まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 -4- JCシイはロリコン変態鬼畜野郎にペロペロされちゃうようです

536JC 1@転載は禁止 :2014/07/20(日) 20:09:37.25
('A`) …戻ると…戻ったら、俺はどうなる?一瞬で老衰するのか?

从 ゚∀从 浦島太郎とは違うさ

('A`) そうか、いや、それより、そんなことよりもだ。
戻るって事は…見えなくなるかも、しれないんだろう?

从 ゚∀从 …可能性は高い。だがシイちゃんのように、都合良く視えるかもしれない

('A`) シイの場合は、ごく希だろう。
もとの質と、ここの土地に来たこと、強い思いがあったこと、俺が近くにいたことが重なった結果だろう。
シイだって、ここを離れれば視えなくなるかもしれないのに…

从 ゚∀从 いや、一度鬼と化したおまえなら、常人ならざる能力が残るかもしれないぞ

('A`) じゃあ仮に、仮にだ、視えるとしよう、変わらず会えるとしようか


537JC 2@転載は禁止 :2014/07/20(日) 20:14:32.68
从 ゚∀从 なにか問題があるのか?

('A`) 俺…かなり先に死んじまうじゃないか

从 ゚∀从 …そう、だな

('A`) あんた、昔言ったよな、自分の夫が老衰していくのを見るのは辛いって。俺は平気なのかよ?

从 ゚∀从 そんなわけないだろ

('A`) じゃあ、どうしてこんな事言うんだよ

从 ゚∀从 ドクオは…昔からドクオには、もっと良い道があると思っていたんだ

('A`) 良い道?なんだよそれ、俺は遠くへ行った方が良いって言うのか?俺は邪魔なのか?

从 ゚∀从 違うそうじゃない、ドクオにはもっと幸せになって欲しいんだ。
ドクオだって、違う所で人並みに暮らしたりしたいんだろう?だから、こんな小屋で…

('A`#) ちがうよっ!!

从;゚∀从 えっ?

539JC 3@転載は禁止 :2014/07/20(日) 20:19:32.76
('A`#) 俺はみんなから離れたいからココに住んでるんじゃない!

('A`#) 確かに、人並みの暮らしというやつに憧れた時期も、あったさ!

从;゚∀从 そうだろ、だから…

('A`#) けど気付いたんだよ、人並みってのは人間の家族がちゃんといて、人間の仲間がいるから成り立つんだ。
わざわざ町まで行って観察したら分かったよ、本当に独りで生きてる奴と、俺との違いがな

从;゚∀从 えっ、と

('A`) …

声を荒げたせいで、ハインが狼狽えている。
それに罪悪感が湧いたドクオは、幼子が拗ねている姿と自分を重ねた。
なぜ解ってくれないの?当然だ、自分ですら整理がついていないのだ。

('A`) …俺は、あんたらを家族だと思ってる。本当の家族ってのが、どんなものかは知らない、でも漠然とこんな感じなんだろうって過ごしていた

从;゚∀从 …

540JC 4@転載は禁止 :2014/07/20(日) 20:23:58.82
('A`) 人間辞めて、もう長いこと過ごしてきて…俺は、あんたらと静かに過ごせるなら、それで幸せなんだと気付いた

从 ゚∀从 …

('A`) このクッソボロい家に住んでるのは、あんたらを避けてるからじゃない。あの爺さんが…あんたの夫が昔住んでいたからだ

('A`) 人寄りの身体の俺が、あんたらに迷惑をかけずに、かつ繋がりを感じる、アンタらを家族だと意識することができる場所なんだ…意外と住みやすくて気に入ってるよ

从;゚∀从 迷惑だなんて、そんなの

('A`) 俺が、気にしちまうんだよ、ただのわがままみたいなもんだ、気にされると俺が嫌になるからやめてくれ

542JC 5@転載は禁止 :2014/07/20(日) 20:30:32.58
从;゚∀从 でも…ねえ、そんな風に気を使って、それってやっぱり…


从; ∀从 私は、母親には成れてないって事じゃないか


今度はドクオが狼狽える番だった。


('A`;) 違う、違うんだよ、俺の…理解が足りてないんだ、母親って…
家族っていう存在が何なのか、解らないってだけでさ…


从; ∀从 でも、普通家族って、もっと自然に関係を認知しているじゃないか。
それなのに、意識しないと分からなくなるだなんて、それは変だよ


('A`;) いや、確かにそうだろうけどさ。
俺が意識しようとするのも、家族であるという前提があって…
それを維持したいという欲求が生まれるってことは、俺はアンタの子でありアンタも母親として成立しているわけでさ

543JC 5@転載は禁止 :2014/07/20(日) 20:35:15.51
从; ∀从 でも、だって…ドクオとの距離感は、不自然なままじゃないか。
普通の親子ならそんな考え必要ないはずなのに


('A`;) アンタが、もっと円満な家族に憧れているのは、知っている。俺だってそっちの方が良いと思う…
けど、解らないんだよ、どうやったら違和感も無理矢理感もなく親密な家族仲に成るのか。
どうして家族だからという理由で心をさらけ出せるほど近しくなれるのか…まだ、理解できないだけなんだ。
好き嫌いの次元じゃないんだよ


从; ∀从 …生まれたときから一緒なら、理解できたのかな


('A`;) それは解らないって…でも、兄弟や親を他人としか捉えられない人間は、確かに居たよ。見たことがある。
それに、里親なんてちらほらある話だ、だから、あんた個人は悪くないんだ。
悪いのは感性に欠陥のある俺なんだ


从; ∀从 欠陥だなんて…


('A`;) とにかくさ、俺はアンタに助けて貰って、感謝してる、歪だけど家族だと思ってる。それで良いじゃないか

544JC 6@転載は禁止 :2014/07/20(日) 20:40:29.84
从;゚∀从 ドクオ…

ハインは、恐る恐る、ドクオに触れる。普通にスキンシップができる世の母親を、羨みながら。

从*;∀从 ごめん、ごめんね、ごめんね…

ドクオは、黙って抱き締められ。腫れ物を触る感覚で、ハインを抱いた。

('A`;) …あんたは悪くない、なにもおかしくは無いんだ

ドクオは後ろめたさから、ハインの体の感触を意識しないよう努めていた。
人間には不可能なレベルで若さを保つハインに対し…母親という感覚が解らず、家族をも他人としか見れない場合。

人間に近いドクオにとっては、1人の恩ある、魅力的な女性なのである。
下半身に熱が集まりかけた。

…泣きやんだ後も寄り添い続け、気付けば日はすっかり昇り、鬱蒼とした茂みも賑やかになっていた。

从*-∀从 …

('A`) …落ち着いた?

从*゚∀从 うん


('A`) そうか

ハインはあっさり離れると、思い切り背伸びをした。

从 ゚∀从 はーあ…やれやれ

546JC 7@転載は禁止 :2014/07/20(日) 20:44:09.73
('A`) なあ

从 ゚∀从 んー?

('A`) 考えとくよ、一応

从 ゚∀从 ああ、そうしてくれ

一陣の風。

木の葉やら塵やらが舞いあがり、ドクオは思わず目をつむり、再び開けたときハインの姿は無かった。

('A`) …母さん、母さん、お母さん…

ドクオが何処へともなく発した言葉は、雑音並に虚しい響きでしかなかった。

(*゚ー゚) あ、おかえり!

('A`) ただいま

(*゚ー゚) もう、せっかく一緒だったのに

('A`) ごめんな。朝飯食べたか?

(*^ー^) うん!

痛みで内股気味のシイは、それでも健気に笑顔でドクオに抱きつく。
なでてやりながら、居間へ。

547JC 8@転載は禁止 :2014/07/20(日) 20:49:09.85
('A`) …シイ、まあ座れ

(*゚ー゚) うん

シイはドクオの膝にすっぽりと収まった。

('A`) …

(*゚ー゚) ?

('A`) きかせてくれ

(*゚ー゚) なあに?

('A`) 俺が人間になったら、どうする

(*゚ー゚) 喜ぶ

('A`) …鬼でない、人間の俺じゃ、何の力にもなれないぞ?

(*゚ー゚) んー、それは勘違いだよ。
傍にいるだけでドクオから貰えるんだよ、力を。
奮い立たつんだよ、私が。好きな人が居るって、そういう事でしょ

('A`) そう、なのか?

(*゚ー゚) 私ね、もう痕が恥ずかしくないの。だってドクオは受け入れてくれたもの。
両親だってそう、帰る場所をくれたから、なんとか立ち向かえるよ。
特別でなくたっていい、ドクオ達が、優しくしてくれたからなの

550JC 9@転載は禁止 :2014/07/20(日) 21:03:32.35
('A`) おまえ…

(*゚ー゚) ドクオ、私もきかせて。どうして、鬼になったの?

('A`) ん、おれか

(*゚ー゚) 聞かせてくれなくちゃ、ずるいよ

('A`) そうだな、俺も打ち明けなきゃな。とは言っても大した話じゃないぞ

(*゚ー゚) まあまあ

('A`) えーとな、今は昔、ここらで行き倒れた若い夫婦と、その息子がいたんだ

(*゚ー゚) うん

552JC 10@転載は禁止 :2014/07/20(日) 21:10:02.67
('A`) 旅をしていたらしいその3人は、ここらでいよいよ精も根も尽き果て、もはやイヌの餌食になるのを待つばかりだった。
そこに、おどろおどろしい1匹の鬼女が通り掛かり、何を思ったかイヌを追い払うと、倒れ伏している夫婦の傍へと座り込み、獣の唸りとも、雷鳴ともつかない不気味な声で訊ねた。


『 なにゆえに そのような まなこを しておる なにゆえ うらまぬのだ 』


('A`) 夫婦は一瞬呆けたが、か細いながらも返事をした。


『 辛く 寂しく 悶え続ける日々と 儚くも 望んだ最期と どちらが幸せか 』


('A`) 鬼女は、納得したらしく顎に手をやり、唸った。
腰を上げ、まだ幼い息子をつまみ上げると、また訊ねた。


『 ともにいくがよいか うつつにのこすがよいか 』

553JC 11@転載は禁止 :2014/07/20(日) 21:16:49.71
('A`) 夫婦は、あまりの驚きに目を見開き、息も絶え絶えに、鬼女へすがりついた。
そして訊いたんだ


『 助かるのか その子は七つを越せるのか 』


('A`) 鬼女は、大きく裂けた口から鋭い牙を覗かせた。
そいつなりの笑顔を見せながら断言した


『 こせる 』


('A`) それを聞くや否や、夫婦は最期の力を振り絞り、鬼女に頼んだ


『 遺すが良い 』

555JC 12@転載は禁止 :2014/07/20(日) 21:20:21.14
('A`) 鬼女は、まだ息子が息のあるうちに、夫婦の亡骸を大岩の上にやると首をはねた。
そして溢れ出る夫婦の血を息子にくまなく浴びせ、沢の水と混ぜてたっぷりと飲ませた。
さらに鬼は夫婦の亡骸を平らげた後、自らの乳を息子に飲ませた。
他にも何かしらをやった末に息子は生き延び、晴れて7つを迎えた。
迎えたその日、息子は人から鬼へと堕ちた

(*゚ー゚) …

('A`) 息子は鬼子としてスクスクと成長し、人でいう青年の見た目になったころ。
鬼女は人に娶られて実子を成し、非凡ながらもささやかな家族となった…こんなとこだな

(*゚ー゚) …そう、だったんだ

('A`) そうさ、くだらない話だ

557JC 13@転載は禁止 :2014/07/20(日) 21:27:55.41
(*゚ー゚) そんなことないよ、私にとっては大切なお話だよ…ドクオ、ありがとう、話してくれて

('A`) …怖くないのか?こんなやつに抱えられてんのに

(*゚ー゚) だって、好きだもの

('A`) …

(*゚ー゚) ドクオは?

558JC 14@転載は禁止 :2014/07/20(日) 21:31:30.79
('A`) ああ…まあ、おあいこってことで

(*^ー^) あはっ、なにそれ、照れ隠し?

('A`) うるせ

(*゚ー゚) ふふ…あっ、そういえばドクオは、どうやったら人に戻るの?

('A`) いや…

(*゚ー゚) ドクオ、教えて

('A`) …

( A ) …魂を…

(*゚ー゚) なに?



 






('A`) 生贄の魂を、使うんだ

(;゚ー゚) え…

560JC 15@転載は禁止 :2014/07/20(日) 21:38:35.35
不意に、物音。

('A`) ん?

何かが落ちたような音の先には、異様に小柄で、胴長の、狐。

('A`;) にげるぞっ!

(;゚д゚) へっ?

ドクオは手近にあった団扇を狐に投げつけ、シイを片手に抱え上げ、もう片方で網戸を破りながら外へ。
突然のことに思考が停止しているシイをよそに、ドクオは裸足であるのも厭わず、全力で土を蹴る。
しかし、前に進んだ途端に景色は一変した。

('A`;) なに?

一面のススキ、穂垂れたススキ、狐色のススキ、立ち尽くすドクオ、一面のススキ。

けれども地平線には山すらない。
ススキヶ原と秋の空、非現実的な二面世界。

まさに、狐につままれた気分。


( A ;) あっ


そして気付く、重みのない虚ろな片手、消えたシイ。
彼女は、ドクオが土を蹴った場所に投げ出されていた。

562JC 16@転載は禁止 :2014/07/20(日) 21:42:41.88
(;゙σ゚) いたた…あれ?ドクオ?

イ从゚ ー゚ノi、 おやおや、怪我は?

(*゚‐゚) だいじょうぶ、です

イ从^ ー^ノi、 それは、良かった

(*゚‐゚) でも、誰ですか?

イ从゚ ー゚ノi、 見て分からんか、この美しき耳と尻尾が分からんか

(*゚‐゚) …狐?

イ从゚ ー゚ノi、 うむ、そうだ

狐の耳と尻尾を持ち、タイトなシャツとジーンズでその身を包んだ、美しい女性が、シイに手を差し伸べていた。
本能的に、その手は弾かれる。

563JC 17@転載は禁止 :2014/07/20(日) 21:47:30.55
イ从゚ ー゚ノi、 おやおや、痛い痛い

(*゚‐゚) あなた、さっきの狐と関係あるんでしょ?彼はどこ?

イ从゚ ー゚ノi、 鬼なら、そこに

女性は、シイのすぐそばを指さす。

そこには、雑草と、羽虫。

(#゚д゚) バカにして!

イ从゚ ー゚ノi、 いやいや、居るよ

(#゚ー゚) 何が言いたいのよ?

564JC 18@転載は禁止 :2014/07/20(日) 21:50:59.13
イ从゚ ー゚ノi、 そこの結界の、中にいるよ

(;゚ー゚) …見えないだけってこと?

イ从゚ ー゚ノi、 触れもしない、そんなとこだよ

ふと気付けば、シイの周りには先程あらわれた、小柄で胴長の狐達。
一定の距離で囲み、シイをじっと見つめている。

(;゚‐゚) ドクオをどうするつもり?

イ从゚ ー゚ノi、 自分のこれからよりも、まずそこが気になるんだ

(;゚‐゚) そうよ

イ从゚ ー゚ノi、 なあに待っていれば、すぐに戻るよ

(#゚皿゚) だめ。迎えに行く

イ从゚ ー゚ノi、 君は入れない、ここで待つんだよ

シイが女性を睨みつけ。

同時に、ドクオも1人の若者…ショボンを睨みつけていた。

(;´・ω・`) おっかないんで睨むの止めて貰えません?

('A`#) ならさっさと帰せよ

567JC 19@転載は禁止 :2014/07/20(日) 22:03:20.14
(´・ω・`) いやあ、こちらも仕事なもんでして、それは無理なんですよ


('A`) 仕事だと?


(´・ω・`) ええ、はい


作務衣に地下足袋という出で立ちの若者は、手にしていた3メートルほどの素槍を構える。

現代の複合素材を用いたらしい柄と、丁寧に造られたであろう曇り無い穂は、明らかに使い込まれていた。


('A`) どうしてかなあ、静かに暮らしていたつもりなんだが

568JC 20@転載は禁止 :2014/07/20(日) 22:08:07.51
(´・ω・`) きっとそうなのでしょう、けれども鬼に変わりはないのです

('A`) そうかい、俺は、鬼なのかい

(´・ω・`) 少なくとも、ヒトではありません

('A`) まあ、そうだな

ゆらり、ショボンが前へ。

瞬間、ドクオの眼前に迫る穂先。

咄嗟に真後ろへ倒れ込み回避、そのまま横跳び。

引きながら下へと向かった穂は柔らかい土にはねて、その勢いのまま横に流れ、ドクオの肩を掠める。

槍に施された呪術が肉を焼いた。

千切られたススキが羽毛のように宙を舞い、ドクオも飛び退き、遠くへ。

569JC 21@転載は禁止 :2014/07/20(日) 22:15:08.54
('A`) すげえな、こんな草茫々なのに

胸、場所によっては首まであるススキのせいで、屈めば姿は遮られる。

視界は良くないのだ。

それなのにショボンは、まるで全て見透かしているよう。

しかも槍を当たり前のように振るっているが、少しの修練で出来ることではない。

('A`) いや、そうだよな。わざわざ不利な場所に連れ込まないよな

(´・ω・`) ええ、その通りです。なにせ仕事なものですから

('A`) わざわざそんな武器を使うのもか?

(´・ω・`) 事情がありましてね

570JC 22@転載は禁止 :2014/07/20(日) 22:24:00.01
('A`) まあいいか…いや、そんなことよりだな、俺は誰も殺してないぞ

(´・ω・`) 今はまだ、とつくのでしょう?風の噂で聞きましたよ…女の子に淫らな行為をした事も。
ヒトに成るために、ヒトの魂が必要だという事も

ショボンは槍の中ほどを持ち、じりじりと接近。ドクオは動かない。

('A`) 風の噂ね。さっきの管狐は、オマエのものだろう?なあ、ショボン

自身の名を…尤も、略したものではあるが…言い当てられ、思わず足が止まる。

(;´・ω・`) …

572JC 23@転載は禁止 :2014/07/20(日) 22:31:47.99
('A`) そんな顔するなよ。オマエが覚えているかは知らないが、俺は覚えてるぜ。俺まで溺れるかと思ったからな

(´・ω・`) …ああ、そうか。似すぎだとは、確かに思っていたのだけれどね


ショボンは槍を握り直す。

その胸中には懐かしさと喜びと、哀しみが同時に去来していた。

(´・ω・`) ドクオ、なのかい?

('A`) そうだよ

ショボンは少年時代の夏に、家族で遊びに訪れていた。

山の麓、シイが遊んだものよりも、ずっと大きな川で遊んでいたショボンが深みに足をとられ溺れかけたところを、ドクオが助けたのだ。

(´・ω・`) そうか…だけど、まいったな。あの時は鬼だなんて夢にも思わなかったよ

('A`) そうだろうよ

(´・ω・`) 信じたくないね、幻想を見せられているか、記憶を読まれたか、なんにせよ動揺させるための嘘と思いたいよ

575JC 24@転載は禁止 :2014/07/20(日) 22:40:17.54
('A`) そんな器用なら、こんな状況には成らないし、嘘ではない…ただ、同情くらいは期待したけどな、甘くないか

(´・ω・`) …キミが

ショボンは再びにじり寄る。ドクオは尚も動じない。

(´・ω・`) キミが。ヒトであるならば。僕と同じ時間、同じ身体、同じ世界で生きていたのなら…どんなにか素晴らしい事だろう

2人の脳裏にそれぞれ大切な女性が浮かぶ。
人間であるショボンは化け物であるデレを、鬼であるドクオは人間であるシイを。

('A`) だが残念、そうだったのなら俺はオマエと共に溺れ死んだろうよ

(´・ω・`) わかっているさ

ショボンが一息に踏み込み、ドクオの腰に穂が打ち付けられた。
強烈な痛みに声をあげる。



…それは、廃寺でハインの帰りを待っていたブームと祐太朗も同じ。

朽ちた御堂に転がされ、拳を握り歯を食いしばっていた。

576JC 25@転載は禁止 :2014/07/20(日) 22:45:18.23
| ^o^ | 痛いです


|  ^o^ | もう やめてください 死んでしまいます


ζ(゚ー゚*ζ あらあら、うふふ。御上手ですこと


体中傷だらけの2人とは逆に、無傷でニコヤカに宙に浮いているデレは、着物の汚れすらもない。


ζ(゚ー゚*ζ お二方は、被虐趣味なのでしょう?私のような若い女に責められることによって、至極の快楽を得るのでしょう?それなのに止めて欲しい、などと…


ζ(^ー^*ζ ああ、わかりました。すみません、私、頭の方は締まりの悪い女でして、ようやく解りました。
フリ、というものですね

579JC 26@転載は禁止 :2014/07/20(日) 22:54:03.48
ブームと祐太朗の首に、水が輪を成しまとわりついた。まるで生きているかのような、CGアニメーションのような光景。

|  ^o^ | ひぎっ!

| ^o^ | がっ!

2人は穴だらけの天井に触れそうな高さまで浮き上がり、首吊りの如く、水の輪に絞められる。

ζ(゚ー゚*ζ まあ、気持ち良すぎて涎を垂らすだなんて

もがいても、もがいても。
触れれば確かに水なのに、いくら暴れても抜け出せず、今にも首が千切れてしまいそう。

580JC 27@転載は禁止 :2014/07/20(日) 23:00:24.11
ζ(゚ー゚*ζ うーん、ちょっと見苦しいわね

不意に水の輪は霧散し、2人は床に叩きつけられた。床板をつきやぶり、獣臭い土埃に汚れる。

|:::^o^::| う…

|::^o^::| げほっ

ζ(゚ー゚*ζ まあ、まあ。遊び盛りの男の子でも、そこまで汚れませんよ

2人は、どこからともなく浴びせられた大量の冷水に洗われた。

|  ^o^ | さっぱりしました これだけは 感謝します

| ^o^ | 感謝だと アホか

ζ(゚ー゚*ζ そうね、感謝はいらないわ、欲しいのは居場所だけだもの。
ねえ、お二方、好い加減に教えて頂戴。あなた方の御母様は何処にいらっしゃるのかしら?

|  ^o^ | すぐ他者に頼るのは 良くありませんよ

584JC 28@転載は禁止 :2014/07/20(日) 23:08:42.18
ζ(゚ー゚*ζ …本当に、そういう性癖なのかしらん

| ^o^ | あなたも 分かっているのでしょう?

ζ(゚ー゚*ζ …

|  ^o^ | 立場が逆ならば あなたの答えも 同じはず

ζ(゚ー゚*ζ そうね

从 ゚∀从 そうだろうな


|  ^o^ | | ^o^ | ζ(゚ー゚*ζ …


从 ゚∀从 イエーイ!


|; ^o^ | |; ^o^ | ζ(゚ー゚;ζ ふぁっ!?


デレは、突然背後に現れたハインに驚くあまり、延びてくる手に反応しきれず、首根っこをつかまれ、引き倒された。

586JC 29@転載は禁止 :2014/07/20(日) 23:20:59.33
从 ゚∀从 おい2人とも、これ飲め。薬だ

ハインはデレの首と背を片手と膝でおさえつけながら、残る手でブームと祐太朗に小さな瓢箪の入れ物を投げた。

从 ゚∀从 あとで慰めてやる、だからそこでちょっと待ってな。おしおきしなくちゃだから

ζ(゚‐゚;ζ ひっ…うそ、力が封じられて…

角が普段よりも遙かに伸びたハインは、デレの髪を掴み、御堂の外へ引きずり出した。


从#゚∀从 オラッ!脱げよクソアマがああああ!!魚ごときがいっちょまえに服なんか着てんじゃねえ!!生臭えんだよテメェ!!なにヒトに化けてんだ調子のってんじゃねえぞオラァッ!!


ζ(;д; ζ あっ!や、いやぁっ!


从#゚∀从 うるっせえええ!カスだらけの臭くてきったねえトコ曝されたくらいで泣いてんじゃねえよコラァ!!こんクソがオラッ死ねオラッ!!


ζ(;д; ζ ぐべっ!ガハッ、オエェッ…あ゛っ!いたっ、あひいぃっ!!

590JC@転載は禁止 :2014/07/20(日) 23:29:29.59
デレは裸にされ罵倒されつつ踏みにじられ蹴り飛ばされ転がされ叩きつけられ殴られて。
そのままの流れで廃寺の前の苔むした階段から投げ飛ばされ、意識を失った。

从# ∀从 ハァーッ…ハァーッ…ハァーッ…

激しく肩を上下させ、熱く荒い息遣いのハインに、ブームと祐太朗が恐る恐る声をかける。

|  ^o^ | あの…母さん?

| ^o^ | 落ち着きましたか?

从#゚∀从 ブーム、祐太朗
|  ^o^ | はい

| ^o^ | なんでしょう

从 ゚∀从 おそくなって、ごめん

|  ^o^ | いいのです、なにもかも

| ^o^ | それよりも

2人は、ハインを強く抱き締めた。

|  ^o^ | | ^o^ | おかえりなさい、母さん

从 ゚∀从 …

从 ;∀从 ただいま、ただいま…


( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★51
http://mastiff.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1391693128/488-



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