まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 第四話 ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-)

166名も無きAAのようです :2015/03/22(日) 23:52:55 ID:icGxVWZUO
( ^ω^)「面倒な事になったお」




( ><)「…………」

( ´_ゝ`)「…………」

(・∀ ・)「…………」

(´<_`*)「……フヒュww……ブヒョ……ヒョッw……w」



( _ )zzz…



( ^ω^)「ビロード、そこの馬鹿を起こしてくれお」

( ><)「了解なんです」





  ウォラアアアアア!ヒッキークンオキヤガレナンデスウウウ!


  ギャアアアアアアアアア!





( ^ω^)「それと弟者、フィギュアのパンツは後で見なさい」

(´<_`*)「嫌でござるwwブヒッwwww」


167名も無きAAのようです :2015/03/22(日) 23:53:53 ID:icGxVWZUO




ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-) 第四話




.

168名も無きAAのようです :2015/03/22(日) 23:54:49 ID:icGxVWZUO
(; _ )「も、もう少し手加減してくれても……ゲホッ……」


 部室で気持ち良く寝ていた僕は、ビロードに文字通り締め上げて起こされた。目覚めは最悪だ。芹野さんの起こし方と同じくらい容赦ない。


( ><)「大分優しく起こしたつもりなんです」

( ^ω^)「会議中に寝てるヒッキーが悪いお」

( ´_ゝ`)「休み時間もずっと寝てたのに、よくそんなに眠れるなぁ」

(-_-)「それが最近、夜全然寝てなくて……」


 中間試験まで残り一週間を切った。先週から、僕は芹野さんの宣言通り毎朝五時に起こされ、朝食の時間までみっちり勉強させられている。睡眠好きで勉強嫌いの僕にとっては、この上ない苦痛だ。加えて、昼休みは殆ど毎日文芸部の話し合いがあるため、それなりに疲れが溜まっているのだ。


(´<_`*)「分かwwりますwぞww拙者も昨夜は二時間しか寝てないでござるよーwwwつれーわーwwマジwつれーわーwww」

(-_-)「弟者も?僕も六時間しか寝てないんだよね……」

(;・∀ ・)「弟者はともかく、ヒッキーは普通だろ!」

(;><)「そんだけ寝てりゃ充分なんです!ちらっとでも心配して損したんです!」

169名も無きAAのようです :2015/03/22(日) 23:55:55 ID:icGxVWZUO
(-_-)「全然足りないよ。いつもなら八時間は寝てたのに……」


 休日は十時間は寝ていたし、引きこもっていた時はもっと多かった。六時間なんて、僕には少な過ぎる。


(・∀ ・)「何で急に減らしたんだ?」

( ><)「……またんき君、それ本気で言ってるんですか?」

( ^ω^)「またんき、それから念のため兄者、二人とも当然テスト勉強してるおね?」


 疑問を漏らしたまたんきとついでに兄者にも、ブーンとビロードの疑うような視線が向けられた。


(;・∀ ・)「………………シテルヨ?」

(;´_ゝ`)「………………シテルシテルー」

(;^ω^)「…………」(><;)


(*-_-)「大丈夫だよ、二人とも僕と違って留年する訳じゃないし」アハハ

(*´_ゝ`)「そっか、そうだよな!」ウフフ

(*・∀ ・)「なーんだ、余裕じゃん!」ハハハ

(;><)「あんまり酷いと留年しますよ!?あとヒッキー君はサラっと重い話をしないでください!反応に困るんです!」

(´<_`*)「大丈夫大丈夫ww拙者も勉強なんかしてませんぞwww」

( ^ω^)「お前の心配はしてないお」

170名も無きAAのようです :2015/03/22(日) 23:56:57 ID:icGxVWZUO
(;´_ゝ`)「で、テスト範囲ってどっからどこまでだ?」コソッ

(;・∀ ・)「俺が知るかよ、そんなもん!」コソコソ

(;-_-)「二人とも、それはさすがにまずいよ」ボソボソ

(;><)「……聞こえてるんですけどね。それで、ブーン君、面倒な事って何なんですか?」

( ^ω^)+「ハニー、悪いニュースと悪いニュース、どっちから聞きたい?」

(´<_`;)「えぇ~?うぅ~ん、どうしよぉ~?……じゃあ、悪いニュース……から?」クネクネ

(#><)「うるせえ、スッと言え」

(;^ω^)「す、すまんお。じゃあまず、ひとつ目から……」




( ^ω^)「図書室の本が借りれないかもしれんお」




(;><)そ「えええええええぇ!?」



(-_-)( ´_ゝ`)「?へぇー……」(´<_` )(・∀ ・)

171名も無きAAのようです :2015/03/22(日) 23:57:53 ID:icGxVWZUO
(;><)「な、何で皆反応薄いんですか!?大変な事ですよ!?」

(・∀ ・)「何でって言われても……」

(-_-)「自分達で持ってきた本もあるし、どうにかなるんじゃないの?」


 僕は部室の隅に積んである小振りな段ボール二箱に目を遣った。中には文芸部員の持ち寄った本が入っている。確かに多くはないがそこまで少ない訳でもない。どうしてビロードがこんなに焦っているのか分からない。


(;><)「量の問題じゃないんです!ジャンルが偏りまくってるんです!」

(;-_-)「バランス良く持ってきたつもりだけど……」


 そんなに数は多くないけれど、好きな作家の小説、以前話題になった事のある小説、その他色々持ってきたはずだ。


(;><)「ヒッキー君じゃなくて……問題なのは兄者君とまたんき君なんです」

(#・∀ ・)「はあ?何で俺らが問題なんだよ!」

(#´_ゝ`)「そうだそうだ!大体一番量持ってきたのは俺とまたんきだろ!?」

(;><)「だから量の問題じゃないんですって!二人とも、漫画とラノベしか持って来てないじゃないですか!」


 ビロードは下の方の段ボール箱を引っ張り出して机の上に置き、開いて中身を見せてくる。中には大量の漫画とライトノベルがぎっしり詰まっていた。


(;><)「これ、全部兄者君とまたんき君が持って来た分なんです」

(;^ω^)「しかも似たようなジャンルの物ばっかだおね」

172名も無きAAのようです :2015/03/22(日) 23:58:48 ID:icGxVWZUO
( ´_ゝ`)「おいおいビロード、素晴らしい作品だってあるんだぞ?馬鹿にするなよ!」

(;><)「馬鹿にはしてませんよ、僕も読む事ありますし!でもこればっかり大量に置くわけにはいかないんです!」

(;・∀ ・)「何だよ、いいじゃん別に。漫画喫茶だろ?」

(#><)「ブ ッ ク カ フ ェ っつってるだろうが、なんです!」

(;^ω^)「ちょっ……、ビロード、落ち着くお!」

(;-_-)「そ、そうだよ!まずはブーンの話を聞こうよ、ねっ!」

(#><)=3「それもそうですね……ブーン君、借りれないかもしれないってどういう事ですか?」

(;^ω^)「あ、ああ……今朝ツンと話してたら言われたんだお、『書阿先生は本フェチだから、そういう事には貸してくれないと思う』って」

(;´_ゝ`)「本フェチって……何だそりゃ?」

(´<_`*)「本に性的執着を抱く者の事でしょうなwww気持ち悪い変態ですなwwプブォッwww」

(;-_-)「違うと思うよ」

(;><)「仕方ないんです、足りない分は部費と文化祭予算で購入して……」

(;^ω^)「ここで二つ目の悪いニュース。文芸部の文化祭予算は一万円、部費は五千円だお」

(;><)「嘘……ですよね……?」

173名も無きAAのようです :2015/03/22(日) 23:59:47 ID:icGxVWZUO
(;-_-)「一万五千円……って、少ないの?」

( ´_ゝ`)「多いんじゃないか?」

(´<_`*)「拙者の小遣いの1.5倍はありますなwww」

(;-_-)「いいなぁ、僕はその二分の一だよ……」

(;・∀ ・)「えっ、俺と同じ額!?十万とかじゃねーの?」

(;><)「お前らの小遣い事情は今どうっでもいいんです!飲食店をやるなら普通三万は出るはずじゃないですか!どうなってるんですか、ブーン君?」

(;^ω^)「いや、その……うちが弱小部だから……人数も少ないし大した功績とかも無いし……」

(;><)「~~っ!だからって扱い悪すぎるんです!」

( ´_ゝ`)「?何が問題なのかよく分からんな」


 頭を抱えていたビロードは兄者の言葉に、「馬鹿でも分かるように説明してやるんです」と言ってホワイトボードにいくつかの項目を書き殴る。


( ><)つそ「これら全部を予算内で賄わなきゃいけないんですよ!」バンッ


 ホワイトボードには『カラーボックス、ブックスタンド、飲食物、食器類(紙皿・紙コップ等)、部誌の印刷代』と書かれていた。なるほど、確かに予算が足りないかもしれない。

174名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:00:49 ID:YsY4D6dsO
(;-_-)「これは確かにきついかもね」

(;><)「加えて足りない本の補充ですよ。出来れば今人気の書籍は一通り、それと雑誌も少しは置いておきたいですし……図書室で借りれたら良かったんですけど」

(・∀ ・)「あーあ、やっぱあの時適当に決めたから」

(#><)「適当じゃないんです!僕なりに一生懸命考えたんです!」

(・∀ ・)「でも予算足りないし、今困った事になってんじゃん」

(#><)「またんき君の考えたものよりは、予算も内容も随分マシなんです」

(#・∀ ・)「はあ!?」

(#><)「あ゙あ゙!?」

(;-_-)「喧嘩しないでよ!ブーン、まだ借りられないって決まった訳じゃないんだよね?」

(;^ω^)「そうだお!だから今から交渉に行こうかと思って!」

(;-_-)ノ「あっ、僕も行こうかな!」

(´<_`*)「ではww拙者もwww」

(;´_ゝ`)「じゃ、じゃあ俺も……」

( ^ω^)「兄者は残ってあの二人を止めておいてくれお」


(#>皿<)グルルルルル… (゚皿 ゚#)ガルルルルル…


(;´_ゝ`)そ「嫌だよ、何で俺だけ!?つか誰だあいつら!?怖っ!」

175名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:01:57 ID:YsY4D6dsO
( ^ω^)「ヒッキーにあの状態の二人は止められないし、弟者がいると悪化しそうだし……あとほら、僕は部長だから」

(;´_ゝ`)「何だそれ!?訳分かんねぇよ!」

(;^ω^)つ「それじゃ、頼んだお。僕達は交渉が終わったらそのまま教室戻るお。兄者も適当にその二人を連れて来てくれおー」ガラッ

(´<_`*)「兄者wwwいけn……仲裁役、頑張ってwくだされwwwブヒュッww」

(;-_-)「ごめん、兄者。僕まだ死にたくない」

(;´_ゝ`)そ「俺だって死にたくねぇよ!?待てこら……」


     ピシャッ

   バタバタバタバタ…


(;´_ゝ`)「おい!」



  ガルルルルルゥウウウ… グギュルルルゥウウ… フシュウウウウ…




(;´_ゝ`)「!?」ゾクッ


.

176名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:03:04 ID:YsY4D6dsO
<マタンキ、ヤメッ…ビロード!ブキハダメダ!コラッ、ヤメナサ…ギャアアアアアア!



 僕とブーン、弟者の三人は交渉の為、図書室へと向かう。後ろから兄者の断末魔のような叫び声が聞こえた気がしたけれど、多分気のせいだ。


(*^ω^)「さぁーて、さっさと図書室行って交渉しないと昼休み終わっちゃうお!」

(´<_`*)「兄者なら大丈夫でしょうな!拙者、信じてるwwwww」


 兄者に面倒な役を押し付k……お願いした二人はとても晴れやかな顔で足取りも軽い。もちろん僕も例外ではない。


(-_-)「書阿先生って普通の人だったと思うけど、本フェチってどういう事だろうね」

( ^ω^)つ「分からんお。でも取り敢えず話を聞いてもらわないと」ガラッ


 教室三つ分位の広さの図書室はあまり混み合ってはおらず、生徒が数人程度いるだけだった。


ζ(゚ー゚*ζ「あ、ブーンだ」

( ^ω^)「デレちゃん、おいすー」

(;-_-)(津出さん、じゃないよね?)


 カウンターに座っている女の子がブーンに声をかける。津出さんによく似た可愛らしい容姿をしているが、津出さんが吊り気味の目なのに対してこちらは垂れ目だ。怪訝な顔をする僕に、ブーンが「ツンの妹のデレちゃんだお」と説明してくれた。

177名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:04:14 ID:YsY4D6dsO
ζ(゚ー゚*ζ「何しに来たのー?お姉ちゃんなら来てないよ?」

(;^ω^)「いや別にツンは関係ないお。書阿先生に用があるんだけど、奥にいるかお?」


 ブーンがカウンターの奥の司書室を覗き込むようにして言うが、いくつかプリントが貼ってある窓はブラインドが閉まっている為こちらからはよく見えない。


ζ(゚ー゚*ζ「えー?いるけど、今行かない方がいいんじゃないかな?ねえ、後ろの人達誰?」

(;^ω^)「文芸部の部員で、弟者とヒッキーだお。つか先輩だから敬語使えお?僕はいいけど……」

"(´<_` )「……ども」

(;-_-)「あ、別に僕、敬語とか気にしないから」

ζ(゚ー゚*ζ「って、言ってるよ?」

(;^ω^)「駄目です。こんな調子だとデレちゃんの人間関係が……」

ζ(゚ー゚;ζ「もーっ、ブーンうるさーい。お姉ちゃんと結婚したら小姑になりそうでやだなー」

(;*^ω^)そ「デレちゃん!?なななな何の話をっ……」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、図書室だから静かにしてね」

178名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:05:11 ID:YsY4D6dsO
(;^ω^)「それで、行かない方がいいってどうしてだお?今忙しいのかお?」

ζ(゚ー゚*ζ「忙しいって言うか、何て言うか……今、先生気持ち悪いから」

(;^ω^)「こらっ、そんな言い方……」

ζ(゚ー゚;ζ「じゃあ行ってみるといいよ。見たら分かるから」


 津出(妹)さんがカウンターの入口を指差す。入って来いという事だろうか。僕達はそれに従うようにカウンター内に入る。


ζ(゚ー゚*ζ「私はここにいるから、ご自由に。何度も見たいもんじゃないし」


 そう言うと、カウンターに向き直り仕事に戻ってしまう。彼女の反応に書阿先生に対面するのが不安になるが、躊躇っている訳にもいかず司書室の扉をノックする。


(;^ω^)「?返事がないお」

(;-_-)「聞こえてなかったのかな」

ζ(゚ー゚*ζ「返事なんかしてくれないよ。勝手に入らないと」

(;^ω^)つ「えぇー?それじゃあ、失礼しますおー?」ガチャ

179名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:06:51 ID:YsY4D6dsO
 司書室の中はあまり広くはないが、綺麗に整頓されていた。部屋を仕切るように本棚がいくつも置いてある。先生の机は一番奥にあるのか、本棚の向こうから誰かに語りかけるような声が微かに聞こえた。


( ^ω^)「失礼しますおー?先生ー?」


 ブーンがもう一度呼び掛けるが、返事は無い。


(-_-)「向こうから声はするし、一応いるんだよね?」

(´<_` )「この奥ですな」


  ……イYo………ナ…NE……


(;^ω^)「誰かと話してるのかおね?」



 そっと本棚の陰から先生の方を覗き込む。本を積み上げた机に向かっている書阿先生の横顔が見えた。


(-_-)「なんだ、普通に……?」



(    )「……なんて可愛らしいんDA、ハニー。嫌だNA、恥ずかしがらないでYO……」

(;-_-)「!?」ゾワッ


 一人の筈なのに、先生はまるで恋人にでも話しかけているかのような台詞を吐いている。何なんだ、これは一体……


(*・3<(□「ハハハ!君も妬くなYO、可愛い奴ME!皆ちゃんと愛してるYO、マイスイートハート!」



(;゚_゚)そ「!?」Σ(゚ω゚;)



 そこには今にも涎を垂らしそうな顔で、本に頬擦りする書阿先生の姿があった。

180名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:08:05 ID:YsY4D6dsO
(;゚_゚)「なっ!?ななななな何あれ!?何あれ!?気持ち悪っ!!」

(;゚ω゚)「おおおお落ち着けおヒッキー!!きっと何かの見間違い……そう!幻覚だお!!」

::( <_ *)::「wwwwプブォッwwwwブフッwwwwコポォwwwwww」プルプル…


 あまりに異常な光景に、脳が受け入れ拒否を起こす。そうだ、今見ているのは幻覚!今見ているのは幻覚!!


(; _ )「そっかやっぱり睡眠六時間じゃ足りなかったんだ今日から八時間に戻さないと寝不足は良くないよねうん」ブツブツブツ…

(;^ω^)「何気に自分の欲望丸出しにすんなお!とにかく早くここから出ないと……きっと僕らちょっと疲れてるだk」

(  3 )「アルェー?君達、何してるんDAI?ボクとハニー達の甘いひと時を雑音で邪魔しておいて、そのまま帰る気かNA?」


(;゚_゚)そ「い゛や゛あああああ!?」Σ(゚ω゚;)



そ\( <_ *)「ブヒーッヒッヒッヒwwwwヒョッwwヒーッヒーッwwブフッwwwwwwwwww」バンッバンッバンッ

181名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:09:05 ID:YsY4D6dsO
::(;゚_゚)::「ちがっ、違います、すみません!あのっ、何も見てないです本当に!」ビクビク

(((;゚ω゚))「そそそそうですおおおお!べべべべ別に先生の気持ち悪いすすす姿なんて見てっ、見てませんお!!」ガタガタガタ


 書阿先生の見るべきではなかった姿を見てしまった。ものすごく気持ち悪い。そして怖い。どうしてだろう、今なら鬱田先生がまともだと思えてしまうから不思議だ。


(´<_` )「すみません先生、ちょっとお願いがあって来たんですけど」


 一頻り笑い終えた弟者は、怯える僕とブーンを尻目に先生に話しかける。人見知りモード発動中なのか、その姿はいつもより頼もしい。


( ・3・)「お願い?何なんDAI?」

(´<_` )「ちょっと本を貸して欲しいんです」

( ・3・)「ハニー達を?それならカウンターで普通に……」

(;^ω^)「いやそうじゃなくて、実は……」

183名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:10:04 ID:YsY4D6dsO
 ブーンは書阿先生に、文化祭の出し物の件や予算の件を話し、当日本を貸して欲しいとお願いする。先生はブーンの話を黙って聞いていたが、


( -3-)「駄目だNE」


 断られてしまった。


(;^ω^)「そこを何とかなりませんかお?結構困ってて……」

(#・3・)「絶っ対に認められないYO!ボクのハニー達をそんな場所には貸せないNE!ブックカフェって事は飲食物も出るんだRO!?ハニー達の美しい柔肌に汚れが付くかもしれないじゃないKA!」

(;-_-)「あ、そっか」

(#・3・)「第一、文化祭に出入りするのはこの学校の人間だけじゃないC、ハニー達が誰かに連れ去られたら君達は責任とれるのKAI!?」

(;^ω^)「確かに……」


 思っていたより正論を述べてきた書阿先生に、何も返せない。確かにその通りだ。


(#゚3゚)「大体、ボクは普段から生徒に本を貸すのも嫌なんだYO!ボク以外の人間がハニー達に触れると考えただけで腸が煮え繰り返るC、ハニー達の価値も碌に分からないような奴らに」ペラペラペラペラ


 ヒートアップしてしまった先生は、司書としてどうかと思う内容まで熱く語りだす。話が終わる気配は無いし、非常に面倒臭い。僕達は顔を見合わせると、そっと先生の視界から外れて司書室を後にした。


 津出(妹)さんの「気持ち悪かったでしょ?」という言葉に、三人共深く頷いたのは言うまでもない。

184名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:11:05 ID:YsY4D6dsO
(;-_-)「…………」(^ω^;)

(´<_`*)「wwwwwww」




(  _ゝ )「     」


 教室に戻ると、そこには力尽きた様子の兄者と、


(;><)"「本当ごめんなさいなんです、兄者君!仕留めるのはまたんき君だけのつもりだったんです!」ペコペコ

(;・∀ ・)「悪かった、兄者!ビロードだけ沈めるつもりがお前まで巻き添えに……マジですまん!」


 ビロードとまたんきが平謝りする珍しい光景があった。そうだ、二人を兄者に押し付けて来たんだった。すっかり忘れていた。


(;><)「あ!ブーン君、図書室どうでしたか?」

(;^ω^)「ああ、それがやっぱり無理そうで……」

(  _ゝ )「…………ブーン」

(;^ω^)そ「は、はい!?」

(  _ゝ )「……弟者とヒッキーも、何か言う事は?」

(;-_-)「お、押し付けてすみませんでした!」

(;^ω^)「えー、でもいつもは僕が迷惑を……いえ、すみませんでした」

(´<_`*)「ごめーんね☆ミャハッ♪」キャピュン

(  _ゝ )「弟者ハ後デ殺ス」

(;-_-)「弟者っ!ここはちゃんと謝っといた方がいいよ!」

(;^ω^)「そうだお!ほら真剣に!」

(´<_`*)「はわわっ……!ゆるちて?おにぃたん☆」キャルン

(# ゚_ゝ゚)「殺ス殺スコロスコロスコロs」

(;゚_゚)「すみませんでしたすみませんでしたすみませんでした!!」(゚ω゚;)

185名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:12:49 ID:YsY4D6dsO
(;・∀ ・)「それより!やっぱ駄目だったんだなー!本フェチって一体どんな……」


 その場を取り繕うようにまたんきが話題を変えるが、そのせいで先程の書阿先生の悍ましい姿が脳裏に蘇る。


(; _ )「…………話したくない」

(; ω )「知りたきゃ自分で行けお」

(;><)「そう言われると気になるんですけど」

(´<_`*)「本に性的興奮を覚えるド変態でしたぞwww拙者達が行った時は頬擦りして口付ける寸前でしたなwwwww」

(;・∀ ・)そ「知りたくなかった!」

(´<_`*)「ハニーと呼びながら愛を語って……」

(;・∀ ・)「止めろって!!」

(;-_-)「でも言ってる事は正論だったよ」


 僕が先生の言っていた問題点を伝えると、三人は納得したように頷いた。


(;><)「言われてみればそうですよね。ちょっと簡単に考え過ぎていたかもしれません」

(;´_ゝ`)「時間が無いからって、慌てて決めたのは否定出来ないな」

(・∀ ・)「もう『ブックカフェ』って名前の漫画喫茶にしよーぜ。大して変わんないだろ」

(;><)「それは絶対に嫌なんです!」

(;・∀ ・)「だから何でだよ!?」

186名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:13:54 ID:YsY4D6dsO
(;><)「客層が偏るからに決まってるんです!」

(・∀ ・)「いいじゃん別に、需要さえあれば。大体うちの部に、ブックカフェなんて洒落乙なもん似合わないだろ」

(;><)「でも、来年の新入部員の獲得にも繋がるんですよ!?」

(・∀ ・)「だから?」

( ><)「またんき君は可愛い女子部員、欲しくないんですか?」

(・∀ ・)そ「!」

( ><)「考えてもみてください、今回またんき君の提案が却下された理由を。部員が少ないからなんです。女子が一人もいないからなんです」

(;・∀ ・)「確かに」

( ><)「これは来年入学してくる可愛い後輩達へアピールするチャンスなんです。文芸部って楽しいよ、意外とおしゃれだよ、敢えてのお一人様()とか気取れちゃうブックカフェをやっているんだよ、的な。入れてしまえばこちらのもの、メイドカフェだろうが何だろうがやりたい放題なんです」

(;・∀ ・)「くそっ、俺は馬鹿だ!ビロードの言う通りだよ!」

(*´_ゝ`)「うむ、可愛い女子部員獲得の為なら頑張ってみても良いかもしれんな!」

(*・∀ ・)「来年の文化祭は俺がやりたい事させてもらうからな!」






( ><)「ま、来年は文化祭無いんですけどね」ボソッ

(;-_-)(腹黒いなぁ……)

187名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:14:59 ID:YsY4D6dsO
(*・∀ ・)「っしゃ!気合い入れて準備するぞ!」

(*´_ゝ`)「来年は可愛い文学少女に『先輩のおすすめの本……教えてください(はぁと』とか言われてるな、絶対!」

( ><)「僕は二人の単純なところが大好きですよ」

(;-_-)「あのー、まだ予算の問題が残ってるんだけど」

(;^ω^)「どうしたもんかおね……」

('A`)「そうだね、取り敢えず僕は授業を始めたいから席に着いてくれないかい?」

(;><)そ「きm……鬱田先生」

('A`)「おいこらお前今何言いかけた?」


 いつの間にか、授業開始のチャイムが鳴っていたらしい。周りを見渡すと文芸部員以外は席に着いていて、皆こちらに注目している。……最悪だ、これは恥ずかし過ぎる。

 僕達は慌てて、それぞれ席の方へと散った。途中で芹野さんと目が合う。



ミセ*゚ー゚)リ …     (-_-;)「?」


ミセ*゚ー゚)リ フッw    Σ(-_-#)



 鼻で笑いやがった。


.

188名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:16:41 ID:YsY4D6dsO
(*゚ー゚)「小森君、文芸部の出し物決まったんだね。ツンちゃんから聞いたよ!」


 放課後、帰り仕度をしているところに椎名さんが話しかけてきた。途端に心臓が跳ね上がり、バクバクと忙しなく脈打つ。

 廊下でぶつかったあの日以来、よく椎名さんを目で追うようになっていたけれど、近くで見るとますます可愛い。彼女を取り巻く空気までキラキラ輝いて見える。


(;*-_-)そ「えっ!?あ、うんっ!その、考えたのはビロードだけど……」

(*^ー^)「いいよね、ブックカフェ!私、そういうの好きだから羨ましいなー!」

(*-_-)「そ、そうなんだ」

(*゚ー゚)「うん。だから楽しみにしてるね!」


 顔を輝かせる椎名さんを見て、漫画喫茶の方向にならなくて良かったと心底安心する。


(*゚ー゚)「でもテストもあるから、今の時期って結構大変だよねぇ。小森君は勉強してる?」

(;*-_-)「一応……そんなに進んでる訳じゃないけど」

(;*゚ー゚)「私もだよー。苦手な教科って全っ然進まないの。私、暗記が苦手でね。小森君は?」

(;*-_-)「理数系が苦手かな……」

(*゚ー゚)「そっかー、数学とか化学とか難しいもんねー。……あっ、そろそろ行かないと。またね、小森君!」

(;*-_-)「う、うんっ!またね」


 椎名さんは友達に呼ばれて帰っていった。ほんの数分程度の会話でも、椎名さんと話すと幸せな気持ちになれる。誰にでも分け隔てなく話しかけていると知っていても嬉しいものは嬉しい。

 それにしても、もっと上手く話せたらいいのに。下手過ぎる自分の受け答えを思い出し、嬉しさと少しの自己嫌悪が入り混じった何とも言えない気持ちになった。


.

189名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:17:44 ID:YsY4D6dsO
( ><)「やっぱり自腹を切るしかないんです」


 ビロードがぽつりとそう言ったのは、下校中に皆でくだらない話をしている最中だった。


( ´_ゝ`)「何が?」

( ><)「文化祭の予算の件なんです」

(;^ω^)「自腹かお……」

(;・∀ ・)「やだよ、ふざけんな!俺の小遣い五千円だぞ!?毎月ギリギリなんだよ!」

(;-_-)「僕も、あんまりたくさんは出せないと思う」

( ><)「そうじゃありませんよ。僕だってそんなに多く貰ってる訳じゃないんです」

( ^ω^)「じゃあどうするんだお?」

( ><)+「バイトしましょう!幸い、テストが終わればすぐに夏休みです」


(-_-)( ^ω^)( ´_ゝ`)「バイト……」(´<_` )(・∀ ・)





(;゚_゚)「やだやだやだやだやだやだ!!無理無理無理無理無理無理!!!!」

(´<_`*)「働きたくないでござるwww働wきたくwwないwでござるwwwww」


 素早く反応したのは、人見知りの僕と弟者だ。やりたくない。僕にバイトなんて絶対無理だ。胃に穴が空くような日々を過ごすのが目に見えている。

191名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:19:03 ID:YsY4D6dsO
( ^ω^)「僕はいいと思うお。他に方法も無さそうだし」

(;゚_゚)そ「は!?」

(*´_ゝ`)「夏休みの間だけならいいかもな!バイト先に可愛い女の子がいるかもしれんし」

(;゚_゚)そ「ちょっ……!えっ!?」

(・∀ ・)「まあ、簡単な仕事なら。余った分小遣いに出来そうだし」

(*><)「全員賛成してくれて良かったんです!それじゃあ、バイトは各自探すって事でいいですよね?」

(;゚_゚)「してない!僕してないよ!?嫌だよ絶対!」

(´<_` )「あー、拙者働くと死んじゃうでござるよwwwいやー、働きたくない訳じゃないのですがねwww仕方ないですなーwww働きたくない訳じゃないんですぞーwww働けないんでござるよーwwwww」チラッチラッ

( ><)「じゃあ何ですか、他にいい方法があるとでも?」

(;-_-)そ「うっ……」

(;^ω^)つ「ヒッキー、探せばあんまり人と関わらないバイトもあるお…………多分」ポンッ

(; _ )「~~~っ」


 嫌だ。バイトなんてしたくない。死ぬほどしたくない。面接を受けるのでさえ嫌だし、バイト先での人間関係だって絶対上手くいかないに決まっている。考えただけで吐きそうだ。

 でも、


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


(*^ー^)「いいよね、ブックカフェ!私、そういうの好きだから羨ましいなー!」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


(; _ )「~~~っ」

192名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:19:55 ID:YsY4D6dsO


(; _ )「…………………………分かった」


 一人だけ我が儘は言ってられない。何より、椎名さんも楽しみにしてると言ってくれたんだ。死ぬほど嫌だけど、やらない訳にはいかない。本当に嫌だけど。既に胃が痛くなりつつあるけど。


(; _ )「……刺身にたんぽぽ乗っける仕事とか無いかな?」

(;・∀ ・)「あるといいな。知らんけど」

( ´_ゝ`)「あれ、慣れるまでは意外ときついらしいぞ」





( ゚<_ ゚ )「あー!拙者働いたら死んじゃいますぞ!!本当ですぞ!?残念ですなー!拙者は力にはなれn」

( ><)「そうですか分かりました働け」



.

193名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:21:20 ID:YsY4D6dsO

ミセ*゚ー゚)リ「バイトですか?」

(;-_-)「うん。文芸部の文化祭予算が足りなくて……」

ミセ*゚ー゚)リ「ああ、それで。えーっと……短期間で、極力人と関わらなくて、力仕事ではないものでしたっけ?」


 毎朝五時起きで勉強しているが当然それだけではなく、帰宅してからも勉強の予定はみっちり組み込まれている。

 休憩中、僕は芹野さんにバイトの事を相談してみた。何となく、芹野さんなら詳しい気がして。


(;-_-)「やっぱり無いかな?そんな都合のいいバイトなんて」

ミセ*゚ー゚)リ「都合いいかは分かりませんけど、結構ありますよ?」

(*-_-)「えっ、あるの!?」

ミセ*゚ー゚)リ「試験が終わったら教えてあげますよ!という訳で休憩終わりです!」

(;-_-)そ「早っ!まだ十分経ってないよ!」

ミセ*゚ー゚)リ「えー?だってバイトの事とか考えてるみたいでしたから、余裕あるのかなーって」

(;-_-)「無いよ!全っ然無い!脳みそ使いすぎて死ぬレベルだよ!」

ミセ*゚ー゚)リ「良かったですね、今まで使ってなかった分が活性化されて」


 僕の訴えを軽く流しながら、芹野さんは手書きの小テストを机に置いた。プリントにはズラッと化学式が並んでいる。僕の苦手教科の一つだ。

194名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:22:45 ID:YsY4D6dsO
(つ; _ )つ「嫌だ無理!今日はもう何もしたくない」


 僕は机に突っ伏して抵抗する。この一週間弱、ずっと勉強続きだ。勉強嫌いの僕の容量を超えている。

 大体僕はつい一ヶ月程前までは引きこもりだったんだ。こんなハードスケジュールに耐えられるはずがない。


ミセ;゚ー゚)リ「子供みたいな事言ってないで早く解いて下さいよ」

(つ; _ )つ「勘弁してください。これ以上は脳が死ぬから無理です……」

ミセ;゚ー゚)リ「平均点以上を取らないと留年するんですよ?」

(つ; _ )つ「……いいよそれで。もう疲れた。どうせ僕は他の皆より劣ってる駄目人間だし、留年するのがお似合いだよ」

ミセ;゚ー゚)リ=3「そうですか……」





ミセ*゚ー゚)リ「では私も内藤君達も、来年からは坊ちゃまの先輩になりますね」

(つ; _ )つ「!」

195名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:23:58 ID:YsY4D6dsO
ミセ*゚ー゚)リ「内藤君達、寂しがるでしょうね。でも、向こうも受験で忙しくなりますよね」

(つ; _ )つ「…………」

ミセ*゚ー゚)リ「先に卒業しちゃいますし……」

(つ; _ )つ「…………っ」


 そうだ、留年すれば当然皆とは違うクラスになる。そしたら僕はどうなる?またぼっちに逆戻りだ。皆が三年生になれば部活の時間は減っていくだろうし、一つ年下のクラスメイトからは奇異な目で見られるに違いない。それに、



     (*゚ー゚)




 ただでさえ釣り合っていないのに、これ以上差が開く事になる。学年が違えば、話す機会も今よりずっと減るだろう。


ミセ*^ー^)リ「来年は私を『芹野先輩』と呼んで、敬語を使うといいですよ」

(つ _ )つ「……は?」ピクッ

ミセ*゚ー゚)リ=3「私を敬え、坊ちゃま!跪け!パン買って来い!」

(#゚_゚)「嫌だよ絶っ対!!それに、いつも言ってるけど坊ちゃまって呼ぶなよ!」ガバッ

ミセ*゚ー゚)リ「別にいいんじゃないですか?最近慣れてきてるみたいですし」

(#-_-)「慣れてない!」


 いちいち訂正するのが面倒になっただけだ。僕は起き上がり、化学の問題に取り掛かる。誰が先輩なんて呼ぶもんか。絶対に留年なんかしてやらない。っていうか何で留年したらパシリ扱いになるんだよ。


ミセ*゚ー゚)リ「そりゃ残念です」

(#-_-)φ"ガリガリガリガリ!


.

196名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:25:14 ID:YsY4D6dsO
(; _ )(芹野さんめ、容赦なさ過ぎだろ……)


 入浴を終えた僕は、ペットボトルの水を飲みながらふらふらと廊下を歩いていた。疲れた。ものすごく疲れた。

 夕食の時間以外は全て勉強に充てられ、今日の分を何とかこなした僕は夜十時に漸く解放されたのだ。


 さすが特待生というべきか、芹野さんの教え方も前に貰ったノートの解説も分かりやすい。あのノートをもう少し早く開いていれば彼女が特待生だと知った時も、あんなには驚かなかったかもしれない。

 ただ、いくら分かりやすくても、きついものはきつい。一生分の脳細胞を使った気がする。



从 ゚∀从「よお、ヒッキー。もう寝んのか?」

(-_-)「あ、姉さん。そうだけど」


 十一時までには寝るようにと、芹野さんからの厳命が下っているのだ。逆らったところで自分が次の日損するだけなので、一応従っている。

 廊下には姉さんと、


o川*゚ー゚)o「坊ちゃま、こんばんはー」


 何故か私服姿の素直さんがいた。


(;-_-)「こんばんは、素直さん。坊ちゃまって呼ばないで下さい」

o川;゚ー゚)o「そうでした、そうでした。ミセリちゃんがそう呼んでるから、つい」


 ちくしょう、やっぱり芹野さんのせいか。


(-_-)「あれ?そういえば素直さん、今日シフト入ってましたっけ?」

o川*゚ー゚)o「違いますよー、今日は遊びに来てるんです!」

从;゚∀从「違うだろ!レポートやりに来たんだろうが!」

197名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:26:50 ID:YsY4D6dsO
o川*゚ー゚)o「あ、そっか!」

从;゚∀从「そっか、じゃねぇよ!お前が泣き付いてきたくせに!」


 素直さんのレポートが中々進まない為、今日は泊まり込みで片付けるらしい。

 同じ大学に通う二人は、素直さんが家でバイトするようになる前から仲が良い。そういえば、以前にもこんな事が何度かあったっけ。


从;゚∀从「キュートは最近弛みすぎだぞ!授業中もチラチラ携帯見てるし!」

o川;゚ー゚)o「だって、なおるよ君から連絡あるかもしれないんですもーん!」

从;゚∀从「向こうも学校あるんだから、そんな頻繁に来ねぇよ!」

(;-_-)「……あの、僕もう行くよ?明日も学校あるし」

从;゚∀从「ああ、悪ぃ。つかお前、最近学校楽しそうだな」

(-_-)「そうかな?」


 楽しい……のだろうか。勉強は相変わらず嫌いだし、体育の授業はかなり苦痛だ。

 でも、友達が出来て部活に入って、昼休みや放課後は馬鹿みたいな話ばかりしている。今までの僕には縁の無かった事ばかりだ。


(*-_-)「うん。楽しい、かな」

从 ゚∀从「そっか、ならよかったよ。……ミセリとはどうだ?」

(-_-)「芹野さんが何?」

198名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:28:38 ID:YsY4D6dsO
从;゚∀从「その……仲良くやってるかな、と」

(-_-)「別に仲良くはないけど、普通だよ」

从;゚∀从「前と変わりないか?」

(-_-)「?特には」


 恐る恐る、探るような話し方だ。姉さんにしては珍しく歯切れが悪い。


从*゚∀从「!そうか、ならいいんだ。お前もちょっとは成長してたんだなぁ!」グシャグシャ

(;*-_-)「うわっ!何だよ姉さん!?止めてよ!」


 乱暴に僕の頭を撫でる姉さんに逆らえず、されるがままになる。痛い。脳が揺れる。怪力め。


从#゚∀从つ「って、おい!誰が怪力だ!」ギュウウウッ

(;゚_゚)そ「っ!?痛っ!潰れる!頭潰れるから!ごめんなさい!!」

从#゚∀从「ったく、声に出てんだよ!こっちはお前を心配してやってたのに!」

(;-_-)「何で?」

从 ゚∀从「何でって……ほら、お前ミセリに懐いてるみたいだったから」

(;-_-)そ「懐くって何!?僕、犬とかじゃないんだけど!」

从 ゚∀从つ「ほれ、お手!」

(;-_-)「わn……って、誰がやるか!それより話聞いてる?別に僕、懐いてないからね?大体姉さんはさっきから何の話を……」

o川*´ー`)o「私は先輩に懐いてますよ~。ねえねえハインせんぱぁい、哲学のレポート代わりにやってください」ピトッ

从;゚∀从「こら、ひっつくな!代わりにはやらねぇよ!手伝ってやるだけだからな!?」

199名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:29:34 ID:YsY4D6dsO
o川*´ー`)o「そんな事言わずにぃ~、お嬢様ぁ~」ギューッ

从;゚∀从「お嬢様って呼ぶな!あと離れろ!重い!」

o川;゚ー゚)o「重くないもん!普通ですー!」

从;゚∀从「おい、ヒッキー!見てないで助けろ!」

(-_-)「大丈夫だよ。姉さんの逞しい腕力なら、女の子一人くらい」

从#゚∀从「てめっ!やっぱシメる!もっかいシメる!!」

(;-_-)「あっ、僕もう寝ないと。お休み!」

从#゚∀从「おいこら!後で覚えてろよ!?つかキュート、いい加減離れろ!!」

o川*´ー`)o「自然科学のレポートもやってくれるなら離れまーす」

从#゚∀从「ふざけんな!」



 素直さんに纏わり付かれる姉さんをそのままに、僕はそそくさとその場を後にする。

 姉さんが何の話をしていたのかはよく分からなかったけれど、あの様子からすると大した事でもなさそうだ。それよりも、


(;-_-)(……姉さんの報復が恐いな。しばらく近付かないでおこう)



.

200名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:31:01 ID:YsY4D6dsO
ミセ*>∀<)リ「おはようございまーす、坊ちゃま!ほらほら五時ですよ!さっさと起きてください!」バサッ

(; _ )「……っ」


 朝になったのだろうか、芹野さんがいつものように僕を起こしにやって来た。毎回毎回、朝っぱらからテンションが高い。


( _ )「……あと五……時間……」

ミセ*゚ー゚)リノシ「ベタな事言ってないで起きて下さいってば!」ペシペシ

(; _ )「僕、さっき寝たばかりだし……まだ三分も経ってないはず……」

ミセ*゚ー゚)リノシそ「ただのノンレム睡眠ですよ!熟睡出来てよかったですね!」バシン!バシン!

(; _ )「いっ……!?……こ、この程度で僕が起きると思ったら……」


 僕の背中を容赦なく叩いてくる。かなり痛い。だけど、こんな事で起きるもんか。僕はまだ眠いんだ。起きない、絶対に起きない。せめてあと三時間……


ミセ*゚ー゚)リつ「起きろ」ポトッ

(;゚_゚)そ「おわあああああああああ!?」ガバッ


 突然、襟元から何か冷たいものが滑り込んできた。何だこれ!?冷たっ!!


(;゚_゚)「うわっ!?ちょっ、取れない……!何、うわっ!」

ミセ*^ー^)リ「おはようございます、坊ちゃま!お目覚めのようで何よりです」

(;゚_゚)「なっ、何これ!?芹野さん、これっ、冷たっ……!?」

ミセ*゚ー゚)リ「大袈裟ですねえ、ただの氷ですよ?」

(;-_-)「!何でそんなもんっ……あ、取れた」

ミセ*゚ー゚)リつ「さっさと起きないからですよ。ほら、早く顔洗って来て下さい」グイグイ


 二度寝させるものかとでも言うように、彼女は僕を引っ張り起こす。力が強すぎて全然逆らえない。一体どこからこれだけの力が出てるっていうんだ。

201名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:34:32 ID:YsY4D6dsO
(;-_-)「はぁ……。目覚め最悪だよ……」

ミセ*゚ー゚)リ「そもそも、坊ちゃまに最高の目覚めなんてあるんですか?」

(;-_-)「無いけどさ」


 芹野さんは、洗面所へ向かう僕を急かすようについて来る。のろのろ歩くと蹴りを入れてくる為、まだ起ききっていない体を無理矢理引き摺る。


(;-_-)「…………」ジッ

ミセ*゚ー゚)リ「?」


 抗議の意味を込めて目線を送るが、きょとんとした顔で見返される。僕へのぞんざいな扱いには何の悪気も無いらしい。


(;-_-)(見た目だけは可愛いんだよなぁ……)


 一つ一つのパーツが整った、まだ幼さの残る顔立ちに華奢な体つき。短い髪や肌だけではなく、睫毛や虹彩に至るまで色素が薄い。黙っていれば、まるで人形のようだ。


ミセ*゚ヮ゚)リ「あっ、今日雨が降るそうですよ。何か空がどんよりしてますよね!坊ちゃまの顔色くらい!」


 ……もうこいつずっと黙ってればいいのに。


 姉さんはどうして僕が芹野さんに懐いてるなんて言ったんだろう。ずばずばと失礼な言葉をぶつけてくる彼女に、尻尾を振るような真似をした覚えは一度だって無いのだが。

202名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:35:24 ID:YsY4D6dsO
(;-_-)(芹野さんがもてないのって、やっぱりこの性格のせいなんじゃ……)

ミセ#゚ -゚)リσそ ピシッ

(;゚_゚)そ「痛っっって!?何だよ急に!?」


 いきなり額を指で弾かれた。全く手加減を感じさせないくらいに痛い。まさか、また声に出ていたんだろうか。


ミセ#゚ー゚)リ「何だよ、じゃありませんよ。せっかく起こしたのに、立ったまま寝ないでください!」

(;-_-)「寝てないよ!ちゃんと目開いてただろ!?」

ミセつ#゚ー゚)リつ「分かりませんよ、いつも半開きですから。とにかく、早く顔洗って着替えて下さい。五分で仕度できなかったら明日から四時起きにしますよ?」グイグイ

(;-_-)そ「よっ……!?本当に死ぬから止めてよ!あと押すなって!転ぶから……うわっ!?」



.

203名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:36:32 ID:YsY4D6dsO
 芹野さんが言っていた通り、家を出る頃には既に雨が降っていた。

 今年は梅雨入りが少し遅れたのか七月に入ってからというもの、雨の日が続いている。傘という余計な荷物が増えるわ、登下校中に制服の裾が濡れるわで、外に出るのが億劫になる。



(;-_-)「……鬱陶しいなぁ」

ミセ*゚ー゚)リo"「ご自分のお顔がですか」クルン…

(#-_-)「流れで分かるだろ。天気の話だよ」


 大体、顔が鬱陶しいってどういう事だ。良くはないけど鬱陶しくもないはずだ。鬱陶しくないよな、…………多分。


ミセ*゚ー゚)リo"「確かに。この時期は洗濯物も乾きにくいし、困りますよねー」クル…

(-_-)「え、乾燥機使えば?」

ミセ;゚ー゚)リo"「家には無いですよ、そんなの」クルル…


 芹野さんは、淡いピンクの傘を緩く回している。困ると言うわりに、梅雨入りしてからはやたらと機嫌がいい。


(-_-)「雨、好きなの?」

ミセ*゚ー゚)リo"「別に普通です」クルン…

(-_-)「それ、子供用だよね?濡れないの?」


 猫のイラストがプリントされた傘は、精々小学生が使う位の大きさだ。高校生が使うにしては少し小さい。


ミセ*゚ー゚)リ+「細いから大丈夫ですよ!」

(;-_-)「自分で言うな」


 雨のせいか、芹野さんの歩くスピードはいつもより遅めだ。僕が走って追い付く必要もなく、取り留めの無い話をしながら通学路を歩く。中間試験まで、あと残り五日になった。


.

204名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:37:29 ID:YsY4D6dsO
(; _ )zzz「……申し訳ありませんでした……許してください…………いえ……二度寝なんて決して…………」ムニャムニャ…

( ∀  )φ「90°≦θ≦180°のときsinθtanθ=マイナスの……」カリカリカリ…

(  _ゝ )φ「tell+目的語+not to~はもくてきご……」ブツブツブツ…

(#・∀ ・)「うっせえ兄者!俺が数学やってる横で英語やってんじゃねえよ死ね!」ガタッ

(#´_ゝ`)「そのまま返すわボケ!お前は解けもしない問題やったって無駄だろうが!」ガタッ

(; _ )zzz「……ごめんなさいごめんなさい……違うんです……」




(;^ω^)「……何だお、この地獄絵図は」

(;><)「馬鹿共が直前で焦ってやがるんですよ。放っておきましょう」



(#・∀ ・)「バーカバーカ!兄者なんか赤点補習決定だ!」

(#´_ゝ`)「うっせうっせ!俺が赤点補習なら、またんきなんか留年だ留年!」

(; _ )zzz「……留年……留年…………ごめんなさい……」

(´<_`*)「ミwwラクル☆wwwマジwwwカル☆wwヘリカルwww不思議なwパワーでwwあなたのwハートをwwwwメッタ☆斬りwww」フンフフン♪

(#´_ゝ`)「うるせえ黙ってろ!!」(・∀ ・#)

(#^ω^)「うるせえのはお前らだお!昼休みにイライラされると、こっちも迷惑なんだお!」

(;><)「焦るのは勝手ですが、黙ってやってほしいんです!」

206名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:38:54 ID:YsY4D6dsO
(# ∀  )φ「…………っ!!」ガリガリガリ…

(# _ゝ )φ「~~っ!!」ガリガリガリガリ…



(; _ )zzz「……嫌だ…………先輩なんて……呼びたくない……違う、留年なんて…………何かの間違いで…………」

(;^ω^)「で……こっちはうなされてる、と」

(;><)o +「起こしましょうか?」グッ

(;^ω^)つ"「可哀相だから今日は僕が起こすお。ヒッキー、起きるお。まだ弁当食ってないじゃないかお」ユサユサ

(; _ )zzz「うぅ……すみません……先輩って呼びます……ごめんなさい……」

(;^ω^)つ"「一体どんな夢見てんだお……ヒッキー!」ユサユサ

(;゚_゚)そ「すっ、すみません芹野さん!寝てません!!起きてます!!」ガバッ

(;^ω^)そ「!?」ビクッ

(;><)「躾られてるんですかね、あれって」

(;^ω^)「だ、大丈夫かお、ヒッキー?」

(;゚_゚)「……あれ?……え?」

(;><)「部室ですよ。今は昼休みなんです」

(;-_-)「あ……そっか」ホッ


 どうやら僕は部室で寝てしまっていたらしい。あまりに恐ろしい夢を見ていた。まだ少し血の気がひいているような気がする。


(;><)「どんな夢見てたんですか?」

(((; _ ))「りゅ、留年して……せ、芹野さんが……芹野さんが……睡眠時間ゼロにするって……」ガタガタ

( ^ω^)「思いっきり寝といて何言ってんだこいつ」

207名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:40:14 ID:YsY4D6dsO
(;^ω^)「しっかし、芹野さんってそんな厳しいのかお?」

(;-_-)「鬼だよ。僕の睡眠時間が減ってる原因だし」

( ><)「遅くまで勉強させられてるんですか?」

( ´_ゝ`)+「あ、夜勉強するのは良くないらしいぞ!やるなら朝早く起きて勉強した方が集中力が……」

( ^ω^)「お前は語るな。自分の勉強をやれ」

(;-_-)「いや、一応朝にやってるよ。でも毎朝五時に無理矢理起こされて勉強させられてて……」

( ><)「ああ、ヒッキー君にとっては苦痛でしょうね」

(´<_`*)「ヒッキー殿の睡眠欲は異常ですからなwww」

(・∀ ・)「…………」

( ´_ゝ`)「どうしたんだ、またんき?」

( ><)「何固まってるんですか?自分の馬鹿さ加減に今更絶望でもしましたか?」

(・∀ ・)「うるせえよビロード。…………ヒッキー、お前さぁ」

(-_-)「何?」

(・∀ ・)「毎朝芹野に起こされてんの?」




( ^ω^)( ´_ゝ`)「っ!!」(>< )(´<_` )

(;-_-)そ(!やばっ……)

208名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:41:30 ID:YsY4D6dsO
(#´_ゝ`)「おい、どういう事だヒッキー!?聞いてないぞ!?」ガタッ

(#・∀ ・)「お前、芹野はただのバイトだっつってたよなぁ?」バンッ

(;-_-)「別に嘘はついてないよ!本当にバイトしてるだけで……」


 そうだ。僕は嘘なんかついていない。ただこの間は、芹野さんが僕の担当になった事を省いて説明しただけで。因みに省いた理由は、今みたいに面倒な事態になりそうだったからだ。


(´<_`*)「では何故毎朝起こされてるんですかな?wwやーらーしいwwwですなぁwww」

(;゚_゚)そ「なんで変な言い方するの!?」

( ><)「僕も気になるんで詳しく教えてください。場合によっては死刑なんです」

( ^ω^)「お前ら落ち着けお。ヒッキー、よかったら皆に説明してやってくれおクソが」

(;-_-)「みんな何か誤解してるって!?芹野さんはただ……」

(#・∀ ・)「へぇー?ふぅーん?ただのバイトがそこまでしてくれるもんなのかな?」

(#´_ゝ`)「それにさっきの話からすると、勉強も見てもらってるみたいじゃないか、あ゙ぁ゙ん?」

(;-_-)「それはそうだけど別n」

(´<_`*)「ヒwッキー殿wwここはw観念してwww洗い浚い吐いた方がww身のためですぞwwwwwプブォッwww」

(;-_-)「弟者は面白がってるだけだよね!?」



.

209名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:42:38 ID:YsY4D6dsO
 僕は、芹野さんが担当になってからの経緯を殆ど吐かされた。話している間中、全身に皆(弟者を除く)の殺気を感じながら。


(´<_`*)「つまりwww芹野殿はヒッキー殿担当のメイドwwという事ですなwww朝は起こされww一緒に登校しwww家では世話を焼かれwwwww」

(; _ )「その通りですけどあんまり煽らないで頂けますか周りが怖いんです本気で」

(# ∀  )「あーあ。いたんですねぇ、そんな夢みたいな状況を味わってる人間が、こんな身近に」

(# _ゝ )「専属メイド……くそっ!俺が何度夢に見たことか。この裏切り者がっ!」

(;-_-)「別に専属じゃないんだけど……それに、全っ然、いい思いなんかしてないよ?起こし方は容赦無いし、バシバシ叩いてくるし、あとたまに蹴るし、結構失礼な事も平気で言ってくるし。今朝なんか……」

( ^ω^)「悪いけど、僕にはいちゃついてるようにしか聞こえないお」

( ><)「うらやま死刑なんです。極刑に処しましょう。異論は認めません」

(;-_-)「何でそうなるのさ!?それに皆、芹野さんには興味無さそうだったじゃん!何この反応!?」

(#´_ゝ`)つ「それとこれとは話が別だ!!」ギリッ

<-_-;)「いっ……!?いひゃい!いひゃい!!」

⊂(・∀ ・#)「あんだけ可愛けりゃ、多少の事はどうだっていいんだよ!!」グイッ

<;゚_゚>「ひゃめっ……!伸びりゅから!ひゃめろって!!いひゃいいひゃい!!」

( ><)「二人ともやってしまうがいいんです!顔の形が変わるまで!」

(´<_`*)「wwwプッwwwフヒュッwwwブフォッwwww」

<;-_->「笑ってにゃいで助けてひょ!弟者!!」

(´<_`*)「おww断wりwwwしwまwwすwwwwブヒッw」



.

210名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:43:36 ID:YsY4D6dsO
(∩; _ )「何でこんな目に遭うんだよ……」

(#´_ゝ`)「男の夢を叶えた代償はでかいんだぞ!我慢しろ!」


 昼休みも終わりに近付き、やっと僕は解放された。手加減無しに抓られた頬を擦りながら、教室へと向かう。


(∩;-_-)「まだひりひりするんだけど」

(#・∀ ・)=3「寧ろそんなもんで済んだ事を感謝しろよな!」


 何だこの状況。別に僕が悪い事した訳じゃないのに、何なんだこの仕打ちは。


( ><)「でも、芹野さんはどうしてそこまでしてくれるんですかね?」

(#・∀ ・)「そりゃあ、ヒッキーの担当メイドだからだろ?くっそ、俺もかーちゃんじゃなくて美少女に起こされたいわ!」

( ><)「いえ、その事ではなく……」

( ^ω^)「じゃあ何だお?」

( ><)「五時起きって、芹野さんが勝手に、しかも急に決めた事ですよね?その場合って時給はどうなるんですか?」

(;-_-)「そういえば……」

211名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:44:48 ID:YsY4D6dsO
( ><)「それに、ヒッキー君が留年したところで芹野さんには関係無いはずなんです。なのに勉強を見てくれたり、ノートを作ってくれたり……これって仕事の範囲を超えてませんか?」

( ^ω^)「言われてみればそうだおね。あれ?って事は……」

(*><)「もしかしたら芹野さんは、ヒッキー君の事が好きだったりして……」


 芹野さんが、僕を好き……


(;゚_゚)そ「無い無い!それは絶対に無いよ!!」


 断言できる。それは絶対に有り得ない。だって芹野さんのそんな素振り、一度も見た事がない。


(#´_ゝ`)「あー、はいはい。そういうパターンか。お前はあれか、鈍感難聴系主人公みたいな奴か」

(´<_`*)「もっ、もう!……あんたの事がし、心配っていうか……その、気になるっていうか……」

(・∀ ・)「え?何だって?」

(´<_`*)「うっ、うるさい!この馬鹿!!…………鈍感なんだから」

(・∀ ・)「え?何だって?」

(#´_ゝ`)「みたいな感じの!」

(;-_-)「絶っっっ対違うから!本当にそういうのじゃないって!」

212名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:46:11 ID:YsY4D6dsO
( ><)「どうしてそう断言できるんです?」

(;-_-)「逆に聞くけど、誰かが僕を好きになる要素なんか一個でもある?」


 元引きこもりで人見知りで、勉強も運動も出来なければ顔も性格も……あれ、僕って良いところが一つもn………………止めろこれ以上は考えるな。


( ^ω^)( ><)( ´_ゝ`)「確かに……」(・∀ ・)(´<_` )


 そしてあっさり納得されてしまった。分かってたけど誰か一人くらいフォローしてくれてもよくないか。


( ><)「まあ、それに関してはここにいる全員に当て嵌まる事ですけどね」

(´<_`*)「文芸部は非モテの宝庫ですからなwwwww」

(*´_ゝ`)「ハハッ!それを言うならゴミ溜めだろ、弟者!」

(;・∀ ・)「止めろよ!虚しくなるだけだから!」

( ^ω^)「……だけど恋愛感情は無いにしても、芹野さんはヒッキーを特別視してると思うお?」

(;-_-)「え、何で?」

(;^ω^)「こう言っちゃ失礼かもしれないけど……芹野さんって、そういう世話焼きみたいな事するタイプじゃなかったような……」

(・∀ ・)「あー、確かに意外だよな」

(-_-)「……そうかな?」


 そういう風に感じた事は一度も無いし、あまり実感が湧かない。

 でも、もし本当に芹野さんが仕事の範囲を超えた事をしてくれているのだとしたら、それは何だか申し訳ないような……

213名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:47:23 ID:YsY4D6dsO
( ><)「……随分と嬉しそうですね」

(;*-_-)そ「なっ、何が!?」

( ><)「さっきから顔が緩んでるんです」

(;*-_-)「えっ!?いや、そんな事……」

(#・∀ ・)「あー、緩んでる緩んでる。これは引き締めてあげないと」

(#´_ゝ`)「一回優しーく抓っただけじゃ、足りなかったみたいだな」

(;゚_゚)「嘘だ!さっきの、優しさの欠片も無かったじゃん!ちょっ……、来んな!こっち来んな!」




 もう一度攻撃しようと迫る兄者とまたんきから必死で逃げながら、ビロードの言葉を否定出来ない自分に気付く。



 芹野さんが僕を特別視してくれているのだとしたら、少し嬉しい。どうしてそう感じるのかは、分からないけど。



.

214名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:48:41 ID:YsY4D6dsO
ミセ*゚ー゚)リ「……正解率が上がってきましたね」


 今日の分の小テストを見返しながら、芹野さんが少し驚いたように呟く。


(*-_-)「本当?」

ミセ*゚ー゚)リ「はい。このまま頑張れば試験は問題無さそうです!」

(*-_-)「そっか……」


 じわじわと嬉しさが込み上げる。今まで試験で碌な点数を取った事の無い自分が、やっと報われ始めてきたような気がして。


ミセ*゚ー゚)リ=3「ま、私の教え方が上手いからですけどね!感謝するといいですよ!」


 自分で言うなよと思わない事もないが、確かにそれは、紛れも無い事実だ。


(*-_-)「うん、ありがとう」

ミセ;゚ー゚)リ「………………どうしたんですか、坊ちゃま?そんなに疲れているんですか?」

(-_-)「いや別に?」


 寧ろ今日はいつもより楽に感じたくらいだ。解ける問題も増えてきたし、前ほど苦痛ではない。


ミセ;゚ー゚)リ「こんな素直な反応、坊ちゃまがするわけないじゃないですか!変です、おかしいです!誰だこれ!?」

(;-_-)「何だよ、それ!?僕だって普通にお礼くらい言うよ!」

ミセ;゚ー゚)リ「うわぁ……何かすっごく違和感が……」

(;-_-)「失礼だよ、さっきから!」

ミセ*゚ー゚)リ「申し訳ありません。つい本音が」



 こっちが素直に感謝しただけで、若干引いたような顔をしている。芹野さんは一体、僕を何だと思ってるんだ。

215名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:49:35 ID:YsY4D6dsO
ミセ*゚ー゚)リ「さてと……坊ちゃまもお疲れみたいですし、今日はこれで終わりにしましょうか!」

(;-_-)「だから別に疲れてないって!」

ミセ*゚ー゚)リ「あと、そろそろ時間ですし」


 卓上の時計に目を遣ると、十時三分を表示していた。


(;-_-)(最初から、そう言えよ……)

ミセ*゚ー゚)リ「それじゃあ、私はこれで。明日も五時起きですから、さっさとお休みになってくださいね?」

(;-_-)「……分かってるって。あっ、芹野さん!」

ミセ*゚ー゚)リ「はい?」


 昼休みの会話を思い出し、部屋を出ようと立ち上がった彼女を呼び止める。


(-_-)「芹野さんは大丈夫なの?」

ミセ*゚ー゚)リ「何がですか?」

216名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:51:01 ID:YsY4D6dsO
(-_-)「五時起きって急に決まった事だけど、時給ってちゃんと付いてるかな、って」

ミセ*゚ー゚)リ「?いえ、それは私が勝手に決めた事ですから」


 報告すらしていないと、事も無げに言う。


(;-_-)「それって大変じゃないの?何で……」

ミセ*゚ー゚)リ「?もしかして坊ちゃま、そんな事を気にしていたんですか?」

(;-_-)「そんな事って……。だって僕が留年したって何の関係も無いのに、……どうして芹野さんはここまでしてくれるの?」


 ビロードが言っていたように、時間外に働いたり、ノートを作ってくれたり……それは、芹野さんにとっては何の得もないはずだ。


ミセ*゚ー゚)リ「あ!ひょっとして坊ちゃま、ご存知ありませんでした?」

(;-_-)「へ、何を?」

ミセ*゚ー゚)リ「ほら、以前お話ししませんでしたっけ?私にはいくつか特別な仕事があるって」

(-_-)「ああ、……そういえば、そんな事言ってたね」

217名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:51:58 ID:YsY4D6dsO
ミセ*゚ー゚)リ「正確に言えば三つなんですけど。一つは坊ちゃまを学校に連れていく事。これはご存知ですよね?」


 そうだ、芹野さんが僕の担当になった日に確か……


ミセ*゚ー゚)リ「残りの二つは、坊ちゃまを留年させない事と、無事に卒業させる事です」

(;-_-)「あ……」


 あれ、何だこれ……


(;-_-)「ど、どうして引き受けたの?それって芹野さんに何か得はあるの?」


 何で、僕はこんな気持ちになっているんだろう。


ミセ*゚ー゚)リ「そりゃ、もちろんありますよ!」


 最初から分かりきっていた事じゃないか。


ミセ*^ー^)リ「仕事が完了したら、ちゃんと報酬が支払われる事になっていますから!」


 芹野さんは家のアルバイトってだけで、僕の友達でも恋人でもない。


(; _ )「へ、へぇ……そう、だったんだ……」



 もちろん、彼女に恋愛感情を持っている訳でもない。

218名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:52:49 ID:YsY4D6dsO
 芹野さんは、いつもと変わらない笑顔で僕を見る。僕より頭一つ分背が低いためか、自然と上目遣いになっていた。


ミセ*゚ー゚)リ「私は坊ちゃまのメイドですよ?そういう契約になっているんですから、何も気にしないでください」

(; _ )「うん、そうだね」



 僕はおかしい。芹野さんと僕の間に、大した関係なんて最初から存在しないのに。芹野さんの言っている事は、寧ろ当然の事なのに。



ミセ*^ー^)リ「それじゃ、お休みなさい。また明日」

(; _ )「…………お休み」







 何で僕が、寂しいなんて思わなくちゃいけないんだ。



.

219名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:54:22 ID:YsY4D6dsO
 芹野さんは、ただ家で働いているだけのアルバイトだ。僕の担当だからといって、それ以上でも以下でも無い。

 特別視されているんじゃないかという言葉を真に受けて、浮かれて。一体、僕はいつからこんなに自惚れていたんだろう。


(-_-)(何でこんなにもやもやするのかな……)



 今朝も変わらず芹野さんに起こされ、早朝の勉強をさせられてから登校した。昨日までと変わらない態度で接したつもりだけど、上手く出来たかまでは分からない。


 今日も雨が降っている。机や教室の床が湿っているのが鬱陶しい。机に肘をつき、窓の外を何とは無しに見遣る。


  「……もり。おい、小森」


(-_-)(別に、これまでと何も変わらないよね……)


 そうだ、何も……


 「おいこら、小森!!」


(;゚_゚)そ「ぅえっ!?あっ、はい!!」

(#'A`)「さっきから呼んでんのに、お前は……また寝てたのか?」


 目の前に鬱田先生が立っていた。そうだ、今授業中だっけ。

220名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:55:35 ID:YsY4D6dsO
(;-_-)「いえ、寝てません」


 嘘は吐いてない。少しぼうっとしていただけだ。


('A`)「そうか、それならよかった。じゃあ今お前が当てられたのも聞いてたよな?」

(;-_-)「……えっと」


 やばい。全く聞いていない。っていうか、今どんな状況なのかすらもよく分からない。


 黒板に何か書かれていないかと前方に目を遣ると、芹野さんが鬱田先生に気付かれないように合図を送ってきているのが見えた。


ミセ*゚ー゚)リb

(;-_-)(……1?)

ミセ*゚ー゚)リv

(;-_-)(2……あっ、12か)



(;-_-)「12です」

(#'A`)「アホか、今は現国の時間だ。早く十二ページを読め」

(;-_-)そ「えっ!?あ……すみません」


 ページ数を教えてくれていたのか。


 席から立ち、十二ページを淡々と読み上げる。


 やっぱり芹野さんはいつもと何も変わらないじゃないか。だから別に、何の問題も無い。



.

221名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:56:35 ID:YsY4D6dsO
(;-_-)(腕痛い。これ明日筋肉痛だ……)


 結局授業を聞いていなかった事がばれてしまい、授業後、僕は鬱田先生に教材を運ぶよう言い付けられてしまった。

 こんな日に限って辞書やら資料やらが何冊もあり、腕が攣りそうになりながら漸く職員室まで持って行ったのだった。


 筋力の無い僕には中々の重労働で、まだ腕が痛い。全く、こき使ってくれたものだ。ストーカー一歩手前の事とかやってるくせに。


(;-_-)(くっそ、もう黒上先生に言ってやろうかな……)


 殆ど逆ギレのような事を考えながら、教室へと向かう。


 廊下の反対側から誰かが来るのが見えた。避けようと、軽く向きを変える。


 「お、ヒッキーじゃん」


(-_-)「?」


 知り合いだったらしく、擦れ違う時に名前を呼ばれる。


( ^Д^)「よぉ。さっきすげー目立ってたなwマジウケたんだけどw」

(;-_-)「……布義屋君」


 制服を着崩した男子生徒が、ニヤニヤとこちらを見ている。一、二年と同じクラスの布義屋君だった。

222名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 00:57:30 ID:YsY4D6dsO
( ^Д^)「なぁ、さっきのガチ寝?っつーかヒッキーって、いっつも寝ぼけてるよなw」


 僕は布義屋君が苦手だ。一年生の頃から、ずっと。

 虐められていた訳でもなければ、影口を叩かれた訳でもない。聞いたこと無いだけかもしれないけど。


(;-_-)「い、いや……寝てないよ。ちょっとぼうっとしちゃって……」


 ただ僕とは正反対の人間で、戸惑う事が多いのだ。クラスでは目立つ存在だし、彼の発言力は割と大きい。友達も多く、誰に対しても下の名前で呼び掛ける。


( ^Д^)「ふーん。ってかさあ、また学校来るようになったんだなw」

(;-_-)「う、うん。まあ……」


 それに、半笑いで語尾を上げた独特の話し方も絡まれているように感じてしまうし、


( ^Д^)「なんかさあ、一年の終わりくらいから休んでたじゃん?w何かあったわけ?w」



 触れてほしくないところにずかずかと入り込んで来るところも嫌だった。

223名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 01:00:45 ID:YsY4D6dsO
(;-_-)「べ、別に何も無いよ?大したことは何も……」


 何より布義屋君の方から話しかけてきておいて、


( ^Д^)「……へぇ」


 すぐに飽きたように、こちらが居心地悪くなるような反応をされるのが嫌だった。


( ^Д^)「ま、いーけど。んじゃ、俺行くわw次の時間寝んなよw」

(;-_-)「あ、うん」




 ここ最近、すっかり忘れていた感覚がじわじわと胸に広がっていく。


 ブーン達のお陰で、僕は学校に復帰してから惨めな思いをしなくて済んでいた。だけど見ないようにしていた事実を、今しっかりと目の前に突き付けられてしまう。


 ブーン達には文芸部以外の友達がちゃんといるけれど、僕には他に友達がいない。クラスメイトとも未だに上手く話せない。

224名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 01:01:37 ID:YsY4D6dsO


 惨めだ。


 逃げたい。


 ここから居なくなってしまいたい。



 調子に乗っていたのだろうか。僕はつい一ヶ月程前まで引きこもりで、他の人間よりも劣っている自分が、甘ったれで情けない自分が大嫌いなんだった。


 学校に行くようになって、友達が出来て部活に入ったって、そんな簡単に普通になれるわけないのに。その証拠に、布義屋君に話しかけられたくらいでこのざまだ。


 どうしてその事を忘れていられたんだろう。自分を責めないでいられたんだろう。



(; _ )(ああ、そっか……)



 芹野さんが、まだ僕の担当じゃなかったあの時に……






   「坊ちゃま?」

.

226名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 01:03:06 ID:YsY4D6dsO
ミセ*゚ー゚)リ「何してるんですか?廊下で立ったまま寝るのは、あまりお勧めできませんけど」

(;-_-)「芹野さん……」


 嫌な暴れ方をしていた心臓が落ち着きを取り戻す。鉛のように重くなっていた気持ちが、少し軽くなる。


 姉さんの言っていた意味がやっと分かった。


 懐いているかというと、それは分からない。でも僕は、自分でも気付かないくらいに深い心の奥底で、芹野さんに頼り切っていた。


ミセ*゚ー゚)リ「聞いてます?寝るなら教室の方が良いと思いますよ」


 芹野さんがいれば、どうにかなると考えていたんだ。


 友達でも恋人でも、好きな人ですらない彼女に縋っていたなんて、変な話だけど。それは多分、あの時から……


(-_-)「芹野さん」

227名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 01:04:11 ID:YsY4D6dsO
(-_-)「前に僕が八つ当たりした事、覚えてる?」

ミセ*゚ー゚)リ「八つ当たり?されましたっけ?」

(-_-)「芹野さんに怒鳴り散らした時の事だよ。『同情のつもりか』とか『馬鹿にしてるんだろ』とか言っちゃって……」

ミセ*゚ー゚)リ「ああ!あれって八つ当たりだったんですか?」

(-_-)「うん。……ごめんね」

ミセ;゚ー゚)リ「どうしたんですか、急に?別に気にしてませんけど……というか忘れてましたよ?」


 もう一度だけ


(-_-)「『僕を甘えた人間だと思わないのか』『情けない人間だと思わないのか』って聞いたときに、芹野さんは思わないって言ってたよね?」


 もう一度だけ否定してほしかった。


(-_-)「本当に、そう思わなかったの?」

ミセ*゚ー゚)リ「思いませんでしたよ?」


 他の誰でもない、僕に同情しない芹野さんに。友達でも恋人でもない、赤の他人である芹野さんに否定してほしい。


(-_-)「……どうして?」

228名も無きAAのようです :2015/03/23(月) 01:05:14 ID:YsY4D6dsO
ミセ*゚ー゚)リ「どうしてって、前に申し上げた通りですよ?」


 芹野さんはいつもと変わりない笑顔で、


ミセ*゚ー゚)リ「坊ちゃまの苦しみは、坊ちゃまにしか分からないでしょう?」


 以前と同じ事を言ってくれる。


ミセ*゚ー゚)リ「私が偉そうに批判したり、誰かと比較したり出来るものではありませんよ」


 きっと嘘は吐いていない。今も、あの時も。


ミセ*゚ー゚)リ「だってそれは坊ちゃまが経験した事であって……」






  「私には、関係のない事ですから」



(; _ )「…………っ」




 僕は馬鹿だ。自分で聞いたくせに、後悔するなんて。

 聞かなければよかった。何も聞かなければよかったんだ。

237名も無きAAのようです :2015/03/24(火) 00:31:39 ID:WZDfynDAO






 僕は芹野さんに、何て言ってほしかったんだろう。











ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-) 第四話

終わり


ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-)
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