まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 第三話 ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-)

94名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:38:56 ID:M.zmZRl6O
 元引きこもりの僕に、友達が出来た。授業よりも、休み時間が好きになった。

 最近は学校へ行くのも悪くないと思い始めている。

 ただ友達が出来たからといって、いきなり何もかもが変わる訳じゃない。僕がイケメンになる事も無ければ、身長が伸びて彼女が出来て、ついでに宝くじが当たる、なんて事は無い。つまり何が言いたいかというと、


(; _ )(眠い……死ぬほど眠い……)フラフラ…


 一度堕落した生活習慣は、そう簡単に変わらない。僕は今それを実感していた。


ミセ;゚ー゚)リノシ「大丈夫ですか、坊ちゃま?ちゃんと起きてます?」

(; _ )「……眠い、死ぬ……」

ミセ;゚ー゚)リ「そんな大袈裟な」


 大袈裟なんかじゃない。僕の睡眠欲を舐めてもらっては困る。三大欲求の中で睡眠欲が一番強いんだ。くそ、眠い。この歩道とか布団で出来てればいいのに。そしたら眠れるのに。


(; _ )(今日授業受けられる気がしない。……仮病とか使って保健室で寝てようかな。……駄目だ、黒上先生って仮病には異常に厳しいらしいし……眠い死ぬ)

ミセ;゚ー゚)リ「うーん、仕方ないですね。今日は少し余裕もありますし……」


⊂ミセ*゚ー゚)リ「坊ちゃま、こっちです」グイグイ


 突然、芹野さんが腕を引っ張ってきた。学校へ行く道とは少しズレた方向へと向かう。


.


95名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:40:14 ID:M.zmZRl6O
(; _ )(……公園?)フラフラ…


 芹野さんに連れて来られたのは、学校の近くの割と大きな公園だった。彼女は近くのベンチまで僕を引っ張って行き、腕時計を確認する。


ミセ*゚ー゚)リ「十分位なら大丈夫でしょう。時間になったら起こしますから、それまで寝て下さい。少し固いかもしれませんが……」


 そう言うと芹野さんは隣のベンチに腰を下ろし、鞄から取り出した文庫本を読み始める。


(; _ )(……助かった)


 僕は鞄を枕にし、フラフラとベンチに横になる。それからすぐに意識が深く沈んでいった。




.

96名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:41:34 ID:M.zmZRl6O



  ……ゃま  ……てください


 ……坊ちゃま


      ……間ですよ


 気持ち良く眠っている僕を、誰かが揺さ振っている。起きたくない……まだ寝ていたい。っていうか、誰だよ邪魔だな。何人たりとも僕の睡眠を邪魔をするでn……


ミセ*゚ー゚)リつ「起きてください」ピトッ

(;゚_゚)そ「ひゃうわっ!!冷たっ!?」


 頬に冷たい物が当てられ、僕は心臓が止まりそうな位驚き、飛び起きる。


ミセ*゚ー゚)リつ「おはようございます。十分経ちましたよ」


 芹野さんの手には缶飲料が握られていて、どうやらそれを頬にくっつけて僕を起こしたらしい。


(;-_-)「で、出来ればもう少し穏やかなやり方で起こしてほしいんだけど……」

ミセ*゚ー゚)リつ「それだと坊ちゃまは起きないじゃないですか。はい、これ」


 すっきりしますよ、と言って持っていた缶飲料を渡してくる。


(;-_-)「あ、ありがとう」


 渡された缶飲料はキンキンに冷えていて、炭酸の刺激と柑橘の甘酸っぱさで、確かに少し目が覚めてきた。

97名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:42:41 ID:M.zmZRl6O
(;-_-)「あ、そうだお金……」

ミセ*゚ー゚)リ「別にいいですよ、これくらい。それより坊ちゃま、今日も文芸部に寄って行かれるんですか?」


 鞄に伸ばした手を制しながら芹野さんが聞いてくる。


(-_-)「うん、ブーン達と帰ると思う」


 ブーンに勧誘された文芸部の部員達と昼食を取ったあの日、僕はすぐに入部を決めた。初めは少しぎこちなかったけれど、必要以上に気を遣ってこない彼らと今では軽口を叩ける程に馴染んだ気がする。


(-_-)(一人だけ、まだ慣れない人がいるけど……)


ミセ*゚ー゚)リ「では、私は先に帰りますね」

(-_-)「うん、分かった」


 家で仕事のある芹野さんは、僕が部活動を終えるまで待っていることは出来ない。最近は芹野さんと下校する事が減っていた。


ミセ*゚ー゚)リ「それじゃ、そろそろ行きましょうか!」


 僕が飲み終わった頃合いを見計らって、彼女は立ち上がる。僕も先程よりは意識がはっきりしたらしく、ゆっくりと立ち上がった。


.

98名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:43:21 ID:M.zmZRl6O




ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-) 第三話




.

99名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:44:15 ID:M.zmZRl6O
(;^ω^)「大丈夫かお、ヒッキー?」


 ホームルーム後の教室。少しマシになったとはいえ、まだ眠さでボーッとしている僕を、ブーンが心配そうに覗き込んでいた。


(-_-)~゚「平気平気。ブーンが二人いる気がするけど、大丈夫」

(;^ω^)「明らかに大丈夫じゃねーお。昨日何時に寝たんだお?」

(-_-)つ「昨日っていうか、今日?……多分3時過ぎ位。これ、ありがとう。面白かった……」


 鞄の中から、昨日ブーンに借りた小説を取り出して手渡す。


(;^ω^)そ「ちょっ……まさか一気に読んだのかお?返すのいつでもいいって言ったお!?」

(-_-)~゚「面白くて、つい……」

(;^ω^)「今日は休み時間に寝とくといいお。昼休み、部室に集まるけど大丈夫かお?」

(-_-)~゚「……大丈夫」



 「大丈夫じゃないのはあんたよ、ブーン」


.

100名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:45:52 ID:M.zmZRl6O
(-_-)「?」


 突然、女の子の声が割り込んで来た。ぼんやり見上げると、ブーンの後ろに綺麗なブロンドの巻き毛を二つに結わえた女子生徒が立ち、彼を睨みつけている。


ξ゚⊿゚)ξ


 少し吊り気味の大きな目に、曲げている訳でもなさそうなのにクルンと上向きの長い睫毛。透き通る程白い肌は、怒りの為か頬が少し紅潮している。


(*-_-)(うわ、可愛い……)


(;^ω^)「お、ツンかお。大丈夫じゃないって、何がだお?」


 相当な美少女に話し掛けられているブーンは特に動揺する事もなく、慣れた様子で応対する。


(;-_-)(僕なら絶対挙動不審になるのに、すごいなブーン……)


ξ#゚⊿゚)ξ「何がだお?じゃないわよ!文芸部、まだ文化祭の出し物の用紙が提出されてないんだけど。あんた部長でしょ?締め切りは明日の放課後までだって分かってるの!?」

(;^ω^)「いやその、中々纏まらなくて……」

ξ;゚⊿゚)ξ「もう、しっかりしなさいよ!会長には私から言っておくから、ちゃんと明日までに提出するのよ?あんたが何かする度に文句言われるの、何でだか私になってるんだから……」

(;^ω^)「お……、いつもすまんお」

(*゚ー゚)「まあまあ、ツンちゃん。内藤君反省してるみたいだし」

(;*-_-)そ

 ツンと呼ばれている女子生徒の後ろから、ひょこっと顔をだしたのは、以前廊下でぶつかった椎名さんだ。

101名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:47:06 ID:M.zmZRl6O
(*^ー^)「内藤君、小森君、おはよう!」

(;//_/)「お、おはよう」

(*^ω^)「おはようだお!椎名さんは優しいおー、天使だおね!どっかの誰かと違っ……」

ξ ⊿ )ξ「……ほぅ?なら私は意地悪女だとでも言いたいのかしら?」

(;^ω^)「いやいや、そんなまさか!ちょっ、ツンさん?無言でどっか行こうとしないでほしいお!悪かったお!話を聞いて……」

 表情を消して立ち去って行く彼女を、ブーンが慌てて追いかけて行く。少し離れた所で、必死に謝っている姿が見えた。


(-_-)(仲良さそう。ブーンの彼女なのかな)

(*゚ー゚)「小森君」

(;*-_-)「へっ!?あ、ななな何!?」


 思いがけず椎名さんと二人になっていた事に気付き、盛大に吃ってしまう。傍から見たら僕は気持ち悪いんだろうな、と思い付き軽く自己嫌悪になるが、そんな僕を全く気にしていないかのように椎名さんは話を続けた。


(*゚ー゚)「文芸部、まだ何するか決まってないの?」

(;*-_-)「う、うん。っていうか、まだ話し合いとかもしてなかったような……」


 ブーンは中々纏まらないとか言っていたが、実際には話題にすら出ていないような気がする。


(;゚ー゚)「ありゃ。内藤君、忘れてたな。ツンちゃんが怒るのも無理ないか」

(;*-_-)「えっと、椎名さんは……」

(*゚ー゚)「私はねー、料理部。文化祭ではお菓子を売る予定だよ!ちょうど文化祭とハロウィンが近いし」

(*-_-)「へぇ」


 女の子らしい椎名さんのイメージにピッタリだ。そっか、料理部だったのか。


(*^ー^)「よかったら小森君も来てね!自分で言うのもあれだけど、うちの部のお菓子は中々だよ」

(*-_-)「うん、楽しみにしてる」

102名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:49:17 ID:M.zmZRl6O
(*゚ー゚)「文芸部も何やるか決まったら教えてね?絶対行くから!」

(*-_-)「あ、ありがとう」

(*゚ー゚)ノシ「じゃあまた、後でね」


 椎名さんが席に戻るのと入れ違いで、ブーンがこちらに戻ってきた。


(;^ω^)「あー、えっらい目に遭ったお。ツンの奴、全く……」

(;-_-)「でも忘れてたんだよね?」

(;^ω^)「うっ、まあ……。という訳で今日の昼休みは会議をするお!早いとこ何とかしないとまたツンにどやされるお!」

(-_-)「口調は強かったけど、ブーンの事心配してるみたいだったよ。あの子、ブーンの彼女?」

(;*^ω^)「ちっ、違うお!ツンはただの幼なじみだお!生徒会役員だから部活の事とか色々うるさくて……」

(*-_-)「ふーん」ニヤニヤ

(;*^ω^)「とりあえず、昼休みは部室に行くお!他の奴らにも会議の事伝えておくから、ヒッキーはちゃんと休んでおくといいお!」


 慌てたように去って行くブーンは見てて面白かった。もしかすると、あの女の子の事が好きなのかもしれない。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


(*゚ー゚)「文芸部も何やるか決まったら教えてね?絶対行くから!」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


(*-_-)(頑張ろう……)


 椎名さんと話した為か、今の僕はすっかり眠気がとんでいた。

.

103名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:50:27 ID:M.zmZRl6O







(´<_` )「…………」

(;-_-)「…………」



 気まずい。ものすっごく、気まずい。


 昼休みの部室。僕は唯一苦手な部員、流石弟者と二人きりである。本当は部員全員で部室に向かっていたはずが、途中でブーンが先生に呼ばれ、他の部員達も、トイレに寄ったり、購買に昼食を買いに行ったりしてしまったのだ。


 他の部員とはそこそこ仲良くなれた僕だけど、寡黙な弟者とはあまり会話が弾まず、何となくぎこちなくなってしまう。彼に話しかけてみても反応は薄く、人見知りの僕には結構応える。

 弟者は部員の中では一番大人びているし、見た目も良い方だ。本来なら僕なんかとはあまり係わり合いにならないタイプだろうから仕方ないのかもしれない。


(´<_` )「隈、出来てるな」

(;-_-)「へ!?あ、僕か。うん、昨日遅くまで起きてて……」


 しかし今日は珍しく弟者から話を振ってきた。


(´<_` )「……アニメか?」

(;-_-)「?」

(´<_` )「深夜にやってるだろ」

(;-_-)「い、いや……昨日はブーンから借りた小説読んでて、それで」

(´<_` )「ラノベ?」

(;-_-)「そうだけど……」

104名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:52:03 ID:M.zmZRl6O
 ああ、そうか。弟者から見て僕みたいなのは、完全にキモオタなのだろう。深夜アニメを観て、ラノベを読むに違いないと思われているんだろうな。その通りだけど。


(;-_-)「深夜のアニメ、最近観れてないんだよね。僕、遅刻できないから」


 最近は芹野さんに容赦なく起こされる為、夜は今までよりも早く寝ないといけなくなっていた。昨夜みたいな例外も時々、いや割とよくあるけど。


(´<_` )「……昨日やってたのは観た方がいい。録画してるから、今度貸す」

(;-_-)「えっ?弟者、アニメ観るんだ。タイトル何?」


 弟者はいつもより友好的に話しかけてくる。アニメを観ているのも意外だった。


(´<_` )「マジカル☆ヘリカル、だ」



 しかも萌え系かよ。いや僕も好きだけどさ、そういうの。

105名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:53:31 ID:M.zmZRl6O
(;-_-)「えっと、それって面白いの?」

(´<_` )「……面白い」ピクッ




(´<_`*)「……どころじゃないですぞ、ヒッキー殿!!あれはもう神!神作ですな!!」


(;-_-)そ「!?」ビクッ

( ^ω^)つ「お待たせーだお。先生の話、長……」ガラッ


(´<_`*)「実は拙者、昨夜はマジヘリを見るために遅くまで起きていたでござるよwwおっと、『マジカル☆ヘリカル』はファンの間ではマジヘリと呼ばれているのでござるがwwマジヘリを萌えアニメと馬鹿にする事なかれwwですぞwwwヘリたんの心の成長やリリたんとの友情!見所は数えきれないほどで……あ、こんな話するなんて拙者まるでヲタクみたいwwwコポォwww申し訳ないww申し訳wwないwwフヒッww」










(;゚_゚)「誰だこれ!?」

( ^ω^)「弟者だお」
.

106名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:55:35 ID:M.zmZRl6O
( ^ω^)「つーか弟者、もうヒッキーに馴れたんだおね」


 弟者の突然の変貌を目の当たりにして、ブーンは事も無げにそう言う。


(・∀ ・)「おう何だよ弟者、もう本性出したのか?俺の時は、もうちょいかかったのになー」

(*´_ゝ`)「弟者は前から、ヒッキーは話しやすそうだと言っていたからな!」


 後からやってきた部員、斉藤またんきと、弟者の双子の兄である流石兄者も、弟者に対して驚く様子はない。


(;-_-)「何これ!何この状況!?」

(*´_ゝ`)「ハハッ!驚いたかい、ヒッキー?弟者は少しばかり人見知りでな、馴れない人間の前では口数が減るんだ。本来はこんなに明るいんだけどね。少々個性的な喋り方ではあるが、害はないよ」

(;-_-)そ「い、今のそれで済む問題なの!?ねぇ!!」

(´<_`*)「照wwれwまwすwwなwwwブヒヒッww」



(*><)つ「お待たせしましたー、なんです!えへへー、購買のおばちゃんがおまけしてくれて……」ガラッ

(´<_`*)「やあ、ビロード殿ww今ちょうどマジヘリについて語っていたところですぞwww昨日のマジヘリ、観ましたかな?www」

( ><)「…………」


 最後に来た稚内ビロードは、弟者の様子を見て固まる。そうだ、ビロードは無邪気で純粋な感じだし、当然この状況にも驚くはず……

( ><)「ちっ!弟者君、もうヒッキー君に馴れやがりましたか。静かで快適だったのに……。そのままずっと黙ってれば良かったんです、クソが」








(;゚_゚)そ「こっちも誰!?」

( ^ω^)「ビロードだお」

(´<_`*)「こwれwはww手厳しいwwww」


.

107名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:56:48 ID:M.zmZRl6O
(; _ )「嘘だ今のは気のせいだ……そっか、僕寝不足だから夢でも見てたんだ……」ブツブツ…

( ><)「帰って来て下さい、ヒッキー君!確かに弟者君は悪夢みたいな存在ですが、ちゃんと現実なんです!」


 出来ればビロードの事も夢だったと思いたい。


(´<_`*)「悪夢とは失礼ですなwwビロード殿www今日の夢に出てやりますぞwwwww」

(*´_ゝ`)「ハッハッハ!止めてやれよ弟者wそれはさすがに気持ち悪いwww」

(#^ω^)「うるっせぇお、お前ら!話が纏まんないから、ちょっと静かにしろお!」

(;・∀ ・)「何のためにわざわざ部室に集まってると思ってるんだよ……」

( ><)「!そうでした。文化祭の話し合いのために部室にいるんです。僕としたことが、ブーン君にならともかく、お馬鹿サイドのまたんき君にまで突っ込まれたなんて屈辱なんです!」

(・∀ ・)「俺、お前に何かしたかな?」

( ><)ノシ「ほらっ、起きるんですヒッキー君!文芸部の出し物、さっさと決めますよ!」バシッ!バシッ!

(; _ )「ぐぇっ!?」


 何故かいきなりビロードに背中を叩かれた僕は、漸くショックから抜け出す。そっか、これ現実だったのか……。


.

108名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:57:53 ID:M.zmZRl6O
 部室の机を中央に集め、僕らは昼食を取りながら会議を始める。さっきはあまりのショックに取り乱したが、文化祭では椎名さんが文芸部にも遊びに来ると言ってくれたんだ。しっかりしないと。


( ^ω^)「じゃあ昼休みも残り少ない事だし、とりあえず案だけでも出していくお!誰か何かないかお?」

(*・∀ ・)ノ「はいはい!メイド喫茶!」

( ^ω^)「却下」

(;・∀ ・)そ「何で!?」ガンッ

( ><)「うっわぁ……絶対にこういう事言い出す奴が湧くと思ったんです。主にお馬鹿サイドから」

(;・∀ ・)「なっ、何だよ!?何が駄目なんだよ?いいだろ、メイド喫茶!文化祭の定番だろ?」

(;^ω^)「いや、定番じゃないお」

( ><)「君はラノベと現実の区別をつけて下さい」

( ´_ゝ`)「え?何か問題あるか?いいと思うぞ、メイド喫茶!」

(´<_`#)「何を言ってるんですかな、兄者!?三次女のメイドなんてクソでしかありませんぞ!?」

(;-_-)「そもそもこの部に女の子がいないよね?」

(;´_ゝ`)「!?」(・∀ ・;)

(;^ω^)「今気付いたのかお」


.

109名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:58:34 ID:M.zmZRl6O
(;・∀ ・)「くっそー、ラノベみたいな青春がしたかったのに!」ダンッ

(*´_ゝ`)「いや、まだ手はあるぞ!女装してしまえばいいじゃないか!」

(*・∀ ・)「そっか、ビロードとか女みたいな顔だし、いけるかもな!」

( ^ω^)「お前らは本当にそれでいいのかお?」

(#><)「はあ!?ふざけるのも大概にしやがれなんです!僕は女装なんてしないし、仮にどうしてもやらなきゃいけないとしても僕以外はどうするんですか?はっきり言って、とんだ化け物屋敷なんです!」

(;・∀ ・)「そこまで酷くはねーだろ!?」

(;-_-)「いや酷いよ」

(´<_`*)「トラウマを売る店になりそうwwですなwwwフヒュッww」

( ´_ゝ`)「嘘……だろ……?」

( ^ω^)「むしろ何でいけると思ったんだお?ねえ何で?」





.

110名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 22:59:51 ID:M.zmZRl6O
 数十分後。いくつか意見が出たものの、結局話が纏まる事は無かった。

(;^ω^)「うわっ、もう昼休み終わりじゃないかお!」

(;-_-)「結局まともな意見が無かったね」

( ><)「僕は部員の作品展示って意見出したんですが……」

(;-_-)「うん、それが一番現実的で良かったんだけど……」

(#・∀ ・)「何言ってんだ!展示なんてクソつまらねーもん、断固反対!」

(#´_ゝ`)「そうだそうだ!大体そんなんに客が来るわけないだろ!」

(#^ω^)「お前らは碌な意見出さなかったくせに、こういう時だけ……!」

(´<_` )「まあまあwww落ち着いてくだされブーン殿!ここは一旦終了して、また放課後にでも部室に……」

( ><)「残れませんよ」

(;-_-)(;´_ゝ`)「え?」(・∀ ・;)(´<_`;)

( ><)「忘れたんですか?二週間後には中間試験なので、今日から部活動の居残りは禁止なんです。因みに部室の見回りはクックル先生がやるから、絶対に居残れません。最悪、死にますよ?」

(;^ω^)「まさか皆、中間試験の事忘れてないおね?」

(;-_-)(;´_ゝ`)「………………」(・∀ ・;)(´<_` )

( ><)「ヒッキー君も忘れてたんですか?残念ですが、君も今日からお馬鹿サイドの仲間入りなんです!」

111名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 23:01:17 ID:M.zmZRl6O
(;^ω^)「仕方ないお、放課後はどこか適当な所で話し合うお。ファミレスとかでいいおね?」

(・∀ ・)「俺、金無い!ブーン奢って!」

(#^ω^)「ざけんな!誰のせいで話進まなかったと思ってんだお!?」

(#・∀ ・)「何だよ!元はといえば、ブーンが今日までこの事を忘れてたからだろ!?」

(;^ω^)そ「ぐっ……!で、でも今日話し合いが進まなかったのは、またんきが碌でも無い意見ばっかり出したせいだお!」

(;・∀ ・)そ「うっ……!」

(;><)「落ち着いてください!言い争っていても意味無いんです!またんき君が金欠なら、誰かの家で話し合うしかないんです!」

(;´_ゝ`)「うちは無理だぞ?姉者が卒論と就活でピリピリしてるし……」

(・∀ ・)「うちも父さんが今日は有休取ってるから、あんまり……ビロードん家は?」

(;><)「言い出しっぺなのに申し訳ないですが、お兄ちゃんが今年受験だから邪魔出来ないんです……」

( ^ω^)「ああ、ワカッテマス先輩かお。じゃあ、うちで……」

(・∀ ・)「ブーンの家、遠いからやだ!」

(#^ω^)「贅沢言うなお!」

(;・∀ ・)「定期の範囲外なんだよ!そこまでの電車賃無いし!」

112名も無きAAのようです :2015/02/28(土) 23:03:10 ID:M.zmZRl6O
(´<_` )「ヒッキー殿のお宅はどうですかな?都合悪いでござるか?」

(;-_-)「うちかぁ……」


 都合は全く悪くない。多少人が来ようと問題無いし、学校からも近い方だ。少し歩くけれど、ブーンやまたんきみたいに電車通学している訳でもないし。

 正直言うと、皆を家に連れて行くのが少し怖い。家を見た後でも友達で居てくれるのか、自信が無いのだ。

 僕の家が割と恵まれている方だという事は自覚しているけれど、それはコンプレックスでもある。今までに、引かれたり嫉まれたりといった経験もそれなりにあったからだ。


( ^ω^)「ヒッキー、都合が悪いなら無理すんなお。またんきには僕が電車賃を貸して……」

(-_-)「ううん、大丈夫。うちは問題無いし」


 けれど引きこもりだった僕を腫れ物扱いしなかったブーン達なら、何となく大丈夫な気がした。


(;><)「……すみませんが、お邪魔するんです」

(・∀ ・)「悪い!出来るだけ早く終わらせるようにするからな!」

(´<_`*)「では、この話はまた放課後ですな!そろそろ教室戻らないとヤバいですぞwww」

(;´_ゝ`)そ「げっ、後五分で授業始まるぞ!」

(;^ω^)「急ぐお、遅刻はまずいお!」


 立ち上がると同時に、予鈴が鳴った。皆で慌てて一組の教室へと向かう。


 そういえば、家に友達が来るなんて事は初めてだ。


.

122名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:17:10 ID:IRgkVjeIO
(;^ω^)「はぁ……。今日中に纏まる気がしないお……」


 放課後、僕らは少しの時間でも惜しいと話し合いを続けながら教室を出る。ビロードとブーンは展示、もしくはそれに近い現実的で準備が比較的早く済むものを挙げ、兄者とまたんきはどう考えても実現しそうにない案ばかり提案しては、揉めていた。


('A`)「おいおい。期限過ぎたら、こっちも承認できないからな」

(;^ω^)「そりゃ、分かってますけど…………って、ぎゃあ!!」

(;><)そ「うわあっ!!う、鬱田先生!?いきなり湧いて来ないでください!その顔、心臓に悪いんです!」

('A`)「……ひどくね?」

(-_-)「それより承認って、担任の先生がやるんですか?顧問の先生じゃ……」

( ´_ゝ`)「顧問は鬱田先生だぞ」

(;゚_゚)そ「えええええぇっ!?」

(;・∀ ・)「ちょっ、どうしたんだよ!?」

(;-_-)「い、いや……だって……」


 もちろん、普通に考えれば鬱田先生が顧問でも何の問題も無い。現代文の教師だし、部員全員の担任だ。これ以上の適任はいないと思う。ただ、

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ミセ*゚ー゚)リ「お願いします、年齢=彼女いない歴の鬱田先生。保健医の黒上貞子先生への片想いを募らせまくって拗らせたせいで、得意のパソコンで合成画像を作った揚句、もしも黒上先生と付き合っていたら、という設定のもとに『ドックンと貞たんのラブメモリー☆』を作っている、鬱田ドクオ先生?」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(;-_-)「その、鬱田先生で大丈夫なのかなって。先生が悪いって訳じゃなくて……ちょっと危ない感じというか、いずれ何かしそうというか……」ゴニョゴニョ…

('A`)「……あんまりじゃね?」

(;><)「分かるんです。鬱田先生って、ちょっと変質者っぽいんです……」

(;^ω^)「僕も最初は古文の盛岡先生に頼もうかと思ったんだけど……」

('A`)「なあ、目の前に本人いるんだけど」

123名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:18:12 ID:IRgkVjeIO
(#´_ゝ`)「何言ってんだ、お前ら!鬱田先生は素晴らしい教師だぞ!?」

(#・∀ ・)「鬱田先生はなぁ、純文学ぶったエッロエロな小説を研究する為にVIP大の文学部に入った凄いお方なんだ!」

(´<_`*)「鬱田先生マジパネェっすwww拙者も美女に踏み付けられたいwww美少女に撥で叩かれたいですぞwww二次限定でwwwww」

(*'∀`)「おいおい、そんなに褒めるなよ!」ハハッ




(; ω )「あいつら鬱田先生の熱狂的支持者なんだお……」

(;><)「僕達、押し切られたんです……」

(;-_-)「あー……」




(*´_ゝ`)「鬱田先生は俺達の神だ!」

(*'∀`)ハハハッ

(*・∀ ・)「よ!キングオブ非モテ!マジ尊敬するっす!」

(*'A`)イヤイヤ…

(´<_`*)「そこらのファッション非モテwとは格が違いますなwww鬱田先生こそ、一級品の非モテwww」

(;*'A`)アァ、ウン…




(-_-)「ファッション非モテ?」

( ^ω^)「コミュ力高いのに『俺マジ非モテだしw』とかいう訳分からん自慢する奴らの事らしいお。覚えなくていいお」

124名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:19:11 ID:IRgkVjeIO
(*´_ゝ`)「先生の非モテっぷりに敵う奴が果たして存在するでしょうか!?いや、絶対に存在しないでしょう!」

('A`)

(*・∀ ・)「女性教師からは避けられ、女子生徒からは蔑まれる!それでも己を曲げない漢らしさ!」

( A )

(´<_`*)「何より、そんな扱いを受けながらも結婚を諦めない不屈の精神!感服致しますぞwwwコポォwww」

(# A )…ッ

(*・∀ ・)「鬱田先生かっけぇ!」

(*´_ゝ`)「非モテの神!!」

(´<_`*)「非ーモテ!非ーモテ!ぶーさいk……」

(#゚A゚)「うるっせぇええええええええええええええええ!!!!!」




(;-_-)「……あれって虐めじゃないの?」

(;><)「確かに、いくらなんでも酷過ぎるんです……」

(;^ω^)「あいつら、あれでも一応本気で褒めてるつもりらしいお……」

125名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:20:15 ID:IRgkVjeIO
ヨシヨシ、ナンデス…(;><)ノシ( A )ウツダシノウ…


( ^ω^)「そんな事より先生、何か用があったんじゃないんですかお?」

(;'A`)「ああ、うん。小森、ちょっと……」

(;-_-)「あ、はい」


 鬱田先生は僕に用があったらしく、皆から少し離れた所に移動する。


('A`)「もうすぐ中間だが、勉強の調子はどうだ?」

(;-_-)そ「うぇ!?……えーっと、まあ……普通に、どうにか……多分……」


 珍しく真面目な鬱田先生に、さっきまで試験の存在忘れてました、とは言えず口籠もってしまう。実は最近、部活が楽し過ぎて勉強はそっちのけになっていた。それを察したのか、鬱田先生は更に続ける。


(;'A`)「部活が楽しいのは良い事だけどな、一応進級がかかってるから頑張れよ。芹野がいるから大丈夫だとは思うが……」

(-_-)「?何で芹野さん……」

('A`)「お前ん家のメイドだろ?せっかくだから勉強見てもらえばいいじゃん」

(;-_-)「え、もしかして芹野さんって頭良かったりするんですか?」

(;'A`)「……は?」

(;-_-)「いや、その……芹野さんの事あまり知らないし、何考えてるかよく分かんない時あるし……」

(;'A`)「小森はもう少し周りに関心持った方がいいぞ」

(;-_-)「はあ……」

('A`)「芹野は特待生だよ。皆知ってるぞ」

(-_-)「とく、たいせい……」




(;-_-)「…………は?」

127名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:22:30 ID:IRgkVjeIO
 とくたいせい……芹野さんが……


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ミセ*゚ー゚)リ「坊ちゃま、坊ちゃまー。あっ、坊ちゃまって呼ばない約束でしたね。申し訳ありません、坊ちゃま!」


ミセ*^ー^)リ「ひどい隈ですねー、坊ちゃま。カオナシみたいですw」


ミセ*゚ー゚)リ「え、ふてぶてしい?ああ、雇い主の方にしか媚びない主義なんですよ、私」テヘッ☆


ミセ*゚ヮ゚)リ「坊ちゃま、一人称を『ぽっくん』に変えてみませんか?似合うと思いますよ」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


(-_-)「先生、特態性ってどんな性質ですか?ふてぶてしいとか面の皮が厚いとかそんな感じの意味でしたっけ?」

(;'A`)「『特待生』な『特待生』!成績優秀者の!」

(;-_-)そ「嘘ですよね!?優等生ってキャラじゃないのに!」

(;'A`)「なあ、お前芹野の事嫌いなの?さっきから結構失礼だぞ?」

(;-_-)「別に嫌いでは無いですけど」

(;'A`)「まあ、いい。とにかくちゃんと勉強しろよ。学校でなら俺も教えてやるから。現国に限るが」

(;-_-)「はい」

('A`)「あいつら、待たせちゃったな。これからどっか行くのか?」

(-_-)「文化祭の出し物の話し合いをしないといけなくて、家に……あ」

('A`)「あ?」

(;゚_゚)そ「あぁあああああああああ!?」

(;゚A゚)そ「な、何だよ急に!?っていうかお前、今日はやたら叫ぶな!?」ビクッ

128名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:23:30 ID:IRgkVjeIO
 しまった。どうしよう、大事なことを忘れていた。


(;'A`)「おーい。どうしたんだ、小森?」

(; _ )「ヤバいどうしよう忘れてたどうしよう……」

(;'A`)「よく分かんないけど、俺はもう行くぞ」

(;-_-)「せ、先生!芹野さんの携帯の番号とかアドレスとか知りませんか!?」

('A`)「いや、知らないけど……普通なら小森の方が知ってるもんなんじゃねーの?」

(;-_-)「知りません……」

('A`)「まあ家に帰ればいるんだろ?そん時に聞きゃいいじゃん」

(;-_-)(駄目だ……それじゃ、遅い)



 芹野さんは、学校で必要以上に僕と関わろうとしない。家でバイトしている事を鬱田先生以外の人に話している様子も、僕が見た限りでは無さそうだ。


(;-_-)(もしかして芹野さん、家でのバイトを皆に秘密にしてるんじゃ……)


 芹野さんは先に下校してしまっている。まだ家に着いてはいないだろうが、どうにかして、僕が帰るまでに彼女に伝えないと。



.

129名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:24:53 ID:IRgkVjeIO

 不安だ。ものすっごく、不安だ。

 あの後、何とか芹野さんに連絡を取ろうと家に電話をかけてみたが、彼女はまだ戻っていなかった。皆が近くにいるため詳しく説明する事は出来なかったけれど、どうにか友達が来る事と、それを芹野さんに言っておいて欲しいという事を伝えた。


(;-_-)(電話取ったの素直さんだったけど、大丈夫かなぁ……)


 少し天然というか、物忘れが激しいところのある素直さんの事だ。ケロッと忘れて芹野さんに伝えていない可能性だってある。


(;^ω^)「あ、あの……ここヒッキーん家かお?」

(;-_-)「え?ああ、うん」


 どうやら僕が悶々としているうちに家に着いたらしい。ブーンの戸惑った声と他の皆が息をのむ音が聞こえた。やっぱり引かれたんだろうか。


(;-_-)「えっと、これはその……」


 どうしよう。こういう時、何て言えばいいんだろう。



『あいつさぁ、金持ちらしいぜ』


『あー、何か凄い家に住んでるんだっけ?』


『パパやママに頼めば何でもしてくれるんじゃねーの?すっげー甘やかされてそうw』


『つーか俺らの事、庶民とかって馬鹿にしてそうだよなーw』





 中学時代、偶然聞いてしまった陰口が脳裏に蘇る。表では割と仲良くしている人達だったからショックは大きかった。勝手な想像で、勝手な事を随分と言ってくれたものである。


(; _ )(やっぱり皆も……)


 引くだろうか、それとも笑うのだろうか。中学の時の同級生みたいに、馬鹿にするんだろうか。

130名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:25:46 ID:IRgkVjeIO
(;><)「ヒ、ヒッキー君……」

(;-_-)「……な、何?」ビクビク











(;><)「どうして言ってくれなかったんですか!?僕制服で来ちゃったんです!!」

(;-_-)「……え?だから?」

131名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:26:41 ID:IRgkVjeIO
(;><)「どっ、どどどど、ドレスコードとかあるんじゃないんですか!?この格好じゃ、多分入れてもらえませんよ!?」アワアワ

(;-_-)そ「無いよそんなの!!普通に入れるよ!」

(;^ω^)「ヤバいお!手土産とか無いお!手ぶらだお!」ワタワタ

(;-_-)そ「いや要らないよ!?」

(;・∀ ・)「ぜっ、絶対中にすんげー巻き毛でドレスの貴族がいるんだ!そんで『あーら、みすぼらしい格好!あんな姿でこのベルサイユに来るなんて身の程知らずだわ!』とか言われるんだ!」アワワワワ…

(;-_-)「僕ん家!ここ僕ん家だから!そんな得体の知れない人いないから!!」

(*´_ゝ`)「おーっほっほっほ!ここは貴方達みたいな小汚い庶民が立ち入れる所ではなくってよ!?とっととお帰りなさいな!」

(´<_`#)「くっ、悔しい……!あんたがお父様をたぶらかしたせいだわ!財産目当ての後妻のくせに……!」

(;-_-)そ「ちょっ、遊んでないで、あの三人落ち着かせるの手伝ってよ!ねぇ!!」









(;-_-)(別の意味でめんどくせぇええええええ!!)

132名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:27:39 ID:IRgkVjeIO
 何とか五人を落ち着かせ、門を開けて押し込む。いつも突っ込み・フォロー担当のブーンとビロードがぶっ壊れてしまった為、それらを僕一人でやらなければいけなかった。


(;><)「ちょっとばかり、いつもの僕じゃなかったんです……」

(;^ω^)「落ち着くんだお、僕。KOOLになるんだお」

(;-_-)「あのさ、……やっぱり引いた……かな?」


 庭を進みながら、僕は恐る恐る切り出す。いつかの同級生達の反応とは違ったけれど、それでもブーン達がどう思っているのかが気になった。


( ^ω^)「何がだお?」

(;-_-)「いやその、家……こんなだから……」

(;><)9m「出来れば事前に言っておいてほしかったんです。そしたらあいつらの対策も練れたのに……」

(-_-)「?」(^ω^ )



(*・∀ ・)「わぁ、素敵なお庭!兄者ぁ、弟者ぁ、捕まえてごらんなさぁ~い♪」ウフフ

(*´_ゝ`)「おいおい、待てよこいつぅー☆」アハハ

(´<_`*)「よーしww兄者より先に捕まえちゃいますぞぉーwwwww」キャッキャッ



(;-_-)そ「うわっ何あれ気色悪っ」

(#^ω^)「あいつらはっ……!」イラッ

( ><)「ブーン君、落ち着いて下さい。ヒッキー君、このスコップ借りますね」

(;-_-)「殴るの!?駄目だよ!」

( ><)「そんな事しませんよ。柔らかそうなお腹が、がら空きなんです……」

(;-_-)ノ「ぼっ、僕!僕が止めてくるから!!」

( ><)「息の根を?」

(;゚_゚)そ「発想が怖いよ!!」

133名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:28:37 ID:IRgkVjeIO
 十数分後、当然僕一人であの三人に対抗出来るはずもなく、結局ブーンとビロードに手伝ってもらってやっと三人を止めることが出来た。因みにスコップは没収した。


(#;)_ゝ`)「いやもう本当申し訳ありませんでした」

(#)∀(#)「ちょっとテンション上がっちゃっただけなんです、ごめんなさい」

(#)<_(#;)「もうww二度とwはしゃぎ過ぎたりwwwなんかしないよwwwブヒッww」

( ><)「弟者君だけもう一度シメておきましょう」

(#)<_(#;)「大変申し訳ありませんでした」

( ^ω^)=3「全く、あんまり騒ぎ過ぎるんじゃないお?」




(;-_-)(何かもうどうでもいいや……)


 文芸部のあまりに馬鹿過ぎるノリに、悩んでいても無駄だと思った。多分皆は何も考えていないのだろうし、僕も何も考えない方がいいのかもしれない。

134名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:29:37 ID:IRgkVjeIO
(*・∀ ・)「ところでさ、ヒッキー。この感じだと、ひょっとしてお前ん家って、いたりする?」

(-_-)「幽霊とかなら出ないよ」

(;・∀ ・)「違ぇよ!メイドさんだよ、メイドさん!」

(-_-)「いるけど……またんきが想像してるのとは違うと思うよ?」

(*・∀ ・)「やっぱりいるんだ!いいなあ、可愛いメイドさん達がより取り見取りか!?『ヒッキー様のお世話は私がするの!』とかって取り合われるんだろ!?」

(;-_-)「いや違……」

(*´_ゝ`)「『今日は私がお背中流します……(はぁと』とか!」

(;-_-)「絶対無……」

(´<_` )「あー、全く二人とも馬鹿でござるな……いくら可愛いメイドがいようと所詮三次は三次……拙者だけは騙されないでござるよ……」ブツブツ…

(;-_-)「…………」


 聞く耳を持たない三人に説明する事を諦め、玄関の扉を開ける。実際に見せた方が早いだろうし。



「あ、お帰りなさいませ、ヒッキー様」


(*´_ゝ`)「おおおおお!!」(・∀ ・*)











 J( 'ー`)し (゜д゜@




( ´_ゝ`)「     」(・∀ ・)

135名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:30:39 ID:IRgkVjeIO
(-_-)「あ、ただいま帰りました。お二人はもう終わりですか?」

J( 'ー`)し「ええ、これから着替えて帰るところなんですよ。あらっ、ヒッキー様のお友達ですか?こんにちは」

( ><)「こんにちはなんです!」

( ^ω^)「お邪魔しますお!」

"(´<_` )「……どうも」

(゜д゜*@「あらやだ!いいわねぇ、みんな男前だわぁ!それに比べて家の息子ときたら!毎日どこをほっつき歩いてるんだか、髪なんか赤だか青だかよく分かんない色に染めちゃって!頭がカラフルで柄の悪いお友達しかいないみたいだしこの前だってまあやだもう聞いてくださいな昨日もね」ペチャクチャペチャクチャ

J( 'ー`)し「うふふ。もう、安羅さんったら!その話は長くなるでしょ?夕方の特売始まっちゃうわよ!」

(゜д゜@「あらやだ、本当だわ!それじゃ、失礼しますね!」

J( 'ー`)し「失礼します」ペコッ




( ´_ゝ`)「     」(・∀ ・)

136名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:31:53 ID:IRgkVjeIO
(; ∀  )「ヒッキー、今のは……」

(-_-)「パートの母名さんと安羅さんだよ」

(; _ゝ )「……何でメイド服着てんの?」

(-_-)「制服だからだよ」

(;^ω^)「二人とも、そんな落ち込むなお。多分メイドさんなら他にもいるんじゃないかお?」

(-_-)「いるけど……」


 二人が期待しているような事は無い、と続けようとしたところで前方から、若い女性の甘ったるい声がした。


   「ヒッキー様ぁ~」

(*´_ゝ`)「!」(*・∀ ・)










ζ*^^ω)ζ「お帰りなさいませ~ホマ!」キャピッ



( ´_ゝ`)「     」(・∀ ・)

138名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:37:55 ID:IRgkVjeIO
川 ∵)「……お帰り……なさいませ」ボソッ


ξ *゚¥゚)ξ「お帰りなさぁい♪」キャルンッ

  _、_
从*,_ノ` )「あっ、ヒッキー様!メイド長見ませんでしたか?さっきから捕まらなくってー☆」キャピュンッ



( ´_ゝ`)「     」(・∀ ・)


 廊下を進んでいく度に兄者とまたんきのHPはガリガリと削られていったらしく、二人はすっかり大人しくなる。


(  _ゝ )「……ヒッキー、何かこう、俺が思い描いていたのと違うんだが」

(;-_-)「ああ、そう……」

( ∀  )「……顔面審査とか無いの?」

(;-_-)「そんな失礼なもの無いよ!」

(´<_` )「二人ともwww三次なんかにww期待するからですぞwwwww」

( ><)「兄者君もまたんき君も、のろのろ歩かないでください。置いていきますよ?」

(  _ゝ )「もうやだ。動きたくない。夢も希望も無いよ、ここ」

(;-_-)「悪かったね」

( ^ω^)9m「あ、美人なメイドさんが三人も」

(*・∀ ・)+ シャキッ

(*´_ゝ`)+ キリッ

(;><)そ「復活早っ!」

(´・ω・`)「おやヒッキー様、お帰りなさい」

.。:+゚*(゚、゚*トソン.。:+゚*「お友達もご一緒でしたか」

.。:+゚*o川*゚ー゚)o「こんにちはー」('、`*川.。:+゚*

(*´_ゝ`)「……っ!!」(・∀ ・*)


(´<_` )(あー、やっぱり三次ってだけで興奮できませんな……)

139名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:38:59 ID:IRgkVjeIO
 用具室の前で話し込んでいた都村さん達を見て、兄者とまたんきの顔に生気が戻ったかと思うと、


(*;_ゝ;) (;∀ ;*)ブワッ!

Σ(゚、゚;トソン「!?」ビクゥッ

(*;∀ ;)「やったな兄者!夢も希望もあったぞ!」

(*;_ゝ;)「ああ!まさか三人もいるとは!奇跡も魔法もあるんだよ!」


 何故か泣き出した。あまりに突然の事態に、都村さん達は少し怯えているようだ。


('、`;川「あの子達、どうしたの?」

(;><)"「すみません!あの馬鹿共、急に美人を見たから興奮してるだけなんです!すぐに大人しくさせますので、殺虫剤か何か貸して下さいなんです!」ペコペコ

(´・ω・`)つ「ごめんね。今殺虫剤切らしてるから、アルコール除菌液でいいかい?」

o川*゚ー゚)o=3「おっ、美人だなんて嬉しい事言ってくれるなぁ。よーし、お姉さん今ちょうど機嫌いいから飴をあげよう!」


 素直さんはごそごそとエプロンのポケットから飴やらチョコやらを取り出すと、その場の全員に配り出す。こんなにたくさん、よくあのポケットに入ってたな……。


⊂(゚、゚;トソン「こら、素直さん!いつも仕事中にお菓子持ってるんですか?駄目じゃないですか、もう!」ギュウッ

(;-_-)そ(しっかり受け取ってるじゃん!)

o川;゚ー゚)o「えぇー?でも、お菓子は女の子の必需品ですよー?それにあげると喜ぶし、ミセr……」

(;゚_゚)「わぁああああああああああ!!」

o川;゚ー゚)oそ「ふぇ!?な、何!?」

(;^ω^)そ「どうしたんだお、ヒッキー!?」


 芹野さんの名前を出しそうになった素直さんの声を掻き消す為、僕は慌てて声を張り上げる。突然の奇行に、周囲から怪訝な視線を向けられる。やばい、何とかごまかさないと。

140名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:39:55 ID:IRgkVjeIO
(;-_-)「すっ、素直さん、機嫌良いって言ってたけど何かあったのかなーって!」


 アハハ、と乾いた笑いでごまかすが、あまりにも無理矢理な言い訳だったかもしれない。けれど素直さんは、意外にもパッと顔を輝かせて話に乗ってくる。


o川*゚ー゚)o「んふふー!実は私、彼氏が出来たんですよ!」



(;´_ゝ`)「!?」(・∀ ・;) ガンッ



(´・ω・`)+「僕の助言が役立ったみたいでね」ドヤッ

('、`*川「あんたはまず自分の事をどうにかしなさいよ」

(;´・ω・`)「何だよ、ペニちゃんにだって恋人いないだろ!?」

('、`*川「私はいいのよ、別に」

o川*´ー`)o=3「すっごく素敵な人でー、なおるよさんっていうんです!これで私もリア充の仲間入りなのですよ!」フンス!

(;-_-)「そ、そうなんだ!よかったね素直さん!!」

(゚、゚*トソン「初々しいですよね、羨ましいです」

o川*゚ー゚)o「えー?でも、都村さんも旦那さんとすっごく仲良いじゃないですか!」

('、`*川「毎週末デートしてるんでしたっけ?」

(/、//*トソン「やっ、止めてください!私の事はいいんです!」






(; _ゝ ) ( ∀  ;)


(;^ω^)「おーい、生きてるかおー?」

(´<_` )「へんじがない。ただのしかばねのようだ」

( ><)「生ゴミに出しましょうか」

141名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:41:44 ID:IRgkVjeIO
(  _ゝ )「……大丈夫だ、生きてる」

( ∀  )「……まだ希望があるからな」

( ><)チッ

(*´_ゝ`)「まだ一人、バインバインのお姉さんがっ……」

( ^ω^)9m「残念ながら希望はねぇお。あれを見るお」



ヒャメナヒャイ!(;´・ω・>⊂('ー`*川バーカバーカw



(;・∀ ・)そ「何かイチャついてる!?」

o川*゚ー゚)o「ペニサスさんって中身小学生男子ですからね。好きな人には意地悪しか出来ないっぽいです」

(-_-)「へぇ、知らなかった」

(#´_ゝ`)「クソッ!この世はゴミだ!」

(#・∀ ・)「んだよ、この展開!やってらんねーよ!」

(つ><)つ「あー、はいはい。文句は後で一人で言ってて下さいなんです」グイグイ

(つ^ω^)つ「時間が無いんだお。とっとと行くお」グイグイ



.

142名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:43:40 ID:IRgkVjeIO
(; ∀  )「くそっ、美人メイドは全員人のものってどういう事だよ……」


 正確に言えば伊藤さんはただの片想いみたいだけど。さっきの事が相当ショックだったのか、またんきと兄者は再びゾンビのような顔色でふらふらと足元が覚束なくなっていた。


( ^ω^)「別に美人のメイドさんが見れたんだし、それでいいじゃないかお」

(; _ゝ )「人のものってなると結構落ち込むんだよ……」

(;><)「仮に相手がいなかったとしても付き合える訳じゃないのに……」

(´<_` )「手に入らないと分かっていても、落ち込むものは落ち込むものですぞ。拙者もヘリたんとぃょぅにフラグが立つ度に本気で呪いたくなるでござる」

(;-_-)「弟者は一度病院に行けば……って、……!?」


 漸く僕の部屋に辿り着こうというところで、反対側からワゴンを押して近付いてくる人影が見えた。


≡(;-_-)ビュンッ

ミセ*゚ー゚)リノ「あ!ちょうどよかったです、坊ちゃ……むぐっ!?」

ミセ;゚⊂(-_-;)「何してんの芹野さん!?」コソッ


 人前で坊ちゃまと呼びそうになった口を慌てて塞ぎ、皆から芹野さんを隠すようにして小声で話す。


ミセ;゚ー゚)リ「?何って仕事ですけど……」

(;-_-)「そうじゃなくて!素直さんから伝言聞かなかった!?」ヒソヒソ

ミセ*゚ー゚)リ「聞きましたよ、お友達がいらっしゃるって。準備しといてって意味じゃなかったんですか?」

(;-_-)「違うよ!っていうか芹野さんって家でのバイト、皆に内緒にしてるんじゃないの!?」ヒソヒソ

ミセ*゚ー゚)リ「?いえ別に」

(;-_-)そ「は!?」


 さっきまで僕が心配していた内容を、芹野さんはあっさり否定した。

143名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:44:30 ID:IRgkVjeIO
(;-_-)「でもバイトの事、誰かに話してる様子無かったし……」ヒソヒソ

ミセ*゚ー゚)リ「だって別に聞かれてませんから。それより、どうしてさっきから小声なんですか?」

(;-_-)(そんな理由なんだ……)


 さっきのブーン達の事といい、今の芹野さんの事といい、何なんだろう……色々と深く考える僕がおかしいんだろうか。


(;-_-)(でも普通、友達に話したりとかしないかな……)


(;^ω^)「あの、ヒッキー?気のせいかおね?僕にはメイド服着た芹野さんが見えるんだけど……」

(;-_-)そ「あ、いや、これは……」

ミセ*゚ー゚)リ「こんにちは、内藤君。皆さんも先程振りですね」

(;><)ノ「ど、どうもなんです」

(;・∀ ・)ノ「よ、よぉ」

"(´<_` )「……ども」

(*´_ゝ`)「おお、芹野さん似合うねその服!」

ミセ*^ー^)リ「そうですか?ありがとうございます。あ、お茶を持って参りましたので、ちょっとお部屋に失礼しますね」

(;-_-)「う、うん……」



.

144名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:47:27 ID:IRgkVjeIO
 芹野さんはお茶を淹れると、仕事があるからと早々に部屋から引き上げて行った。


(;^ω^)「えーっと、何か色々と疑問が……」

(;・∀ ・)「何で芹野が居んの?メイド服着てくれるくらい仲良いの?」

(;-_-)「違う違う、家でバイトしてるだけだよ」


 僕は皆に、学校復帰する前から芹野さんがバイトしていた事を簡単に説明する。


(*´_ゝ`)「いいなあ、ヒッキー!俺の家にも同級生のメイドさんが来ないかなあ……椎名さんとか津出さんだったら最高だな!」

(;-_-)そ「!?」

( ^ω^)「椎名さんはともかく、ツンはねぇお」

( ><)「津出さん可愛いですよ?人気あるんです!」

( ^ω^)「ねぇお。ツンを好きだって言うのは趣味の悪い奴だけだお」

(・∀ ・)「人気が無いんじゃなくて、あってほしくないだけだろ?ブーンが」

(;*^ω^)「はぁあああ!?なっなななな何で僕がそそそそんな事……ぼっ僕はただ事実を言ってるだけだお!?別にツンに人気があろうが無かろうがどうっでもいいけど、性格きついしお節介だから絶対人気なんか無いって思っただけで」ペラペラペラペラ

145名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:47:59 ID:IRgkVjeIO
(*><)「あー……」ニヤニヤ

(*・∀ ・)「やっぱりな……」ニヤニヤ

(;*^ω^)「違ぇお!その顔止めるお!!」

(;-_-)「あの……椎名さんも人気あるの?」

(;*^ω^)「お!そりゃあ、もう!めちゃくちゃ可愛いし何よりツンと違って優しいお!二年では一番人気なんじゃないかお?」

(;-_-)「へ、へぇー……そうなんだー……」


(; _ )(やっぱり人気あるんだ……)


 椎名さんは可愛いだけでなく、誰にでも分け隔てなく話しかける子だ。友達も多いみたいだし、もてるんだろうなとは思っていたけど、改めて事実を聞かされると結構ショックだ。やっぱり彼氏とかいるんだろうか。


(´<_` )「はぁ……三次の話ばっかりでつまらんでござる。ヒッキー殿、このエロゲやってていいですかな?」

(;゚_゚)そ「っ!?何勝手に出してんの!?っていうかそれ隠してたはず……」

(;´_ゝ`)そ「おまっ……、人ん家でエロゲやろうとすんなよ!」

(´<_`*)「フヒュwヒュwww心配ご無用ですぞ、兄者ww泣きゲーを選びましたからなwwww」

(;・∀ ・)「そういう問題じゃないだろ!つか漁るなよ!」

146名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:49:25 ID:IRgkVjeIO
 (#><)=3 (#)<_(#;)スミマセンデシタ…



(・∀ ・)「でもさぁブーン、さっさと津出に好きって言うなりしとかないとヤバいんじゃねーの?」

(;*^ω^)「だから別にそんなんじゃ……」

(・∀ ・)「後夜祭でミスコン的なのあるんだろ?津出なら絶対上位に行くからライバル増えるだろうな」

(;*^ω^)「僕には関係n」

(-_-)「そんなのあるんだ?」

(*・∀ ・)「らしいぞ。まだ発表されてないけど。ほら津出さん生徒会だからブーン経由で聞いたんだよ。な?」

(;^ω^)「まあ……ミスコンっていうより人気投票だお。男女どっちもやるみたいだし、教師枠もあるらしいお。後夜祭で結果発表して賞品が出るとかって……」

(*><)「うーん、やっぱりクラスの人に入れた方がいいですかね?」

( ´_ゝ`)「教師枠、鬱田先生に入れてやろうかな」

(;^ω^)「二、三票入ったところで本人には伝わらんお」

(´<_`*)「ブービー賞があれば或いはいけるかもしれませんぞ!」

(;-_-)「あったところで逆に可哀相だよ」

(*・∀ ・)「二年女子は絶対に椎名か津出だよな!」

(;^ω^)「どうだか……」

(;-_-)(…………あれ?)





(;-_-)「ねぇ、芹野さんってあんまり人気無いの?」

( ^ω^)「あー……」

( ><)「無いわけじゃないですけど……」

(・∀ ・)「なんつーか……」


 僕の疑問に三人は口を濁す。何なんだろう、この微妙な反応は。

147名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:50:42 ID:IRgkVjeIO
 少し幼い顔立ちではあるけれど、芹野さんの容姿は椎名さんや津出さんにも劣らない。中身はともかく。一向に名前が挙がらないのは少し不思議だ。


(;-_-)(やっぱり性格に問題が……ふてぶてしかったり面の皮が厚かったりするからかな……」

(;^ω^)「声に出てるし、誰もそんな事思ってねーお!つーかひでぇお!」

(;><)「性格に問題はありませんよ?普通にクラスの皆と話すし、いい子だと思うんです」

(;・∀ ・)「なんていうか、ちょっと近寄りがたい?ような……」

(*´_ゝ`)「近寄りがたいか?可愛いし、話しやすい方だと思うぞ?」

(;^ω^)「話しやすいといえばそうなんだけど……どう言ったらいいか……」

( ><)「兄者君と弟者君は、去年芹野さんとは違うクラスでしたもんね」

(;・∀ ・)「嫌われてもないし浮いてもいないけどさ、何かよく分かんないんだよ。掴み所無いっていうか違和感あるっていうか……あ、俺も嫌ってる訳じゃないからな!」

(;^ω^)「まあ、この話は終わりだお!あんまり本人のいない所で噂するのも失礼だお!」

(;-_-)「あ……そうだよね、ごめん」

(;><)「ですね!さっさと本題に移るんです!」

(´<_`*)「昨夜のマジヘリの話ですなwwいやあw昨日はまた熱い展開でしてwwwwブヒョッwwwヘリたんの通う小学校に闇の魔法使いロマネスクが現れて女子生徒の使用済体操着を全て盗……」

(#^ω^)「文 化 祭 の話だお!!」

148名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:52:21 ID:IRgkVjeIO
(*・∀ ・)「コスプレ喫茶お化け屋敷ネコ耳カフェ!」

(#^ω^)「だから、そういうのはうちの部じゃ無理だお!!」

(*´_ゝ`)「じゃあアニメ上映会なんてどうだ!?」

(´<_`*)「流石ですな、兄者!では僭越ながら拙者のおすすめをまとめて……」

(#><)「うちはオタク部じゃなくて文芸部なんです!これ以上そっちの色に染めて堪るか、なんです!!」

(・∀ ・)「でもさぁ、文芸部の場所悪いじゃんか。派手な事やんねーと誰も来なさそうだし」

( ´_ゝ`)「四階の端っことか目立たないだろうなー……」

(;^ω^)「仕方ないじゃないかお!うちみたいな弱小部は、いい場所なんか取れなかったんだお!」

( ><)「ヒッキー君は何かやりたい事ありませんか?」

(;-_-)「やりたい事かぁ……」


 去年は文化祭じゃなくて体育祭だったからなぁ……。絶対に何か一つは参加しないといけなかったから、嫌だった。そういえば「あいつがいなかったら、もっと順位上がるのに」みたいな空気もきつかったな。

 いけない、いけない。今は文化祭の話だった。中学の時は何やったっけ?黙々と準備はやったけど、文化祭当日は最悪だったな。一緒に回る程仲の良い友達もいなかったし、空き時間は人のいない教室で過ごしていたけれど、たまに二人きりになろうとしたカップルが入り込んで来たときの気まずさと言ったら……


( _ )「何もやりたくない……どっかに一人で籠もってたい……大体文化祭なんて何の意味が……静かに過ごしたい……」ブツブツ…

(;^ω^)「く、暗ぇお……」

(;・∀ ・)「戻ってこい、ヒッキー!怖いから!」

(;-_-)そ「ご、ごめんごめん……」

( ><)「んー……、でもそれ、いいかもしれないんです!」


(;-_-)(;^ω^)(;´_ゝ`)「は……?」(´<_`)(・∀ ・;)

149名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:54:12 ID:IRgkVjeIO
( ><)「文化祭は盛り上げる事が前提ですが、疲れたら一人で休みたい人だっているはずなんです。時間潰したい人もいるかもしれませんし」

(・∀ ・)「まあ、そうかもな」

( ><)「だから、一人か二人位でゆっくり休憩出来るブックカフェとかいいと思うんです!ちょうど静かな場所ですし」

( ´_ゝ`)「それなら家から本とか持ち寄れば出来るな」

(*^ω^)「文芸部だし、いいかもしれんおね!足りない分は図書室から借りれるか聞いてみるかお!」

(・∀ ・)「展示よりはいいんじゃね?じゃあ自習室のパーテーションも借りて個人スペース作ろうぜ」

(-_-)「あ、それいいと思う。あと飲食物はどうしようか?」

( ><)「少しなら部費もありますから、何か簡単なのを出しましょうか」

(´<_`*)「なwるwwほwどwwつまり漫画喫茶ですなww素晴らしいですぞwwww」

(#><)「ブ ッ ク カ フ ェ !絶対にオタク一色の空間にはしてやらないんです!」

(*^ω^)「お!もうこれに決定するお!ビロードのお手柄だお!」

(・∀ ・)「これ以上考えるのが面倒なだけなんじゃねーの?」

(  ^ω)「そんな事無いお!」

(・∀ ・)「おいこっち見ろ」

(   ^)「明日早速、鬱田先生に提出するお!以上で会議終了だお!」

(・∀ ・)「おい」






.

150名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:56:21 ID:IRgkVjeIO
 予想よりもずっと騒がしくなった文芸部の会議は終わり、「また来る」「次は家に来い」等と口々に言いながら、皆帰って行った。


 その日の夜、久しぶりに母さんから電話がかかってきた。僕が学校に行くようになってからは「あんまり母親が電話してきても鬱陶しいだろう」と言って、以前より回数は減っていた。


『そうか、部活に入ったのか。文芸部の子達、面白そうだな』

(-_-)「ちょっと騒がしくて、収拾つかない時あるけどね」

『でもいいな、文化祭。懐かしいなあ……』

(-_-)「何十年前?」

『おいふざけるな。ほんの数年前だ』

(-_-)「いくら何でも……それは無いよ……」


 話しているうちに、段々眠気がやってくる。今日は本当に久しぶりに騒いだから、疲れてしまったのかもしれない。


『………それで父さんがな、……で……』

(-_-)~゚「……うん」

『そうそう、……な話が……、……さんの……けど……』

(-_-)~゚「…………うん」

『……ヒッキーは…………しれないと…………けど、………と……そうで……』


 ああ、もう眠いや。母さんがまだ話しているけれど、もう眠気が限界だ。


『…………なんだけど、ヒッキー、大丈夫かな?』

(-_-)~゚「…………うん、…………大丈……夫……」

『……かった、…………ゃあ、またな』プツッ



(-_-)zzz…



.

151名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 21:57:15 ID:IRgkVjeIO


ミセ*^ー^)リ「それで、一体これはどういう事なんでしょう?」

(;-_-)「ど、どういう事と言われましても……どういう事でしょうね。あはは……」



 会議の翌日、文芸部は無事に文化祭の出し物の承認をもらい、用紙を生徒会に提出した。細かい内容はこれから少しずつ部員で話し合って決めていくことになり、一安心したのだった。が、それも束の間の事である。あれだけ鬱田先生に忠告されていたのに、僕は重大な事を忘れていた。


 現在、僕の部屋での事である。


ミセ*^ー^)リ「今は私が質問しているんです。答えてください」

(;-_-)「こ、これには事情がありまして……その……」


 いつもと変わらないはずの、芹野さんの笑顔が怖い。声も穏やかなのに、やたら怖い。

 机の上には、有り得ない点数の小テストが全教科分。因みに芹野さんのお手製だ。


ミセ*^ー^)リ「おかしいですねぇ?私の記憶が正しければ先日、確か坊ちゃまに授業の解説を書いたノートと、解いておいた方がいい問題のページ数を書いたメモをお渡ししましたよね?」

(;-_-)「……はい」

ミセ*^ー^)リ「あれをやっていれば、この位のテストは楽勝だったはずです。ねぇ、坊ちゃま」

(;-_-)「……何でしょう?」

ミセ*^ー^)リ「最近あなたが寝不足だったのは、勉強しているからだと思っていました。私に一度も質問しないのも、先生かお友達に聞いているからなんだなと思っていました」

(;-_-)「…………」

ミセ*^ー^)リ「もう一度お伺いします。これはどういう事でしょうか?」




(;゚_゚)「すみませんでした!勉強サボってました!部活に夢中でテストの存在忘れてましたぁあああああ!!」


 僕はいつか芹野さんが鬱田先生に脅h……交渉してくれた時以上に深く頭を下げる。プライド?何だそれ、この恐怖に勝てるとでも?


ミセ*^ー^)リ「…………」

153名も無きAAのようです :2015/03/06(金) 22:06:41 ID:IRgkVjeIO
ミセ;゚ー゚)リ=3


ミセ*゚ー゚)リ「申し訳ありません、坊ちゃま。少し脅かし過ぎましたね」

(;-_-)「あ……」


 芹野さんの纏っている空気が和らいだ。許してくれたんだろうか。


ミセ*^ー^)リ「文芸部っていつも楽しそうだし、仕方ないですよ。こうなるかもしれないって、実はちょっと予想してました」

(;-_-)「ごめん芹野さん。せっかくノート作ってくれてたのに、僕……」

ミセ*゚ー゚)リ「大丈夫ですよ、坊ちゃま!私が絶対にあなたを留年させたりなんかしませんから!」

(;*-_-)「芹野さん……」


 穏やかに微笑む芹野さんは、やっぱり可愛い。さっきまで怖かった彼女が、今は天使に見える位だ。


ミセ*゚ー゚)リ「という訳で、明日から五時起きです」

(;-_-)「は?」

ミセ*゚ー゚)リ「五時起き」


 僕の睡眠欲は、人一倍強い。三大欲求の中でも断トツに強い。


(;゚_゚)「……いっ………」


 世界が布団で出来ていればいいと、本気で考える位に。


(;゚_゚)「……い、いっ……い……」



「嫌だぁああああああああああああ!!」


ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-) 第三話

終わり


ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-)
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