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 ボス批評会第一夜 被批評作『川 ゚ -゚)  ゆめみてしねるようです』


1名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 19:57:12 ID:2Wp8ovwk0
             /\
               /   |
           /    |
_          /     |  -┐
   ̄ -- _/      |  メ,  ``ノ
                |
                |
                     |
                   |
              この作品は実際に行われた批評会を元にログを編纂したものです。
―――┤   ●   ノンフィクションをベースにした、一部誇張表現などがありますが、ご容赦ください。
      |       それでは、ボス批評会の記録をお楽しみください。
      |              |
      |               |



2名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:00:00 ID:2Wp8ovwk0
 ボス批評会 第一夜。

 どこかの街の、埠頭の大型倉庫にて――

 そこは昔、穀物庫として利用されていた。
 古臭い香りがあなたの鼻を打つ。

 隅にまばらに積まれた袋には、使用期限をまるまると過ぎた小麦粉が詰まっていた。
 印字された数字の指し示すところでは、放置されていた期間は10年ではきかない。

 あなたは鉄扉が音を立てて閉まるのを聞く。
 大型のそれはゆっくりと外界との繋がりを断っていく。

 空間が断絶されると、あなたは、中央の灯りの下へと進み出た。

::(´・ω・`)::「ああああああああ……」

/ ゚、。 /「あいつァ何やってんだ」

( ´∀`)「……」

(‘_L’)「声の反響具合を確かめるとか、なんとか」

 四人の男達がそこには集まっていた。
 彼らは円卓に着いており、その手元には銘々の「武器」――作品だ――を置いて、
 思い思いの姿勢で時を待っている。

 あなたはMと書かれた、小さな金のプレートを胸に付け、その様子を見ていた。
 否、監視していたというべきか。


3名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:01:58 ID:o0D/Qinw0
 ――― (´・ω・`) ―――

 初めの男――イツワリ――はやや小柄で、スーツに着られている感のある人物だった。
 彼はこの場で一度に発言可能な文字数を探っている最中だった。
 あなたが見たところでは、どうやら緊張らしい緊張はしていないらしい。

 ――― / ゚、。 / ―――

 次の男、ミガワリは、鋲付きのライダースに短く刈り込んだ頭が特徴的な長身の男だった。
 イツワリ氏とは別の方向で若く見受けられる人物で、いくらか目が落ち着かずに動いている。
 自信がないというわけではないようだが、あなたは抜け目なく周囲に気を張っているのを見て取っていた。

 ――― ( ´∀`) ―――

 三番目の男は老翁であった。デミそこ。
 ジャパニーズの和服というものに身を包んだ彼は、肩幅こそ小さく見受けられるが、
 その雰囲気が、決して小物ではないことを物語っていた。

 ――― (‘_L’) ―――

 そして最後の男――こんくり――は、中肉中背で特徴らしい特徴もないスーツ姿の男だった。
 あなたは彼から、もっともマフィアと遠い存在であるという印象を受けた。
 あまりにもありふれた男のように見えたためだった。


4名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:03:34 ID:2Wp8ovwk0
 あなたは全てのボスから受ける、それぞれ異なる威圧感に少々気圧されていた。
 だが、司会、進行のあなたは毅然とした態度で口を開く。

「私、批評会の立会人を務めます『M』と申します。お見知りおきを」

(-ω-` )「よろしくお願いします」

 イツワリ氏は慇懃に会釈した。

ヾ/ ゚、。 /「よろしくなァー」

 ミガワリ氏は椅子の背に身を任せながら言った。

( ´∀`)「ほっほ、よろしく頼む」

 デミそこ氏はにこやかに答えた。

(‘_L’)「どうぞ、よろしく」

 こんくり氏は頭も下げずに口だけを動かした。

「誇り高きボスの皆様、お集まりいただきありがとうございます。お早いお着きですね」


5名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:04:59 ID:o0D/Qinw0









「さて、改めてご案内いたします。ボス批評会へ、ようこそ」

welcome_20130421023744.jpg







.


6名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:06:27 ID:o0D/Qinw0
「時間になりました。それでは、ボス批評会を始めましょうか。
 まず、今晩の批評対象となる作品の持ち主、デミそこ氏から軽く挨拶をいただきましょう」

( ´∀`)「うむ」

 デミそこ氏は穏やかに応じると、剣呑な雰囲気に馴染まないそのゆったりとした口調で続けた。

( ´∀`)「私は『(´・_ゝ・`)デミタスはまぁそこそこ能力を使ってるようです(※1)』の作者である」

 あなたは、彼が書いている作品を思い返した。
 『奇妙な調子で繰り広げられる独特の能力バトル』という枠組みでは収まり切らない『何か』である作品を。

( ´Д`)「だがのう、今回、私が提出する作品は、
      『(´・_ゝ・`)デミタスはまぁそこそこ能力を使ってるようです』ではないことを承知してもらいたい」

 言葉を聞き、あなたは各人に手元の資料を閲覧するよう指示を出した。

      ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
      ┃【メイン被批評作】                                     ......┃
      ┃川 ゚ -゚)  ゆめみてしねるようです                            .....┃
      ┃http://nanabatu.web.fc2.com/boon/yumemite_sineru.html             ......┃
      ┃                                                  ┃
      ┃【サブ被批評作】                                        ┃
      ┃( ^ω^) 12人の魔法使いのようです                         ....┃
      ┃http://boonmtmt.sakura.ne.jp/matome/sakuhin/tannpen/12nin/12nin_1.html   .┃
      ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

―――――――――――――――――――――――――――――――
※1 (´・_ゝ・`)デミタスはまぁそこそこ能力を使ってるようです
    http://boonbunmaru.web.fc2.com/rensai/faculty/faculty.htm (リンク先:ブーン文丸新聞様)


7名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:07:34 ID:o0D/Qinw0
( ´∀`)「ご苦労。さて――これが、私の提出した二つの作品である。
      どちらも、批評文の作りやすいように、短編としてこしらえてきたものだ。
      どちらも、毛色はかなり異なるが、私なりの力をだして作った力作だ」

 余裕すら感じられるのは年齢を重ねているからだろうか。
 自信ありげな表情で、デミそこ氏は両手を軽く広げて言った。

( ´д`)「どうぞ、好きなように批評をしてもらいたい」

「以上で、よろしいか?」

 あなたは演説が終わったものだと思い、口を開いた。

( ´Д`)「――まだ、話は終わっていない。」

 あなたは小さな失態を多少悔いたものの、それを顔に出すことはしなかった。

「失礼」

( ´∀`)「こちらこそ、失敬した」

 老齢からくるものだろうか。
 その落ち着きある対応に感心していると、他のボスからの非難の眼差しが刺さった。

(´・ω・`)「頼みますよ、『M』」

 あなたは咳払いをして、デミそこ氏に先を促した。


8名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:09:20 ID:2Wp8ovwk0
( ´∀`)「ひとつ、言っておく。腑抜けた批評は、望んでない。……以上だ」

+/ ゚、、 /「その期待には応えられると思うぜ。
          爺さんよォー、泣いて震えないように毛布でも被っておきな」

( ´∀`)+「この老いた身に毛布とはありがたい。いただくとするよ」

(‘_L’)「拍手をもって、自己紹介に礼をしよう」

 ミガワリ氏の若い猛々しさに苦笑しながら、こんくり氏がそう言い、
 あなたを含めて四人が拍手をした。しかしながら、穏やかな空気は一切感じられない。

「それでは、これからの流れについて説明させていただきましょう。
 まずは批評。これは、デミそこ氏以外のボスに順番に行っていただきます」

「そして、次に反論の時間。これはデミそこ氏が受けた批評に関して、
 『読みが不足している』と判断した場合に反論を行えるものです。
 最後には、批評を受けた人物から最後の挨拶をしていただき――――」

 あなたは全員を見渡した。

(;´・ω・`)

/;゚、。 /

(;´∀`)

(;‘_L’)

「――――まずは、『一晩目』を終えることとなります」


9名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:10:40 ID:2Wp8ovwk0
 しばしの静寂があった。
 ミガワリ氏が高揚し、自分の批評をぶつけたい、という顔をしているのを、あなたは確認した。
 続いて、イツワリ氏が軽く人差し指を伸ばして手を挙げていることに気がついた。

(´・ω・`)ノ 「一つ、宜しいですか?」

「イツワリ氏。何か?」

(・ω-` )「読み不足に対する反論に向けた反論は認められるのでしょうか?」

( ´∀`)「かまわんだろう」

「場合によるでしょうね。いたちごっことならぬ範囲であれば、
 それは推奨されるべきである、と、立会人である私は考えます」

 あなたは『反論』と聞いて目を光らせたデミそこ氏から、闘志を感じ取った。
 どうやらこの老翁も、見た目ほど穏やかな気質ではないのかもしれない。

(´・ω・`)「そうですか、わかりました」

( ´∀`)「もっとも、私は……長い夜は望んでいないのでな。
      ぜひとも、私に反論の余地もなく、一方的に終わらせてもらいたいと思っている」


10名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:12:38 ID:2Wp8ovwk0
(´・ω・`)「僕もね、本当はもう寝ている時間なんですよ」

/#゚、。/「おいおい老人ばっかりじゃねーか! クソッタレー!」

(‘_L’)「老人。毛の生えていない若輩者にはそう映るのも無理はないか」

/#゚、。/「ハッ! モノは言いようだな!」

 ぴり、と張りつめた空気の中で、あなたは一呼吸を置いて口を開いた。

「それでは、批評を始めましょう!
 まずはメイン批評作『川 ゚ -゚)  ゆめみてしねるようです』について!
 イツワリ氏より、お願いいたします!」

(´・ω・`)「心得ました」

 イツワリ氏は椅子に深く座り直し、手元の資料に目を落とした。
 あなたは高揚した気分を自覚せずにはいられなかった。
 ようやく遠慮のない批評会が始まったのだから!

(´・ω・`)「まず、以下の文章は全て僕の視点から見た、
        読者としての一つの考えに過ぎないことを予め触れておきます」

( ´~`)「ふむ」


11名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:14:07 ID:o0D/Qinw0
(´-ω-`)「小説を『小説』として成り立たせているのは文字ですよね?
        そして、その文字に『小説』という価値を与えさせるのは文法です。
        これは、文字を伝達媒体として『小説』と云う一つの世界を生み出させる唯一の存在なのです」

 静かに、丁寧な口調でイツワリ氏の声が響く。開始前に反響具合を確かめていたのは、
 相手が最も聞き取りやすい声量を確認していたのだろうか。

(´・ω・`)「そのため、今回の品評において、
        僕は文法は文法でも『表現法』『伏線』を中心に
        あなたの世界を堪能させていただこうと思い至ったのですが……」

( ´・ω・)「まず一つ目に申し上げるならば、
        この『小説』が織りなす世界は欠陥足りうるものを抱えているとお見受けしました」

( ´-ω-)「それは、『小説』の根本、文字に価値を与える文法、その他表現力の欠如です」

(´・ω-`)「品評として、受け取った世界を論じるに際し、
        多少ばかりの誤りには目を閉じようと考えていましたが、
        それにしてはあまりにも多すぎるのではないか、と感じました。誤字や文章の違和感が、です」


12名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:15:07 ID:2Wp8ovwk0
( ´∀`)「あくびがでそうな長文だのう……」

(‘_L’)「誰かデミそこ氏にコーヒーを」

/ ゚、。 /「Mに用意してもらえ」

( ´∀`)「濃い目ね」

(´・ω・`)「品評を願う前に、推敲することを推奨します。
        そう云った点で、非常に大きなマイナス点が課せられたと思いますね。
        誤字や文章の違和感は、一度その文章を通読してみれば自ずとわかるものですよ」

 あなたは人知れず、まるで空から取り出したようにコーヒーを用意し、運んだ。

「デミそこ氏、コーヒー、濃い目です」

( ´∀`)c日~「ありがとう。下がっていてよろしい」

 あなたは頷き、身を引いた。

(´・ω-`)「また、作中に金野と呼ばれる作家が登場しますが、
        これは元々はドクオと呼ばれる人物だったのでしょうか。
        というのも、金野とは男なのか女なのか、判断ができないでいたのです」


13名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:17:07 ID:o0D/Qinw0
( ´・ω)「それも当然です。顕著なものが、106レス目にありますね」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

        それに、久々に重たい夢をみてしまったらしく、頭痛がきりきりとする。
        その割に、一旦起きてしまえば、どんな夢をみたかすっかり忘れてしまう。
        水が飲みたいな、とドクオはようやく立ち上がると、異変に気付く。

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

( ´・ω)「『金野』と書かれるはずである箇所に『ドクオ』と謎の人物名やAAが書かれるし、
        冒頭の紹介や所作、言動、AAとしては女性の筈のイ从゚ ー゚ノi、に対して
        時たま『彼』という代名詞が用いられたためです」

(´・ω-`)「当初は伏線の一つと捉えていましたが、
        最後の最後までドクオなんて人物は出てこないじゃあありませんか。
        それを踏まえた上で、後半で『女』と明確に繰り返し書かれているのを見て、
        僕はようやく誤解を解くことができました」

(‘_L’)

( ´∀`)c日~「ふむ……」

 こんくり氏が頷きつつデミそこ氏をちらりと見やった。
 老人はコーヒーを飲み、涼しげな表情で聞いている。


15名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:19:12 ID:2Wp8ovwk0
(´・ω・`)「地の文の書き方から察するに、
        おそらくあなたは一人称視点で書く方が向いているのではないでしょうか」

(´・ω・`)「少なくとも、一人称視点と第三者視点との描写の枠切りが
 ⊃⊂  非常に曖昧になっていることには違いありませんね。
       表現法としては、あえて時折登場人物視点で文字を連ねる、
       と云うものはあるのですが、それが地の文と合わさってごっちゃになっています」

(  ´・ω)「地の文は硬いものになっているのに、
       口語表現が混じったり単発の擬音語が用いられたりとしていたのもマイナスだったと言えます。
       一例として、食事シーンで擬音語が連続して使われていた箇所で、強烈な違和感を覚えました」

/ ゚、。 /「へえ……」

(´-ω-`)「さて作品内容に言及します。……発想としては実に面白いものでした。
        代理取材を介して金野たちが接触を試みるミステリー、
        その背景には作中にも出てきた『湖の蝶ははたして青いのか?』が一枚噛む。面白いですね」

( ´∀`)「……ほぉ」

(´・ω<`)「だが、せっかく複雑に絡み合っているアイディアなのに、
        それを十二分に生かせてはいない、そう感じました。
        もっと一つの出来事やミステリーの一端を咀嚼した方が、
        ボリュームが出てきたのではないでしょうか?」

(´・ω・`)「具体的に指摘するのは不可能ですが、
        これをよりミステリーとして面白さを感じ取ろうものなら、
        山場の一つ一つが――そもそもの山が――低すぎます。そうではないですか?」


16名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:21:34 ID:2Wp8ovwk0
(´-ω-`)「また、と云うより、一番ショックを受けたのが」

 椅子に掛け直し、背筋を伸ばしてイツワリ氏は言う。

(´・ω・`)「88レス目の、この場面です」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

          イ从゚ ー゚ノi、 パラパラパラ

          イ从;゚д゚ノi、 「…やっぱり!」


           カフェで、内藤が突然名乗った「砂生 空」。
           どこかできいたような気がしたが、それもそのはず。
           内藤が取材していた、殺人事件の被害者ではないか。

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

(´・ω・`)「これは、内藤が発した砂生 空の名の意味を知った時の金野の反応です。
        そもそも、金野が内藤に課した依頼の主題が『砂生 空の人について』だったではないか。
        どうして作中でこう反応ができるのかがわかりませんでした」

(´・ω・`)「おそらく、あなたとしてはここをミステリーの山場、
        解決への糸口に結びつけようと考えられたのでしょうが、
        これではあまりにも弱すぎるどころか何の山場にもなりえていない」

( ´∀`)「ほほー……」


17名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:23:11 ID:o0D/Qinw0
(´・ω・`)「ただ、起、承から転に変わっただけです。
        ご都合主義とはやや違いますが、
        どうもこの流れはあなたの都合に合わせられたものではないのか、と勘ぐってしまいました」

(´・ω・`)「また、どうして金野は砂生の人を調べさせようとしたのか?
        そもそも、どうやって砂生その人を知り得たのかが謎のままでした。
        決定的なものではありませんが、
        どうもこことミステリーの山場とで食い違うものがあるのではないのでしょうか」

/ ゚、。 /「だよなあ」

(‘_L’)"「チンピラ――おっと、ミガワリ氏も同じことを?」

/#゚、、/「あ? イツワリ氏が終わったら言うんだ、そう急くな」

(‘_L’)「失敬」

( ´~`)「……」

(‘_L’)「……」

 あなたはデミそこ氏が鋭くこんくり氏のほうへ目線をやったのを見た。
 こんくり氏はそれをまったく意に介さず、デミそこ氏の視線を跳ね除け、組んだ自らの手へと視線を落とした。


19名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:24:36 ID:o0D/Qinw0
(´-ω-`)「エピソードタイトルを話数になぞらせ、
        またその分の砂生を起用するのはよかったと思いますが、
        なぜ十人なのか、も通読してみる分にはわからなかった」

(´・ω-`)「そしてその犯人は誰なのか――
        犯人に関する描写で明らかに矛盾しているものがあったため、
        犯人に関してはあまり言えることはないが――」

(´・ω・`)「加えて、僕が見る分に『多重人格』がテーマのように思えた当作品で、
        もっとも重要である内藤と十人の砂生と犯人との共存が
        『霊だからではないか』で済まされるのは、どうなのでしょうか」

(´・ω・`)「それで夢を残す――あるいは、金野の反オカルトと関連づけさせて
        うまくエピローグとして締めくくる手法なのかもしれませんが、
        ここに論理的な――オカルト現象に論理もへったくれもありませんが――
        説明があれば(内藤と砂生の隠れた関係など)、と思ってしまいますね」

( ´∀`)「……」

( ´・ω)「しかし一方で、棺桶治が一介の登場人物としてではなく、
       主題のミステリーに関係者として噛んでくる様はよかったです。
       それをもとに喫茶店での金野や内藤との会話の中に伏線を張っていれば、
       なおその思いは強まっていたでしょう。そこに一種の惜しさを感じました」


20名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:26:01 ID:2Wp8ovwk0
( ´・ω・)「棺桶を岩で殴りつけるのが当初砂生かと思い、
        どうしてかと思っていたが、後半で暴かれたトリック(?)で納得がいった。
        なるほど、この錯覚には感嘆の声をあげざるをえません」

(´・ω・`)「ですが、ここにも惜しさたるものは生まれました。
        どのみち砂生も内藤に隠れていた――と云うことです。
        まあ、ここは僕の中で自己完結している蟠りであるため気にしないでもらっても構いません。
        あくまで、一読者としての、『批評』と云うよりも『感想』です」

(´>ω<`)「そしてなにより」

 少し頬を赤らめながら、イツワリ氏は続けた。

(*´・ω・`)「金野橘音のキャラクターが愛らしく、世界に味をつけていたと思います。
        『イ从゚ ー゚ノi、』といえば、重厚な世界観と目覚ましいガンアクションの某作品(※2)の影響もあって、
        ドライな、しかし時々お茶目な――と云ったイメージを持っていましたが、
        あのようなキャラクターも悪くない。むしろ、いいですね!」

(‘,_L’)

 こんくり氏もわずかに口の端を緩めながら頷いたのを、あなたは認めた。

―――――――――――――――――――――――――――――――
※2 ('A`)と歯車の都のようです
http://nanabatu.web.fc2.com/boon/dokuo_haguruma_no_miyako.html (リンク先:7xまとめ様)


21名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:27:18 ID:2Wp8ovwk0
(*´^ω^`)「年甲斐もなくはしゃぐところが、胸を突き動かすではないですか。
        もしこれで若ければ、間違いなく読了後の僕の中の世界で
        彼女が存分に活躍してくれたでしょうに。
        年かさを増していることが決してマイナスだったと云うわけではありません」

( ´∀`)(……熟れたのがいいのに)

 あなたはデミそこ氏の小さな呟きを受けて、少し笑いそうになってしまう。

( ´∀`)「ゲフン、失礼。続けて」

(*´・ω・`)「エピローグの、最後の九人の砂生が黙ったシーンでは思わず笑声を漏らしてしまいました。
        こう云った、読み手の肩の力を抜かすことに関しては秀でているようで、感服せざるをえませんね」

 イツワリ氏は指を二本立てた。
 そして、声を大きく張り上げる。どうやら、締めくくりにかかったようだ。

(´・ω・`)v「最後に、二点。
        一点、この世界の背景に隠された、一本に繋がった裏のストーリイが実はあったとして、
        僕は今更にそのことを考慮するつもりは、ありません」

(´・ω・`)「審判にかけられる作品だからと云って、特別に精読などするつもりはなく、
        あくまで平生通り、あまたある作品のうちの一つとして読んだまでだからです。
        特別扱いして生まれた批評など、のちに考えてまやかしであることが多々ありますからね」

(‘_L’)「ほう……」


22名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:29:54 ID:o0D/Qinw0
o/#゚、。/(こんなことなら、立候補して最初に批評するべきだったぜ、Shit!)

( ´∀`)(プークスクス)

o/#゚、。 /(!?)

 ミガワリ氏の小さな呟きを聞いて、デミそこ氏が嘲笑を漏らした。
 その声を聞きつけたミガワリ氏が弾かれたように顔を向けた。

( ´ー`)「……失敬」

::o/#゚、。/::(ムカつくぜ、クソッタレー!)

(-_L’)「なるほどなるほど」

( ´∀`)「……貴方の批評は、満点、とまではいかなくとも、コーヒー代わりにはなれたよ」

(‘_L’)「眠気は覚めた、というところか。ご老体」

「結構! 先頭打者として申し分ない働きをしてくれましたイツワリ氏に感謝を申し上げます。
 皆様、拍手を、そう拍手をお願いします」

 ぱち、ぱち、とぞんざいな拍手が会場にこだました。


23名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:31:10 ID:2Wp8ovwk0
 あなたは頃合いを見て頷いた。

「いかがでしょう、ボス批評会」

(´・ω・`)「僕のような若々しい身体に夜更かしは堪えます。ねえ、ミスター・ミガワリ?」

( ´∀`)「ねぇ? どうなんだい、ミガワリさんや」

/ ゚、。 /「枯れてやがんなァ。深夜こそが若者のコアタイムだぜ」

(‘_L’)「では、次に話題のミガワリ氏に批評をお願いしようか」

 にこり、と笑ってこんくり氏はミガワリ氏に促した。

/ ゚、。 /「よろしい、では、好き勝手に言わせてもらうぜ」

( ´∀`) ギシ…

 改めて、デミそこ氏がイスを座り直した。

( ´∀`)「せっかく、イツワリさんに眠気覚まししてもらったんだ。
      あくびを頂戴するようなマネはしないでもらいたいな」

 ミガワリ氏はそんな言葉を他所に、自分のペースで喋り出した。
 この男、ただ若いだけではなかったらしい。
 キモが据わっている。


24名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:33:06 ID:2Wp8ovwk0
└/ ゚、。 /「興味を惹かれない作品ばっかりの今のこの業界だがよー、
        その中では、まあ悪くないんじゃねえの? 有象無象からは一歩抜け出てると言ってやるぜ。
        各Episodeの題に数字を入れ、それに対応して砂生空のAAをうまく扱っている。
        こういう細かい部分に凝っているのはおもしれー! 細部にこそ神は宿るとも言うしな」

 こんくり氏が、見た目通りの威勢のよい批評に、わずかに目を見開いた。

(´・ω-)「『雪煙に混じった鶴は見つけにくい』……有名な言葉です。
        意味がわかりますか、ミスター・ミガワリ?」

( ´∀`)「好きに話させてやりなさい、イツワリさん」

/ ゚、。 /┘「んで、内容だが、投下スレッドでよー、元ネタを『天使の囀り(※3)』と言っているから、
        この「川 ゚ -゚)  ゆめみてしねるようです」のジャンルもホラーなんだよな?
        より言えば、オカルトホラーか。そうだったらよー……」

 いくらかの溜めを作って、ミガワリ氏は怒気を込めた声でその思いを放った。

└/#゚、。/┘「この作風は致命的な失敗と言わざるを得ないぜ、クソッタレー!」

―――――――――――――――――――――――――――――――
※3 著/貴志祐介。ホラー小説。


25名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:35:25 ID:o0D/Qinw0
( ´∀`)「……ほー」

(‘_L’)「M、私にもコーヒーを。ミルク砂糖アリアリで、だ」

 あなたは影に引き込み、コーヒーを作りに動き出した。
 しかし、その耳はしっかりと批評会に向かっていた。

ヾ/#゚、。/「この作品を作り上げている全て――擬音の使用などによる砕けた地の文、
        短い文章に多めの改行、持ち前の技術を活かした動きまわる顔文字――は、
        ホラーとは対極に位置するものだろうが! 落差を意識したのかもしれねーけど、
        まったくの逆効果だぜ。コミカルはホラーを駆逐するからな」

/#゚、。/σそ 「自分を殺そうとする男が、両手に岩を持って追いかけてくる」状況を、
          『三( っ岩^ω^)っ岩 ダダダダダ』と表現しても、誰一人として怖がれねー!」

/#゚、。/σそ 「完全にギャグじゃねーか! これまで苦労をして不安を煽っても、
          このAAを見るだけで一気に可笑しな場面になっちまった!
          シリアスな笑いじゃあなく、単純なギャグとしての笑いを呼び起こすぜ!」

( ´∀`)「ふふっ」

「こんくり氏、コーヒー、ミルク砂糖アリアリでございます」

(‘_L’)「M、ありがとう。いただくよ」


26名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:36:53 ID:o0D/Qinw0
/ ゚、。 /「初っ端から、読者にたやすく読める、
      『軽い』作品だと訴えかけているのは中々やるじゃねーか!
      序盤の数レスで読者に軽い作風を見せておくと、すぐに切られるってことはねーからな!」

/ ゚、、 /「ほんの少しだけ文章が多いだけで作品そのものを読まないという結論を下す、
       おれにはまったく理解できない感性を持つ読者が大半を占めるこの業界では、
       最も適した作風であると言えるんじゃねーの? そういう点としては高い評価を上げてもいいぜ!」

(´・ω・`)「奢りだ。ミスター・M。ウーロンハイの『アルコール抜き』を、ミスター・ミガワリに」

「承りました」

 イツワリ氏が茶化して注文したのを見て、ミガワリ氏はにやりと笑った。
 『お前のような落ち着きのないチンピラは酒を飲める年齢に達していない』と、
 イツワリ氏の注文に篭められた意味に気が付かなかったのだろうか?

 ミガワリ氏は、話を続ける。
  _,
/ ゚、。 /「思うによー、AAに頼りすぎなんだよな。
      まずは最低限、破綻しない文章を書けるようになりやがれ!」

/ ^、。*/「こんにちはDemisocoさん」

( ´∀`)「何か用かな?」

/ ^、。*/「AAを作っていたら夜が明けましたか?」

( ´∀`)「明けていない」

/ ^、。*/「そうですかありがとうAA技術すごいですね」

( ´∀`)「それほどでもない」

ヾ/ ^、。 /「なーんてやり取りがしたかったならよー、
        『川 ゚ -゚)  ゆめみてしねるようです』は大成功しているんじゃあねえか?
        謙虚なブーン系作者として人気者になれるだろうぜ、クソッタレー!」

 こんくり氏が批評に対して頷き、コーヒーをすすった。


27名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:39:09 ID:o0D/Qinw0
「ミガワリ氏、イツワリ氏から、ウーロン茶です」

"/ ゚、。 /「後で、ありがたあく、いただくぜ。
       おれがそれを飲むときには、イツワリ氏は見当外れな注文をしたと後悔してるだろう」

 ウーロンハイのアルコール抜き、についてイツワリ氏が何かを言おうとしたが、
 結局飲み込むことにしたようだった。

/ ゚、。 /「ここからは、本編の流れを順を追って、簡単に説明する。
       この物語は大きく分けて三つのパートにわかれているぜ」

/ ゚、。 /⊃「まずは『序』。
        《金野の取材依頼》から始まり、《内藤の取材。砂生空の殺害現場へ移動》する。
        ここで《砂生空殺しの犯人と砂生空に取り憑かれて》、んで、《新幹線によって引き離す》。
        ここまでが、物語のはじまりだな。『これから展開していくための説明とキャラクターの描写』だ」


28名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:40:28 ID:2Wp8ovwk0
/ ゚、。 /ノ「《地元に戻ってくるが内藤の元気はなく、金野の心配》があってー、
       《内藤が夢で『小娘ども』と出会う》。んでもって、ここで《金野の多重人格の示唆される》。
       《内藤再び双柵市へ》向かい、《治と出会い》、そして、《治を殺害しようとする『なにか』》と会う」

/ ゚、。 /「これが次に、『破』となるわけだな。
      徐々に不穏な空気を織り交ぜて謎を提示していき、不穏の原因が発現するぜ」

/ ゚、。 /ノシ「《金野の中のモララーが現れ、言及》すると、不思議なことにィー、
        《内藤の中で砂生空『たち』が『なにか』を撲滅》しーの、《砂生空と治の別れ》ーの、
        《以降内藤の中に、十人の素直空が住み着く》。ってなわけで終わりだ」

/ ゚、。 /「そして『急』だな。物語の騒ぎの原因の解決と、
      それからの登場人物の描写を最後におはなしが終わる」

(‘_L-)「ほう……」

 あなたは、こんくり氏がどうやら感心しているのであろうことを感じ取った。

/ ゚、。 /σ「一読したヤツならよー、全員が抱く感想をまず言っておくぜ!
        ここにいる、勝手におれの値打ちを決めつけて、
        悦に入っているイツワリ氏ですら、気がついていることだろうよ」

 イツワリ氏がやにわに眉を動かし、続きを気にする様子が見られた。
 少し、溜めがあってミガワリ氏は言った。

/#゚、。/「『終わりがあっさりとしすぎ』だろクソッタレー!
       『序』『破』であんだけ不安を煽ってんのによー、
       『急』であまりに軽く解決しすぎだろ! どうなってんだ!」


29名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:42:55 ID:2Wp8ovwk0
/#゚、、/「こんな、解決方法なら『序』『破』であれだけ説明しなくても良かったんじゃあねえの?
      金野は異変を感じたらすぐにモララー出せば良かったんじゃあねえの?
      何か出せない原因でもあんのか?」

( ´∀`)「……」

 ミガワリ氏がデミそこ氏を睨みつけた。
 鋭い視線を受けた彼は、ただじっとミガワリ氏を見つめ返すだけだ。

/ ゚、。 /「現地に行って、『なにか』が憑依してねーと『何人入ってる?』は効かねーのかな。
      どうしてその問いかけの後に砂生空たちが『なにか』を駆逐したのかもわかんねー。
      引き金的要素なのか?」

/ ゚、。 /「つまりよォー、『急』でもっともっと物語を転がすべきだったよな。
      なんでもいいから、次の『序』『破』『急』の準備をととのえるべきだったと思うぜ。
      導入で説明に割いた分だけ、話を展開させなければならねーんだからよー。特に短編ではな。
      その割に、終盤でのあっさり具合の説明が色々と足りないから、チグハグな印象を受けるんだ」

/ ゚、、 /「安直に戦闘でも構わねーぜ。憑依によって強化された肉体でバトルとかな。
      超能力的バトルなら別の層のファンも引っ張れる。
      後者は金野のキャラクター的に無理か」


30名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:44:38 ID:2Wp8ovwk0
/ ゚、。 /「終盤への説得力につなげるために、『なにか』側の描写を挟んだら良かったかもなァー。
 ⊃     内藤の中にいる『なにか』が自分以外の存在に気が付き、懐疑していったり、
       それによって、中にいるのが愛していた砂生空『たち』だと『なにか』が理解しても良いしよ」

/ ゚、。 /「逃走した内藤を金野と治が推理して探すパートを挟むことにより、
      『なにか』、砂生空、治の背景をもっと深く掘り下げるのも良い。
      殺害前の関係がわかると、『なにか』側にまた新しく感想を抱けるしよー。
      『なにか』があっさりと倒されても仕方がねー状況を書けば、ラストも納得できただろうよ」

 肘を突いて、手で口元を覆い、ミガワリ氏はしばし考えてから続きを話し出す。
 どうやら意見をまとめていたようだ。

/ ゚、。 /「いくらでも面白い展開は作れる要素があるのに、
 ∩    放棄して無理やり物語に幕を下ろしてるのはもったいないぜ! Fuck!
      せっかく、金野橘音という悪くないキャラクターがいるんだからよー、彼女をもっと動かすべきだぜ」

(;´∀`)(最近のボスって、みんなこんなんなのか……)

 昔然としたボスは全てがもっと落ち着いていたものだ、とでも言いたげに、デミそこ氏は呟いた。

┐/ ゚、。┐/「読み終えちまえば、砂生空の人格数をあらわした各題も水増しにしか思えなくなっているぜ。
         『序』、『破』と続いてきた不穏な描写が
         こうもあっさり『急』で解決されては拍子抜けだぜ、クソッタレー!」

(‘_L’)「ふむ……ふむ」


31名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:46:13 ID:2Wp8ovwk0
/ ゚、。 /「徐々に不安を煽って、解放する。
  ∩   言ってしまえば、すべてのホラー作品はそれだけなんだからよー、
       無駄な説明――舞台要素――は全部排除しちまっても構いやしねー!」

m9/ ゚、。 /「不安の数はいくつあっても良いし、ある程度までなら多いほど良いんだしよー。
        解放の方向が登場人物の狂乱なのか、事件の解決なのか、
        どっちが良いのかは自分で判断しやがれ!」

( ´∀`)「……ふゥゥ……ん」

 組んだ手に顎を乗せ、デミそこ氏は唸った。

 ミガワリ氏は、一呼吸を置いてグラスを持ち上げた。
 ウーロン茶を飲みながら、ミガワリ氏は次の言葉を練っているようだった。

 そして、その言葉は爆発する。

┌/#゚、。/┘「続いてよー、あまりにも多すぎる誤字だぜ! なんだこりゃー!
          ガッデム! この数はブーン系史上他に類を見ないほどだぜ!
          一度くらい推敲しやがれクソッタレ!」


32名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:47:51 ID:2Wp8ovwk0
/ ゚、。 /「願わくば、この誤字は『モララーがみた青い蝶でありますように』と、
      眼科に行って検査してもらったが、視神経に何の影響もなかったので、
      紛れも無い現実じゃねーか!」

(´・ω・`)「やはりそこに行き着きますか」

m9/ ゚、。 /「少々であったらよー、誤字脱字なんざ誰にでもあり得るものなんで、
        重箱の隅をつつくつもりはなかったがよー、
        この物語においては、物語全体に影響が出ちまってるから、さすがに言わせてもらうぜ」

( ´∀`)「フフッ」

 不敵な笑みに、こんくり氏が反応した。

(;‘_L’)

 その動揺はあなたにもあった。
 まさか批判を受けながら笑みを浮かべるとは……。


33名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:49:01 ID:2Wp8ovwk0
/ ゚、。 /「特に酷いのが、レス112の地の文だぜ」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

    ライターの火を近づけると、線香の匂いが立ち上った。
    その束の端全てに火がつくのを確認すると、それを優しく墓の香炉の中に置く。
    香炉の上の台には、クーが好きだったお菓子とジュースが置いてある。

    ちょっと変な所もあったが、優しい妹たちだった。

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

/#゚、。/「『優しい妹『たち』だった。』! 『達』! 『複数形』だ!」

/#゚、。/「つまりよォー、これが間違いじゃあなければ、
      生前のクーは多重人格――それも十人格――であり、
      兄である治もそれを理解していたとなるんだがよー、
      ここが誤字であれば、それは誤読になってしまうよなあー!?」

/#゚、。 /「治と空がどれほど仲が良かったとか、そういう兆候があったのかとか、
       生前に行われた二人の会話の回想などは本編中では一切登場しねーから、
       真相がまったくわからず終いだぜ!
       残されたのは誤字によって与えられたもやもやだけだ!」


34名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:50:17 ID:2Wp8ovwk0
 ウーロン茶をがぶり、と飲んで、ミガワリ氏は目を見開いた。

((└/#゚、。 /「ムカつくぜクソッタレー!」

/#゚、。 /「ただでさえ、作者の真意を読者に伝えるのは至難の業なのによー、
       文章に影響する誤字や脱字は、おれみてーな読者に、
       まったく見当外れな読解を行われちまうぜ。
       そんなことは、作者も読者も望んでいない。……そうだよな?」
  _,
/ ゚、。 /「真意を読み違えたために得られた評価、
      という構図はあまりにも馬鹿馬鹿しくておもしれーけどな!
      もしかして、それを望んでいたのか? あーん? 老獪な手口じゃねーか!」

( *´∀`)「ウッフフ」

(;´・ω・`)

 イツワリ氏は笑いどころがわからずきょとんとしていた。
 そして、こんくり氏はというと、どうやらデミそこ氏の笑顔の裏を、こう捉えたようだった。
 反論において激戦を繰り広げるつもりだ、と。


35名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:52:04 ID:o0D/Qinw0
/ ゚、。 /「しかしよォー、誤字脱字どころか、
      ブーン系の華である、AAそのものを間違えてるのはさすがのおれも度肝を抜かれたぜ!」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳
   
   39 :名も無きAAのようです :2012/06/14(木) 23:30:49 ID:vZ0VksvA0

   (ヽ´ω`) 「んや、その寄生虫とかそういう話じゃなくて…」

   ('A`) 「うん?」

   (ヽ´ω`) 「夢だとしても、人を殺してしまったことに、ショックしてるんですお」

   イ从;゚ ー゚ノi、 「ああ…」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

/ ゚、。 /「これは『ちくわ大明神(※4)』のコピペを思い出して、吹き出してしまったぜ。誰だ今の」

(´・ω・`)「ぶふっ」

(‘_L’)「ちくわ大明神、か」

「ちくわ大明神」

 あなたはつい、こんくり氏に続いて呟いてしまった。
 確かに、文章で突然見もしなかった('A`)が現れては、そう思うのも仕方ないと思ったのだ。

―――――――――――――――――――――――――――――――
※4 有名なコピペ。http://netyougo.com/2ch/5145.html (リンク先:ネット用語辞典 ネット王子様)


36名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:54:01 ID:o0D/Qinw0
/ ゚、。 /「('A`)=寄生虫=青い蝶と連想し、幻覚のメタファーかと思ったが、
      どうやらまったく関係ねーみたいだしよー。まったく、ユーモアのセンスに溢れ過ぎだぜ!
      このコミカルさから、世間からは『子供好かれ屋』と呼ばれていたりするのか?」

/ ゚、。 /「恐らく、はじめはイ从゚ ー゚ノi、ではなく('A`)で書いていたんだろうな。
      AAを扱っているのだから、執筆ソフトは(´д`)Editだろ?
      それじゃあ、Ctrl+Fで置換すれば一発じゃあねーのか?」

(;´Д`)「あー」

( ´∀`)「……ああ、これは反論の時にとっておきましょ。つづけて」

/ ゚、。 /「これで終わっても良いんだけどよー、ついでだし言っておくことにしたぜ。
      幼児でもすぐに実践できることなので、
      何か作品に関係した特別な理由がない限り、即刻やってくれよな」

/ ゚、。 /「三点リーダとダッシュは偶数個並べるのが通常だぜ。『……』『――』って具合にな。
      疑問符や感嘆符のうしろにはスペースをひとつ入れる。
      『は? ガッデム! クソッタレ!』わかったか!?」

(´・ω・`)(僕は、三点リーダは緩急つけるために稀に単体で使うけど……)

/ ゚、。 /「上記をきちんと扱えていないというだけで、内容まで判断したつもりになって、
      本を閉じ(スレを閉じ)、以降、一切目を通さないクソみてーな読者も確かに存在するからよ」


37名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 20:58:53 ID:2Wp8ovwk0
/ ゚、。 /「だりーけどやっておいて損はないぜ。
      得られた読者を逃すのは非常にもったいないだろ?
      そいつらがおれたちの側近や支援者となるんだからよー」

( ´д`)「ふんふん」

/ ゚、。 /「おれは別によォー、面白いおはなしさえ読めれば作法などどうでも良いんだけどな。
      これぐれーで批評を終わるぜ。短い気もするが、これ以上は何も言うことはねー。
      これからも是非、末永く作品を書き続けてくれや」

o/#゚、。 /「期待してるぜクソッタレー!」

「お疲れ様でした。ミガワリ氏の批評を終了します。皆様、拍手を」

 面子の、形式にハマったものでない拍手が送られた。


38名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:00:09 ID:2Wp8ovwk0
(‘_L’)「興味深い話だった」

( ´∀`)「ふむ、目を覚まさせてくれる批評を期待していたが……
      まさか、笑わせてくれる批評とは……うふっ。芸能でも食っていけそうだの。ミガワリくん」

(‘_L’)「さて、最後は私か。この、こんくりが批評を行う」

(´・ω・`)「……」

 イツワリ氏は笑みを浮かべながらもこんくり氏を見つめた。

( ´Д`) ギィ…

 手を組み、イスに背もたれるデミそこ氏。
 どうやら老体にはしばし長丁場だったかもしれない、とあなたは思った。

(‘_L-)「私が読み、この作品が私に与えた感想を正直に申せば
     『やや面白もったいない』であった」


39名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:02:10 ID:2Wp8ovwk0
(‘_L’)「まずはひとつ、何よりも目立つ点をつつかせてもらおう。
     それは『誤字脱字の多さ』である。
     初めのレスから、『ほっため息をつく』などと気を抜いてもらっていては困る」

(‘_L’)「また、『そのその~その』と表現が重複している部分、
     また、『そのとうり』、などの誤表現などが気になってしまった」

( ‘_L)「物語に入り込むには、スムースな読み易さが重要である。
     特に物語序盤においての誤字は、興醒めを起こさせる以前に、
     読む気すらを失わせてしまうレベルの重大な問題だと私は考えている。
     これではよほど寛容な読者でない限り、レスをそっと閉じさせる可能性を広げてしまう」

(´・ω・`)「ここまでは、みなさま共通ですか……」

/ ゚、。 /「まあ、自明の理だしな」

( ´・ω-)「さあ、ここからどう出るか、ですよ」

 ミガワリ氏に目配せしながら、イツワリ氏は口を開いた。

(‘_L’)「推敲は肝要だ。
     それも貴方の等身大の作品として拵えたのであれば、
     なおさら投下前の推敲は重要になってくるのではないか?」

(‘_Lー)「これが第一の『もったいない』だ。
     ぜひ留意していただきたいものだな。これでは物語がもったいなさすぎる。
     イツワリ氏、ミガワリ氏が既に攻撃していることだし、長々ということではないとは思うがね」


40名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:03:36 ID:2Wp8ovwk0
(‘_L’)「三点リーダやダッシュの用法においては、
     ブーン系・また個々人の特有の使い方もあるとして、こちらは黙認しようじゃあないか」

 ミルク、砂糖たっぷりのコーヒーをすすり、こんくり氏は数秒黙った。
 次の論点について考えているようだった。

(‘_L’)「次に、ここは好みの分かれるところかもしれないが、改行について意見を申し上げようか」

( ‘_L)σ「物語の6レス目より文章を引用する」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

    直ちに捜索が展開されたが、季節が悪く、豪雪の時期が続き、春先まで調査し続けていたが
    それ以降は打ち切りされた。

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

( ‘_L)σ「ここは、読点の多い文章であり、見た目的には、
      この方が随分とすっきりして見やすくなる、と私は考える」」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

    『直ちに捜索が展開されたが、季節が悪く、豪雪の時期が続き、
    春先まで調査し続けていたが、それ以降は打ち切られた』

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

( ´∀`)「おっ……」


41名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:05:06 ID:o0D/Qinw0
( ‘_L)σ「また、7レス目」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

    一枚の写真を引き出す、その写真には、可愛らしい少女の写っていた。

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

( ‘_L)σ「これは『引き出す。その写真には、』と、句点を打ってしまってよいのではないだろうか」

(‘_L’)「まるで私の好みの問題だが、このように文章を読みやすくできる点は随所に見られた。
     そう、重ねて言えば、あくまで私的な意見として、まだまだ読みやすくできるはずである。
     これが第二の『もったいない』である」

( ´∀`)「ほうほう」

/ ゚、。 /「反面、AAを使って読みやすさを最大限に活かしてるのだからなあ。ちぐはぐだぜ」

(‘_L-)「構造的な不備、あるいは無頓着さはある意味罪である。
     改行、句読点の適切な配置は、PCからの読者には特に注目されるところだ。
     なのに、『川 ゚ -゚)  ゆめみてしねるようです』、
     では、そう、ミガワリ氏の言うようにAAが生きているという矛盾を抱えている」

( ´∀`)「ほっほ……こりゃこりゃ……」


42名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:07:26 ID:o0D/Qinw0
(‘_L’)「擬音についても、多少言わせていただこう。
     8レス目の『ぐがー。ぐがー。』という寝息。
     10レス目の『むしゃむしゃごっくん。ぷはー』などという咀嚼音」

(‘_L’)「これらが圧倒的な力を持って物語の対象年齢を下げてしまっていることにお気付きか?
     大筋に関係ない部分にも関わらず、
     ひどく子供っぽい表現で、物語を幼く見せてしまっているのだよ」

(‘_L’)「これはまたもや『もったいない』。
     シリアスになりすぎないよう配慮したものかもしれないが、
     バランスを崩す、あるいは崩し過ぎる要因となってしまっている。
     ぜひ次作品では確認の上、慎重に利用していただきたいものだ」

( ´Д`)「……」

 不満そうな顔でデミそこ氏は肩を落とした。

(´・ω・`)「この仕草は、批評内容への失望なのか、
        批評を受けたことによる自己への失望なのか……」

/ ゚、。 /「おうおう。おれの言葉にあれだけ平然としておきながら……」
 _,
(‘_L’)「対象年齢というよりは、適正年齢、か。
     ここは本当に痛いところだ。
     ホラー、ミステリのようなジャンルでは致命的になってしまうのではないだろうか」


43名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:09:17 ID:o0D/Qinw0
 ここまで言って、なんとこんくり氏の表情が和らいだ。
 論点が少し変わるところらしい。

(‘_L<)「だが、否定する点ばかりではない。
     AAの表情豊かさ。これはなかなかのものを見せていただいた。
     また、その動き。見やすく、素直に『よい』と言えるだろう」

(‘_L’)「エピソードごとの間に入り込む変形したクーの顔なども工夫がみられる。
     特に金野の表情は可愛らしい淑女を描いており、好感が持てた。
     これが生きるには、前述のミスをぬぐっていかねばならぬだろう」

(´・ω・`)(特に走り疲れたところとかね!)

(‘_L-)「エピソードごとに語り手が神の視点を持っていたり、途中で個々人であったりして、
     どことなく違和感を作ってしまっていることは、気付いているでしょうな?」

(‘_L’)「『思った』『言った』などの文章を誰の視点で語っているか、気にしなければ大したことではない。
     我々日本人にはある程度の補完能力があり、
     うがった見方で読まなければ概ね気にはならないだろう」

( ´∀`)「……お」

 これこれ、と言わんばかりの表情でデミそこ氏が興味深そうに声を発した。

(‘_L’)「だが、ここは『ボス批評会』。あえて突かせていただいた。もったいない。
     読んでいて万人に読みやすくしろとは言わないが、まだまだその余地はあるはずである。
     極マイノリティだが、間違いなく存在する『人称視点潔癖症』に付けるクスリはない。
     デミそこ氏、あなたが気を付けて彼らを救済するのだ。人称視点を安定させることによって」


44名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:11:17 ID:o0D/Qinw0
(‘_L’)ノ「重ねて、エピソードタイトルの話をさせていただく。
     簡単に言ってしまえば、小タイトルと内容が一致していないものがある。
     1~10までのエピソードタイトルへ数字を紛れ込ませようとしているギミックは理解した」

(‘_L’)「しかし、そこでタイトルと内容の不一致、
     あるいは繋がりが曖昧になってしまっているのは残念極まりない」

(‘_L’)「あとになって『ああ、このタイトルはこういう意味だったのか』という驚きも薄い。
     せっかくのギミックがただのお飾りになってしまっている。
     演出が甘いか、物語がやや薄口なのかは、私には判断しかねるところではある」

( ´∀`)「例えば?」

"/ ゚、。 /「お、初の反論か?」

(‘_L’)「78レス目、『七つの大罪』の部分では特にそれが顕著であったと感じる。
     そのエピソードでは暴力のみしか大罪が描かれていなかったのではないだろうか」

( ´∀`)「ああ、あそこか」

(‘_L’)「物語の展開など、全体における評価について述べて最後にしよう。
     私が、この作品を読んで感じたのは『やや面白いかもしれない』というものだった」


45名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:12:38 ID:2Wp8ovwk0
(‘_L’)「文章表現は幼いところもあれば、
     『春が来ても、警察は捜索を繰り返していたが、長い冬の間に、服と骨を残して、
     春の息吹に飲み込まれて朽ちていた』などの洗練された部分もある」

(・ω・` )「確かにそこの表現は僕も『あっいい』と思いましたね」

(‘_L-)「つまり、素晴らしい地力が発露した部分と、
     何かを外してしまっている残念さが見て取れた」

(‘_L’)「展開には手放しで『面白い』という感想はあまり抱けなかった。
     内容に関しての批評があまりできなかったのは、そのためである」

(‘_L’)=3 「ホラーを感じるほど陰湿なイメージはなく、
        中盤は丁寧に書かれていると思ったのだが面白みにやや欠け、全体的に『もったいない』!」
 _,
(-_L-)「ラストで内藤が何かから逃げるために走り出すシーンで
     『これで終わりか! ふう、面白かった!』となるにはまだいくつも仕掛けが必要に思える。
     内藤が霊と仲良くなってしまうところも、さっぱりしすぎていて、何度も言うが、『もったいない』」

(‘_L’)「全体の評価として、まだ頑張れるはず、という言葉を残す。
     以上で私の、川 ゚ -゚)ゆめみてしねるようです、の批評を終わりとする」

( ´∀`)「……ふむ」


46名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:14:18 ID:2Wp8ovwk0
「素晴らしい! 皆様、こんくり氏に拍手を!
 そして、これにて、デミそこ氏に対する全ての批評が終了しました!」

( ´∀`)「……ささやかながら拍手をおくらせてもらおうか」パチパチ

(´・ω・`)パチパチ

/ ゚、。 /「全体的に、同じような内容だなー。反論を楽しみにしてんぜ」パチパチ

( ´∀`)「まったくだよ」

 あなたは、全員の指摘した点を考え、まとめた。

     ・誤字脱字
     ・展開の問題
     ・AAは生きている

 この三点だ。

 三名がそれぞれに思ったところが一致しているということは、それだけ重大な問題なのだ、とあなたは思った。


47名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:15:19 ID:2Wp8ovwk0
 頃合いを見て、あなたは口を開いた。

「では、デミそこ氏。
 メイン被批評作、『川 ゚ -゚)ゆめみてしねるようです』の批評に対する反論をお願いする」

 空気が、張り詰めた。

( ´∀`)「……」

 コーヒーを飲むデミそこ氏。
 彼の皺が刻まれた顔が、いくらか強張ったようにあなたは思った。

( ´∀`)「……さて、始めさせて貰うか」

「お願い致します」


48名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:17:17 ID:o0D/Qinw0
( ´∀`)「……三者ともども、これだけの量を、批評文を作って頂いてくれたことは、感謝しよう」

( ´∀`)”

 デミそこ氏が黙って、頭を下げる。
 三人とも、頷いて応えた。

( ´∀`)「……これは、いい『糧』になりそうじゃ。『糧』、そう、『糧』だ」

(´・ω・`)「糧……」

( ´∀`)「非の打ち所のない作品をだして、ぐうの音も言わせずに、圧倒させる。
      完全なる、封殺。それに、なんの未来があるのだろうか」

(‘_L’)「ほう、すると……?」

( ´∀`)「『等身大の作品』。それは、つまり、『弱みもさらけ出した作品だ』。
      私の、『川 ゚ -゚)ゆめみてしねるようです』は……」

 ミガワリ氏へと視線を向けるデミそこ氏の目には、気迫がこもっていた。

/ ゚、。 /「……」

(#´Д`)「そこの若者がいったように!
       そのとおり、『チグハグ』な作品だ! だが、それで良い!」


49名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:18:35 ID:2Wp8ovwk0
(;‘_L’)

 こんくり氏が気迫にややたじろぐ。
 あなたは空気が張り詰めるのを感じていた。

( ´∀`)「おもいっきり、弱みを晒し、あえて、チグハグな状態で! みんなに、指摘してもらい!!
      ……『糧』にする。……そういう、意味では……
      『誤植』だの、『推敲』だの、そんな、作者本人でも気付きそうなところをつくとは……
      そんなもの、豊潤な時間があれば、いくらでもできることだ」

/ ゚、。 /「ただの遁辞ではないようだな。面白いじゃねーか!」

(´・ω・`)「……」

( ´∀`)「……私が、この『川 ゚ -゚)ゆめみてしねるようです』で、
      とくに、力をかけたのは――――」

 デミそこ氏が目を見開いた。


(#´Д`)「『面白さ』! ただ、それのみ!」


50名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:20:12 ID:o0D/Qinw0
(‘_L’)「言い切った、な」

/ ゚、。 /「『面白さ』、ねえ」

(´・ω・`)「……」

(‘_L’)「実に難しいところだ。『面白さ』のみを追求した、というのは」

( ´Д`)「多い誤植も、拙い文章も、修正ミスも!
      それすらも押しのけて最後まで読み込ませ、『おもしろい』と言わせる!」

( ´Д`)「そのような……『原石』!! わしは、面白さの原石を作りたかった!!」

/ ゚、。 /「多い誤植も、拙い文章も、修正ミス。その面白さに弊害を及ぼしてるんだけどな」

 ミガワリ氏が呆れたように言うと、すぐさま鋭い声が飛んできた。

(´・ω・`)「静かに」

 イツワリ氏だ。

┐/ ´、、 /┌ 「おっと! こりゃあすまねー!」

 ミガワリ氏は両の掌を上に向け、肩をすくめて見せた。
 デミそこ氏はその二人の様子を物ともせず、続ける。


51名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:21:30 ID:2Wp8ovwk0
( ´∀`)「そういう意味では、とくに、後につながる批評はとくに興味深くきかせてもらった」

(‘_L’)「なるほど、つまり批評によって磨かれることを前提に書いた、と」

( ´∀`)「いかにも!」

(´・ω・`)「……」

(‘_L’)

 こんくり氏は、イツワリ氏が何かを思案していることに注意を向けているようだった。

 あなたは直立を貫きながらも、その本心では身を乗り出しそうになっていた。
 ボス達の舌戦が始まる種火がちらちらと見え始めていたからだ。

( ´∀`)「『活きたキャラ』と『ギャグ』は好評だったらしく、これは今後活かせてもらおう。
      ……そして、『ホラー』と『コミカル』。これはミガワリ氏さんが言った、
      『三( っ岩^ω^)っ岩 ダダダダダ』と表現する、あたりが特に顕著だろう」

(‘_L’)「怖いはずのところで、逆にギャグで笑わせる、と」

( ´∀`)「ふむ」

( ´∀`)「これが、私の連載する『(´・_ゝ・`) デミタスはまぁそこそこ能力を使ってるようです』でも、
      使われている手法である」


52名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:22:57 ID:o0D/Qinw0
(‘_L’)「ほう」

/ ゚、。 /「あーん?」

( ´∀`)「ホラーとコミカル、この正反対に位置するような属性を、ひとつの作品に織り交ぜる……
      その結果……どうやら『忘れられない』結果になれたようだ」

( ´Д`)「結構! 私が望むのは、ありきたりなホラーでも笑えるだけのコミカルでもない!
      面白い作品! それはつまり、忘れられない作品である!」

( ´∀`)「……今回のみんなの批評で、改めてこれは、『武器』になりうると確信した。
      今後、思う存分磨かせてもらおう」

 デミそこ氏が一息つくと、すかさずミガワリ氏から言葉が飛んでくる。

└/ ゚、。 /「狙って、不評だったのなら、そもそも狙う的が外れてんじゃねーのか?
        『川 ゚ -゚)  ゆめみてしねるようです』で扱った『武器』が悪かっただけと考えてんのか?」

(‘_L’)「ふむ……」

(´・ω・`)ノ「質問、よろしいですか?」

( ´∀`)「……どうぞ」


53名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:24:06 ID:2Wp8ovwk0
(´・ω・`)「一言に『面白さ』と抽象的なパラメータを挙げても、その内面には様々なジャンルがある。
        今回の作品は、ホラーと、コメディ。ベースはどちらでしょうか?」

( ´∀`)「どちらでもない」

(´・ω・`)「と、いうと?」

(‘_L’)「融合した形が理想形であり、完成形でもあったということか?」

( ´∀`)「強いて言えば、ホラーとコメディの皮をかぶった、娯楽作品だ」

/ ゚、。 /「エンタメ重視ってわけか。なるほどな、面白さ最優先か」

(‘_L-)「娯楽……確かに参加表明でも、『面白さのロジックを突き詰めた』と話していたな」

(´・ω・`)「それを抽象的と言うのですが……まあ、わかりました。追究よろしいですか?」

( ´∀`)「どうぞ」

(´・ω・`)「まず、あなたの考え方にはおおむね同意しかねる。
        一点目、誤字・脱字に関する反論が、
        ただ遁辞を弄しただけのようにしか見えなかった」


54名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:25:28 ID:o0D/Qinw0
( ´∀`)「そう思うのも、無理はない」

(´・ω・`)「そもそも、『誤字・脱字』と『ホラー・コミカル』は比べることのできない、
        次元の違う存在であることをご確認願いたいものですね」

(;‘_L’)

 大人しく見えていたイツワリ氏が攻め始めたことに、こんくり氏は驚きを隠せないようだった。
 しかし、どうやらそれに気付いたのはあなただけのようだ。

(´・ω・`)「たとえば、『全く笑えもしない、読んでて窮屈になりそうな作品になりそうだけど、
        鬱エンドに特化した』などであれば、わかります。二兎追う者は一兎も獲ず」

(´・ω・`)「しかし、推敲だの、修正だのと云った現実世界における労力と、
        空想世界のなかで輝かされる『面白さ』。
        この二つを、どうして同じはかりに載せることができるのですか?」

(‘_L’)「ふむ、一理ある」

( ´∀`)「ふむふむ」

(´・ω・`)「『等身大』とは作品の『面白さ』をあるがままに生み出して――ホラーとコメディの融合、など――、
        とのことを指していらっしゃるのでしょうが、この同じ『等身大』に労力を怠ることは入りません」

(´・ω・`)「入るとすれば――」


55名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:27:11 ID:o0D/Qinw0
 いくらか茶化すように、イツワリ氏は言い放った。

(´^ω^`)「『労力を怠る自分を再現した、等身大の作品』ということで、
        ご自身の人間性を顕著に示した作品、となるでしょう」

(‘_L’)「確かに、先ほどのデミそこ氏の意見を反映すると、そのような表現が正しくなってしまうな」

/ ゚、。 /「『等身大』ね……」

 あなたは、「等身大」という言葉の危険性を感じていた。
 諸刃の剣にもなりうるその言葉をデミそこ氏は使っていたのだ。

( ´∀`)「その通り。その通りだ」

(´-ω-`)「そこで『批評によって磨かれることを前提に書いた』とのことですが、
        しかし『そんなもの――推敲――は、豊潤な時間があれば、いくらでもできる』。
        これは、一見繋がっていそうですが、『ここで批評されるもの』と推敲の有無は本来リンクしません」

(´・ω・`)「概念的に、『作品』が批評されるものは『面白さ』です。
        推敲の有無や誤字、文法の誤りが批評されるのは、
        物語の『面白さ』を批評する上では本来あってはならないことではないのでしょうか。
        それと、『面白さ』とをごっちゃにしているのではないでしょうか」


56名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:28:28 ID:o0D/Qinw0
「イツワリ氏、続けてください」

 あなたはイツワリ氏に向けて小さく両手を広げた。
 この「攻撃」を有意義なものとして、後押しすることに決めたのだ。

(´・ω・`)「またもう一点もうしますと、異なる色をいくら工夫を凝らして混ぜたところで、
        その二色が色彩上に表されることはありません。
        つまり『怖いはずのところで、逆にギャグで笑わせる』などといった手法は、
        作品本来の『面白さ』を追求する上では、中途半端な行動にしかならない。僕はそう考えます」

( ´へ`)「……ふむ」

 思案している様子で、デミそこ氏が呟いた。

(´・ω・`)「こういった、二つの色を混ぜて生み出される『面白さ』は、確かにあります。
        いい例が『ツンデレ』でしょうね。
        でも、少なくとも今回の作品においてはそうはいかなかったのではないのでしょうか?」

(´・ω・`)「みなさんが仰ったかと記憶しておりますが、
        『もったいない』『惜しい』といった印象を見れば、
        むしろその「融合した面白さ」は、本来の、片方の色を追求したものと比べて
        『中途半端』なものに成り下がってはいないか、と考えるかと思うのですが」


57名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:29:25 ID:o0D/Qinw0
 あなたは鋭い意見の一つが飛び出る度に、目が覚める思いがした。
 批評会とは、ボス批評会とはここまで深く踏み込んで批評するものなのか。

 ここまでのイツワリ氏の意見をまとめると、つまるところ次のようになる。
 反対色となる要素が喧嘩をして、半端な「面白さ」しか表現できていないのが今回の作品である。
 故に、『デミそこロジック』なる物語の組み立てを否定している、と。

( ´∀`)「……その、『もったいない』は、
      果たして片方の色を追求すれば解消できる問題と思うか?」

 ここでさらに反論を行う、デミそこ氏。
 あなたは、この意見のぶつかり合いの折り合いが付く点を思案した。

 独自のロジックを掲げる者と否定する者。
 これはひどく難しい問題だった。しかし、だからこそ有意義だと感じる。
 ここでしか、作品の内容について深く話し合うことはできないのだ。

(´・ω・`)「だから、先ほど僕はお尋ねしました。
        すると、『面白さ』――つまり、読んでいて夢中になるほど、
        言い換えると『忘れられない』ような作品を目指している、と。
        そして、確かにあの『三( っ岩^ω^)っ岩 ダダダダダ』と表現した場面は『忘れられない』でしょう」

(´・ω・`)「しかし、その『忘れられない』は、強烈なギャップによって生まれるものですよ。
        ギャップと『融合した面白さ』が違うのは先ほど申し上げたとおりです」

 『悪い意味で忘れられない』こととなった。
 イツワリ氏は間違いなくそう言っている。あなたは心中でそう理解した。


58名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:30:33 ID:o0D/Qinw0
( ´∀`)「とにかくホラーを追求するか、マイルドに逆の要素を抑えるか。
      そうすれば『粗』はでなくなるだろうな。『粗』はね」

(´・ω・`)「もったいない云々は、この作品を読んで『中途半端』が生まれるから
        出てくるのではないかな、と思います。批評文を見ても」

( ´∀`)「確かに、今回は、『悪い意味』で忘れられない結果となってしまったかもしれんな」

/ ゚、。 /「ボスイツワリの現在の指摘点は、批評文章で書くべき事柄だろうな。
      ボスデミそこは上記で『糧にする』と既に述べている。
      その点についていつまでも言い争っても時間の無駄だと思うがなァー。
      優秀なボスが二人いるのだから、食い違わないのは当たり前だぜ」

(´・ω・`)「ミスター・ミガワリ。最初に申し上げた通り、
        僕は『ミスター・デミソコの考え方にはおおむね同意しかねる』ということです」

( ´∀`)「同意しかねる。それはそれは、相当のインパクトだったろうね」

(´・ω・`)「むろん結論が必要となる話ではないため、
        ミスター・デミソコが『だがおれはこうしたい』と云った拘りがあるのなら、
        僕がこれ以上発言できることはありません。あとはミスター・デミソコ次第です」


59名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:31:38 ID:o0D/Qinw0
 あなたは、はっとして腕時計を見やった。
 ――随分と時間が経っている。

「盛り上がっているところに水を差すのは気が引けますが、ひとつ提案があります。
 このままでは意見の平行線を辿り、永遠に終わることはないでしょう」

 ゆっくりと、全体を見渡してあなたは言う。

「そう、あなたがたは誇り高きボスなのです。
 より面白い作品を創作することを求める、素晴らしい作者。
 しかし、意固地になってもいけない。そうですね?」

( ´~`)「このまま反論を続けたいが……
      『M』が仰る通り、堂々巡りになる気がするのでここで打ち切りたい」

 沈黙が場を支配した。


 あなたは、しばし時間を取ってから笑みを作って口を開いた。

「他に、デミそこ氏に質問があるボスはいらっしゃいませんか?」

/ ゚、。 /「それじゃあ。おれから質問させてくんねーかな。すぐに終わるからよー」

「どうぞ、ミガワリ氏。デミそこ氏もよろしいですか?」

( ´∀`)「構わんよ……そのまま、ミガワリさんの質問を、きかせてもらいたい」

「了解しました。しかし、イツワリ氏、デミそこ氏お二方の舌戦はなかなかに興味深いですね。
 ミガワリ氏の質問が終わり次第続行することも視野に入れて、進行させていただきましょう」


60名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:32:55 ID:2Wp8ovwk0
/ ゚、。 /「誤字脱字のことや、要素の融合による面白さを表現を目指していること。
      そんなことについては、おれからは特に触れないで良いだろう。
      本人がそのつもりなら他人が何を言っても無駄だし、余計なお世話にしかなんねーからな」

/ ゚、、 /σ「ここで言うべきことではないのかもしれないが、
        『(´・_ゝ・`) デミタスはまぁそこそこ能力を使ってるようです』では、
        それは大成功しているんだからよォー」

 真剣味を帯びた口調に変わり、ミガワリ氏はぴん、と指を立てて続けた。

∩/ ゚、。 /「んで、おれからの質問はたったひとつ。シンプルなものだ。
         多くの創作作品は作者からのメッセージが篭められているんだがよ、
         この作品で読者に何か伝えたいことはあったか?」

⊂/ ゚、。 /「それとも、面白さの追求以外はすべて無視し、
        ただ単に、自分自身が満足するだけの娯楽作品が、
        『川 ゚ -゚)ゆめみてしねるようです』なのか?」

( ´∀`)「いい! ……とても、素敵な質問だ」

(´・ω・`)(まるでファンから作者に送った質問のようだ……これは興味深い)

/ ゚、。 /「メッセージの有無だけ答えてもらえれば、おれからの質問は以上だ」


61名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:33:53 ID:2Wp8ovwk0
( ´∀`)「……そのとおり、『川 ゚ -゚)ゆめみてしねるようです』は、
      徹底的に面白さを追求するために、『娯楽作品』として作った」

( ´∀`)「そこに、「お説教」や「お涙頂戴」などの要素を省き、
      読むのが楽しくなる、時間を忘れてしまう。そのような感情になれるよう……書いてみた」

( ´Д`)「……ミガワリさんの質問に、答えられたかな?」

「ミガワリ氏、納得のいく回答でしたか?」

/ ^、。 /「それだけ聞ければ十分だ。よーく理解したぜ、サンキュー!」

「こんくり氏からは、何もありませんか?
 何もないようでしたら、先程の舌戦を再開しようと考えていますが」

(‘_L’)「ふむ……私からは、反論に対する反論は一つのみ」

(´・ω・`)(あったんだ……あんまり発言しないから、影が薄いんだよなあ……)

( ´∀`)「お、聞こう」


62名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:34:47 ID:o0D/Qinw0
(‘_L’)「『適切な文法的用法、誤字脱字のない文章』が礎となり、
     その上に面白さが鎮座すると私は考えているため、
     『面白さ』を追求するのであれば、間違いなく推敲が必須であろう、という意見のみだ」

( ´∀`)「ふむ」

(‘_L’)「頭でっかちならぬ、『面白要素でっかち』では、ごくまれにしか完成形が得られない」

(ω・`  )「つまり、砂上の楼閣?」

( ‘_L)「その通り」

( ´∀`)「ほう」

 ミガワリ氏がにやりとして言った。

m9/ ゚、。*/「机上の空論でもあるわけだ」

 場に微妙な空気が流れ、あなたは言葉を探す。
 だが、上手い表現が見つからず、結局何かの音を曖昧に出すに終わった。

(;´・ω・`)「ちょっと違うんじゃ……ぅぅん……」

(;´∀`)「机上のそれは……んん?」


63名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:36:01 ID:2Wp8ovwk0
(´・ω・`)>「机上の空論を使うなら『ミスター・デミソコが考えている『面白さ』は、
      実現不可能なものである』となるから、今の流れとはちょっと違うんじゃ……」

/ ゚、。;/「きっ、基礎ができていないうちじゃあ、いくら考えてもできねーだろうが!
       現時点ではできないって意味だぜ、クソッタレー!
       かーっ! これだから誤読は困る! 誤字脱字は本当に地獄だぜ!!」

(‘_L’)「ミガワリ氏の発言はそう的外れではないと思う。
     なんにせよ、私の言いたいことはただ一つ。
     『読みにくいとあんまり面白くない』である」

 こんくり氏の発言が終わるとイツワリ氏が待ってましたとばかりに口を開いた。

(´・ω・`)「先ほどの件ですが、二つの意見の相違に一つの答えはなく、
        それを無理やり作り上げる必要も本来はない。キノコタケノコ戦争(※5)のように」

(´・ω・`)「また、僕はあくまで干渉する側。
        それを無理に作る――相手に自分の考えを納得させる、もしくはその逆――必要性はないため、
        ミスター・デミソコがその必要性を感じるか否かで続きの有無が決まると思います」

( ´Д`)「ふむ。なるほどなるほど。話の大体はわかった」

―――――――――――――――――――――――――――――――
※5 きのこの山派とたけのこの里派によって繰り広げられている戦争。


64名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:38:15 ID:o0D/Qinw0
( ´~`)「『川 ゚ -゚)ゆめみてしねるようです』は、確かに、誤字脱字が多い。それは認めよう。
      そして、推敲を徹底することを前提にした上で……」

( ´∀`)「展開、誤字脱字や推敲とは、別に問わられていた問題……展開の不自然さ。
      私は、特にここを磨き上げるべきである。そう、私は判断した」

( ´Д`)「……拙い結論ではあるが、これで一つ納得してもらいたい」

(‘_L’)「だ、そうだ。イツワリ氏」

(´・ω・`)「がっつりと長い追求を、失礼した、ミスター・デミソコ。
        次の作品を、心よりお待ちしている」

( ´∀`)「応援、感謝する。
      こんどは、推敲もしたうえで、さらに磨き上げた展開とシリアスとコミカルの
      融合させた世界観を期待して待ってもらいたい」

 人心地ついて、あなたはサブ批評作へと話を移した。

「それでは、サブへの批評へと移りましょう。
 デミそこ氏のサブ批評作、『( ^ω^) 12人の魔法使いのようです』への批評を、
 先ほどとは逆に、こんくり氏よりお願いします!」


65名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:39:39 ID:o0D/Qinw0
( ´∀`)「うん、聞こう」

 空気は先ほどまでと打って変わって穏やかなものだ。
 批評を行うこんくり氏も緊張が緩んでいるようだった。

(-_L-)「まず一言。出オチな感じで、あとはぬるい」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   ( ゚ω゚) 「タロットって22枚あるじゃねーか!!」

   (#'A`) 「俺らは12人だぞ!?」

   ξ゚⊿゚)ξ 「ああ、ペルソナ3なの」

   ('A`) 「なんだよお前らの組。なんでそこからできてんだよ」

   (;゚ω゚) 「ちょ、ぺるそなさんって誰だお?!」

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

(‘_L’)「批評目的に読んだためか、笑いはこの24レス目の『ぺるそなさん』のところだけで起き、
     他ではうんともすんともコメントができない。
     それぞれの所属する団体に関して話し合うシーンの語り口がいずれもゆるく、
     しかし笑うには一歩足りないと感じた」

(‘_L’)「もう少し練ったギャグが入り込んでいれば……と残念である。
     扇風機でなくエアコンを欲しがるようになる流れはなかなか笑えた」

(‘_L’)σ「投下後に中二病的なセンスでブーンの負けシーンを攻めてきたのが意外で、興味深くはあった。
       むしろ真面目にそちらを書いてもよかったのではないだろうか?」


66名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:40:48 ID:2Wp8ovwk0
( ´∀`)「ありゃりゃりゃ。なるほどなるほど」

/ ゚、。 /「それじゃあ、次はおれな」

/ ゚、。 /「悪くないんじゃあねーの?
      笑うことはなかったけど、つまらなくはなかったぜ。
      ギャグは個人の感性だからよー、特に言うようなことはねーな。悪くなかった。それだけだ」

/ ゚、、 /「強いて言えば、レス79以降が完全な蛇足だったな」

   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳

   79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 22:07:33.03 ID:U+x1Grar0
        ブーンがどうやって負けたか教えてくれ

   ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

/ ゚、。 /「ギャグで大事なのは引き際だぜ、ちょっと興味を持たれたからって、
      ひっぱり続けても、更にそれ以上の大きな笑いに繋がることはほとんどないぜ」

/ ゚、。 /「この作風で急にガチバトルやられてもぽかんとしてしまうだけだ。
      はじめからこっち方面で書くのならば、別なんだろうけどよー。それはギャグじゃねーしな」

( ´∀`)「ふむふむなるほど」


67名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:42:31 ID:2Wp8ovwk0
「続いて、イツワリ氏、どうぞ」

(´・ω・`)「発想は、いい。
        繰り返すことになりますが、あなたが作品を製作する際、
        おそらくはこう云った工夫の凝らされたアイディアからはじまるのではなかろうか、と僕は睨んでいます。
        展開がバトルではなく、ギャグに走っているのも、です」

(´・ω<`)「異なるグループのそれぞれのメンツが集うなど、シュールレアリスムを見事に突いている。
        この点で、コンセプトである『出せる限りのギャグ』は満たしていると言えます」

( ´∀`)「ふむ」

 デミそこ氏は何かがピンと来たらしく、表情にわずかな変化があった。
 一方、イツワリ氏もいくらか苦い表情になって、言った。

(´・ω・`)「ここに逆接を挟まなければならないのが、つらい。
        ギャグとしては――僕自身ギャグのために用意している舌は
        やせ細っているため――文句はさしてないのですが、
        気になった、と云うよりあまりすっきりしなかったのは、おまけ以降の戦闘描写のほうです」

(´・ω・`)「こちらは、あなたが当作品をギャグ作品として扱ったから――もあるでしょうが、
        僕自身異能力バトル作品は扱う身ゆえ、この生じてしまった蟠りを突かせていただきます」


86名も無きAAのようです :2013/04/22(月) 23:48:36 ID:hFVwGyoM0

(´・ω・`)「まず、決定的に情景描写が足りません。
      能力の説明と、それに起因する登場人物の動作が大半を占めていた印象があります。
      あくまで、印象ですが。描写が薄く、因果からその結果への移り渡りが短絡的だったのではないか、と感じましたね」

(´-ω-`)「僕が書く戦闘シーンの地の文が変に多いせいかもしれませんが。
      また、『~~のだ』が密集して使われたり、一見硬派そうな地の文にエクスクラメーションマークが使われたり。
      また、戦闘シーンがイメージできない。これが致命的でした」

(´・ω・`)つ「どこから、どうやって、どんな様子で、なにを付帯して、それによりなにが生じるのか、が。
      異能力と云う、現実には存在しないものを使っての戦闘であるため、その分より濃い情景描写がほしいところでした。
      おまけゆえ、そこまで意識していなかっただけなのだろうとは思いますが」

(´・ω-`)「批評会の合間合間で書き上げたもので推敲はさしてできておらず、
      また作品の方もほぼ流し読みであるため、見当違いなことが書かれてあるかもしれないことを
      前以て触れておきます」



68名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:43:51 ID:o0D/Qinw0
(‘_L’)「ほう、おまけの方に重点を置いて批評されたか」

( ´∀`)「ふむふむなるほどなるほど」

( ´~`)「……ギャグ、は置いておいて。
      やはり、私には文章能力という面において、どうしても拙い面が目立っている」

( ´∀`)「……しかし、イツワリさんのいう『シュールレアリスム』というところにピンときたので、
      これはとくに意識してみたいと思う」

(´・ω・`)「例えると、コロッケ(※6)とウソップ(※7)とクリリン(※8)とが鉢合わせしたような図式でしたからね。
        『え、おまえ○○じゃないの?』みたいな誤認の摺り合わせが、
        個人的には面白かった、と追記させていただきます」

(´・ω・`)「『(´・_ゝ・`) デミタスはまぁそこそこ能力を使ってるようです』では、
        大型AAの巧みさが表現されていると聞きます」

(´・ω・`)「が、今回読んだ二つともにそれが使用されなかった(できなかった?)ため、
        本来のミスター・デミソコの実力を発揮しきれなかったのではないだろうか、と予想します。
        『まぁそこそこ能力を使ってるようです』を読めていないため、断定はできませんが」

―――――――――――――――――――――――――――――――
※6 樫本学ヴ作の漫画『コロッケ』の登場人物。主人公。
※7 尾田栄一郎作の漫画『ONE PIECE』の登場人物。 
※8 鳥山明作の漫画『ドラゴンボール』の登場人物。


69名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:45:15 ID:o0D/Qinw0
( ´∀`)「今回の二作は、携帯の方も考えた上で、
      あえて複数行をつかったAAは使わないことにしているのだよ」

/;゚、。 />”「個人的に、思っているだけなんだがよー
         ボスデミそこには、文章にこだわりすぎないで欲しい。
         気にかけるのは構わないが、こだわりすぎず、ありのままで書くのが一番良いと思うぜ」

( ´Д`)「いや、そのままでは、なにも進歩も成長も、糧とか色々なのかが意味なくなるじゃろ?」

/;゚、。 />”「文章にこだわり過ぎた結果、クソみてーに読みづれー作品が腐るほどあるからな。
         そうなってしまった場合、デミそこ氏の持ち味を完全に殺すことになる。
         コミカルがホラーを駆逐するのなら、無駄な文章は作品全体を駆逐するのだから」

/ ゚、。 /「延々と続く自分に酔っているだけの詩的文章は危うい。
      決して大衆受けはしないし、面白いと感じられる文章の範囲は酷く狭いからよー」

(´・ω・`)「ちなみに僕は、自作品で地の文を多くしすぎて読者が減った、そんな印象を持っております。
        事実関係は知りませんが」

/ ゚、。 /「地の文が多いのはかまわねーんだけど、つまんねー地の文はマジで辟易とする。
      必要か不必要の見極めはマジに大事。だからこそ、推敲は何よりも重要な行為だぜ」

( ´∀`)「ふむ」


70名も無きAAのようです :2013/04/21(日) 21:46:38 ID:2Wp8ovwk0
 一段落ついたようだ。
 ボス批評会第一夜はここで終わりだろう。
 あなたは口を開いた。

「皆様、第一回ボス批評会、第一幕にご参加いただき感謝します。
 皆様の参加がなければこの会合は成立しませんでした」

( ´∀`)「……改めて、礼を言おう。感謝する」

 一同が――とりわけデミそこ氏が――深く礼をし、あなたの言葉に応えた。

「誇りあるボスの皆様。お疲れ様でした。夜の帳も下りて暫く。
 梟も寝静まる頃までお付き合いいただき、感謝いたします。
 これにて、今夜のボス批評会はお開きとなります。
 栄光の影を踏まれないよう、お帰りの際も背中にはお気を付けを」

 あなたはそう言って、一歩、灯りの外へと身を引いた。
 溶けるようにその輪郭はなくなり、冷たい黒の世界へ身は消えた。

 参加者一同がその様子を見守ることはなかった。
 あなたが闇の中でも最も闇に近い存在であることを、皆が肌で感じたのだ。

 席を立ち、銘々に帰途へと着く参加者達。
 深淵の生き物を振り返る者は、いなかった。

 倉庫の明かりが落とされる。

 あなたは待つ。
 次の論戦を。

 あなたは、待つ。



(‘_L’)「ボス批評会のようですね……」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1366541832/

[ 2013/04/21 23:02 ] ボス批評会 | CM(0)


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