まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

 スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | CM(-)


 (//‰ ゚)熱々、のようです(゚、゚トソン

437名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 22:53:16 ID:52U3mXEk0

 四季でいえば今の季節は冬。一年を締めくくる12月のある日。
 日に日に寒さが増していき冬の朝はこたつと湯たんぽが手放せないほど今年の冬は寒く昼飯の後片付けをしているトソンでも冬の水仕事は家事慣れしていても辛い。
 水仕事のさなかにドアベルが鳴った。何だろうと思い水仕事の手を止めて玄関へと向かう。

『お届け物です』

(゚、゚トソン「は~い」

 どうやら来客は宅配員のようだ。配達先の間違い無いかを確認し、受け取りのサインを済ませて荷物を受け取ったトソンは宅配員に挨拶をして荷物を奥へと運ぶ。
 机に荷物を置いてラベルを確認すると種類はなまものと書いてある。中を開けるとーーー。


438名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 22:55:32 ID:52U3mXEk0

* * *

 太陽が西の空に沈み、空が夜の色に染まった頃。
 マフラーを首に巻き、全身を徹底した防寒装備で身を固めアパートに入っていく人の姿があった。

(//‰ ゚)「う~、寒い寒い」

 こたつ、こたつ、と寒さに身を震わせながらにアパートの廊下を歩いていると自分の住んでいる部屋からいい匂いが。
 鼻をくすぐる良い匂いに「今日は何かな?」と横堀の歩くペースが自然と早足になる。

(//‰ ゚)「ただいま~」

(゚、゚トソン「お帰りなさい横堀」

 早く手洗いを済ませて下さい、と狭い台所を晩御飯を作るためにエプロンをつけたトソンが忙しなく歩き回っている。
 手洗いを済ませた横堀はトソンの横を通り抜け、居間に置かれているこたつに潜り込む。

lw´‐ _‐ノv「やぁ」

(//‰ ゚)「何だシューか……」

lw´‐ _‐ノv「つれないなよこは……」

 横堀のつれない対応に不満気なシュール。
 横堀としてはシュールのちょっかいに一々反応するよりも横堀は一秒でも長くこたつに温んでいたい。
 こたつがベストプレイスである横堀とってはシュールのイタズラによって実害を被らない限り無視し続けた。
 そんなことをしているより一秒でも長くこたつに温んでいたい。

440名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 22:58:37 ID:52U3mXEk0

(*//‰ ー) ヌクヌク

lw´‐ _‐ノvっー~~ コチョコチョ


 こたつの中でシュールが足の指を器用に動かして横堀の穿いている片方の靴下を脱がし顕になった足をシュールは猫じゃらしをこたつに潜り込ませ足の裏をくすぐり始めた。


(//‰ -)「おい……」 

lw´‐ _‐ノv「何?」

(//‰ -)「何してる?」

lw´‐ _‐ノv「くすぐり攻撃」


 こたつに温んでいた横堀が足の裏にくすぐったさを覚え、こたつ布団を捲るとこたつの中でシュールが猫じゃらしで横堀の足の裏をくすぐっていた。
 至福の時を邪魔された横堀は苛立ちを隠そうともせず、威嚇するようにシュールを睨みつける。 
 怖い怖い、と猫じゃらしを引っ込めたシュールおちゃらけるように話し出す。

442名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:00:54 ID:52U3mXEk0

lw´‐ _‐ノv「よこが怒った~」

(//‰ ゚)「トソン。コイツを此処からつまみ出せ!」

 横堀の言葉にトソンは何も答えがかえってこない。
 料理を作るのに忙しいトソンは他に気を回している暇はなかった。援軍を見込めないことを知った横堀はシュールを相手にすることを早々に放棄してこたつに包まった。
 こたつむり化した横堀をからかい足りないシュールはこたつの電源を引く抜く強攻策に出た。温くなっていくこたつに寝ていた横堀がそれまで見たことない速度で起き上がる。

(#//‰ ゚)「喧嘩売ってんなら言い値で買ってやるよ。その代わり覚悟しろ!」

lw;´‐ _‐ノv「これはやり過ぎたかな……」

 横堀の血走った目がシュールを真っ直ぐに射抜く。もし視線がビームなら某アメリカンヒーローならシュールは黒焦げにしていたかもしれない。

(#//‰ ゚)「遺言なら五文字まで覚えててやる。さぁ命乞いの準備はいいか?!」

lw;´‐ _‐ノv「わたし、用事があるから帰るわ」

 そそくさと帰ろうとするシュールを横堀が逃がすわけもなく、横堀に肩を掴まれたシュールは油の切れたからくり人形のように横堀の方を向く。

443名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:03:42 ID:52U3mXEk0

(//‰ ^)


 横堀が微笑んでいる。
 あまり人の前では笑わない横堀が慈愛の笑みをたたえている。
 でも、何故だろう。こんなにも笑顔なのに、何故恐怖しか感じないのだろうか。
 
lw;´‐ _‐ノv「……」

 シュールの背中に冷たいのが落ちていくのを感じる。
 どうすれば許してくれるのだろう、状況によっては土下座も辞さない。

(//‰ ^)「シュー?」

lw;´‐ _‐ノv「はい、何でしょう?」

 思わず敬語になるシュールを余所に、横堀は問いかける。

(//‰ ^)「お前、ご飯好きだよな? もし炊きたてのご飯の上に大量の塩が山盛りに盛られたらどうする?」

lw´‐ _‐ノv「あっ? そんなことした奴は極刑だ。極刑」

(//‰ ^)「そうだよな。そうだよな。至福の時を邪魔した奴はシューの言う通り極刑だよな」

lw;´‐ _‐ノv「そ~、そ~」

 得られた同意に気を良くしたシュールがしてきたが、横堀の誘導尋問に引っかかったことに気づいたシュールはこの後自分は横堀に何をされるかを悟った。
 横堀にアイアンクローを極められる未来しか浮かばない。
 今まで横堀にしてきた嫌がらせの数々がシュールの頭を過る。振り返って思う。これからは程々にしよう、と。
 そんなこと考えているうちにウエーブがかかった触り心地の良いシュールの黒髪に横堀の手が乗せられーーー。
 
 
(゚、゚トソン「うるさい」

444名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:05:30 ID:52U3mXEk0

 二人の頭にお盆が振り下ろされこぎみのいい音が2回響く。
 痛みに頭を抑えて呻く二人を余所にトソンは台所で騒ぐ二人を冷ややかな目で見る。

(;//‰ )「痛って~」
 
lw;´‐ _‐ノv「盆で角はないだろう」

 口々に文句を言う二人を黙殺したトソンは二人の襟首を掴んで居間へと引きずっていく。


(゚、゚トソン「騒ぐな」


 騒いでいた二人にしっかりと釘を刺して台所を繋ぐ戸を閉めるトソン。
 トソンの横槍によって怒りの向けどころが無くなった横堀の怒りはガスが抜けたように窄んでいく。  
 アホらしくなった横堀は、切れていたこたつの電源を入れてこたつに入る。

 天使の微笑(恐)をたたえた横堀でも家事モードのトソンには逆らえなかった。

445名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:07:50 ID:52U3mXEk0

* * * 

(゚、゚トソン「晩御飯の用意が出来ましたから用意して下さい」

 トソンの号令に食器棚から人数分の食器を取り出す横堀と鍋用のヒーターを机に置いて電源をつけるトソンを尻目にシュールは呑気にみかんを剥いて一房を口の中に放り込んでいた。
 
 手伝えよ、と横堀はこたつで寛ぐシュールを一睨みくれやっても、どこ吹く風のシュールには柳に風。相手にするだけ時間の無駄だとわかっていても文句の一つでも言いたくなる。

(//‰ ゚)「少しは手伝えよ……」

lw´‐ _‐ノv「私はお客様だぞ。そして素材の提供者でもある」

(//‰ ゚)「素材?」

lw´‐ _‐ノv「今日の鍋に使う野菜を持ってきたのだ! だから私は手伝わなくていい」

 鍋の材料を持ってきたからといって何で準備を手伝わなくていいことに繋がるのかシュールの考えが理解できない。
 シュールを嫌でも働かせる魔法の言葉を言う。

(//‰ ゚)「トソン。シューは帰るから晩飯いらないって」

lw´‐ _‐ノv「誠心誠意手伝わさせていただきます」
 
 机に食器を並べている横堀の手伝いをするシュール。
 扱いやすい奴、と横堀は内心で思いながらも置き終えていない食器を人数分置いていく。
 場が整い、準備を終えた横堀に倣ってシュールもこたつに入る。
 早く来ないかな、とシュールが行儀悪く箸でチン、チン、と催促するように茶碗を叩く。
 

(゚、゚トソン「横堀、もうすぐ出来上がりますので鍋用ヒーターをつけてください」

(//‰ ゚)「わかった」


 ヒーターの電源をオンにしてヒーターから起動音が聞こえる。直後、トソンが鍋を持ってやってきた。
 ヒーターに置かれて鍋を覗くと鍋は仕切られており二種類のスープが入っている。

446名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:09:26 ID:52U3mXEk0

(//‰ ゚)「具は?」

 今日の料理は鍋だとわかったが、具について聞くとトソンは直ぐに持ってきますから、と言って台所へと行ってしまった。
 別に急かしたつもりはないのだが、と横堀が思っていると大皿を持ったトソンが戻ってきた。

(゚、゚トソン「今日は鍋です。シュールの畑で収穫された野菜を提供してもらいました。野菜鍋も良いですが……今日は豪華にいきます」

 大皿に盛られていたのは白菜、椎茸、舞茸、人参等の鍋定番の食材と、大皿の中で一際目を引くのは刺し身のように盛られている鰤。
 冬に旬を迎える鰤。刺し身にして良し、鰤しゃぶ、鰤大根。鰤だけでいろんな味が楽しめる。
 既にシュールは鰤に釘付けだ。トソンと鰤を交互に見ている。

(//‰ ゚)「落ち着けシュー」

lw*´‐ _‐ノv「これが落ち着いていられるか! 横堀、君は好物を前に我慢を出来るのか?!」

 信じられない。とシュールは横堀を憐れむように見ている。
 シュールに憐れまれても別に何とも思うわないが、食べ物の事になると子供のように我慢出来なくなる癖は治っていないらしい。
 前にシュールが「私は食べられるものは全て私の好物だ!」と豪語していたのを思い出したが、口に出して余計なことになったら嫌なので横堀は口に出さないでおいた。

(゚、゚トソン「横堀の言うとおりですシュール。晩御飯は逃げて行きません」

 トソンに子供を躾ける母親のように言われれば流石のシュールも従うしかなかった。
 静かになったのを確認したトソンは手を合わせたのを見て横堀たちもそれに習う。


「いただきます」

447名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:11:28 ID:52U3mXEk0

 号令を皮切りにシュールが動く。

lw´‐ _‐ノv「隙あり!」

 シュールは大皿に盛られている鰤の切り身を何枚も掬い取る。

(//‰ ゚)「あっ、てめぇ! ふぐ刺しじゃねぇんだぞ」

lw´‐ _‐ノv「甘いなよこは。こういうものは早いもの勝ちなのだ!」

 機先を制したシュールが悠々と鰤を出汁に潜らせ、程よく落ちた鰤を身を口一杯に頬張るその姿は幸せそうだ。
 何となくトソンの様子が気になった横堀はチラッとトソンを見る。

(、トソン「……」

(;//‰ ゚)

 不味い。
 顔を俯かせて黙っているトソンを横堀はそう思った。
 箸を置いて座椅子から立ち上がると周りで何が起こっているのかに気づかないシュールは喜々として鍋を食していた。

lw´‐ _‐ノv「おっ?」

 何かに引っ張られる感じがして後ろに向くと襟首を掴むトソンの姿が、シュールに有無を言わせずこたつから引きずり出される。

lw;´‐ _‐ノv「あ、あのトソンさん? なっ、鍋がまだ……」

(、トソン「……」

 残ってるんだけど、遠ざかっていく鍋を名残惜しむシュールに構うことなくトソンは玄関に向かってシュールを引きずっていく。
 引きずられながらも器に残っている鰤を食べているシュールの食い意地には呆れるが。

448名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:13:00 ID:52U3mXEk0

lw;´‐ _‐ノv「おろっ?!」

 飼い主が悪さをした猫の首を掴まれて外に放り出されるように部屋から追い出されたシュール。
 シュールの呆ける声を無視し、トソンはシュールから器と箸を取り上げ、無言で玄関を締め、シュールだけが風が吹きすさぶ渡り廊下に取り残される。

『ちょっと、トソンさん? 中に入れないんだけど』

 部屋から締め出された格好になったシュールが玄関をガンガンと叩く。

(゚、゚トソン「シュール。玄関を叩かないで下さい。近所迷惑です」

『だったら中に入れてほしんだけど……』

(゚、゚トソン「それはできません」

 シュールの要求をピシャリ、とはねのけるトソン。

(゚、゚トソン「人の食事マナーに関してはとやかく言うのは好きじゃないのですが、流石これは看過できません」

『悪かったからさ中にーーーえっ、開かない!』

 ノブを回して入ろうとしても開かないことに気づいたシュールが扉を叩く音がトソンの耳に聞こえる。

(゚、゚トソン「暫くそこで反省なさい」

 一時間くらいで迎えに来ますから、とシュールにそれだけ言って玄関から去っていく。後ろからシュールが扉を叩く音が聞こえるがトソンはそれを黙殺した。

449名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:14:40 ID:52U3mXEk0
 
(//‰ ゚)「……」

(゚、゚トソン「待っててくれたんですか?」

 トソンが戻ってくるまで横堀は鍋に手をつけずに待っていた。
 こたつの温かみで体が温まっていくのをトソンは感じながら、横堀の気遣いに感謝していた。

(//‰ ゚)「……一人で食べてもつまらないからな。ま、そんなことはどうでもいいから早く食べようぜ」

 急かすように喋る横堀にトソンは生返事で返す。
 黙々と鍋を食べていた横堀は前々から思ったことを言い始めた。

(//‰ ゚)「そういえば……いろいろあったけど、俺はトソンに助けられてばかりだな」

(゚、゚トソン「どうしたんですか急に?」

 食事時はあまり喋らない横堀にトソンは「変なものでも食べました?」と言うと横堀は頭に痛みを感じながら半目でトソン睨む。

(//‰ ゚)「全くお前までシュールみたいなこと言うなよ……」

(゚、゚トソン「冗談ですよ」

(;//‰ ゚)「お前が言うと冗談には聞こえないんだよ。ったく人が折角の日頃の礼を言おうと思ってたのに」

 横堀は髪を掻き毟りながら「あいつに変な入れ知恵されてないか?」と聞くとそんなことはないですよ、とトソンが答える。

(//‰ ゚)「ったく、何でいない奴に邪魔されなきゃならないんだよ。トソン!」

(゚、゚トソン「はい?」 

(//‰ ゚)「ありがとう!」

 横堀がヤケっぱちになりながらトソンへの感謝の言葉を言うと、横堀から感謝の言葉を言われつと思っていなかったトソンは。

450名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:16:04 ID:52U3mXEk0

(゚、゚トソン「……どういたしまして」

 淡々と応えるトソンの反応が思っていたのと違っていた横堀は全部シュールのせいだとやつあたりしていると。
 少なくなった野菜を見てトソンが野菜入れますね、と鍋に野菜を入れるが鍋一杯になるまで入れてしまった。それでもまだ入れようとするトソンを慌てて止める。

(;//‰ ゚)「トソン! 入れすぎ!」

(゚、゚;トソン「えっ、あ、すいません」

 言われて我に返ったトソンが野菜を入れますね入れるのを止める。
 鍋が野菜で埋まってしまい、野菜に火が通るまで時間ができてしまった。
 自分のキャラじゃないとわかっていても、トソンに日頃の感謝を述べよたかった横堀だが結果はトソンを動揺させただけという微妙なものだった。
 を飲み込むようにお茶を飲み干した。
 

 鍋一杯に入っている野菜の火が通ったことを確認したトソンだ野菜を取り分ける姿を見ていた横堀の何気ない言葉が。

(//‰ ゚)「何かトソン、甲斐甲斐しく働く母親みたいだな」

(゚、゚トソン「どうしてそう思ったんですか?」

 手を止めないで理由を聞いてくるトソンに横堀は前から思っていたことを口にする。

(//‰ ゚)「器量よし、炊事洗濯なんでもござれ。俺だったらトソンを嫁に貰ーーー」

 次の瞬間。横堀はこたつから引きずり出され、呆気に取られている間に寒い外に放り出されてしまった。

451名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:17:22 ID:52U3mXEk0

(;//‰ ゚)「え? さっ、寒い。トソン?」

『横堀もそこで反省なさい』

 唖然としている横堀を尻目にトソンが扉に鍵をかけてしまう。
 閉め出される格好になった横堀は抗議するかのように扉を叩く。
 しかし、トソンからの返答はなく、横堀はトソンを怒らせてしまったという事実だけがあった。

lw´‐ _‐ノv「おう、新入り」

(;//‰ -)「褒め言葉のつもりだったんだけどな……」

 まさかこうなるとは、横堀は胸中で自分の失言を後悔していた。
 何がいけなかったのかが横堀には分からない。

lw´‐ _‐ノv「無視ですか?」

 視界の端で何か言っているシュールを無視、トソンを怒らせた原因は何かを頭をひねって考えても答えが出ない。
 寒空の下、徹底した防寒装備のお陰で身震いする程の寒さは感じないが、肌を撫でる冷たい風だけは横堀は慣れることが出来なかった。

(;//‰ )「うひゃっう!!」

 首を冷たい何かに触られ、体に電気が流れたように硬直し横堀が悲鳴を上げる。
 何事かと後ろを向くとシュールが冷え切った冷たい手で横堀の首を触っていた。
 
(#//‰ ゚)「何しや―――ひゃっう!」

 首を触っていたシュールの手が服の中に入り背中を撫でる。
 背中に氷を突っ込まれた感触に横堀が変な声が出る。
 シュールによがり声を聞かれた恥ずかしさをごまかすように何しやがる、とシュールの手を払いのける横堀の反応に満足したシュールは、痛む手をぷらぷらさせながら「気になったから」と宣う。

452名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:18:40 ID:52U3mXEk0

(#//‰ ゚)「何が!」

lw´‐ _‐ノv「いや、よこには甘いトソンが冬の寒い外に締め出すなんて」

 俺が聞きたい、とシュールを睨むが「何て言ったの?」と聞いてくる。
 横堀はトソンに言ったことをそのままシュールに話す。

lw;´‐ _‐ノv「いや、それっ、本気で言っているのか?」

(#//‰ ゚)「だから何が!」

 しかし、帰ってきたのはシュールの要領を得ない言葉に横堀が食って掛かる。
 理解が追いついていない横堀にはっきりと分かるように言おうと口を開こうとしたが、急に喋るのをやめて立ち上がる。

lw´‐ _‐ノv「まぁ、いっか。じゃ、帰るわ」

(#//‰ ゚)「おい! 帰るなら答えを教えてけよ!」

 勿体ぶっているシュールに答えを引き出そうする横堀を無視してシュールは家に帰っていった。
 横堀の引き止め虚しくシュールは「私だってたまには空気くらい読むのよ~」と言いながら渡り廊下の向こう側に消えていった。
 だったら普段から読めよ、と無意識の内に口から出た言葉は誰にも聞こえることない。

 何の気無しに見上げた夜空は雲ひとつなく夜空を月明かりが明るく照らすしている月に横堀は溜息をこぼす。人の気も知らないで、毒づく横堀のくしゃみだけが静かな夜に響いていた。

453名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:22:56 ID:52U3mXEk0
* * *


 主のいないこたつに入っているトソンは頭を抱えて悶々と悩んでいた。
 何もあんな方法を取ることはないだろう、他にもやり方があっただろう、とトソンは横堀にしたことを後悔していた。
 
(、トソン「照れ隠しにあんなことするなんて……」

 合わせる顔がない、と何度ついたか分からない溜息を吐く。

(、*トソン「でも、嬉しかったな」

 横堀に感謝されたことで喜んだり、母親扱いされて凹んだり、と忙しないにも程がある。
 こたつの上には食べかけの鍋と鰤が残っている。鍋は一人で食べ切れる量ではない。かといって鰤や野菜を捨ててしまうのはもったいない。
 
 そんなことを考えていた時、スマートフォンが鳴った。
 画面を見るとメールが一通来ており、トソンはメールを見ると送信者はシュールだった。


lw´‐ _‐ノv『寒いから帰る』


 件名にそう書かれたメールにトソンは呆れながらメールを開く。


lw´‐ _‐ノv『この鬼っ娘め。普通冬の寒空に放り出すか?!
        こんなことに付き合っていられるか! 寒いから帰る』


 メールの大半がトソンがした仕打ちへの不満が書かれていた。流石に大人気なかった思いながら、トソンはメールを読んでいく。


lw´‐ _‐ノv『今頃よこは何でトソンを怒らせたかを考えながら一人寒さに震えているぞ。風邪を引かない内に中に入れてやれ』


 内容を読んだ瞬間、トソンはスマートフォンを放って玄関へと走っていた。

454名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:24:54 ID:52U3mXEk0

(゚、゚;トソン「横堀!」

(//‰ )「……トソン? わる……かったな、としよりあつかいして」

(゚、゚;トソン「そんなことは別にいいですから!」


 施錠していた玄関の鍵を開けて渡り廊下に出ると横堀が身を抱いて寒さに耐えるように一人震えていた。
 横堀を抱いて部屋の中に入って、引きずりながらこたつ部屋と連れて行き、こたつに横堀を寝かせる。
 震えている横堀のためにトソンは湯呑に暖かいお茶を注ぐ。

(゚、゚トソン「横堀、これを飲んでください」

 横堀を抱き起こしてトソンは舌を火傷しないように気を付けながら少しずつ飲ませる。

(//‰ )「トソン?」

(゚、゚;トソン「大丈夫ですか横堀?!」

(//‰ )「ああ、大丈夫」

(;、;トソン「ごめんなさい。横堀。寒いのが嫌いなのに横堀を寒空の夜に放り出してしまって」

(://‰ ゚)「いや、俺がトソンを年寄り扱いしたから……」

 目に涙を浮かべながら横堀に謝るトソン。互いに謝りあっていると互いに気まずくなってきた。
 沈黙が降りていると横堀が小声で「喧嘩両成敗でいいか?」と言ってきた。横堀の呆れた提案に勝手ですね、とトソンは呆れるのだった。

455名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:26:33 ID:52U3mXEk0

* * *

 こたつで温んでいる横堀にトソンが「食事はどうしますか?」と聞くと横堀が鍋の続きしようぜ、と言ってきたのでトソンは冷めてしまった鍋のスープを温め直しに台所へと向かう姿を見送る。

(//‰ ゚)「とりあえずトソンには許してもらえたけど……」

 トソンが何で怒った理由が分からない横堀は年寄り扱いしたことに腹を立てたのでは? と結論づけ、納得した横堀のスマートフォンが着信音が鳴った。
 ポケットからスマートフォンを取り出して、画面を見るとメールが来ていた。

(//‰ ゚)「シュールからか……」

 メールを開くと書かれていた文面を見た横堀は無意識のうちにスマートフォンを握りしめていた。


lw´‐ _‐ノv『鈍感 プギャー( ^Д^)9m』


(#//‰ )  ブチィ


 鈍感ってなんだよ? と明らかに横堀を馬鹿にしているシュールのメールの内容にスマートフォンを握り潰さんとばかり握りしめる。 
 
(//‰ ゚)「ん?」

 壊してはたまらないと、画面を消してスマートフォンをポケットにしまう。
 トソンの手伝いに行こうかと、こたつから出ようとした時、落ちているスマートフォンが目についた。
 トソンに渡してやろうとスマートフォンを拾い上げた拍子にスイッチが入っていしまい、メール画面が表示されてしまった。

 読んでる途中なのだろう、トソンには悪いと思ってメール画面をスクロールさせていく。

456名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:28:44 ID:52U3mXEk0

lw´‐ _‐ノv『今頃よこは何でトソンを怒らせたかを考えながら一人寒さに震えているぞ。
        風邪を引かない内に中に入れてやれ。


        よこは鈍感だからトソンは苦労するな。何を言っても響かないからな、そのくせひとたらしだからたちが悪い。
        まぁ、そこがよこらしさなのだろう。惚れた弱みだから何も言えないな』


(//‰ ゚)「……はっ?」


 惚れた? トソンが? 誰に?
 メールに書かれている文面を見ても理解が追いつかない。

「鍋が温まりましたよ」

 トソンの声に我に返った横堀はボタンを押して画面を暗くした。
 程なくして鍋を両手に持って現れたトソンに「スマホが落ちてたぞ」とこたつの上に置く。
 礼を言ってくるトソンに誰かに踏まれなくてよかったな、と横堀がぎこちなく言う。

(゚、゚トソン「まだ、寒気が残っているのですか?」

 コンロの上に鍋を置いたトソンが心配そうに聞いてくると横堀は大丈夫と言い張っているが、明らかに居心地が悪そうにしている横堀をトソンが見つめるとそれに気づいた横堀が視線を逸らす。

 明らかにか様子がおかしい、と感じるトソンの考えを決定づけるようものがあった。
 よく見ると横堀の耳がりんごのように真っ赤だった。
 
 様子を変だと思いながら、こたつの上に置かれているスマートフォンに手を伸ばす。画面を明るくするとメール画面のまま開きっぱなしになっていた。
 シュールのメールにはまだ続きがを有ったらしく、最後まで読み進める頃には顔に熱が集まるってくるのをトソンは止められなかった。

457名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 23:30:30 ID:52U3mXEk0

(、トソン「横堀? まさか、これ見ました?」

(;//‰ ゚)「なっ、何を?!」

 分かりやすく動揺する横堀を見れば、黒だと断定するのは火を見るより明らかだ。

(、トソン「わっ、忘れてください。これはそのシュールの悪戯でして」
 
 何かを誤魔化すように捲し立てるトソンは混乱していた。
 落ち着かせようと横堀はトソンに言葉をかけるが、彼女の耳には届かない。

(;//‰ ゚)「メールを勝手に見たことはすまなかった。この通りだ!」 

 許してくれ、と横堀は平身低頭謝り倒し、極めつけに床に頭をつけて横堀は土下座している。
             
(゚、゚;トソン「あっ、頭を上げて下さい横堀」

 見本のような土下座にトソンは宥めてようやく横堀が頭を上げる。
 そのままにしておくと横堀がまた土下座をしかねないのでトソン早く鍋を食べましょう、と強引に話題を切り替える。

(゚、゚トソン「……」

(//‰ ゚)「……」

 空気が重い。
 今この瞬間、此処にシュールが居ないこと嘆く横堀、沈黙が重く立ち込めるこたつ部屋で鍋をつつくも誰も言葉を発することなかった。
 食事を終えると後片付けをしようとするトソンに横堀は俺がやる、と言ってトソンをこたつに座らせる。

(//‰ ゚)「何でもしてくれると思ってトソンに甘えてたり、さっきみたいに困らせてばかりだからさ、今日くらいは休んでてくれよ」

(-、-トソン「……ありがとうございます」

 また明日からトソンに頼りっきりになると思うから、と横堀が言うとトソンは分かってますよ言いながら笑うのだった。

459名も無きAAのようです [AAS] :2015/02/15(日) 23:37:13 ID:52U3mXEk0
* * *

(//‰ ゚)「あ~、終わった。終わった」

 後片付けと台所の掃除を四苦八苦しながら終えた横堀は如何にトソン任せだったことを知った。
 自分の部屋なのに、台所には物が何処に置いてあるのか何があるのか分からない。

(//‰ ゚)「思えばトソンに任せきっりだったな」

 こたつに温まるか、とこたつ部屋に向かうと。


(-、-トソン Zzz  

boonpic2_1658.png

(//‰ ゚)「……」
 
 こたつで寝入っているトソンが風邪を引かないように横堀は寝室から持ってきた毛布を被せる。
 指通りが良いトソンの栗毛の髪を優しく撫でる。

「お休みトソン」

 トソンが起きないように小声でそう言うと横堀は眠っているトソンに近づいて頬に優しく口づけてこたつ部屋の照明をきった。
 部屋の中が暗くなったのを確認した横堀もこたつに潜り込む。
 今更ながら横堀はトソンにしたことが恥ずかしくなって顔が熱くなり、自分の顔が見れない横堀は部屋を暗くしておいてよかったと誰にも見られなくて良かったと一人安堵するのだった。


┏━━┳━━┓
┃    ┃    ┃  
┃    ┃    ┃
┣━━╋━━┫
┃    ┃    ┃
┃‐ノv .┃    ┃
┗━━┻━━┛
      _.。_________
    / c(_ア (;;゚~)        /#\
   /_________/ # # /
  / # # # # # # # # # # # # # ヽ /
  、_/⌒########⌒ヽ__ ノ
   ヽ(//‰ -)(-、-トソンノ
     ⊃とノ "       
                          【―了―】


★☆★ マイナーカップリング祭り専用スレ ★☆★
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1421532798/437-



コメントの投稿


 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。