作品だと言える!」

(‘_L’)「なるほど、なるほど」

( ´∀`)「なのに、そこのお二方は『投げっぱなし』とか『中途半端』とか……。
      『中途半端』なのはそちらの想像力ではないのかね?」

(‘_L’)「これは手厳しい意見だ」

(´-ω・`)「……」

( ´∀`)「以上だ。全体としての質はなかなかよいし、地の文がやや多いのが気になる!
      が、そこは『好みの問題』と私は考えるので、言及はしない。以上だ」

((/ ゚、。*/))「うおおおー! これは良いものを聞いたぜ! 素晴らしい!
          なるほど! そういう解釈もできるのか!」

(;´∀`)(……こやつ、まさか本気で投げっぱなしにしていたのか!?)

(;´・ω・`)

 ミガワリ氏が渾身の力で手を叩きつけて拍手を送った。
 興奮は未だ収まるところを知らず、落ち着きなくからだを揺らせている。
 作者が予想もしなかった批評を繰り出したデミそこ氏に、あなたは、次の夜の彼にも期待してしまう。


140名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:45:56 ID:nIza.xNQ0

/ ゚、。*/「『描写過多にしねーと、おれが面白いと思ってる物語をそのまま読み取ってくれねー!
       だから地の文書きまくるぜうおおおおおおお』というおれの姿勢だったがよー、
       あえて読者に委ねることによって生じる結果ってのもあるんだな! 素晴らしい!」

/ ゚、。*/「第一夜でボスデミそこに向けた発言が、まさかブーメランになるとはな!」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   /#゚、。 /「ただでさえ、作者の真意を読者に伝えるのは至難の業なのによー、
          文章に影響する誤字や脱字は、おれみてーな読者に、
          まったく見当外れな読解を行われちまうぜ。
          そんなことは、作者も読者も望んでいない。……そうだよな?」
    _,
   / ゚、。 /「真意を読み違えたために得られた評価、
         という構図はあまりにも馬鹿馬鹿しくておもしれーけどな!
         もしかして、それを望んでいたのか? あーん? 老獪な手口じゃねーか!」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

/ ゚、。*/「今と呼応しすぎだぜ! 運命を感じるな!」

( ´∀`)「さらに『( ^ω^)ブーンがカードコマンダーを始めるようです』の評価も行おうではないか」

/*゚、。 /「続けてくれやー!」

( ´∀`)「よろしいかな?」

「【サブ批評作品】ですね。構いません、どうぞ、デミそこ氏」


141名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:48:01 ID:nIza.xNQ0

( ´∀`)「『カードコマンダー(※3)を始めるようです』の批評だ」

/ ゚、。 /「既プレイ者だと聞いてるぜー!」

( ´∀`)「まず、一個言っておこう。失敗作だ、コレは」

/#゚、。 /「あーん?」

( ´Д`)「この作品の目的が『カードコマンダーを多くの人に知ってもらい、あわよくばプレイしてもらおう』
      ということであれば、失敗している! そう言わなければならない!」

(‘_L’)「はっきり失敗作であると言い切るか」

/ ゚、。 /「納得できる理由を教えて欲しいモンだなァー」

( ´∀`)「まず、最初に('A`)の家に遊びに行き、そこでカードコマンダーを知り、
      しっかり最初にからプレイしていって逐次丁寧にルールを解説していった。
      ここはとても素晴らしい。これを見ながらプレイすれば、まず不要な混乱も起こさないだろう」

(*´∀`)「あちこちにあるネタやカードコマンダーあるあるネタもなかなかおもしろかった」

( ´∀`)「AAもとてもわかりやすく、全体としての質はとても素晴らしく高い」

―――――――――――――――――――――――――――――――
※3 hozo氏によるブラウザゲームを題材にした作品。
    公式サイト http://www11.atpages.jp/hozo/cc.html

    数あるカードゲームのなかでもトップクラスの知名度と人口を誇るもの。
    『待機所を通して、戦場にクリーチャーを送り込み、相手のライフポイントを削る』のがゲームの流れ。

    四点あるライフを削り切るもの、相手の行動を制限し、じわじわと相手を敗北へと追い詰めるもの、
    相手のデッキを削り、クリーチャーを戦わせないで勝利を得たりと、勝利へのプロセスは多岐にわたる。

    そのプロセスへのサポートも豊富で、どれだけマイナーな勝ち筋を掲げるスタンスであっても、
    最低限のするべきこと、有利になれる相手、不利をとる相手と、それぞれがはっきりと決まってくる。

    ゲームそのもののカードプールが決まっており、数多くあるカードゲームによく見られる
    インフレーションによるゲームバランスの不安定さはほとんど存在しない。


142名も無きAAのようです [AA画像化] :2013/06/26(水) 23:49:52 ID:nIza.xNQ0

( ´Д`)「が、失敗している!!」

( ´Д`)「……カードコマンダーもとい、カードゲームもとい、『バトル』!
      『手汗握る熱いバトル』が!! 根本的に欠如している!!」

( ´∀`)「いいか? 『上司が死んだ村』でも触れたように、『勢い付け』は重要だ!」

/;゚、。 /「う、確かに、おれに欠如してる部分だぜ」

( ´∀`)「チュートリアルは大事だ。
      ルール説明も重要だ。
      しかし、それは『ゲーム』の話だ! 小説の管轄ではない!!」

/;゚、。 /「う……」

                         ノiノiノi
                        く;:;o;:;:;ノ
                       ('(゚∀゚;∩
                     ,--'、 '〈 
                    _|Jo_ミヽヽ_)
 /;゚、。 /              (´Д` )   「質問だ……」

┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨


143名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:51:44 ID:nIza.xNQ0

( ´д`)「『デュエルマスターズ(※4)』は最初から丁寧にルールを解説していたか?」

/;゚、。 /「し、していた……だろう?」

( ´Д`)(NO! NO! NO! NO! NO! NO!)

( ´д`)「『マジックザギャザリング(※5)』は?」

/;゚、。 /「し、していた……よな?」

( ´∀`)(NO! NO! NO! NO! NO! NO!)

( ´д`)「『遊戯王(※6)』はどうだ? 今度こそ、当ててみな」

/;゚、。 /「し……していなかったんですかあああ~」

( ´∀`)(YES! YES! YES! YES! YES!)

/;゚、。 /「もしかしてこの作品は失敗でしたかーッ!?」

(;´・ω・`)「YES! YES! YES! “OH MYGOD”」

( ´∀`)三0「オラララオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」三O)。、゚; /:;・*

     ┌───────────────────┐ ド――z__ン
     │  ミガワリ◆1/KgJV1UfE 再起不能(リタイア) │
     └───────────────────┘

(´∀` )「やれやれだぜ」
―――――――――――――――――――――――――――――――
※4 ※5 ※6 カードゲーム。


144名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:53:29 ID:nIza.xNQ0

( ´∀`)「『マジックザギャザリング』は主人公がいきなり名人と勝負したうえ、『禁止カード』を使うし!
      遊戯王も社長との勝負で、いきなり切り札級のぶつかりあいだ!」

(‘_L’)「懐かしい話だな」

( ´Д`)「ルール? しったことじゃあない! 熱ければ読者は勝手に読んでくれるし、
      熱いほど面白いとわかれば、自然とカードゲームを始めたくなるだろう!
      どちらも漫画が優秀だったからこそ、当該のカードゲームは10年以上も人気が続いているのだ!」

/;´、、 /「ぐぬぬ……」

( ´∀`)「『カードコマンダーを始めるようです』。
      これの説明はとても丁寧でわかりやすく素晴らしい。
      が、『熱くない』! 『淡々としすぎている』!!」

( ´Д`)「どうせならば、ドクオがどっかの名人と勝負し、
      そこで雷電……もとい解説役が軽いルール説明を重ねて熱いバトルを演出させれば!
      それを見たブーンが『熱い!!面白そうだお!!』と言えば!
      読者も感情移入しやすくなり、『プレイしてくれる確率』も大きく変わるだろう!!」

/;゚、、 /「切り口の問題か……」


145名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:55:29 ID:nIza.xNQ0

( ´∀`)「ふむ。分かりやすさの点では、プレイヤーたちがあるあると言ってくれるだけで、
      『身内ネタ』の範疇を出ないからね。これでは」

/ ´、、 /「初心者向けを意識するあまり、経験者向けになってしまったのか……」

( ´∀`)「また、ショボンとのバトルもあったが、内容は『ロック』、という
      ある意味賛否両論になりやすい戦法をもってきたのはよろしくなかった」

/#゚、。 /「『まずはやらせてみる』という意識に持っていけなかったのは失敗点だな。
       確かにそうだぜ、説明がつまんねー事態もあったわけだしよー。うおおおお」

( ´∀`)「『やらせてみる』。その時点で君は受け身に回ってしまっているのだよ。
      『面白いからお前もやれ』。それくらいの気概で書かねば読者は始めてくれんよ」

/#゚、。 /「丁寧にいこうとするあまり失敗したってーのは、滑稽だぜ、クソッタレー!」

::o/#゚、。 /::「うおおおお、ムカつくぜクソッタレー!!」

( ´∀`)「しかし……カードゲームなら、
      お約束の『デッキの声が聞こえる』でご都合主義にしてもいいのだよ。
      要は、『凄いカード』と『とんでもないコンボ』を魅せて、夢を見させていくべきだった」

( ´~`)「はっきりいって、ロックは上級で、邪道向けだし、ここでそれを出したのは早かった。
      もっと王道にして分かりやすいバトルを披露するべきだった」


146名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:57:33 ID:nIza.xNQ0

( ´∀`)「さてさて、カードコマンダーについてはここまでだ。参考になったかな?
      延いては、【メイン批評作品】【サブ批評作品】について、納得してくれたかね?」

/ ゚、。*/「もらった意見はマジに参考になったぜ! サンキュー!
      『物語の初動』と『見せ方の角度』への言及はありがてー!
      あと『解釈の方向』な! 果てが見えねーから打ち切りにしたあのオチをこう解釈するとはなー!」

(#´Д`)「マジであれ打ち切りだったのかよ! 死ね!」

/*´、、 /テレテレ

/ ^、。*/「しかしよ、もらった意見で続編が制作できそうなほどの意見には、流石のおれもビビるぜー!
       いやあ、予想以上の収穫だぜ!! 楽しいったらありゃしねーな!」

「それでは、今回はこのあたりでお開きとしましょうか」

/ ゚、。 /「ありがとう、ボス達。こればかりは素直に感謝することばっかりだぜ。
      こんな楽しい会合に参加できて本当にラッキーだ。
      また、次の会合も楽しみにしてるぜ、クソッタレー!」

「誇りあるボスの皆様。お疲れ様でした。
 今宵、空に浮かぶ月の輝きは、まるであなた方の闘志のようですね。
 どうか、その光でこれより向かう道を照らし続けてください。
 前方を覆う闇や、背後から迫る闇に捕まらないようお気を付けを」

 あなたはそう言って、倉庫の鍵を開けた。

 参加者達が、薄闇が充満する閉塞した空間から外へつながる扉に視線をやった。
 開放された安心感からか、少し緩んだ表情を作り席を立った参加者達の中、
 ただひとり、イツワリ氏だけが座っていた。落ち着いた口調で、しかし嘲る声色で、口を開く。

(´・ω・`)「―――なァーに円満に終わらせようとしているのでしょうか」


147名も無きAAのようです :2013/06/26(水) 23:59:38 ID:nIza.xNQ0

(‘_L’)

(‘_L’)「えっ」

/#゚、。 /「人がいい気分でいたのによォ。ほんッとうに空気を読めないやつだな」

(´・ω・`)「よろしい。もう一度、あなたの発言を引用しましょう」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

    /#゚、。 /「あーん? これに決着がついてからに決まってんだろ。座ってろジジイ!」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

/ ゚、。 /

(´^ω^`)「いやあ、清々しいほど言質がとれますね、あなた」

/#゚、。 /「一々うぜってえやつだな! なにが言いてえんだ!」


148名も無きAAのようです :2013/06/27(木) 00:00:59 ID:KDPjSLn.0

(´・ω・`)「ここで僕は二通りのケースを想定できる。
        しれっと話を自然消滅させてこれ以上の僕の追究を途絶えさせるがため。
        つまり、追究された末のご自身の姿が網膜にでも浮かんだのか。これが一つ目」

/#゚、。 /「勝手なことを……!」

(´・ω・`)「そして、もう一つ」

/#゚、。 /「そのクチを閉ざしてやろうかクソッタレ!」

(´-ω-`)「ほう」

( ´∀`)「あらら」

(‘_L’)「……一応聞くと、なんですか」

(´・ω・`)「逃げたいがため、でなかったとすれば―――」


(´^ω^`)「……物忘れ?」


149名も無きAAのようです :2013/06/27(木) 00:02:11 ID:KDPjSLn.0

( ´∀`)「ぶっ」

::o/#゚、。 /::「な……な………っ」

(´^ω^`)「まあ、いいでしょう。誰にだって老化は訪れます。その点を嘲ろうとは、」

/#゚、。 /「いいじゃねーかクソッタレー!! かかってきやがれ!」

(´・ω・`)「その、『かかってきやがれ』。はて、今までの話は勝負かなにかだったのでしょうか。
        ただの話し合い、議論。どちらが正しいか――よりもですね、その議題の真偽の究明を――、」


( ´∀`)「もう帰りたいんだがのぉ」

(‘_L’)「……あとは、この二人に任せて、我々はひきますか」

( ´∀`)「だの」


150名も無きAAのようです :2013/06/27(木) 00:03:23 ID:KDPjSLn.0

 あなたは嘆息し、中央の灯りから離れた。
 円卓についている人数は半分になったが、熱気は数倍になっている。

   「そもそも、思考の問題ではなく――」

   「考え方の違いが――」

   「ならばこの原義としての齟齬は――」

   「そのゲンギの捉え方が――」

 頭の中の言葉を直接相手にぶつけ、相手から返ってきた意見を反論する。
 『自分の意見』を持つのは大事だが、『決して揺るがない価値観』を持つのは、
 必ずしも利点になるとは言えないだろう。靱性が低いと、脆く壊れやすいのだから。

 彼ら二人は、その意見で戦い終えた果てにどのような作品を創作するのだろう?

 あなたは待つ。
 次の論戦を。


 あなたは、待つ。



(‘_L’)「ボス批評会のようですね……」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1366541832/

[ 2013/06/27 19:19 ] ボス批評会 | CM(0)


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