まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-)

2名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 23:36:57 ID:r8UY91rYO
 部屋にノックの音が響いた。


(-_-)(もう食事の時間か……)


 学校へ行かず、自室に引きこもるようになってから、どれくらい経っただろうか。


 窓には遮光カーテンを引き、寝たい時に寝て、起きたい時に起きる。そんな生活を続けているためか、時間の感覚は麻痺してしまっていた。


 ドア越しに軽く返事をする。これで食事を運んで来る使用人は、部屋の前にワゴンを置いていく決まりになっていた。


 今日もいつも通り、何も変わらない一日……



     ガチャッ



ミセ*゚ー゚)リ「失礼しまーす!お食事をお持ちしました!」



には、ならなかった。


3名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 23:38:01 ID:r8UY91rYO





ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-)

4名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 23:40:39 ID:r8UY91rYO
(;゚_゚)「……は!?……え、えぇ!?……な、何っ……何で……!っていうか、だ、だだだだ誰……!?」


 いつもと違う事態に僕は大袈裟なくらいに混乱し、盛大に吃る。突然、部屋に入り込んできたのは、うちの使用人の制服を着た見たことのない女の子だった込んできた。


ミセ;゚ー゚)リ「えっと、この部屋にお食事を運ぶように言われたんですけど」

(;-_-)「い、いや……その、部屋の前に……」


ミセ;゚ー゚)リ「え!?すみません!私、今日入ったばかりでして」


(;-_-)「あ、あぁ……それで……」

 なるほど、新人か。見たことないはずである。











(゚、゚;トソン「あー!ちょっと、芹野さん!?」




.

5名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 23:41:50 ID:r8UY91rYO
 メイド長の都村さんが慌てたようにすっ飛んで来る。見知った顔に少し安心した。



ミセ;゚ー゚)リ「すみませーん、都村さん。ちょっと間違えちゃったみたいで」

(-、-;トソン「部屋の前に置いておくようにって伊藤さんから聞かなかったんですか?」

ミセ;゚ー゚)リ「えーっと、ちょっと聞いてないかも……です」

(゚、゚;トソン「ちょっと伊藤さーん!?」

<エー?ナンデスカー?

(゚、゚;トソン「ヒッキー様のお食事のこと、芹野さんに説明してないんですかー!?」


<…………


<……テヘペロ☆



(゚、゚;トソン「テヘペロ☆じゃないですよ、もう!!……ヒッキー様、申し訳ありませんでした!芹野さん、行きますよ」

(;-_-)「い、いえ……」

ミセ*゚ー゚)リ「はーい」

6名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 23:43:23 ID:r8UY91rYO
ミセ;゚ー゚)リ「あのー、申し訳ありませんでした」

(;-_-)「あ、いえ……だ、大丈夫です……」

ミセ*゚ー゚)リ「私、今日からこちらでお世話になっております、芹野ミセリです。よろしくお願い致します」

(;-_-)「あぁ、どうも。小森ヒッキーです」

 彼女、芹野さんは思い出したように挨拶をしだしたが、なんだか気まずいし、今後関わることもあまりないだろうから、さっさと会話を切り上げたい。部屋にこもりたい。


ミセ*゚ー゚)リ「……あっ!」

(;-_-)そ「え!?」ビクッ




ミセ*゚ー゚)リ「小森くん?見たことあると思ったら、小森くんですよね!?」

7名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 23:45:31 ID:r8UY91rYO
ミセ*゚ー゚)リ「同じクラスの芹野ですよ、2年1組の」

 最悪、最悪、最悪。


(;-_-)「……」


 最悪の展開だ。



ミセ;゚ー゚)リ「ひょっとして、覚えてません?」

(-_-)「すみません、覚えてません」


     バタン


 これ以上喋りたくなくて、ドアを閉め、強引に会話を切り上げた。

 しつこく話しかけてくるかと思ったが、意外にも芹野さんは特に何も言わず、すぐに去っていく足音が聞こえた。




 (;-_-)(何だよ!何でクラスの奴が家でバイトしてんだよ!!)



 これから、面倒な事が何も無ければいいんだけど。

8名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 23:46:59 ID:r8UY91rYO
 引きこもるようになったのに、決定的な理由なんて無かった。

 小さな理由が、大した事のない理由が少しずつ積み重なっていっただけのことで。


 だんだん学校に行くのが憂鬱になっていって。誰かと話すのも嫌になっていって。

 部屋に閉じこもって、人との会話を拒否するようになっていった。


 何とか学校に行かせようとしていた両親も今では諦めたらしい。最近では顔も合わせずに時々電話で話すだけだ。だからだろうか。




(-_-)(久々に他人とたくさん喋った気がする……)


 疲れた。やっぱり他人となんて話すものじゃない。



 もそもそと摂取する食物には、いつも通り味なんて付いていなかった。

9名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 23:48:52 ID:r8UY91rYO



ミセ*゚ー゚)リ「それからこれが生物のプリントでー、これが英語の課題。あとこれが今月の行事予定表です。それと……」



(;-_-)(……何でこの子、部屋にいるんだろう)



 芹野さんと家で対面した翌日、もうあまり関わることはないだろうという予想は外れ、またもや彼女は僕の部屋に入って来た。


ミセ*゚ー゚)リ「今日の配布物は以上です。それと坊ちゃま、もし課題を提出されるのでしたら……」

(;-_-)そ「坊ちゃま!?」

ミセ*゚ー゚)リ「勤め先の御子息ですからね」

(;-_-)「や、止めてください!その呼ばれ方は絶対嫌です!!」

ミセ*゚ー゚)リ「うーん……。ですが名字呼びはややこしくなるので、小森くんとお呼びする訳にはいきませんし……」

(;-_-)「なら下の名前でもいいですから!」

ミセ*゚ー゚)リ「ではヒッキー様で」

(;-_-)「様もいらないです」

ミセ*゚ー゚)リ「あまり馴れ馴れしくは出来ませんので」
(;-_-)「いや、でも、同級生に様付けされるのは何かちょっと……」

ミセ*゚ー゚)リ「これ以上は譲れません、坊ちゃま」

(;-_-)「様付けでもなんでもいいので、それだけは止めてください!」


 十六歳の男が「坊ちゃま」と呼ばれるのは、ものすごく恥ずかしいし、嫌なのだ。

10名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 23:50:24 ID:r8UY91rYO
ミセ*゚ー゚)リ「かしこまりました。えっと、もし今日の課題を提出されるのでしたら、後で私が預かりますね」

(-_-)「いや、いいです。多分やりませんし」

ミセ*゚ー゚)リ「そうですか?では、私、そろそろ仕事の時間なので失礼致しますね…………坊ちゃま」


      パタン


(;-_-)「絶対聞く気ないだろ!!」

11名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 23:51:50 ID:r8UY91rYO
 あれから、芹野さんが部屋に入って来ることは無かった。食事も学校からのプリントも、決められた通り部屋の前に置いていく。

 なのにここ最近、芹野さんと顔を合わせない日はほとんど無いといってもいいくらいになっていた。というのも、



ミセ*゚ー゚)リ「おはようございます、坊ちゃま!お食事をお持ちしました」



ミセ*^ー^)リ「坊ちゃまー!今日配られたプリント、置いておきますねー!」



ミセ*゚ー゚)リ「坊ちゃま!お茶をお持ちしましたよー!」



 事あるごとに、僕を坊ちゃま呼ばわりしてくるのだ。止めろと言ったはずなのに。

 もちろん、はじめは無視していたのだが……



('∀`*川「坊wwちゃwwwまwww、朝食をwwぷっwwお持ちwwwくっwwwしましたww」


(゚、゚トソン「ヒッキー坊ちゃま、郵便物が届いているのですが」


o川*゚ー゚)o「坊ちゃまー!……あっ、呼んでみたかっただけなんですけどぉー」


 何故か他の使用人まで、芹野の影響で僕を、坊ちゃまと呼び始めたのだ。伊藤さんなんかはあからさまに面白がっている。


 そういう訳で、


ミセ*゚ー゚)リ「失礼します、坊ちゃま!お部屋の前にお茶を……」

(#-_-)つ「だから坊ちゃまって呼ぶなって言ってるだろ!?」ガチャッ!


 こうして直接否定しなければ、止めてくれないし、使用人達の間にどんどん坊ちゃま呼びが浸透していきそうな勢いなのだ。

12名も無きAAのようです :2015/02/14(土) 23:53:46 ID:r8UY91rYO
ミセ*^ー^)リ「あらまあ、失礼致しました、ヒッキー様!」

 ちっとも失礼だと思ってなさそうな声色で、芹野さんはいつものように僕の突っ込みを軽く流す。


(;-_-)(こいつ絶対、面白がってる!)


 最初の頃のしおらしい態度が嘘のように、現在の芹野さんはふてぶてしい。


ミセ*゚ー゚)リ「というか、坊ちゃま、印象変わりましたよね。最初はもっと大人しい感じだったような……」

(#-_-)「芹野さんだけには言われたくないよ!あと、また坊ちゃまって呼んでるし!!」

ミセ*゚ー゚)リ「おやまあ」

14名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 00:05:17 ID:umdFrRp6O
 芹野さんのせいで、部屋から出なきゃいけない理由が出来てしまった。

 使用人達と顔を合わせることが多くなってしまって、そうしたら彼らと話をしない方が不自然になってしまって……。


 仕方なく、食堂で食事をしたり、使用人達と挨拶や軽い会話をする事が日常になってしまった。


 ちくしょう。それもこれも、芹野さんのせいである。


 僕の気ままな生活が、寝たい時に寝て起きたい時に起きる生活が、世間の時間に合わせたものになってしまった。

16名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 00:18:54 ID:umdFrRp6O
ミセ*゚ー゚)リ「失礼致します、坊ちゃま。あのー……」

(#-_-)つ「だーかーらー!坊ちゃまって呼ぶのは……」ガチャッ!

川;゚ -゚)「ヒッキー!!」

(;-_-)そ「えっ!?」





(-_-)「あ……、母さん……」



ミセ*゚ー゚)リ「奥様がお帰りになりましたよー、ってお伝えしようと思ったんですけどねー……」


 肝心な事は出来るだけ早めに、あと真面目に伝えて欲しいものだ。

17名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 00:36:52 ID:umdFrRp6O
川 ゚ー゚)「トソンから聞いたんだ、ヒッキーが部屋から出るようになった、って。……久しぶり、ヒッキー。元気そうで良かった……。父さんも心配してたぞ?」

(-_-)「久しぶりって、昨日も電話かけてきたじゃないか」

川*゚ー゚)「直接顔を合わせたのは、久しぶりだろ?」

(-_-)「そう、かもね」

川*゚ -゚)「何か変な感じな。親子でするような会話じゃないよな」

(-_-)「母さん……、今日は何で帰って来たの?」

川;゚ -゚)そ「何でって、ここは私の家でもあるんだが……」

(-_-)「そうじゃなくて、何かあるから帰って来たんじゃないの?」

川 ゚ -゚)「?ヒッキーの顔を見に来たに決まってるだろ」

(-_-)「仕事が忙しいのに?……母さんは本当は何か言いたいことがあるんじゃないの?例えば、早く学校に行……」

川 ゚ー゚)「ヒッキーの行きたい時に行けばいいさ」





(-_-)「え?」






18名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 01:07:35 ID:umdFrRp6O
川 ゚ー゚)「また、顔を合わせて話せるようになっただけで、嬉しいんだ」


川*;ー;)「良かった……」

川*ぅ-;)グイッ


川*^ー^)「本当に良かった」




(-_-)「…………」



 僕が引きこもるようになった時、母さんはすごく心配していた。

19名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 01:09:04 ID:umdFrRp6O


 すごく、心配していた。



 「ヒッキー……?どうしたんだ、何かあったのか?」



 僕から話を聞こうとした。



 「……誰かに虐められてるのか?」



 頭ごなしに叱ったりなんか、しなかった。



 「転校したって構わないんだぞ?」



 必要以上に自分を責めていた。



 「ごめん……私が仕事ばかりでヒッキーに向き合おうとしていなかったのかもしれない……」



 心理学書を読みあさるようになった。カウンセラーを連れてきた。僕の前では一度も泣かなかった。



 最後にドア越しに話しかけてきたときは明るい声を作り、

 「ヒッキー、母さん、お前にプレッシャーを与えすぎたのかもな!何も考えずに、少し休んだらいいと思う。ただ、」



 「最悪の結果だけは、選ばないでほしい。絶対に」


 その言葉を力強く伝えられて、母さんの説得は終わった。

20名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 01:17:37 ID:umdFrRp6O
 僕は頑なに返事をしなかった。



 だって、どう言えばいいっていうんだ。



 虐められてなんかいない。父さんも母さんも悪くない。



 引きこもったのに、正当で明確な理由なんか無いなんて。


 僕自身に原因があって、それはただの甘えで、自分が情けなくて。



 そんなの、どう伝えたらいいのか分からないんだ。








21名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 01:41:27 ID:umdFrRp6O
 しばらく僕の部屋で話をしたあと、「またすぐに帰って来るから」といって母さんは慌ただしく出かけて行った。仕事が忙しい中、わざわざ僕の顔を見に来たのだろう。別に無理しなくていいのに。



ミセ*゚ー゚)リ「やー、奥様とお会いしたのなんて、面接の時いらいですよ。何か緊張しました」


 芹野さんが使用済のティーカップを片付けながら話しかけてくる。


ミセ*゚ー゚)リ「奥様って美人ですよねー。お嬢様も美人だけど、お嬢様は旦那様と奥様の顔のいいとこどりをした感じですよね」


 どうでもいい話をたくさん振ってくる芹野さんは、不思議とこちらに不快感を与えない。同年代の女の子とはどこか違って、ペチャクチャとか、キャピキャピとした話し方じゃないからだろうか。

 柔らかくて、スルッと入り込んでくるような、心地好い声。


 でも、だからこそ、気付かないうちにこちらのペースを乱されているような気がして、腹立たしい。





( _ )「……どういうつもりだよ?」





ミセ*゚ー゚)リ「……へ?」




22名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 01:57:39 ID:umdFrRp6O
(#-_-)「どういうつもりだって聞いてるんだよ!!」


 腹が立つ。



(#-_-)「何でしつこく僕を坊ちゃまって呼ぶんだよ!?部屋から出す作戦のつもりだったのか!?」



 腹が立つ。



(#-_-)「同情でもしてるのか!?引きこもってる僕に!学校にも行かないで、部屋からも出られなくなっていた僕に!!」



 腹が立つ。



(#-_-)「それとも、あれか?正義の味方か何かのつもりか?可哀相な僕を社会復帰させようって!?」



 こんなのただの八つ当たりなのに。



(#-_-)「あぁ、分かった!僕を馬鹿にしてるんだな!大した理由もないのに引きこもって!他にもっと苦労してる人間がいるのに、僕はただ甘えているだけで……!」



 芹野さんは何も悪くないのに。



 外の世界となんて、関わりたくなかった。自分が、甘えているだけの我が儘で情けないダメ人間だなんて、改めて認識なんてさせられたくなかった。


 自分より優れた、周りの人間を見せ付けられて、自己嫌悪に陥る毎日なんか、もう過ごしたくなかったんだ。




.

23名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 02:15:56 ID:umdFrRp6O
ミセ*゚ー゚)リ「何を怒っていらっしゃるのかは、よく分かりませんが……私が貴方を坊ちゃまと呼ぶのは……」



ミセ*^ー^)リ「嫌がる姿が、ものすごく面白いからですよ、坊ちゃま!」



 何だろう、僕すごい怒ったよね?いきなりキレたよね?ほとんど八つ当たりだよね?



(;-_-)(何でこいつ、こんなブレないんだよ!!)



ミセ*゚ー゚)リ「何か勘違いしているようですが、私は別にヒッキー様に部屋から出て来るように申し上げた事は一度もありませんよ?」


ミセ*゚ー゚)リ「ヒッキー様が、御自分の判断で出ていらしただけです」



ミセ*゚ー゚)リ「ヒッキー様に何があったのか、私は知りません。だけど私はヒッキー様に甘えてるだとか情けないだとか可哀相だとかゴミクズだとか蛆虫だとか、そんなの一度も思ったことありません」


(;-_-)「うん、僕もそこまでは自分を卑下しなかったけどね……」

24名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 02:28:47 ID:umdFrRp6O
ミセ*゚ー゚)リ「ヒッキー様の苦しみは、ヒッキー様にしか分かりません。他の人間が偉そうに批判したり、誰かと比較したり出来るものではないでしょう?」


(-_-)「……芹野さん」


ミセ*゚ー゚)リ「ヒッキー様を甘ったれのクソダメ人間だと思い込んでいるのは……」


(;-_-)「…………うん」




ミセ*゚ー゚)リ「ヒッキー様自身なのではありませんか?」




(-_-)「……っ!」



.

25名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 02:49:13 ID:umdFrRp6O
(-_-)「僕は、虐められていた訳じゃない」


ミセ*゚ー゚)リ「?」


(-_-)「父さんも母さんも仕事で忙しいし、会えないことも多いけど、二人の愛情を感じないなんて事はなかった」


(-_-)「ただ、人と話すときに僕だけどっかズレてて、会話が気まずくなるだけ」


(-_-)「友達が出来ないだけ。勉強が思うように出来ないだけ。他の人の努力より、自分の努力が劣っているだけ」


(-_-)「僕に出来る事は皆にも出来て、皆が出来る事を僕が出来ないだけ」


(-_-)「そんな小さい事が積み重なって、学校へ行くのも他人と関わるのも嫌になっただけだよ」


 僕はどうして、芹野さんにこんな話をしているんだろう。芹野さんは赤の他人で、家のアルバイトで、こんな話をしたって困らせるだけなのに。


(-_-)「これでも、僕を甘えた人間だと思わないの?情けない人間だと思わないの?」

ミセ*゚ー゚)リ「別に思いませんけど」


 即答だった。


ミセ*゚ー゚)リ「私は何とも思いませんよ」


(-_-)「そっか……」


 嘘をついているようには見えなかった。


 少し、何かが軽くなったような気がした。

26名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 03:13:13 ID:umdFrRp6O
 芹野さんに八つ当たりした一件から、僕が大きく変化する事はなかった。

 学校にはまだ行っていないし、一日の大半は自室で過ごす。

 基本的に食堂で食事をとるが、気が向かなければ部屋で食べる。

 課題のプリントも、相変わらず手をつけないままだった。


 ただ、


(´・ω・`)「あ、ヒッキー様。今日の夕食、何かリクエストあります?中々献立が決まらなくて」

(-_-)「えっと、じゃあ唐揚げ」

(´・ω・`)「却下。今日は肉が高い日なんですよ。魚にして下さい」

(;-_-)「何だそれ!?リクエスト聞く意味ないじゃん!もう何でもいいよ!」

(´・ω・`)「煮干しご飯ですね、分かりました」

(;-_-)「極端すぎるだろ!」


 使用人の人達との会話が増えたり、



.

27名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 03:35:00 ID:umdFrRp6O
川 ゚ -゚)つ○「ただいま、ヒッキー。出張のお土産だ。よかったら使ってくれ」

○⊂(-_-;)「何これ、仮面?不気味なんだけど……」

川 ゚ -゚)「霊験灼かなお守りだ。何でもアフリカの有名な霊能者が直接力を封じ込めた仮面でな、持ち主に危害を加える者を容赦なく呪うという……」

○⊂(-_-;)「怖いよ!要らないよ!!」

川 ゚ -゚)「そう言わずに。押し付k…貰ったんだけど、捨てたら呪われそうだし、母さんそういうの趣味じゃないから」

○⊂(-_-;)「じゃあこれお土産じゃないじゃん!ゴミじゃん!!」

川*゚ -゚)「ハハッ!ヒッキーは面白いなぁ。明後日は父さんが帰ってくるぞ。ヒッキーにちょうどいいお土産を見付けたって言ってたなぁ」

○⊂(-_-;)「どうせそれも変な物なんだろ!?父さんのお土産、碌な物だった試し無いよ!」

川*゚ -゚)「まあ、そう言うな。ハインにもお土産渡してこないと。紅茶を頼まれていたんだよ」

○⊂(-_-;)「何で姉さんのはまともなの!?っていうか、これ引き取ってよ!本気で要らないよ!!」


 両親との会話が増えたり、




.

28名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 03:53:04 ID:umdFrRp6O
(-_-)「今日は暖かいなぁ……」

(゚、゚トソン「あらヒッキー様、お散歩ですか?」

(-_-)「庭を歩くだけだけどね。都村さんは何してるの?」

(゚、゚*トソン「植物に水やりしてるんです。ほら、よく育ってるでしょう?」

(*-_-)「本当だ。この花、なんて名前?」

(゚、゚トソン「さあ?」

(-_-)「えっと、じゃあこっちの花は?」

(゚、゚トソン「知りません」

(;-_-)「…………」

(゚、゚トソン「こっちなら知ってますよ。ローズマリーです。肉料理に使うと美味しいです」

(゚、゚トソン「こっちはバジル、食べられますよ。これは紫蘇、食べられます。あとレモンバームに二十日葱によもぎ、食べられます。それから……」

(;-_-)「………………」



 庭を散策したり、そういう小さな変化があるだけだ。


.

29名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 04:13:51 ID:umdFrRp6O
 芹野さんは全く変わらない。相変わらず家でバイトをしていて、学校のプリントを届けに来たり、僕を坊ちゃま呼ばわりしている。


 芹野さんといると色々と面倒な事もあるけど、退屈はしないし悪くはない。

 それに彼女のシフトは、土日祝日は一日中シフトが入っているようだが、平日は夕方からの数時間なのだ。そのくらいの頻度で関わるのなら丁度良いんじゃないかと思う。

 という訳で、月曜日の今日、僕は朝寝を満喫していた。

(*-_-)(あー、布団暖かい。天国だなこれは。世の中布団で出来てたらいいのに……)


 「坊ちゃま!!一体、いつまで寝てるおつもりですか!?」



(;-_-)そ ビクッ


.

30名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 04:22:05 ID:umdFrRp6O
ミセ#゚ー゚)リ「とっとと起きて、着替えてから朝ごはん食べちゃってくださいよ、もう!」

(;-_-)「せ、芹野さん!?何で?シフトは夕方からじゃ……」

ミセ*゚ー゚)リ「業務が追加されたんです」

(;-_-)「追加?」

ミセ*^ー^)リ「いやぁ、実はこの間奥様から連絡を頂きまして……」





.

31名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 04:37:20 ID:umdFrRp6O
『芹野さんといったかな?ヒッキーの事、ありがとう』

ミセ*゚ー゚)リ「え?」

『君がヒッキーを、部屋から出て来るようにしてくれたらしいな』

ミセ*゚ー゚)リ「あの、私は何もしていませんよ?」

『そんな事はないさ。君が家で働きださなければ、あの子が部屋の外に出るのは、もっと先の事だったと思う』

ミセ*゚ー゚)リ「そう、なんでしょうか……?」

『そこで芹野さんに頼みがあるんだが、今の君のシフト、平日の朝も入れてくれないか?』

ミセ;゚ー゚)リ「いやあの、平日は学校が……」

『勿論、学校には行ってもらうよ。そうじゃなくて……』







.

32名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 04:53:57 ID:umdFrRp6O
ミセ*゚ー゚)リ「そんなこんなのやり取りがありまして、私のシフトは平日の朝から学校に行くまでの時間が追加されました」

(;-_-)「いやいや!それキツくない?いつ休むのさ?」

ミセ*゚ー゚)リ「基本的には今までの業務と変わりませんが、最優先事項は坊ちゃまのお世話です!」




(-_-)「話聞けよ、……って………………は?」



ミセ*゚ー゚)リ「つまり私は、坊ちゃまのメイドになった訳ですよ!」



(;-_-)「は?いや、何言って……」


ミセ*゚ー゚)リ「主な業務は、坊ちゃまの一日の生活をサポートすることです。それといくつか特別なミッションがありまして……」



ミセ*゚ー゚)リ「奥様の判断で、坊ちゃまはもう大丈夫だろうとの事なので……」


 嫌な予感がした。僕は今すぐここから逃げるべきだ。

≡≡≡(;-_-)バッ


ミセ ー )リつ(;-_-) ガシッ


ミセ* ー )リ「……逃がしませんよ?私のお給料が架かっているんですから」


ミセ* ー )リ「私の第一のミッションは……」




.

33名も無きAAのようです :2015/02/15(日) 05:05:09 ID:umdFrRp6O





ミセ*^ー^)リ「坊ちゃまを学校に連れて行く事です!!」


(;-_-)「やっぱりそうだと思ったよ!!嫌だ!!僕は絶対行かないからな!!」


ミセ*^ー^)リ「まあまあ、大丈夫ですよ。私がついていますから。ね、坊ちゃま!」

(;-_-)「あんまり大丈夫じゃなさそうだよ!あとその呼び方いいかげん止めてよ!」


ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ、ご主人様?」


(#゚_゚)「それも嫌だよ!」




 芹野さんと過ごす時間は、これからも増えていくようだ……。







ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-) 第一話


終わり


ミセ*゚ー゚)リクラスメイドのようです(-_-)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1423924548/2-



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