まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 -2- ∬ _ゝ )にぶんのいちのようです( <_  )


 ※作者注 グロ注意
67名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:22:52 ID:Rn6pNEN2O


あれから三ヶ月。


身体の傷が癒え退院してから今日で二週間。
毎日毎日、ただぼうっと仏間に座って過ごしていた。
揺れる蝋燭の火を眺め、線香を絶やさず焚き続け、弟者の遺骨のそばに居続けた。



四十九日が過ぎて、本来なら弟者はすでにお墓の下にいるはずだった。



忌明けの法要の日。弟者の葬式でも普通にしていた妹者がいきなり豹変したのだという。
納骨を頑なに拒み、骨壺を抱き抱え泣き叫び、しまいには手がつけられないほど暴れたらしい。
このまま納骨するのは到底無理だと判断した父は、とりあえず法要だけを執り行った。


だから、弟者は今もここにいる。


68名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:24:45 ID:Rn6pNEN2O
祭壇にはいろんな色の花が供えられ、手紙や折り鶴、お菓子に本にノートパソコン。
あの子が好きだったもの、あの子の死を悼むものが所狭しと置かれていた。
弟者がいかに周りから愛され尊敬されていたか、改めて思い知らされた。
遺影には大好きだった笑顔が収まっている。
遊園地で撮った、観覧車の窓越しに青空を背にしている写真。



それは死ぬ計画をした後に撮った写真だった。




―――あんたたちの勝手にカメラ触るのは悪いと思ったんだけどね…。この写真が一番よく笑ってたもんだからどうしても使いたくてねえ…。



退院後初めてこの部屋に入った時、泣きながら母者が私にそう告げた。
いつだって元気でパワフルで、涙とはほとんど無縁の母が泣いているのを見ても、震える声を聞いても泣けなかった。
目の奥は痛くなるのに、喉は歪に引きつるのに、肝心の雫が溢れない。
私はみんなから大切な存在を奪った張本人。


泣いて悲しむ権利なんて私にはない。

69名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:29:26 ID:Rn6pNEN2O
誰も私を責めなかった。
あれは不幸で悲しい事故だと、みんなは疑いもせず私を励まし説き伏せた。
予兆がない。遺書もない。理由もない。誰も知らない。
違うと、そうじゃないと、絶対に言わなかった
慎重を期して秘密裏に進めた大切な計画を安易にバラしたりしたら、それこそ弟者を裏切ってしまうことになる。
秘密など、最初からありはしなかった。
弟者は清廉潔白のまま死んだ。
真っ当な人の道を歩き、まっすぐに生きていたと高らかに謳う。
それが一人生き残り、痴れ者に成り下がった私がたった一つ弟者にしてあげられること。
最低の醜聞に蓋をして、弟者を貶める秘密をひた隠す。
一生誰にも真実を語ることなく、嘘で周囲を欺き、塗り固める。
不慮の事故。弟を亡くした可哀想な子。あなただけでも生きていてよかった。
そう他人に憐れまれる度に弟者の死を、本当の理由を、常に心に突きつけられる。


それがすべて正しいのだ。










正しい、んだ。



.

70名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:33:36 ID:Rn6pNEN2O
なのに。


正しいはずなのに心が痛くて堪らなかった。


弟者がいない。
ひとりぼっち。


それだけで重荷に押し潰されて、ズタズタになっていく。
出来てしまった空洞に弱音がみっしりと埋まっていく。
なんて、なんて、身勝手なんだろう。
苦しめ、もっと苦しむべきだ。
弟者に詫びて、一生、痛みと後悔に苛まれるべきだ。
嫌なら、どうして生きている。




∬ _ゝ )「……あぁぁぁ、うぅ…あ、あああ!ぁぁぁああああああああああああ!!!」




畳を掻き毟る。


ぎちっ、ざり、ざりざりざりっ、ちん、がりっ、ざり、ざざっ、ざざざぎぎぎ、がっ、がりっ。


不協和音がひっきりなしに鳴って、爪痕で幾重にも筋が出来た。
毎日毎日立てている爪はボロボロに欠けて、欠けて。
それでも必死に掻いて、掻いて。
苦しくて、苦しくて、肺が底から酸素を求めた。
おかしい、間違っている。
罰はどうした、重罪人。
汚ならしい分際で、そんなに呼吸したいのか。
弟者はもう息を出来ないのに。
弟者の人生を喰らったくせに。
私だけどうして貪欲に生きようとしている。
ろくでなしの虫けらが助かって、弟者が死んでいいなんてありえない。
一人寂しく地の果てで勝手に死ねばよかったのに。どうしてあの日言葉にしてしまったのか。
誰にでも愛されていた弟者が死んでいいはずがない。
こんな汚い存在が生きていていいはずがない。



ありとあらゆる後悔で窒息してしまえたらよかったのに。

71名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:42:01 ID:Rn6pNEN2O


弟者、弟者、生き残ってごめんなさい。



一緒に死にたいなんて言ってごめんなさい。



見上げた弟者は、ずっと笑っている。



写真の中でしか笑わない弟者。



きらきらと、日向に咲く太陽みたいに優しい笑顔。




弟者。




弟者。




おとじゃ。




おと、じゃ。









無意識に腕が伸びていた。

72名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:44:50 ID:Rn6pNEN2O



指で輪郭をなぞり上げた。



ガラス越しに触れた笑顔は、冷たく無機質なだけ。



触れてしまった。






お前ごときが。




ぎっざざっ。




ぎちっ。




ざ、っぎぎっがっ、がりっ。



.

73名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:47:14 ID:Rn6pNEN2O




















∬ _ゝ )「あぁぁぁぁぁああぁぁぁ、あ、あああ!ぁああああああぁぁああああああああああああ!!!」



.

74名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:48:04 ID:Rn6pNEN2O


















ぶっつん!!!!




.

75名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:49:15 ID:Rn6pNEN2O


















また一つ、罪の重さが増してゆく。


.

76名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:50:37 ID:Rn6pNEN2O

















.

77名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:51:53 ID:Rn6pNEN2O
約束だと、笑ってそう言ったのに。
互いの一番短い指先を解けないようにちゃんと絡ませたのに。
それなのに、どうして?
一緒にって、ずっと一緒って約束したのに。
一緒に、いつまでもいるって、あの時指を。
あれ?私の、指が、ない?
右も左も4本しか見当たらないない、どういう事?
小指はどこへ?弟者との約束は、どこ?


どうして、どこにもない?


あれがないと弟者が帰ってこれないのに、なくしたなんてどれだけ愚図なのか。
困る、探さないと。
服がずぶ濡れになるのも構わずに真っ暗な水を掻きむしる。
水なはずなのに酷く固くてじゃりじゃりする。思うように捗らない。


奥へ、深く。


深く、奥へ。


真っ暗闇に沈んでしまった約束を探して這いずり回る。
掘り進めれば水が詰まって爪が割れ、場所を変えれば膝の皮膚が剥がれ、垂れ流された血がぬるぬると辺りを汚した。
肉が削げて痛くとも、骨が露になって悲鳴を上げようとも、弟者が待っていると思って血眼になって探し回る。



見つけなきゃ、見つけなきゃ。



.

78名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:53:55 ID:Rn6pNEN2O



∬ _ゝ )「……ごめん、なさい、おとじゃ、ごめんなさい……」


届かない謝罪がぬかるんだ地面に吸われて消えていく。
そんな事をしたって消えない。より一層罪が重みを増すだけだとわかってる。
許されたいだなんて、思っていない。
ただの自己満足だ。



∬ _ゝ )「…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」


無意味だと、何も価値がないとわかっていながらそれでも一心不乱謝り続ける。
だって、私にはそれしか出来ない。





無力は最大の罪だ。


.

79名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 22:55:21 ID:Rn6pNEN2O

















「何してんの?」




.

81名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:11:41 ID:Rn6pNEN2O



突然声が頭に降ってきた。




ずる、びちゃ、ずり、ずる、ぐちゃん、ずるずるずる。




近くで重いものを引きずる音がした。
そして地を浚う視線の中に、一組の足が入り込んでくる。
壊れたスニーカーを履いて爪先を露にしている右足と、何も身に付けず擦り傷だけで血色のまったくない真っ白の左足。



誰だろうと視線を上向かせる。


.

82名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:12:56 ID:Rn6pNEN2O











(´<_%"。.)







.

83名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:16:25 ID:Rn6pNEN2O
姿を捉えたのと同時、息が止まった。
必死に探していた弟者が、五体不満足でそこに立っていた。


∬;´_ゝ`)「お、弟者……」


本来目があるはずの場所がぽっかりと空洞になっていた。
ぐちゃぐちゃに潰れだらりと飛び出した眼球らしき球体が、視神経なのかぬらぬらした糸で辛うじて空洞と繋がってる。
頬や首、手足のあちらこちらの皮膚が裂けて捲れ上がっていた。
右肘と脇腹からは折れた骨がいくつも飛び出して、傷口から白黄色の脂肪とピンク色の肉が溶け崩れ、どろっとした体液と血が肌の上に幾筋も垂れていた。
あの日着ていた服はぼろ切れ同然にズタズタに裂け、申し訳ない程度にしか弟者の身体をくるんでおらず。
血が抜けているせいなのか、肌が透けてしまいそうなくらい青白くて生気がまったく感じられない。


一緒に過ごしていた頃の、自分が知っている弟者がどこにもいなくなってしまっていた。

84名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:18:25 ID:Rn6pNEN2O
早く治してあげないと。痛々しくて、可哀想で。
弟者に触れようと、血と黒い水で汚れた手を伸ばす。



(´<_%"。.)「寄るな、裏切り者」



伸ばしかけた手がびくりとしなった。
鼓膜に叩きつけられた声は、あの時の水と同じく凍るように冷たかった。
どすんと、胸の最奥まで突き刺さる。


そうだ。


そうだった。


私は、弟者を裏切ったんだ。
どうして触れられるだなんて思えたんだろう。
弟者をこんな姿にしたのは自分なのに、どうして治せるだなんて思えたんだろう。



何も懲りていない。



結局辛酸の上面だけなぞって、何も悔い改めていないじゃないか。


.

85名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:20:53 ID:Rn6pNEN2O




ぴちゃん

       ぴちゃっ



    ぴちゃん



          ぴちゃ


   ぴちゃ



           ぴちゃん



 ぴちゃん





        ぴちゃん



  ぴちゃん




           ぴちゃん



ぴちゃん



.

86名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:23:19 ID:Rn6pNEN2O










(;<_%"。.)「……近寄るな、大嘘つきっ!!」








.

87名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:26:00 ID:Rn6pNEN2O
弟者が泣いていた。
まともな左目からも、なくなった右目からも重く、赤い、大粒の涙が溢れていた。
暗い水面にぽたりぽたりと零れ落ちて、ゆらりゆらりと波紋を作る。
一粒落ちては広くなり、二粒落ちては高さを増して、高波が弟者と私の周りを取り囲む。


( <_%"。.)「…ぁ……ゃなんか…」




大嫌いだ!!!!!!!




弟者の言葉が放たれたのと同時、真っ赤な大波が一瞬でぐにゃりと変形して、巨大な骸と鎌に変わった。


(#゚<_%"。.)「……あんただけが死ねばよかったのにっ!!!!!!」


絶対的な拒絶。
弟者の声に頷いた赤い骸が、にたりと不気味に嗤ってじわじわと近づいてくる。
恐怖とショックで逃げることも叶わず、ただその場所に腰を抜かしてへたり込んだ。
顔まであと数センチというところまで近づかれて、骸に顔を覗き込まれる。
底のない二つの冥暗がしっかりと私を見据えていた。






ふわりと死の匂いが、した。


.

88名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:30:43 ID:Rn6pNEN2O
次の瞬間、研ぎ澄まされた大鎌が獲物目掛けて物凄い勢いで振りかぶられる。
残酷で鋭い切っ先が寸分の違いもなく私の首にずぶりと沈んだ。
力のままに撥ね飛ばされる頭。
残された身体から吹き上げる鮮紅。
私の血で出来た水溜まりにぼちゃんと切り離された頭が転がった。
びちゃびちゃと、血液が大量に落ちる水音がずっと絶え間なく鼓膜に響く。


( <_%"。.)


あぁ、弟者が泣いている。
泣きながら、私の死体を容赦なく踏みつけていた。
ひとつ踏んでは、お前のせいで。
ふたつ踏んでは、どうしてお前ばかりが生きている。


みっつ、ぐじゃり。


よっつ、ぐちゃり。


いつつ、ぐちゃん。


むっつ、ぐじゅ。


ななつ、ぬちゃあっ。


限りなく降り下ろされる足が、遺恨が、私を跡形もなく叩き潰していく。
転がり、どろんと濁った眼球が、じぃっとみていた。
泣いて、泣いて、苦痛に喘ぎ、憎悪に咽ぶ、愛おしい子。


どうすれば、涙を拭える?


どうすれば、笑ってくれる?


なにをしたら、あの日向に、還してあげられる?





そんな資格もないくせに、撒き散らされた脳みそはずっとそればかりを考えていた。

89名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:39:42 ID:Rn6pNEN2O
















.

90名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:41:59 ID:Rn6pNEN2O









――――………?





―――………ゃ?






――………じゃ?







―…………じゃ?


.

91名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:44:27 ID:Rn6pNEN2O



まただ、内側からぐらぐらと揺さぶられる声がする。



―…姉者、姉者!あね、あねじゃぁぁっ!!


泣かなくていいよ。


―…あぅ、ああ、いやぁぁぁあ!!あね、あねじゃぁ?あ、ひっ、くっ…いだ、ぁ…。


怖いことは、ほら、全部ないないしようね?


―…ひ、ぅ、うぇぇ、ぐすっ、いゃぁ…やっ…あ、ひ、ね、じゃぁぁぁっ!!


ほら、ここにちゃんといるでしょう?


―…うん、うんっ、あねじゃ。あねじゃ!あは、ひゃふ、あひゃははははははははっ!!!


うん、うん、お利口さんだね。



.

92名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:46:31 ID:Rn6pNEN2O



真っ白い煙が、高く高く風に揺れている。



真っ黒たちがぞろぞろ群れる。



通り過ぎる影。



水を啜る音。



呪文。



写真。



花。






ふわり、抹香の匂い。


.

93名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:50:23 ID:Rn6pNEN2O



わたしは、だれ?。



どれが、わたし?



わたし、だれ?



わたしは、どこ?








なに、いってる?








あんたは。





.

94名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:52:01 ID:Rn6pNEN2O
















( <_  )『 あ ね じ ゃ だ ろ う ? 』





.

95名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:55:08 ID:Rn6pNEN2O



∬ ゚_ゝ゚)「……っ!!!!」



何かの衝撃に弾かれたように目を覚ます。
ぐるんっと勢いよく天井が回った。
大きく歪む平衡感覚、せり上がる胃液。
唾を飲み、深く息をついて、首筋をゆっくりなぞる。
ちゃんと繋がっている。
四肢もまともなまま。
肉塊はどこにもない。
死んでいない。



私は、私だ。



∬ _ゝ )「…ぅ、お、ぁ゙…おえ゙…っ!」



私は。



きもち、わるい。




胃の中身をぶちまけようと俯いた。

瞬間。



「う、そ、だ…あ、あぅひっ、い、いあ、あ、あ、あ、嘘だぁぁあぁぁあ!」




部屋中を悲鳴が支配した。

96名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 23:57:38 ID:Rn6pNEN2O



l从;д;ノ!リ人「あ、あね、あ、姉者!あぅ、あ、ぃあああああ、あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!あねじゃあ、なんともない?だい、じぶなのじゃ?…ぉ、きてなのじゃ!いや、いやだぁぁぃいあああ!!!!!」


仏壇の前で、鼻水と涙にまみれて妹者がぐちゃぐちゃに錯乱していた。
私の名前を呼び狂い、ガタガタと身体が震えて、だらだらと汗が滴っている。
異様な空気に嘔吐感も忘れ、どうしてと考えて、すぐに思い当たった。



噎せ変える線香の匂い。



真新しい祭壇。



この部屋は。



仏間。



ここにいさせてはいけない。




慌てて小さな身体を腕に抱き上げると、部屋から転がるように飛び出した。

97名も無きAAのようです :2012/12/27(木) 00:00:45 ID:a3pGf0GAO
引き戸を急いで閉め鍵をかけるとその場にずるりと座り込む。
理性をなくした妹者にありったけの力でしがみつかれ、ぎっちりと腕の皮膚ごと服を捕まれる。
鋭い痛みがあったけれど、気にしている余裕はなかった。
背中を優しく叩き、頭を何回も撫でて、癇癪が収まるのじっと待つ。


l从;д;ノ!リ人「かえ、ひぃっ、くっ…きた、あねじゃ、うぅぇくっ!いな、いなくてぇ…やだぁ、あね…や…」


引き戸を出てすぐのところに、ピンク色のランドセルとうさぎ柄の手提げがぽつんと落ちていた。
もうそんな時間だったのか。
最近まともに眠れていなかったから、まさかこのタイミングで深く寝てしまうなんて思ってもみなかった。
最低最悪だ。鍵を忘れていなければ妹者がここに入ってしまうことはなかっただろうに。
いつもはきちんと出来ていたのに、今日に限って内側の鍵をかけ忘れていたなんて。
完全に私の落ち度だ。
今度こそ妹者に何かあったらどうしよう。
私のせいだ。
弟者が死に、妹者までそうなってしまったら。


ああ、本当に。







私は厄災の塊だ。


.

98名も無きAAのようです :2012/12/27(木) 00:02:32 ID:a3pGf0GAO



∬; _ゝ )「妹者、お姉ちゃんここにいるでしょう?なんともないよ。びっくりさせてごめんね…」

l从;∀;ノ!リ人「いる!いるのじゃ!あねじゃ、いもじゃといるのじやぁ…ふふひっふは、あはははははっ!」

∬; _ゝ )「そう、いるよ。怖いのないないだよ?出来る?」

l从 ∀ ノ!リ人「うん!あひゃひははっ…はははっ、ないなーいできるのじゃあ!あねじゃ、あねじゃ誉めてぇ!ほめ……う…ぁ…」

∬; _ゝ )「いいこねぇ、妹者はとぉってもいいこ。お姉ちゃんの自慢の妹だもんね…」


l从 д ノ!リ人「ぁ…あ…、……う…、あ゙、…ね……」


ぐったりと妹者が全体重をかけて寄りかかってくる。気を失ってしまったのだ。
おてんばで弟者と同じように日向が似合っていた妹者。
けれど、少し前から精神が病弱になってしまった。
ショックの許容範囲を越えてしまうと決まって妹者はこうして発作を起こす。
強くなければいい。
起きた時に何も覚えていなければそれだけで十分だ。


∬ _ゝ )「ないない、しようね」


生まれたての雛鳥に刷り込むように呟く。
きつく、きつく、妹者を胸に包んだ。
大丈夫。きっと起きたらケロッとしていることだろう。
汗と涙で濡れてしまっている顔を袖で拭いてあげる。


目尻いっぱいに涙を溜めて、頬の辺りまで赤く腫れぼったくなっていた。


落ち着いた幼い寝息は普通そのもの。

99名も無きAAのようです :2012/12/27(木) 00:04:15 ID:a3pGf0GAO



普通、か。



∬ _ゝ )「……ねぇ……どこにもいないよ」



どこから、だったのか。



どこから?



愚問だ。



決まっている。



小さな身体に押しつけるにはあまりに残酷な仕打ち。



元の形には絶対ならない。



きっと、どんなに探していたとしても。









私たちを救ってくれる神様はどこにもいない。


∬ _ゝ )にぶんのいちのようです( <_  )
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1356440553/1-



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