まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 第二話 ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-)

44名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:19:40 ID:SfIA0jqEO
 ある日突然、クラスメイトが家で働きはじめた。




ミセ*゚ー゚)リ「つまり私は、貴方のメイドになった訳です!」


ミセ* ー )リ「だからヒッキー様は私がお世話するんです。……色々なお世話を」

ミセ*//ー/)リ「私はヒッキー様のものですから、その、……何をしても、いいんですよ?」


 そう言って彼女はメイド服のファスナーに手をかけ…………






.


45名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:19:53 ID:SfIA0jqEO
(;*-_-)「う、うわあああぁぁ!!芹野さん止めて……、って」


(;*-_-)「……夢か」


 なんて夢を見てしまったんだろう。しかも相手は芹野さんだなんて、何となく罪悪感を覚える。


(;-_-)(でも仕方ないよなー、実際)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ミセ*゚ー゚)リ「つまり私は、坊ちゃまのメイドになった訳ですよ!」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 そう、いつの間にか芹野さんは僕のメイドになっていたらしい。僕の方に用が無ければ、今まで通り家の仕事をするらしいので、僕の専属というわけではないのだけど。

 引きこもりになっていた僕の生活をサポートするために母さんが芹野さんに頼み込んだらしいのだが、『自分のメイド』という言葉は十六歳の僕にとってはちょっと夢を膨らませるものなのだ。しかもクラスメイトの女の子。何かそういうエロゲあったし。



ミセ*゚ー゚)リ「失礼しまーす!おはようございます、坊ちゃま!」ガチャッ

(;゚_゚)そ「うわあああああああああああああ!!!??」




.

46名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:21:01 ID:SfIA0jqEO





ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-) 第二話





.

47名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:21:56 ID:SfIA0jqEO
ミセ;゚ -゚)リ「何ですか、人の顔見て悲鳴あげるなんて」


 失礼ですね、と言いながら学校の制服姿の芹野さんが近寄ってくる。その手には使用人の人達に預けられる、カード型のマスターキーが握られていて、どうやらそれで鍵を開けて入って来たらしい。


(*;-_-)「ちょっ、いやその、近寄らないで近寄らないで!!」


 あんな夢を見た直後に本人と対面するのは、気まずい事この上ない。


ミセ#゚ー゚)リ「はぁ!?何なんですか、その乙女な反応は?人を変質者だとでも思ってるんですか?」

(;-_-)「いや、そういうわけじゃ……っていうか、そっちがいきなり入って来るから!」

ミセ#゚ー゚)リ「私は何度もノックしたのに、坊ちゃまが起きなかったんじゃありませんか。やっぱりまだ寝てましたね?」


 芹野さんは僕の腕をぐいぐい引っ張りながら、ベッドから引きずり出す。華奢な体に似合わず、随分と力があるようだ。


ミセ*゚ー゚)リ「さ、五分で仕度を済ませて、十分で朝食を済ませてくださいね!」

(;-_-)「無茶言わないでよ!」

ミセ*゚ー゚)リ「でしたら、もう少し早く起きていたら良かったのでは?」

(;-_-)「うぐっ……」

48名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:23:06 ID:SfIA0jqEO
 食堂では、先に姉さんが朝食をとっていた。


从 ゚∀从「おう、ヒッキー。大丈夫か?時間ぎりぎりなんじゃねーの?」

(;-_-)「ね、姉さんこそ、時間大丈夫なの?」ハァ…ハァ…


 五分で仕度しろ、との芹野さんの言葉は比喩ではなかったらしく、本当に五分で仕度させられた僕は、息切れしながらも、食卓につく。


从 ゚∀从「あたしは今日、二限からだから大丈夫だ。まあ、お前もミセリに任しときゃ問題無いか」

 姉さんにも信用されているらしい芹野さんは、料理長の垂眉さんの所へ朝食を受け取りに行っている。


「垂眉さん、坊ちゃま遅刻しそうなんですよう!食べられれば何だって良いです、生米とかでも良いですからー!」

「はいはい、ちょっと待ってね。もうちょっと弱火でじっくりと……」

「時間無いんですってばー!」



从 ゚∀从「問題無さそうだな」

(;-_-)「あるよ!」


 何だよ、生米って!他にマシなのあるだろ!




.

49名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:24:28 ID:SfIA0jqEO
ミセ*゚ー゚)リ「はい坊ちゃま、お待たせしました。五分で召し上がってくださいね」

(;-_-)「さっき十分って……!」

ミセ*゚ー゚)リ「文句なら後で垂眉さんに言ってください。ほら、早く掻っ込む!」


(;)-_-)゙ムグムグ


从 ゚∀从「仕方ないな。ショボンはこだわりが強いし」

ミセ*゚ー゚)リ「おはようございます、お嬢様。まあ、無茶を申し上げているのはこちらなんですけどね……」

从;*゚∀从そ「ちょっ……!その呼び方止めろって言っただろ!?むず痒い!!」

(;)-_-)(……姉さんも被害に遭ってたのか)ムグムグ


 「坊ちゃま」よりはマシだと思うが、姉さんの性格では「お嬢様」と呼ばれるのは嫌なのだろう。


从;*゚∀从「大体、お前のせいでな……」


<ダカラツムラサン、ゼッタイオカシイデスッテ…

<シツレイナ。フツウデスヨ

<ハラヘッタ


从;゚∀从そ「げっ……」



.

50名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:25:52 ID:SfIA0jqEO
o川;゚ー゚)o「……だからサツマイモとか有り得ないですって!もっと薔薇とかデイジーとか、可愛い花を植えましょうよー!」

(゚、゚トソン「そんなもの植えて何になるって言うんです?食べられない植物なんて植える意味が……、あら、ハイン様、ヒッキー様、芹野さん、おはようございます」

o川*゚ー゚)o「あー、お嬢様、坊ちゃま、ミセリちゃん、おはようございまーす」

从;*゚∀从「キュート、その呼び方止めろってば!」

o川*゚ー゚)o「そうでした、そうでした。でも、いいじゃないですかぁ、お嬢様って。私も呼ばれてみたいですー」


 僕の「坊ちゃま」呼びと同じように、姉さんの「お嬢様」呼びも使用人の人達に広まっているらしい。都村さんは、止めてくれと言えば一度で止めてくれたが、素直さんはすぐに忘れては同じ事を繰り返す。ただ、わざとではないので仕方ない。一番やっかいなのは……


('ー`*川「ぶっwwwくくっwwお嬢w様wwwぷふっww坊wちゃwwま、ミセリ、おはようございますwww」

从#゚∀从「ペニサス、てめぇ!!」


 明らかにわざとやっている伊藤さんだ。

51名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:27:15 ID:SfIA0jqEO
从#゚∀从「お前、絶対わざとやってるだろ!」

('、`*川「やだ、人聞きの悪い。うっかりですよ、うっかりwww私ってばドジっ娘さん☆」

从#゚∀从「嘘つけ!大体ペニサスはいっつも……」


     ギャーギャー ワーワー


(;)-_-)(他でやってほしい……)ムグムグ

⊂ミセ*゚ー゚)リ「はい、全部食べましたね!それじゃ、行きますよ!」グイグイ

≡(;)-_-)つ「むぐもぐぐー!!(まだ口に入ってるのにー!!)」ムグムグ

 「お嬢様」騒動の根源は、隣の騒ぎには無関係だとでも言うように、朝食を口に詰め込み終えた僕を引っ張っていく。彼女には容赦というものが無い。五分と言えば五分なのだ。一分だって妥協してはくれない。


⊂ミセ*゚ー゚)リ「ほら坊ちゃま、急いでください!早歩きです!坊ちゃまは一度だって遅刻できないんですからね!」

≡(;)-_-)つ「もぐぐっもぐーっ」ムグムグ





(゚、゚;トソン「……大変ですよね、ハイン様もヒッキー様も」

从;゚∀从「父さんも母さんも、働きもしない子供が登下校に車使うなんて言語道断っていう教育方針だからなぁ……」

o川*゚ー゚)o「大丈夫かなー?坊ちゃま、もやしっ子なのに」

('、`*川「キュートって見かけによらず、結構失礼な事言うよね」



.

52名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:29:47 ID:SfIA0jqEO
 何だかんだと文句を言いつつも、僕は必死で学校へと向かう。芹野さんが言っていた通り、僕はもう、一度だって遅刻できない。


 事の発端は、芹野さんが僕を最初に学校へと連れ出した日に遡る。




(;゚_゚)「留年!?」


 その日、職員室で担任に言われた一言に衝撃を受ける。


('A`)「いや、このまま休み続けてたらって事だぞ?今は結構ぎりぎりな状態だな」

ミセ*゚ー゚)リ「まあ、そうだろうなとは思いましたけど」

('A`)「あと三回欠席していたら、小森は確実に留年していただろうな」


 言われてみれば、確かにそうだ。二年生になってから、僕はほとんど学校へ行かなくなっていたのだから。

('A`)「うちは一応私立だから融通もきくし、時々は足しといてやったんだけど……」

(;-_-)「ご迷惑をおかけしております」

('A`)「まず、次の中間テストである程度の点数を取るのを前提として……」

(;-_-)(条件が既に結構キツい……)

ミセ*゚ -゚)リ「うーん、後は各教科の先生方にお願いして、レポートとか課題を出してもらう事になりそうですね」

('A`)「そうなるな」

ミセ*゚ー゚)リ「では、まず鬱田先生からですね」

(;-_-)「あっ、うん。すみません、鬱田先生、休んでいた分を取り戻せる課題をお願いできないでしょうか?」

('A`)「…………」

(;-_-)「……先生?」


.

53名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:32:05 ID:SfIA0jqEO
('∀`)「どーしよっかなー?」ニヤリ

ミセ;゚ -゚)リ「え!?」(-_-;)


 親身に相談にのってくれていた鬱田先生の態度が突然変わる。


('A`)「俺さぁ、小森は俺と同じタイプだと思ってたんだよねー。なのにさ、突然?クラスメイトの女子が?メイドになってるって?」

(#゚A゚)「何だよその羨ましい状況は!?それ!なんて!エロゲ!?」

(;-_-)(ああ、そういう……)

ミセ;-д-)リ「……何を言ってるんですか。アルバイトだって、許可証取るときに説明したじゃありませんか」


 芹野さんが呆れ果てたような目で鬱田先生を見ているが、僕には鬱田先生を責めることができない。僕もちょっと「これエロゲみたいな状況だな」とか考えちゃったし。



ミセ;゚ -゚)リ「……仕方がありませんね」フゥ…


 猶もぎゃあぎゃあと騒ぐ鬱田先生を見て、芹野さんはため息をつき、


ミセ;>д<)リ「鬱田先生!どうか、この通り!お願いします!!」


 突然、大声でお願いし、頭を深く下げた。


.

54名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:33:07 ID:SfIA0jqEO
 その大声は職員室に響き渡り、他の教職員の注目を浴びる。


(;'A`)そ「お、おい!何やってんだよ、芹野!?そんな事しなくても……」

(;-_-)「そうだよ、芹野さん!それは芹野さんじゃなくて僕がやらなきゃいけない事で……」

ミセ;>д<)リ「鬱田先生、お願いします!」


 それでも芹野さんは頭を下げることを止めず、心なしか鬱田先生に近付き、他の教職員には聞こえない音量で続ける。


ミセ*゚ー゚)リ「お願いします、年齢=彼女いない歴の鬱田先生。保健医の黒上貞子先生への片想いを募らせまくって拗らせたせいで、得意のパソコンで合成画像を作った揚句、もしも黒上先生と付き合っていたら、という設定のもとに『ドックンと貞たんのラブメモリー☆』を作っている、鬱田ドクオ先生?」ボソッ


      (;゚A゚)



 うわ……それは無いわ




.

55名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 22:42:03 ID:SfIA0jqEO
(((;゚A゚))「お、おおおおおまっ……せせせ芹野……!?何でっ……何でそ、そそそそれを……!?」


 可哀相なくらいにぶるぶると震える鬱田先生とは正反対に、芹野さんの表情は非常に穏やかだ。


ミセ*^ー^)リ「お願いします、鬱田先生?」

(;゚A゚)「分かった!分かったから!っていうか最初から半分は冗談だったんだって!!」




 芹野さんを敵に回すのは止めようと思った。それから、もう少し彼女を警戒するべきだな、とも。




.

56名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 23:03:33 ID:SfIA0jqEO
ミセ*゚ー゚)リ「それでは、私は先に教室に戻りますね。他の先生への交渉、頑張ってください」

(;-_-)「う、うん。ありがとう……」

 鬱田先生は半泣きで、放課後までに課題を用意するから受け取りに来いと言っていた。半分冗談との事だったので、僕がもう少しお願いし倒せば聞いてくれたような気もするのだけど。

 ちなみに、他の先生への交渉は割とあっさり了承を貰えた。これが、一週間前の出来事だ。



.

57名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 23:23:12 ID:SfIA0jqEO
ミセ;゚ー゚)リ「ちょっと、坊ちゃま!もう少し急いでくださいよ!」

(;-_-)「い、急いでるよ……!元引きこもりには、これが限界……だよっ」ハァ…ハァ…


 僕より身長が低いはずの彼女の歩く速度は、多分女性の平均よりもずっと速い。僕には見失わないようにするだけで精一杯である。漸く信号待ちで追い付き、息を整えてから、ふと重要な事を思い出す。

(;-_-)「っていうか坊ちゃまって呼ぶのはいいかげん止めてくれって、いつも言ってるだろ!」

ミセ*゚ー゚)リ「分かってますよ。だから学校ではちゃんと小森君って呼んでるじゃないですか」

(;-_-)「学校以外でも呼ぶなって言ってるんだって!誰かに聞かれでもしたら……」

ミセ*゚ー゚)リ「はいはい、分かりましたよ。ほら青になりましたから行きますよ、坊ちゃま!」スタスタ

≡(;-_-)「やっぱり聞く気無いじゃんか!」バタバタ


 学校では「小森君」と呼んでくれるようになったが、それ以外の場所では相変わらず僕を「坊ちゃま」と呼んでくる。登下校中、誰かに聞かれたらと思うと気が気でないから本気で止めてほしいのだけど。



.

58名も無きAAのようです :2015/02/16(月) 23:43:08 ID:SfIA0jqEO


 芹野さんのサポートもあって、何とか毎日学校生活を乗り切っているが、僕はまだ進んで学校へ行きたいという気にはなれない。


 正直、未だに毎日が苦痛だ。







 だって僕には、まだ友達がいない。






.

59名も無きAAのようです :2015/02/17(火) 00:04:29 ID:9ijjMUl6O
 情けない事に、実は心のどこかで、芹野さんがいれば学校で惨めな思いをすることはないのではないかと期待していた。

 休み時間や昼休みに、しつこいくらいに世話を焼かれるのではないか、と考えていた。それはそれで少し困るけれど、一人で過ごすよりも、ずっとマシだろうと思っていた。


 けれど実際は、登校すれば校門の前で別れてしまうし、休み時間も昼休みも話しかけて来ない。下校中に漸く合流するくらいだ。

 知らず知らずに、僕は芹野さんに依存してしまっていたのかもしれない。


(;-_-)(やっぱり僕って、甘ったれで情けない奴だよな)


 「甘えているだけ」「情けない」。芹野さんが否定してくれたこの言葉で自分を責め立てる事は前より減ってはきたが、完全に無くなった訳ではない。やはり長年自分の中に根付いた言葉は、簡単に拭い去る事は出来ないらしい。



.

60名も無きAAのようです :2015/02/17(火) 00:56:09 ID:9ijjMUl6O
 自分に自信を持つことは出来ないくせにくだらないプライドだけはあるようで、僕はひたすら惨めに見られない努力をしている。


 休み時間やお昼休み等の空き時間には課題に取り組んだり、もう何周したのか分からないほど読み込んだ小説を読むふりをしていた。まるで「僕は惨めなぼっちじゃないです。敢えて一人でいるんです」とでも訴えるかのように。

 そんな事したって、今の状況が変わる訳でもないのに。

(-_-)(今週は体育が座学だったから助かったけど、来週は実技なんだよなぁ……)

 体育といえば、あの魔の一言が必ずある。「適当に二人組作って」という。


(-_-)(さすがに、授業中はどうやってごまかしたらいいか分からないし)


 幸か不幸か、休み時間に課題を片付けていたため、もうすぐ各教科の大量の課題が片付いてしまう。僕の悩みは、相変わらず尽きなかった。


.

66名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:35:06 ID:fonGBVWwO
 結局、殆ど誰かと会話をする事もなく放課後になり、僕は一人でトボトボと下校する。

 芹野さんは一緒ではない。そういえば一緒に校門を出た事なんて、一度も無かった。


(-_-)(結構辛いよなー、今の状況。これが明日もあると思うと……)



 「坊ちゃま」


    ポンッ
ミセ*゚ー゚)リつ(;-_-)そ「おわっ!?」



ミセ*゚ー゚)リ「お疲れ様です。帰りましょうか」

(-_-)「芹野さん……」


 彼女は必ず、帰り道の途中で合流する。それに一体何の意味があるのか分からないけれど。


(-_-)(あれかな、僕と一緒にいるところを見られたら、芹野さんの評価まで下がるから嫌とか……)




.

67名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:36:39 ID:fonGBVWwO
(-_-)「ねぇ、芹野さん」

ミセ*゚ー゚)リ「はい?」

(-_-)「芹野さんは何で……」


 学校で僕と関わろうとしないの、という疑問をすんでのところで飲み込む。


 何を言おうとしているんだ、僕は。芹野さんが家でバイトをしているからといって、僕のサポートをする仕事があるからといって、学校でまで僕と関わる義務なんか無いというのに。



(-_-)「いや、何でもない」

ミセ;゚ー゚)リ「途中で止められると気になりますよ……」

(;-_-)「えっと、芹野さんって仕事休まないの?」


 咄嗟に口から出たのは、ごまかすための別の疑問だった。


(;-_-)「今のシフト、かなりキツくない?休みの日無いし」


 芹野さんのシフトは、平日の早朝と夕方、土日祝祭日は一日中入っている。更には僕のサポートまで。これはいくら何でも無茶である。

(;-_-)「やっぱり母さんが無理言ったとか……」

ミセ*゚ー゚)リ「違いますよー。奥様は早朝入る代わりに週末は休みを取る事を勧めて下さいました。でも私がお断りしたんです」

(;-_-)「そうだったんだ。芹野さんは、それで大丈夫なの?」

ミセ*゚ー゚)リ「ええ。どうせ休みがあっても別の所でバイトするだけでしょうし、それなら一カ所の方が楽なので」


 他のところより待遇もいいですしと笑って言った。




.

68名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:37:57 ID:fonGBVWwO
    o川; ー )oハァ…


('、`;川「…………

(-、-;トソン「…………」



 帰宅すると、珍しく落ち込んだ様子の素直さんと、困ったように黙り込む都村さんと伊藤さんが食堂にいた。どうやら休憩時間らしい。


(;-_-)「た、ただいま」

ミセ*゚ー゚)リ「ただいま戻りましたー。って、あれ?素直さんどうしたんですか?」

(゚、゚;トソン「あ、お帰りなさいませ、ヒッキー様、芹野さん。素直さんは、その、大した事ではないんですけど……」

o川;゚ー゚)o「大した事だもん!すごく落ち込んでるんだから!」

ミセ*゚ー゚)リ「……何があったんですか?」コソッ

('、`;川「何か男に相手にされないんだって」コソッ

o川;゚д゚)o「ちょっとペニサスさん!そういう身も蓋も無い言い方しないでくださいよ!」

('、`*川「でも事実でしょ」

ミセ*゚ー゚)リ「どういう事ですか?」

o川;´Д`)o「聞いてよ、ミセリちゃん!」

69名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:40:02 ID:fonGBVWwO
 素直さんの話をまとめると、こうだ。

 彼氏のいない素直さんは、同じく彼氏のいない友達何人かと街コンとかいう、非リア充を名乗るリア充向けのイベントに何度か参加していた。僕には一生縁がな……やめろ考えるな。

 けれど、男性に声をかけられた回数はゼロ。今のところ全て惨敗らしい。



o川; ー )o「ゼロって……ゼロは無いだろ。私ってそんなに不細工なのかな……」


ミセ;゚ー゚)リ「素直さんが声かけられないって、何かの間違いなんじゃ……」コソッ

('、`*川「不思議よね、キュートって顔は可愛いし。もしかして残念な中身が漏れ出てるのかも……」コソッ

o川;゚Д゚)o「コソコソしないでよ、聞こえてるよ全部!あと残念じゃないもん!」

(゚、゚;トソン「そんなイベントで見付けなくても、普段の生活の中で普通に見付ければ良いのでは?」

o川;゚ー゚)o「うち女子大だし、バイト先にいいと思う人もいないんだもん」


 奥の調理場から垂眉さんの「悪かったね」という声が聞こえたが、皆スルーしていた。


.

70名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:40:56 ID:fonGBVWwO
('、`*川「じゃあ自分から声かけたら?」

o川;゚ー゚)o「む、無理!それは絶対無理ー!」

('、`*川「何でよ?声かけられないなら、こっちから行くしかないじゃない」

o川;゚ー゚)o「高校から女子校だったし、男の人とどう話したらいいか分からないし……。それに、もし声かけて『うっわ、何だこの勘違い女。話しかけてくるんじゃねーよ』って思われたら嫌だもん」

('、`*川「じゃあ、もう諦めなさいな」

ミセ*゚ー゚)リ「大丈夫ですよ、素直さん。恋人なんかいなくても死にませんし」





(;-_-)(僕ここにいてもいいのかな……自分の家なのに居づらいんだけど)


.

71名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:42:36 ID:fonGBVWwO
,,,(´・ω・`)「はいはい、良いなとも思えない僕がキュートちゃんに助言してあげよう」

(;-_-)(根に持ってる)


 垂眉さんが調理場から出て来た。全員の前にティーカップを置き、紅茶を注ぐ。


+('、`*川「ショボン、お菓子も!」

(´・ω・`)「自分でやりなさい」

('Д`;川「えぇーー?」

(´・ω・`)「動かなきゃ太るよ、ペニちゃん。この間も3キロ太っ……」

('、`;川「わ、分かったわよ!自分で行くから!!」



    チッ('、`;川、、、、




.

72名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:44:01 ID:fonGBVWwO
(´・ω・`)「キュートちゃんは友達と参加してるんだっけ?いつも何人くらい?」

o川*゚ー゚)o「四、五人くらいかな」

(´-ω-`)=3「やっぱり。それじゃ声かけられなくて当然だよ」

o川;゚ー゚)oそ「何で!?」

(´・ω・`)「固まって話している所に突撃できる猛者なんて、滅多にいないよ。もしかしたら会話の邪魔になるかもしれない、とか考えちゃうし」

o川;゚ー゚)o「そんなものかなぁ?」

(´・ω・`)「しかも四、五人って……男性側の人数も揃ってなきゃ話し掛けられないじゃないか。キュートちゃんを良いと思った人が一人で参加してたとしたら、どうする?」


('、`*川「ドーナツあったよー」

ミセ*゚ー゚)リ「伊藤さん、私にも!私にも!」

(゚、゚*トソン「あ、私は五つで」

(;-_-)「都村さん、何で太らないんですか?」

o川*´ー`)oウマー!




(´・ω・`)「聞けよ」




.

73名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:45:13 ID:fonGBVWwO
(´・ω・`)「次からはキュートちゃん一人で参加してみたらどうだい?」

o川;゚ー゚)o「ひっ、一人!?やだ!無理!それこそ、また誰からも相手にされなかったら悲惨だよ!」

(´・ω・`)「どうしてもっていうなら二人とかでもいいけどさ、一人でポツンと所在なげにしてる子の方が声かけやすいよ?」

o川;゚ -゚)o「むー……」

(´・ω・`)「それに、男側だって声かけた子に拒否されるの、結構怖いんだから」

('∀`*川「ねぇショボン、それ実体験?ww実体験なの?wwwねぇねぇ!wwwww」

(・ω・`;)「さあて、僕はそろそろ夕飯の仕込みをしないと」

('∀`*川「ひょっとして図星!?wwwちょwwねぇ、その時どんな気持ちだった?ねぇどんな気持ち?wwww」

(・ω・`;)「そっか、ペニちゃんは今日の夕飯、刻みキャベツ丼がいいんだね。そっかそっか」

('、`;川「ちょっと何よ、刻みキャベツ丼って!聞いたこと無いわよ、そんなメニュー!!」




.

75名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:46:55 ID:fonGBVWwO



ミセ*゚ー゚)リ「そういえば坊ちゃま、課題はもう終わりそうですか?」


 皆が食べ終えた食器を片付けながら投げかけてきた芹野さんの質問に、一気に気持ちが沈む。


(-_-)「多分今日で終わるんじゃないかな」

ミセ*゚ー゚)リ「では後程お部屋へ伺いますので、答の確認をしましょうか」

(-_-)「うん、よろしく」

ミセ*゚ー゚)リ「ここのところ、ずっと頑張ってらっしゃいましたよね」

(-_-)「そう、だね」


(-_-)(それしかやる事無かったし……)



 明日からの休み時間、どう過ごしたらいいんだろう。


.

76名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:52:38 ID:fonGBVWwO
 今日はいつもより、特に憂鬱である。昨夜、課題を全て終えてしまい、今日から休み時間を一人で過ごす正当な理由は無くなってしまった。

 残された選択肢はスマホを弄るか、本を読む事くらいだ。

ミセ*゚ー゚)リ「そういえば坊ちゃま、坊ちゃまがいつも読んでいる本ってどんなのですか?」

 もう少しで学校に着くというところで芹野さんが突然、今までに聞いてこなかった質問を投げかけてきた。

(-_-)「ああ、これだけど……」

 説明が面倒で、鞄から本を取り出して彼女に差し出す。

ミセ*゚ー゚)リ「可愛い絵ですね」


 表紙が恥ずかしくてブックカバーをかけたそれを、パラパラと流し読みしながら言う。


(;*-_-)「その、それ、ラノベなんだけど……」


 悪いことをしているわけでもないというのに、何故か言い訳しなくてはいけない気になり、もごもごと口を濁す。


ミセ*゚ー゚)リ「私もこれ読んでみたいんですけど、今日一日貸して頂けませんか?」

(;-_-)「へ!?いや、それは……えっと……」

 困る。これじゃ本当にやる事が無くなってしまう。

ミセ*゚ー゚)リ「お願いしますよー!今まで読んだことないジャンルですし、気になるんです!」

 じっと見つめてくる芹野さんに何となく逆らえなくて、仕方なく頷いてしまった。本を受け取った芹野さんは、いつものように先に教室に行ってしまった。

 仕方がない。今日はずっとスマホでも弄っていよう。

(;-_-)そ(げっ!スマホ電池切れてる!)



 本当に、どうしよう。


.

77名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:54:15 ID:fonGBVWwO
 最悪の事態である。やる事が無い。時計の針が進むのがいつもより、やたら遅い。


(;-_-)(寝たふりでもしようかな?でもそれはすぐバレるって言うし……、トイレに避難……、いやでも……)


   「小森君」


(;-_-)そ「へっ!?」ビクッ


 突然肩を叩かれ、考え事に集中していた僕は、心臓が縮み上がるくらいに驚いた。


( ^ω^)「あ、驚かせちゃったかお?申し訳ないお!」


 話しかけて来たのは、人の良さそうな笑みを浮かべた男子生徒だった。というか、どうしよう。僕この人の名前とか知らない。気まずい。


(;-_-)「えっと……」

( ^ω^)「内藤ホライゾンだお。やっぱり覚えてないおね?」

(;-_-)「……ごめん。」

( ^ω^)「別に気にしてないお!それより小森君、昨日までやってた課題はもう終わったのかお?」

(;-_-)「うん、後は放課後に提出するだけだよ」

(*^ω^)「お!それはちょうど良かったお!じゃあ今日は、一緒にお昼食べないかお?」

(;-_-)「……え、僕?」

(;^ω^)「おー……、やっぱり迷惑かお?」

(;*-_-)「め、迷惑じゃない!迷惑じゃないよ!でも、いいの?」

( ^ω^)「?頼んでるのはこっちだお。それに、ちょっと小森君にお願いもあるんだお」

(-_-)「お願い?」

78名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:55:32 ID:fonGBVWwO
(;^ω^)「実は僕、文芸部の部長なんだけど、今部員が五人しかいないんだお。ぶっちゃけギリギリだお。小森君、よく本読んでたおね?よかったら入ってもらえないかなー、と」

(;-_-)「え、部活かぁ、うーん……」

 部活に興味が無い訳ではないが、不安だ。僕は本を読むだけで、小説を書いたりはしない。
 それに内藤君はともかく、他の部員と気が合うか分からないし。


( ^ω^)「文芸部って言っても、実はあんまり高尚なものじゃないお。読むジャンルは皆バラバラだし、漫画読んでやがる奴もいるお!小説書いてるのも三人だけだし、駄弁っている事の方が多かったりするお」

 僕の心を見透かしたかのように、内藤君は続ける。

( ^ω^)「とりあえずは仮入部でもいいし、昼休みに部員の奴らと喋ってから判断してみて欲しいお!気が合いそうになかったら、強制はしないし……」

(-_-)「うん、内藤君がそれでいいなら」

( ^ω^)「あ、僕の事はブーンって呼ぶといいお。内藤君とか呼ばれ慣れてないから違和感あるお」

(-_-)「えっと、じゃあ僕も……」

(*^ω^)「お!ヒッキーって呼ぶお!小森君、より呼びやすいお!」


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79名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:56:52 ID:fonGBVWwO
( ^ω^)「でもよかったおー、今日ヒッキーの課題が終わってて。かなりの量があったおね?」

(;-_-)「うん、結構大変だったよ……」

(;^ω^)「やっぱり……。本当は前から話したかったんだけど課題大変そうだし、いつも忙しそうだったから中々タイミングが合わなかったんだお」




     (-_-)「……っ!」




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80名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:58:24 ID:fonGBVWwO



   「固まって話している所に突撃できる猛者なんて、滅多にいないよ。もしかしたら会話の邪魔になるかもしれない、とか考えちゃうし」


 そっか。


   「一人で所在なげにしてる子の方が声かけやすいよ?」


 そうだったんだ。


   「声かけた子に拒否されるの、結構怖いんだから」


 昨日の垂眉さんが言っていた状況とは違うけど……


(;-_-)(それで芹野さん……)



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81名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 00:59:37 ID:fonGBVWwO
 教室の前方へ目をやると、僕の貸した小説を読んでいる芹野さんが見えた。


 もし芹野さんが、当初の僕の期待通りに学校でも世話を焼いてきたら、ブーンは話しかけて来なかったかもしれない。

 彼女がどこまで考えていたのかは分からないけど、今までの状況が一転したのは確かだった。




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82名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 01:00:35 ID:fonGBVWwO
 ブーンと、次の休み時間に部室を案内してもらう約束をした後、僕は少し浮かれた気持ちでトイレへと向かっていた。

 だからだろうか。いつもは前方から誰かが来ればさりげなく避けるのに、その日に限って……


   ドンッ

「うわっ!」(;+_+)そ(>д<*)「きゃっ!」



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83名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 01:01:25 ID:fonGBVWwO
(*>ー;)ゝ「いったたた……」

(;+_+)「す、すみません!本当、ごめんなさい」


 知らない女の子とぶつかり、お互いに転んでしまう。女の子とぶつかって自分まで転ぶなんて、僕はどれだけヒョロいんだろうか。


(*^ー^)「あはは!そんなに謝らなくてもいいよ。私もごめんね、小森君」

(;-_-)「あ……」

(*゚ー゚)「椎名だよ、同じクラスの。あんまり喋った事無かったもんね」


 椎名さんはさっさと立ち上がってスカートの汚れを軽く掃うと、僕の手を掴んで立たせようとする。


(;*>ー<)つ「ごめんね?転ばせちゃって……ひゃっ!」

 けれど、もう一度転んで尻餅をついてしまい、


(_-*;)「……あのさ」

(*゚ー゚)「ん?何でそっぽ向いて……、っ!?」


 僕の反応に、漸く気付いたのか、椎名さんが慌ててスカートを押さえた。


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84名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 01:02:40 ID:fonGBVWwO
(*////)「ご、ごごごめん!お見苦しいものを!」

(_-*;)「いや!見てないです!全く、一瞬たりとも!!」

(*//д/)「本当?」

(_-*;)「本当に!!」


 そうだ、見てなんかいない!淡い水色の布地とか!絶対に見てなんかいないんだ!


(;*^ー^)「そっかぁ。えへへ、ちょっと焦っちゃったよー」


 照れたように笑う椎名さんを改めて見ると、かなりの美少女だった。
 サラサラの黒髪は肩の辺りで切り揃えられていて、小さく色白な顔を引き立てていた。黒目がちの大きな目も、長い睫毛も、桃色の頬も、繊細で可愛らしい印象を受ける。


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85名も無きAAのようです :2015/02/19(木) 01:05:23 ID:fonGBVWwO
(;*゚ー゚)ノシ「本当にごめんねー!」

 もう一度謝ると、椎名さんは慌てた様子で去って行った。


 何でだろうか。さっきから、やたら心臓が早く脈打っている。何故か顔も熱い気がする。



ミセ*゚ー゚)リ「あれー?坊ちゃま、何でそんな所に座ってるんですか?」


 偶然通り掛かった芹野さんが、近寄って来る。


(; _ )「学校でその呼び方は止めろって、いつも……」

ミセ*>ー<)リ「そうでした、そうでした。ついうっかり!」テヘッ☆


 芹野さんは、椎名さんと同じくらい華奢な腕で僕をぐいぐいと引っ張り起こした。


ミセ*゚ー゚)リ「それより、どうしたんですか小森君?」

(; _ )「何が?」

ミセ*゚ー゚)リ「顔、赤いですけど」





(;////)「!?」







ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-) 第二話


終わり


ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-)
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