まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 それぞれの生き方、のようです


2 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:28:48 ID:aHzgNXPE0
クリック?


クラック!




むかしむかし、あるところに双子の女の子がおりました

お姉さんは気が強くて、正義感のある勇敢な子でした
妹は泣き虫で他人思いの優しい女の子でした

二人はお散歩が大好きで、毎日出かけていました

そして、お昼ご飯を食べた二人は、早速お散歩をしに、外へ出ていきました

ξ゚⊿゚)ξ「今日もいい天気ね」
ζ(゚ー゚*ζ「そうだね、昨日は雨だったから、嬉しいな」




3 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:30:05 ID:aHzgNXPE0
てくてく、てくてく

二人は村長さんの家の前を通りました
家の前には、おじいちゃん犬が気持ち良さそうにひなたぼっこをしていました

ξ゚⊿゚)ξ「こんにちは、おじいちゃん犬」ζ(゚ー゚*ζ

二人が声を掛けると、おじいちゃん犬はあくびをしながら言いました

(U^ω^)「こんにちはだお、ちびっこちゃん達」

ζ(゚ー゚*ζ「今日は、いい天気でよかったね」

(U^ω^)「雨の後のひなたぼっこは気持ちいいお、二人も一緒に寝ようお!」

おじいちゃん犬にそう言われましたが、二人は断りました
まだまだお散歩は続くのです

ξ゚⊿゚)ξ「ごめんなさい」

(U^ω^)「いいんだお、二人ともお出かけ好きだからしかたないんだお、気をつけていってくるんだお!」

ξ゚⊿゚)ξ「はーい」ζ(゚ー゚*ζ

おじいちゃん犬に見送られて、二人は歩きだしました


4 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:31:02 ID:aHzgNXPE0
てくてく、てくてく


二人は森の小路を歩いていきます
すると、切り株のそばで小さな子猫が、座っていました

ξ゚⊿゚)ξ「こんにちは、小さな子猫さん」ζ(゚ー゚*ζ

二人が声を掛けると、小さな子猫は鼻をすんすんさせながら言いました

(*゚ー゚)「こんにちはだにゃ、双子ちゃんたち」

ξ゚⊿゚)ξ「そんなに鼻を利かせて、どうしたの?」

ζ(゚ー゚*ζ「何か探し物をしているの?」

(*゚ー゚)「この森のどこからか、お魚の匂いがするんだにゃあ」

二人は顔を見合わせて、思わず笑ってしまいました

ζ(゚ー゚*ζ「お魚さんは、海にいるんだよ?」

ξ゚⊿゚)ξ「ここには海なんてないわ」

(*゚ー゚)「知ってるにゃ…でも匂いはするんだにゃ」

小さな子猫はそう言って、森の中を歩いていってしまいました

ξ゚⊿゚)ξ「変なのー」ζ(゚ー゚*ζ

二人はそう言って、また歩き出しました


5 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:32:15 ID:aHzgNXPE0
てくてく、てくてく

時々立ち止まって、お花を摘んだり、木の実を取って食べたりしながら、二人は歩き続けます

ξ゚⊿゚)ξ「あら?」

ふと、姉が立ち止まり、しゃがみ込んでしまいました

ζ(゚ー゚*ζ「どうしたの?」

ξ゚⊿゚)ξ「……これ、なにかしら?」

妹もしゃがみ込んで、姉の指差したところを見ました
それは、ひらべったくて、まんまるで、きらきらと緑色に輝いていました
大きさは、二人の手のひらより少し小さいです
太陽に透かしてみると、地面には小さくてまんまるい緑色の影が出来ました


ζ(゚ー゚*ζ「なにかしら?」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんないわ」

ξ゚⊿゚)ξ「うーん……」ζ(゚ー゚*ζ

その時、空が暗くなりました


6 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:33:20 ID:aHzgNXPE0
( ´_ゝ`)「もし、」

ξ;゚⊿゚)ξ「わぁぁ!?」ζ(゚ー゚;ζ

上から聞こえた声にびっくりしながら、二人は見上げました
そこには、タキシードを着た男の人が立っていました
とっても背高のっぽで、海色の髪をした男の人です


( ´_ゝ`)「驚かせて申し訳ない」

男の人は、かぶっていたシルクハットをぬいで、優雅におじぎをしました

ξ゚⊿゚)ξ「ほんと、びっくりしたわ!」

ζ(゚ー゚;ζ「お、お姉ちゃん…」

( ´_ゝ`)「いやいや、その落とし物を手にしていたから、ついね」

シルクハットをかぶりなおしながら、男の人は言いました

ξ゚⊿゚)ξ「これ、お兄さんの落とし物?」

( ´_ゝ`)「うん、拾ってくれてありがとう」

男の人は、姉の手から落とし物を受け取りました

ζ(゚ー゚*ζ「お兄さん、ここで何してたの?」

考えてみれば不思議な話です
だって森の中で、こんなへんてこな格好をした人なんて、めったにいませんもの!


7 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:35:16 ID:aHzgNXPE0
( ´_ゝ`)「旅をしていたのさ」

ξ゚⊿゚)ξ「旅?」ζ(゚ー゚*ζ


( ´_ゝ`)「そうだよ、よその町にお店を出そうと、移動している最中に、落とし物に気付いてね」

ξ゚⊿゚)ξ「ふぅん……」ζ(゚ー゚*ζ

お店って、どんなお店なんでしょう?
お菓子屋さんでしょうか?
それとも、パン屋さんかもしれません
二人はお店について色々考えました

( ´_ゝ`)「ああそうだ、落とし物を拾ってくれたお礼に、きみたちを特別にお店まで案内しようと思うのだけど」

ξ*゚⊿゚)ξ「行きたいっ!」ζ(゚ー゚*ζ

二人の言葉に、男の人はうなずきました

( ´_ゝ`)「ご招待しましょう、小さいながらも立派な夜の海を見せてあげます」


8 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:37:31 ID:aHzgNXPE0
てくてく、てくてく
せいたかのっぽで、足の長い彼はどんどん森を進んでいきます
二人は男の人の背中を追いかけます

どれくらい歩いたのでしょうか
急に視界がひらけて、小さな広場のような場所に、たどり着いたのです
その広場のまんなかには、夜色のテントが一つ、立っていました
男の人は、閉じられていたテントの布を、そっと開けて入り口を作ってくれました
テントの大きさはそれほど大きくありませんが、その隙間からは中の様子がまったく見えません
もしかしたら見た目によらず大きくないのかもしれません


( ´_ゝ`)「さぁ、どうぞ中へ」

おそるおそる、中へ入った二人は、うす暗やみのなかを、ゆっくりと進んでいきました


10 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:40:05 ID:P5yBwi1s0
ξ*゚⊿゚)ξ「わぁ……」ξζ(゚ー゚*ζ

天井、いや空にはまたたく星がかがやいていました。
ちかちかと揺れるそれは、ろうそくとはまったくもって違う光でした
あたりを見渡すと、小さなテーブルが、ぐるりと円を描くように置かれているのが分かりました
二人は、身近にあったテーブルに近づいてみました

チョコレート色のテーブルの上には、うす黄色の割れた飴細工のようなものがおかれていました
形は、色々あります

ζ(゚ー゚*ζ「これ、なんだろ?」

妹の呟きに、姉はこう言いました

ξ ゚⊿゚)ξ「これに、何か書いてあるわ」

真っ白なホーローの札には、こう書いてありました

「海に映った満月の欠片」
「お手を触れないでください」

ξ ゚⊿゚)ξ「満月の、」

ζ(゚ー゚*ζ「欠片?」

なんとも信じがたい代物です
けれども、ガラス細工にしてはとってもうすべったくて、あまりにもきれいすぎたのです

ζ(゚ー゚*ζ「触ったら、どうなるのかな?」


11 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:41:03 ID:P5yBwi1s0
そう言って妹は、姉が止める間もなくそれに手をのばしたのです
それに触れた瞬間、妹は指先にちりりとした冷たい痛みを感じました

ζ(>ー<*ζ「きゃっ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「だ、大丈夫!?」

すぐさま姉は、妹の手を取りました
指先には、線が一本走っていて、じんわりと赤がにじんでおりました
姉は、ポケットから白いハンカチを取り出して、妹の指先を優しくくるんであげました

ξ;゚⊿゚)ξ「もう、まったく……」

ζ(゚ー゚;ζ「ごめんなさい」

二人はもう一度、欠片を見ました
欠片は、何事もなかったようにそこに飾られていました
けれどもそのかがやきは、みょうに冷たいように思えました

二人はそそくさと、そのテーブルから離れました


12 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:44:22 ID:P5yBwi1s0
その次のテーブルには、きらきら光る小さなスパンコールがたくさん乗っていました。

「魚の散歩道」
「陸を歩いた魚は、みな傷ついてしまう」

ξ ゚⊿゚)ξ「……きれいだけど、」

ζ(゚ー゚*ζ「なんか、こわいね」

他のテーブルにも、いろんなものが飾られていました。

「海月の骨」
「今はなき宝石」

ξ ゚⊿゚)ξ「……きれいね」

ζ(゚ー゚*ζ「ね、傘みたい」


「海のそこ」
「手は入れないでください」

ξ ゚⊿゚)ξ「穴にしか見えないけど……」

ζ(゚ー゚*ζ「まっくらでこわいね」

ξ ゚⊿゚)ξ「海の、匂いがしない」

ζ(゚ー゚*ζ「これ、ほんとに海のそこに繋がってるのかな」

ξ;゚⊿゚)ξ「触っちゃだめだからね!?」

ζ(゚ー゚;ζ「あっ」

ξ ゚⊿゚)ξ「どうしたの?」

ζ(゚ー゚;ζ「今、透明で、真っ黒い目がわたしを見たの」

ξ;゚⊿゚)ξ「……次、行きましょう?」


13 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:45:44 ID:P5yBwi1s0
「人魚の涙」
「人魚が悲しいときに流す涙は、世にも美しい真珠となります」

ξ ゚⊿゚)ξ「この緑の真珠、とても素敵ね」

ζ(゚ー゚*ζ「でも、悲しいときの涙なんでしょう?」

ζ(゚ー゚*ζ「嬉し泣きとかはしないのかな」

ξ ゚⊿゚)ξ「……さぁ?」



最後に二人は、まぁるくていびつな形をしたシャボン玉のようななにかがたくさん置かれているテーブルに行きました。

「海のあわ」
「つつくと、潮騒がします」

ζ(゚ー゚*ζ「これ、なんて読むのかしら」

ξ ゚⊿゚)ξ「よくわからないけど、つついてみましょう」

姉の指が、泡に触れました


14 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:47:04 ID:P5yBwi1s0
すると、それはぱちんとはじけて、

ザザァー……――

心地よい波の音と、かすかにしょっぱい香りが二人を包み込みました

ξ ゚⊿゚)ξ「わぁ……」

ζ(゚ー゚*ζ「いいなー、わたしもやりたい!」

そうして妹も、手を伸ばし、泡を割りました

ぱちん、

ザザァー……――

ζ(゚ー゚*ζ「これ、楽しいね」

ξ*゚⊿゚)ξ「もっとたくさん割りましょう?」

二人はすっかり、「海のあわ」を割るのに夢中になっていました
だから、二人は気づかなかったのです
塩の結晶で埋もれてしまった、もうひとつのホーローの注意書きに



「割りすぎ注意、遭難します」


15 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:48:26 ID:P5yBwi1s0


ぱちん、

ザザァー……――

ぱちん、

ザザァー……――

ぱちん、

ザザァー……――

ぱちん、

ザザァー……――


16 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:49:28 ID:P5yBwi1s0
ザザァー……――

ξ ゚⊿゚)ξ「あれ……?」

ふと、姉はあたりが暗くなっていることに気がつきました

ζ(゚ー゚*ζ「お姉ちゃん……?」

不安そうな妹の声がします
二人は手をつなぎました

ξ ゚⊿゚)ξ「ここ、どこ?」

ζ(゚ー゚;ζ「わかんない」

上を見上げました
まっくらです

下を見ました
やはり、まっくらです

姉の手をにぎる、妹の手に力が入ります

ζ(゚ー゚;ζ「お姉ちゃん、」

ξ;゚⊿゚)ξ「大丈夫、」

泣きそうな妹の声に、姉はそう答えました

本当は姉も心細くて仕方がなかったのですが、しかし妹を守るためには泣くわけにはいかなかったのです

やむなく二人はあてもなく、くらやみのなかを歩きだしました


17 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:50:15 ID:P5yBwi1s0
てくてく、てくてく

しばらくして、妹が言いました

ζ(゚ー゚*ζ「お姉ちゃん、」

ξ ゚⊿゚)ξ「なぁに?」

ζ(゚ー゚*ζ「あのお兄さん、どこに行ったんだろうね」

ξ ゚⊿゚)ξ「……さぁ?」


てくてく、てくてく

またしばらくして、妹が言いました

ζ(゚ー゚*ζ「お姉ちゃん、」

ξ ゚⊿゚)ξ「なぁに?」

ζ(゚ー゚*ζ「なんだか、海の匂いがするわ」

ξ ゚⊿゚)ξ「……そんな気がするわね」

てくてく、てくてく

てくてく、てくてく……


どれくらい歩いたのでしょうか

気づけば二人はくたくたになっていました
けれども、あゆみを止めることはありませんでした
なぜなら、進むごとにどんどん海の匂いが強くなっていたからです
歩き続ければ、どこかにたどり着けるかも
そんな思いが、二人を支えていたのです


18 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:51:14 ID:P5yBwi1s0
やがて二人は、濃紺色の扉を見つけました

ζ(゚ー゚*ζ「……開けるの?」

妹の不安そうな言葉に、姉はうなずきました

ξ ゚⊿゚)ξ「ここにはいたくないもの」

しかし、実際その扉を開けるのは、不安で不安で仕方がありませんでした
まるで、夜の海に飛び込もうとするような、そんな得体のしれない気持ちでした

けれども、姉は勇気を振り絞って、扉を開きました
海の匂いが、いっそう強くなりました

ξ ゚⊿゚)ξ「行こう」

ζ(゚ー゚*ζ「うん」

二人は、おそるおそる扉をくぐりました


19 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:52:20 ID:P5yBwi1s0
そこもまた、くらい部屋でした
けれども、大きな水槽が一つ、おいてあって



(´<_` )


森色の鱗を持った、人魚が、たゆたっていたのです


ξ ゚⊿゚)ξ「人魚……?」ζ(゚ー゚*ζ


二人の呟きが、部屋に響きました
すると、人魚は二人のほうに視線を投げかけました

(´<_` )「おや、兄者かと思いきやそうではなかったのか」

ξ ゚⊿゚)ξ「……お兄さんは、」

(´<_` )「お嬢ちゃんたち、潮に流されてしまったんだね」

ζ(゚ー゚*ζ「しお?」


20 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:54:06 ID:P5yBwi1s0
(´<_` )「そうだ、あわを割りすぎてしまったんだろう?」

と、その時美しい人魚は、妹の手に巻かれたハンカチを見つけました

(´<_` )「手を怪我しているのかい?」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、えと……」

(´<_` )「こっちに来ておくれ、ぼくが治してあげようじゃないか」

人魚はやさしくいいました
けれども、妹はなんとなく、人魚を怖いと思っていたので、近寄ることができませんでした

(´<_` )「とって食いやしないよ、さぁ」

ζ(゚ー゚;ζ「お姉ちゃん、」

ξ ゚⊿゚)ξ「……大丈夫、」

二人はゆっくり、水槽に近づきました
人魚は、人差し指を口にくわえて、歯を立てていました

ぶちん、と音がしました

人魚は、無理矢理水槽を乗り越えて、二人の目の前に落ちてきました

ζ(゚ー゚;ζ「だ、大丈夫?」

(´<_` )「平気だよ」

ξ ゚⊿゚)ξ「痛くないの?」

(´<_` )「僕は半分お魚だからあまり痛くないんだよ、すぐに治るしね」


21 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:55:38 ID:P5yBwi1s0

人魚は、妹の手を取り、ハンカチをはずしました
そして、血のにじんだ人差し指で、彼女の赤い線をなぞったのです

(´<_` )「これで大丈夫、跡にも残らない」

人魚はゆるやかにほほえんで、そう言いました

ξ ゚⊿゚)ξ「人魚さんは、なんでここにいるの?」

姉の質問に、人魚は答えます

(´<_` )「世の中には物好きな人がいてね、そういう人たちのために僕は見世物になるんだよ」

ζ(゚ー゚*ζ「見世物?」

(´<_` )「たくさんの人たちの前で泳いでみせたり、歌を唄ったり、悲しいことを思い出して泣いてみせたりもするんだ」

ξ ゚⊿゚)ξ「それって、」

つらくないの、と姉は聞きたかったのですが、人魚の悲しげな笑みを見ていると、聞けなくなってしまったのです


22 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:56:47 ID:P5yBwi1s0
(´<_` )「こうでもしないと僕は生きていけないんだ。一ヶ所にとどまれば、物好きな人間にさらわれてしまうから」

ζ(゚ー゚*ζ「あのお兄さんは、物好きじゃないの?」

(´<_` )「あれは、僕の兄だ。唯一無二の肉親で、僕の痛みを分かってくれる、大切な家族だ。君たちだって、離ればなれになるのは嫌だろう?」

人魚の言葉に、二人はなにも答えることができませんでした

(´<_` )「さぁ、そろそろ帰りなさいな。長居していると、日が暮れてしまう」

ξ ⊿ )ξ「…………」ζ( ‐ *ζ

人魚の指差した先には、夜明け色の扉がありました
二人は、なにも言わずに扉に向かいました

(´<_` )「二人とも、お互いを大事にするんだよ」

そんな人魚の言葉を、背中で受け止めながら、二人は扉をくぐったのでした


23 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:57:50 ID:P5yBwi1s0
( ´_ゝ`)「お楽しみいただけたでしょうか、小さなお客様がた」

緩やかな笑みを浮かべて、男の人が言いました

ξ ゚⊿゚)ξ「…………」ζ(゚ー゚*ζ

ξ ゚⊿゚)ξ「お兄さんは、」

( ´_ゝ`)「はい」

ξ ゚⊿゚)ξ「あの人魚さんを、どう思っているの?」

姉の言葉に、男の人はこう言いました

( ´_ゝ`)「お嬢さんたちと同じですよ、形は違えども」

ζ(゚ー゚*ζ「……弟を売り物にするのに?」

( ´_ゝ`)「…………」

男の人はなにも言わずに、シルクハットをかぶり直しました。

( ´_ゝ`)「はやくお帰りなさい。それからどうか、このことは大人に話してはいけませんよ」



気づけば、夜色のテントなんかありませんでした
ただ、二人で、森の広場に立っていて

でも、血のにじんだハンカチが、夢じゃないよと言っていたのです


24 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 01:58:56 ID:P5yBwi1s0

ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ、お姉ちゃん」

ξ ゚⊿゚)ξ「なぁに?」

ζ(゚ー゚*ζ「わたしがもし人魚だったら、お姉ちゃんはどうする?」

ξ ゚⊿゚)ξ「…………」

姉は、黙って考え込んで、やっと言いました

ξ ゚⊿゚)ξ「ずっとそばにいたいし、見世物にもしたくないわ」

ζ(゚ー゚*ζ「……わたしも、一緒」

けれども、見世物にならずに、二人で一緒に過ごす方法なんて、あるのでしょうか?
物好きな人間にさらわれないようにするためには、どうすればいいのでしょうか?
あの双子の生き方は、間違っているのでしょうか?
幼い二人は、どうにも答えを出すことができませんでした


25 : ◆R6iwzrfs6k :2012/12/24(月) 02:00:08 ID:P5yBwi1s0
はつかねずみがやってきた、話はおしまい

「それぞれの生き方、のようです」

CAST

双子の女の子:ξ ゚⊿゚)ξζ(゚ー゚*ζ

タキシードの男の人:( ´_ゝ`)

森色の人魚:(´<_` )

おじいちゃん犬:(U^ω^)

小さな子猫:(*゚ー゚)



鬱祭り投下作品でした。 (リンク先:行きずりトマトsociety)
※関連  寄り道どこもおんなじ - それぞれの生き方
それぞれの生き方、のようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1356279939/

[ 2012/12/28 17:29 ] 短編 | CM(0)


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