まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 ('A`)フェイキング・ア・スマイルのようです


582名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:34:55 ID:bbBK1fhE0
ミセ*゚ー゚)リ「ねー、それ、どうすんの」

朝起きて、第一の会話はそれだった。
気にせず磁器のカップに口をつけると、彼女はむつけた顔をしてそっぽをむいた。
日課として、起き抜けに湯を沸かし、ダイニングで熱いコーヒーを淹れることにしているのだ。

ミセ*゚ー゚)リ「糖尿病になるよ」

この言葉も、もはや言われることが日課であると言っていい。
ちらりと、彼女の顔を窺う。
スティックシュガーを5本とミルクを3つ入れたこれは、「つう」から言わせればコーヒーとは呼べないのだろう。
しかし、コーヒーの産地であるエチオピアでは、ブラックを飲むことはあまり好まれないと聞く。
まあそれは、あちらでよく飲まれているものと日本の市販物では濃さが違うためなのだが。




583名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:36:06 ID:bbBK1fhE0
ティースプーンで三回転、カップのそこでじゃりじゃりと音がなる。

ミセ*゚ー゚)リ「ねー、うるさいのよね、それ」

一度に大量の砂糖が入るせいで、温度が下がってしまうからなのだろうか。
いつも、溶けきれずに沈殿してしまうのだ。
しかし、それでいい。
冷めた液体の上澄みを啜り、席を立った。
残ったのは、不快そうな顔の彼女と、薄茶色の泥。
その泥に、熱いお湯をまた注ぐ。
カップを揺すってかき混ぜて、ゆっくりと飲み干す。
砂糖が溶ければ良いので、足した湯の量は少ない。
だから、温度は苦にならなかった。
実のところ、コーヒーよりもこれが好きだった。
このためとも言える日課は、むしろ彼女の趣味である。
それに付き合っているにすぎない中で、なんとか見つけた楽しみだった。


584名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:37:01 ID:bbBK1fhE0
ミセ*゚ー゚)リ「待ってよー」

カップを洗いにいくと、彼女が駆け寄ってきた。
手早く済ませ、その後に水を溜めて歯ブラシを手に取る。

ミセ*゚ー゚)リ「あ、ひびになってる。底のところ」

カフェインまみれの歯を磨きながら、それを見る。
彼女の手で、逆さまにされた白い円筒が雫を落としている。
確かに、外周から中心に向けた3センチほどの黒い線が、ジグザグと一本走っていた。

ミセ*゚ー゚)リ「やっぱり、毎日使ってれば早いもんかねー」

「そうだね」と曖昧に笑い、口をゆすいで水を捨てた。


585名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:37:58 ID:bbBK1fhE0
 * * *



── ('A`)フェイキング・ア・スマイルのようです ──




 * * *


586名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:39:04 ID:bbBK1fhE0
'A`)「よかったら、餌、やってみますか?」

この店を訪れて、初めてかけられた声だった。
大きめのコンビニのような店内──後で聞いた話だと実際に跡地だったらしい──には、カップ麺や化粧品のかわりに水槽がずらりとならぶ。
しかしそれらに、水は満たされていない。
入っているのは大抵が湿った土と、おがくずと、男の腕っ節程の太さの木の枝であった。

('A`)「虫です。生きた。蛙の餌って、生き餌が一般的なんですよ」

そう言う彼の手には、夏休みの少年が首からぶら下げるような、小さなプラスチックの虫かごが携えられている。
その中では大量の、黒くて、足がたくさんあって、羽根が生えた生き物が、音を立てて蠢いていた。


587名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:39:54 ID:bbBK1fhE0
'A`)「今日はコオロギです」

彼は素早く蓋を開けて一匹だけ取り出すと、虫かごを床におき、水槽の中に手を入れた。
汚れたゴムボールのようなその生物は、鼻先に吊るされてもがくコオロギを、じっとりと見つめる。
その様子を、やや興奮しながら見守る。
横向きの黄色い猫目が、一度ゆっくりと瞬きする。
蛙の口が大きく開いたかと思いきや、一瞬の間にコオロギは彼の手から消えてしまった。
──まるで、手品だ。
思わずあげていた歓声に、彼は虫を触った手で頭を掻いた。

('A`)「いつも、あと三匹やるんです。どうします?」

恐る恐る手を出しながら、答えた。


588名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:40:59 ID:bbBK1fhE0
 * * *

ミセ*゚ー゚)リ「だって、気持ち悪いんだもん。うるさいんだもん」

目を泣き腫らしながら、彼女は言った。
「そうか」とだけ応えて、荷物をまとめる。
シャツや靴下なんかは趣味がよく似ていたので、選別には苦労した。

ミセ*゚ー゚)リ「そういう変わったところとか、確かに好きだった。だから、できるだけ合わせてきた。でも、流石にあれには合わせられない」

「そうだね」と返事を曖昧にし、ブランドの鞄とぱんぱんの紙袋を玄関に放った。
中に入ったプレートやマグカップが無事かどうかなんて、この期に及んでは気にすることではない。


589名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:41:49 ID:bbBK1fhE0
ミセ*゚ー゚)リ「お願い、もうしないから」

ついでに彼女も押しやって、最期にこう言った。

川 ゚ ー゚)「君のしたことは許せない。あれは私にとって、その価値以上に大切だったんだ」

ミセ*゚ー゚)リ「お願い」

食い下がる女を追い出し、扉を閉めて鍵をかけた。

「キメェんだよ、爬虫類ヲタクが!!」

扉の向こうで、誰かが叫ぶ声がした。


590名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:42:46 ID:bbBK1fhE0
 * * *

ζ(゚ー゚*ζ「奇遇ですね、先輩」

その会話が、始まりだった。
このペットショップ──蛙と蜥蜴専門の──に入り浸るようになったのは、彼女に会ったからである。

ζ(゚ー゚*ζ「先輩に、こんな趣味があったなんて」

「こんな趣味」と言っておいて「奇遇」とは、この娘もなかなかしたたかなものである。

('A`)「知り合いですか?」

ζ(^ー^*ζ「ええ。わたし、大学で、部活の後輩なんです」

筋違いの質問に、誇らしげに答えていた。
それに萎縮したのか、男はどもりどもり何かを言うと、離れた場所で餌やりを続けた。


591名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:43:35 ID:bbBK1fhE0
ζ(゚ー゚*ζ「私も蛙とか蛇とか好きなんですけど、まだよくわからなくて……」

「好き」と言う割に、さっきから水槽の方を一度も見ようとしないのは、もはや言うまでもないことか。
こちらか、こちらの足元ばかりをちらちら見ながら話す姿は、彼女の華奢で小さな身体と相まってとても絵になった。
──この健気でしたたかな娘は、はたしてどこまでついて来れるのだろう。
そんな意地の悪い心が、むくりと首をもたげ始めていた。
一ヶ月程の様子見の後に、一匹の両生類を購入した。


592名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:44:17 ID:bbBK1fhE0
 * * *

川 ゚ ー゚)「すまないが、あいつはもういないんだ」

彼女を招き入れて、初めての会話だった。
玄関、靴箱の上に置かれた空っぽの水槽を、二人で眺めた。

ζ(^ー^*ζ「それは……とっても残念かな」

それが愛想の作り笑いなのか、噛み殺した喜びなのか、判別する術はない。

川 ゚ ー゚)「これは、きみの分だ」

ともあれ、彼女に靴を脱いでリビングに通るよう言い、温かい飲み物を淹れることにする。
コーヒーを二人分用意して、彼女の下へ向かう。
履くよう勧めたスリッパが蹴飛ばされて転がっているのに気づくのは、この時ではなかった。


593名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:45:09 ID:bbBK1fhE0
ζ(゚ー゚*ζ「頂きます」

それに口をつけて、彼女は言った。

ζ(゚ー゚*ζ「先輩って、外ではいつもジュースか紅茶を飲んでますよね」

「そうだね」と曖昧に笑う。

ζ(゚ー゚*ζ「やっぱり、ミセリ先輩は女子力高いなあ。こういう小物とか、ミセリ先輩と選んでましたよね」

「そうだね」と曖昧に笑う。

ζ(゚ー゚*ζ「ねー、それ、どうすんの」

彼女は私の持つ、ひび割れたカップを指差していた。
どうやら、他の女の存在が染み付いたこれらは、彼女から言わせれば家具ではないらしい。

川 ゚ ー゚)「つぎは、もっと強いのを飼おうか。例えば、カフェイン中毒で死なないような」

ζ(^ー^*ζ「そのときは、一緒に選ぼうね!!」

私はこの娘に、どこまでついて行けるのだろう。


594名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:47:26 ID:bbBK1fhE0

 * * *



── ('A`)フェイキング・ア・スマイルのようです ──


おわり

 * * *


595名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:48:47 ID:bbBK1fhE0
>>582-594
以上です
批評・感想おくれー


596名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:52:18 ID:bbBK1fhE0
忘れてた

お題は
「ウシガエル」「猫目」「マグカップ」
です


597名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 02:55:55 ID:RqHeRy0wO
バカだから理解出来ないんだぜ


598名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 03:10:03 ID:kDq8.1sI0
解説してくれたらありがたいんだぜ

個人的な意見を言わせてもらうとステマが足りn(ry


599名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 03:15:00 ID:bbBK1fhE0
>>597
ストーリーはざっくりこんな感じ

川 ゚ ー゚)ミセ*゚ー゚)リ←レズップル
関係は冷え始めている

川 ゚ ー゚)ペットショップでストーカーζ(゚ー゚*ζと遭遇

川 ゚ ー゚)ウシガエルを飼い始める

ミセ*゚ー゚)リウシガエルを殺す
それが引き金になり破局

川 ゚ ー゚)とζ(゚ー゚*ζが同棲を始める

やっぱり描写と説明が不十分かなぁ



 ※ 以下、批評・感想
600名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 05:06:36 ID:1GrxsQY20
>>599
俺が思うに、小説ってのは「書かなくてはいけない設定」と「書いてはいけない設定」と「書く必要がない設定」を
プロット時、もしくは推敲の際にきちんと分類してあげないといけない。

この話は「書かなくてはいけない設定」の表し方に難がある。描写が足りなすぎでストーリーがイメージ出来ず、まったく話が頭に入ってこない。
しかも場面があちらこちらに飛びまくっているから、混乱が上乗せされてしまう。

あえて細かく描写しないことで幻想的、というか、非現実的?みたいな雰囲気を出そうとしたのかもしれないけど、だとしてもちょっとやりすぎかなと思う。


601名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 06:11:50 ID:kmzHnW7A0
影のある感じの雰囲気は正直好み
キャラの性格悪い部分も上手いこと書けてて凄いと思う
特にζ(゚ー゚*ζの腹黒感は良い

気になった点としては
・「***」だけで済ませるには少し時系列が複雑過ぎた感がある
 各場面が台詞で始まるって演出は雰囲気出るけど説明不足になるくらいなら地の文入れるなり、
 時系列通りに進めるなりしたほうが入り込めると思う

・ウシガエルを飼った→それをミセリが殺した はしっかり描写したほうがいいと思う
 投下された文だと時系列の複雑さも相まってミセリが何をやらかしたのかわかりにくい
 物語の内容を理解する上で重要な要素だから少しやり過ぎなくらいに説明していいんじゃないかな

早い話が説明不足なんだけど雰囲気を壊さないように説明入れるのって難しいからなあ
具体的なアドバイスは出来ないので「上手いこと取捨選択して欲しい」としか言えないのが辛い


602名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 09:44:34 ID:tiWVjTp20
ストーリーはなんとなくだけどわかったよ
解説読むまでは「こういうことかな?」ぐらいの不確かな感じだったけど
わざとそういう曖昧な書き方してるものと思った
タイトルがドクオなところは謎

退廃的というか投げやり気味なクーの心情とあってて雰囲気良かった
面白かったよ


635名も無きAAのようです :2013/05/25(土) 16:36:52 ID:/N4cf8wQ0
>>600
>>601
>>602

遅くなったがthx!
やっぱり、「わかりにくい」と「後からわかる」は別物だよなー
次はキーワード書き出してから話を作ってみるわ!



(゚A゚* )ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1368872639/

[ 2013/05/26 20:08 ] 総合短編 | CM(1)
[タグ] 川 ゚ -゚)


批評気にしすぎて良さを殺すようにはならないでほしいなぁ
108 : :2013/05/27 22:09 [ 編集 ]
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