まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 交換するようです

338名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 01:59:07 ID:5efgSSCM0
むかしむかし、女の子が海岸で海を眺めていた時のことでした

ミセ#゚ー゚)リ「…………」

女の子は、家族と喧嘩をしたり、自分の気にくわないことがあると、この海岸で、物思いにふけるのが大好きでした

ところで彼女は、よくこんなことを考えていました
「人魚になって、どこまでも遠くまで泳いで自由の身になりたい」と。
それは他愛のない、年頃の少女らしい 空想でした
けれどもね、皆さんが知らないだけで人魚という生き物は存在していたのです!

その証拠に、女の子は長い黒髪と銀色の鱗を持つ人魚と出会ったのでした

川 ゚ -゚)「こんにちは、人間さん」

と、人魚が急に話しかけてきたものですから、女の子はびっくりしてしまいました

ミセ*゚ー゚)リ「あなたはだぁれ?」

と、女の子は人魚に聞きました

川 ゚ -゚)「わたしは、人間に憧れている人魚さ」

と人魚は答えました

川 ゚ -゚)「ずっと前から、君のことを観察していたのだけれども、君は海が好きなのかい?」

人魚の質問に、女の子は家族が嫌いで人魚になって遠くの海まで泳いでしまいたいのだ、ということを長々と答えました

川 ゚ -゚)「ふむ、それはおあつらえむきだね。実はわたしは、一日でいいから人間になって地面を歩いたりしてみたかったんだ」

ミセ*゚ー゚)リ「それは素敵なことだけれども、」

と、ためらいがちに女の子は言いました


339名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 01:59:54 ID:5efgSSCM0

ミセ*゚ー゚)リ「そんなこと、できっこないでしょう?」

すると人魚は穏やかに微笑んで、金色の櫛を女の子に差し出しました

川 ゚ -゚)「これは、わたしの宝物で魔法の櫛なんだ。その櫛で髪をとかした人間は、たちまち人魚になって、代わりにわたしは人間になってしまうんだ」

はたして、それは彼女の言う通りなのでしょうか?
半信半疑でその櫛で髪をとかすと、不思議なことに彼女の脚はみるみるうちに銀の鱗に覆われて、透き通って立派な尾びれが生えたのです

ミセ*゚ー゚)リ「まぁっ」

気づけば、目の前にいる人魚には、真っ白で立派な脚が二本、生えていました

川 ゚ -゚)「一日でいい、どうかわたしに、君の脚を貸してはくれないか?」

その言葉に、女の子はうなずきました

ミセ*゚ー゚)リ「ええ、わたしも人魚になって海を泳いでみたかったもの、一日と言わずにずっと泳いでみたいわ」

そこで二人は話し合い、二日後の同じ時間に、同じ場所で会うことを約束しました
そして女の子は海の中へ、人魚は街へ繰り出していったのです

340名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 02:01:03 ID:5efgSSCM0

さて、海の中というのは、とても楽しいものでした

仰げばオレンジ色の水面がきらきらかがやいていました
水越しに見る夕陽というのは、なかなか新鮮でありました

魚たちはいきいきと自由に泳ぎまわり、水族館にいる魚よりもよっぽど楽しそうでした

まわりの景色もとっても素敵でしたが、体の変化もまた素晴らしいものでした

水中なのに息をしても、鼻が痛くなりません
耳に水が入っても、すぐになじむし気持ち悪くなりません
いつもならひりひり痛む目も、閉じる必要はまったくありません
そして、一番の変化である尾ひれも、まるで最初からそうであったかのように、女の子は使いこなすことができたのでした



ミセ*゚ー゚)リ「わぁ……」

女の子はすっかり、海中を気にいりました
魚を追いかけたり、水底まで泳いでみたりと、さまざまな遊びをしました

そのうち、女の子はもっと遠くまで行きたいと思うようになりました

ミセ*゚ー゚)リ「期限は明後日だもの」

女の子は、海面に近づいて、それから遠くまで泳ぎ始めました

341名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 02:02:43 ID:5efgSSCM0

さて一方、人魚のほうはどうしているのかと言いますと、

川 ゚ ー゚)「なんて美しい町なのだろう」

どこに行くあてもなく、ふらふらと町を歩いておりました
そんな彼女の姿を、人間たちは不思議そうに見ていました
なぜなら、少し歩いては立ち止まり、また少し歩いては立ち止まり、と同じことを繰り返していたからです
けれども仕方がないことなのです、今でこそ彼女は立派な脚を持った人間ですが、さきほどまでは海にたゆたう人魚だったのですから

ところで、この人魚は人間のことをまったく知りませんでした
知っていることといえば、二本の脚で地面を歩き、町に住んでいるということくらいでした
警察とか家とか、法律というものをまったく知らなかったのです
ですから、夜遅くまで出歩いていた人魚は、一人の警官に話しかけられました

('A`)「もし、そこのお嬢ちゃん」

川 ゚ -゚)「わたしか?」

('A`)「ああ、そうだよ。こんな時間になにをしているんだい?」

川 ゚ -゚)「わたしは町を歩いて観察していたんだ」

342名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 02:03:40 ID:5efgSSCM0

人魚の言葉をメモしながら、警官は聞きます

('A`)「深夜徘徊ね……。お家はどこかな?」

この質問に、人魚は困り果てました。
海から来たと言ったら、人魚だとばれてしまうかも、と思ったのです

川 ゚ -゚)「どこから来たのかわからない」

人魚は考え込んで、そう答えました

('A`)「そりゃ困ったな」

警官は、人魚の手を掴みました

('A`)「お嬢ちゃん、このままだと泊まるところもご飯を食べることもできないだろう、お兄さんが警察署に連れていってやる」

川 ゚ -゚)「ケイサツショ……」

はて、ケイサツショとはなんなのか?
そう聞きたかったのですが、警官は忙しそうに歩き始めてしまったので、言うことができませんでした

川 ゚ -゚)(明日また、外に出よう)

人魚はそう思い、警官と一緒にケイサツショに向かいました

343名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 02:04:56 ID:5efgSSCM0
ところが、朝になっても人魚は外には出れませんでした

ζ(゚ー゚*ζ「お嬢ちゃん、歳はいくつ?」

川 ゚ -゚)「……外に、出れないの?」

ζ(゚ー゚*ζ「おうちの人がお迎えにくるまで、あなたはここで保護されるの」

川 ゚ -゚)「……でも、」

ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫よ、心配しなくてもお姉さんたちがおうちに帰してあげるから」

そうはいっても、明日にはあの女の子に脚を返さなくてはいけないのです
けれども、それを説明しても目の前の人間たちに伝わるでしょうか?

川;゚ -゚)(どうしよう)

人魚は焦りはじめていました

そんな彼女の様子にも気づかずに、婦警さんは質問を続けます

どこから来たの?
お名前は?
パパとママはどうしたのかな?
旅行しに来たのかな?
なんでもいいのよ、覚えていることはない?

ぐるぐると言葉がまわって

川  - )(海に戻りたい)

人魚は、すっかり後悔していました

344名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 02:07:45 ID:5efgSSCM0
人魚が質問責めにあっている頃、海は海で大変なことが起きていました
遠くまで泳ぎに行った女の子は、潮の流れに巻き込まれて迷子になってしまったのです

ミセ;゚ー゚)リ「どうしよう」

あたりは一面碧ばかり。
目印になるものなんてまったくありません
泳ぎ疲れた女の子は、徐々に尾びれを動かすことができなくなりました

ミセ; ー )リ「…………」

女の子はどんどん沈んでいきます
透き通った蒼が遠ざかり、段々暗くなっていって

「ああ、人魚だ」「本当だ、人魚だ」

と、声がしたのです

ミセ*゚ー゚)リ(だれ?)

女の子は、ようく目を凝らしてみました

345名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 02:08:36 ID:5efgSSCM0
するとそこには、

「なんてきれいなのだろう」( ・∀  ∀・) 「これなら、さみしくないね」

二つ頭の、醜い怪物がいたのです
実はこの怪物、心やさしく乱暴なことはしないのですが、いかんせん見た目がおそろしいので誰からも嫌われておりました
ですから、怪物はぬくもりに飢えていました
けれども、女の子はそれを知るよしもありません

ミセ; ー )リ「ひっ……!」

動かない尾びれを懸命に動かして、女の子は怪物から離れようとしました。
しかし、尾びれはほんの少しゆらゆら揺れただけでした。

「泳ぎ疲れたのかな」( ・∀  ∀・) 「ならば休ませてあげよう」

怪物は、ひらひらと伸びる腕を伸ばし
、女の子の体をつかまえました

ミセ; ー )リ「や、やだっ!」

必死に身をよじりましたが、怪物は離してくれませんでした

「おうちに連れていこう」( ・∀  ∀・)「そうしよう」

怪物は、棲家である洞窟に女の子を運び入れ、尾びれの手当てをしました

「よくなるまでここにいて」( ・∀  ∀・) 「次の満月までには治るよ」

次の満月といったら、一週間後です
でもそれでは間に合わないのです

ミセ; ー )リ (どうしよう……)

女の子は、すっかり困ってしまいました

346名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 02:10:17 ID:5efgSSCM0
とうとう、約束の日が来てしまいました
けれども人魚は警察署から、女の子は洞窟から出ることができませんでした


川  - )(ああ……)

ミセ ー )リ(交換なんて)

川  - )(するんじゃなかった)ミセ ー )リ

もう二度と、人魚は海に帰ることができないでしょう
だってさっき、婦警さんが「遠いところにある施設」にお引っ越しするのだと、言ったから

川 ゚ -゚)(ごめんなさい)

人魚は、ひっそりと、小部屋で首を吊りました
かたわらに、錆び付いた金色の櫛をおいて



人魚が死んでしまった頃、女の子は魔法がとけてしまいました
けれども、怪物にはそれがわかりませんでした

ミセ ー )リ「…………」

「きれいな尾びれだね」( ・∀  ∀・) 「二つに分かれているなんて、変わってる」

「まるでぼくらのようだ」( ・∀  ∀・) 「たしかにね」

「どうして彼女は口をきいてくれないのかな」( ・∀  ∀・) 「きっと恥ずかしがりやなのさ」

怪物は、わからないままなのです
ずっと、ずっと

348名も無きAAのようです :2012/12/26(水) 02:11:33 ID:5efgSSCM0
交換するようです

おわり


(ヽ'ω`) ブーン系鬱祭りのようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1352205445/338-



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