まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 お城のクリスマスパーティーのようです

1名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:35:47 ID:oZ/r15Fs0
<一流のケイトが陽気な祭主の襟首掴んでこう言った>

<“飲み物片手にトランプしましょう”>

<洗面台からトレイをとって、ジュースを置いて>

<“ルールはエイトカット、セブンフェリー、ナインリバースにテンダンプ”>

<配られたカードを見た祭主はびっくり!>

<“おい、ケイト!キングもクウィーンも全部君の所じゃないか!イカサマが過ぎるよ!”>

<ケイトは言い返した>

<“二人で遊んでいるのだもの、あなたが持ってないカードを私が持っているのは当然でしょ?”>


2名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:36:31 ID:oZ/r15Fs0



お城のクリスマスパーティーのようです


.

4名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:37:31 ID:oZ/r15Fs0
从 ゚∀从「なんだよアリス、またその歌かよ」

城へ向かう道、医師は言う。

ハハ ロ -ロ)ハ「うふふ、うふふ」

アリスと呼ばれた少女は駆け出す。

从; ゚∀从「こら!アリス!」

エプロンドレスの少女を白衣の医師が追いかける。

从; ゚∀从「アリス!お城はこっちだ!」

白衣の医師は少女を引きずり、城の門に向かう。

5名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:38:15 ID:oZ/r15Fs0
ミ,,゚Д゚;彡「失礼、お客様、アリス・C・ハローとDr.ハインリッヒでございますか?」

从; ゚∀从「ああ、すまないな、招待状だ」

ミ,,゚Д゚彡「拝見いたしました。ご入場ください」

ハハ* ロ -ロ)ハ「きゃっきゃっ!」

从; ゚∀从「アリス!待てって!」

金髪の少女を追う銀髪の医師はまるでかの物語の逆のようだ、と右の衛兵は思った。

6名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:39:03 ID:oZ/r15Fs0


( ;^ω^)「はぁ…忙しいお…」

コックの内藤はようやく料理を終わらせ、パーティー会場の大広間【獅子の部屋】の1時の方角にある隅のバーで腰を降ろした。

(´・ω・`) 「お疲れ様」

仕事仲間のショボンさんはサービスのバーボンを用意する。

( ^ω^)「君は御開きまでここかお?大変そうだお…」

(´・ω・`) 「まあ、好きなことだからそこまで苦ではないよ。ここでお客様とする雑談が僕は好きなんだ」

グラスを拭きながらショボンは言う。

「トランプはどうですか?」

どこかから女の声が聞こえる。

(*゚ー゚)

二人が知らない女性、おそらく、招待客なのだろう。

黒のリボンのカチューシャ、黒のチョーカーに深紅のドレスにポイントとして鎖骨周り、腰回り、裾の周りに黒い生地がリボンのように縫われていた。

コック服の内藤とバーテンダーのコスチュームのショボンと比べてみると明らかにめかしこんでいた。

( ^ω^)「トランプ…悪いけど賭け事は苦手だお」

(´・ω・`) 「同じく」

(*゚ー゚) 「別に賭け事はいいのよ、ただ遊びたいだけ」

女はカードを配りだす。

(*゚ー゚) 「お城のパーティーにふさわしく、大富豪にしましょう」

手慣れたように女はカードを配る。

(*゚ー゚) 「ルールは8切り、7渡し、9リバースに10捨て」

( ^ω^)「いいお」

(´・ω・`) 「他の客が来るまでね」

三人は大富豪を始めた。

7名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:39:46 ID:oZ/r15Fs0

( ´_ゝ`)「いろんな人が来てくれたものだなあ」

彼は王子様。

(´<_` )「みんなが喜んでくれて嬉しいなあ」

彼も王子様。

ξ゚⊿゚)ξ「やっぱり王子様達って仲悪いのかしら…やっぱり双子の王子って不吉よね…」

ζ(゚ー゚*ζ「そうとやかく言うものじゃないわ」

彼女たちはお城に仕えるメイドだ。

ξ゚⊿゚)ξ「あ、デレ、衛兵さんにお夜食を…」

ζ(゚ー゚;ζ「あ、忘れてた!」

8名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:40:29 ID:oZ/r15Fs0
(,,゚Д゚) 「腹減ったな…」

ミ,,゚Д゚彡「中はクリスマスパーティーか…」

衛兵達がお腹を空かせていると。

ζ(゚ー゚;ζ「大変長らくお待たせいたしましたー!お夜食をお持ちしましたー!」

騒がしくメイドの一人がクリスマスディナーの一部を衛兵に差し入れするために門にやって来た。

(,,゚Д゚*) 「おお!!ターキーにケーキ!」

ミ,,゚Д゚*彡「酒は仕事の後だが…十分だな!」

(,,゚Д゚*) ミ,,゚Д゚*彡「いっただっきまーす!」

9名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:41:53 ID:oZ/r15Fs0
メイドさんが大広間【獅子の部屋】に戻るため廊下をパタパタ。

玄関が近いのでとても冷え切っています。

ζ(-、-*ζ「ああ、寒い寒い、衛兵さんたちは大変ね…」

ガタリと物音が窓の外から聞こえました。

ζ(゚ー゚*ζ「あら?何かな…?」

メイドさんが窓に歩み寄った瞬間。

「ニャーニャー」

猫の鳴き声が聞こえました。

ζ(゚ー゚*ζ「なんだ、猫さんだ。寒いから早くお家にかえるんだよー」

メイドさんは気にせず立ち去りました。


そんな窓の外では。


 ( ,,^Д^;) 「あっぶねー!俺の声真似無敵ww」

( ^Д^) 「おwいw音立てた時の顔酷かったぞwww」

 ( ,,^Д^) 「ほwっwとwけwww」

 ( ^Д^) 「とりま、このままコッソリと【蟹の部屋】行くか」

 ( ,,^Д^) 「だな、あそこは窓が旧式で割れやすいし、人が滅多に来ないことはリサーチ済み。このまま壁伝いに行けば…」

 ( ,,^Д^) 「王家の12の宝は俺らの物!!」(^Д^ )

10名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:42:42 ID:oZ/r15Fs0
('、`*川「バーテンさん、私たちにも一杯」

(´・ω・`) 「何にいたしましょうか」

川 ゚ -゚)「好きに選んでくれ」

次に来てくれたのは赤の巻きドレスと緑の巻きドレスのクリスマスカラーの女二人。マーメイドラインのドレスの似合う長身の艶かしいペア。

(´・ω・`) 「お待たせしました」

('、`*川「ところで…トランプしてるの?」

(; ^ω^)「しぃさんが強くてビビったお…」

(*゚ー゚) 「慣れてるだけですよ」

(´・ω・`) 「しかしながらナイトウはいつも貧民だな、弱すぎるよ」

(; ^ω^)「実際貧しいから仕方ないお…」

川 ゚ -゚)「大富豪か…懐かしい」

('、`*川「大富豪…といえば大富豪の財産ばかり奪いに来る悪党“ケイト”がこの国に来たらしいですね」

(; ^ω^)「“ケイト”が?!」

(´・ω・`) 「そりゃ初耳だね」

川 ゚ -゚)「ペニサス、そんなにペラペラと話していい情報なのか?」

('、`*川「酔っ払いのジョークよ、ジョーク。それよりも私たちにも大富豪参加させてよ」

11名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:43:36 ID:oZ/r15Fs0
('A`) 「酒に食事にトランプか…金持ちの遊楽だなあ」

川д川「本当に“ケイト”はこの城で何かを盗むのかしら」

('A`) 「……たぶんな」

川д川「“ケイト”といえば…あの歌覚えてる?『一流のケイトが陽気な祭主の襟首掴んでこう言った。』…ってやつ」

('A`)「ああ…子供の頃よく歌ったな」

川д川「たしか大富豪のルールの名前の覚え方だっけ?」

('A`) 「そう?俺の出身では大富豪のルールはJバックと8切りだけだったけど」

川д川「そう…」

('A`) 「…じゃっ、そろそろ煙突から侵入するか…」

12名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:44:31 ID:oZ/r15Fs0
目的地、【蟹の部屋】に向かうため、城壁を伝っていた泥棒はポツリと言いました。

 ( ^Д^) 「なあ、あの噂は本当なのか?」

 ( ,,^Д^) 「本当さ」

 ( ^Д^) 「だって王様の城に12の宝なんて都合がよすぎないか?」

 ( ,,^Д^) 「…なくはないだろ」

 ( ^Д^) 「一つ目は火鼠の裘、月の姫君が欲した幻の一品」

 ( ,,^Д^) 「二つ目はカウ・ロープ、牛の尾ほどの太さの金の縄」

 ( ^Д^) 「三つ目はタイガー・コート、水にも火にも誇りにも強い究極の虎皮のコート」

 ( ,,^Д^) 「四つ目はラビット・フット、持ち主の逃げ足、脱兎のごとく。生存のお守り」

 ( ^Д^) 「五つ目はドラゴン・スケイル、触れし者を死にいたらしめる逆鱗」

 ( ,,^Д^) 「六つ目は王家のハブ酒、飲んだものは普段の12倍の力を発揮」

 ( ^Д^) 「七つ目はホース・シュー、その蹄鉄は幸運を呼び交通事故を防ぐ」

 ( ,,^Д^) 「八つ目はシープ・ピロー、幻の羊の毛でてきたその枕は使用者には絶対の熟睡を約束する」

 ( ^Д^) 「九つ目は孫悟空の頭蓋骨、防御力は底知らず」

 ( ,,^Д^) 「十個目はロウ固めの翼、多種多様の鳥から集めた翼の骨でできた翼何人をも空へと羽ばたかせる」

 ( ^Д^) 「十一個目は従犬の首輪、嵌めた生物は主人に忠誠を誓う」

 ( ,,^Д^) 「十二個目は猪の鍵、猪の骨でできたその鍵聖水の湖へと導く扉を開く」

 ( ^Д^) 「…少なくとも一つは欲しいものだな」

 ( ,,^Д^) 「…忍び込んだからにはな」

14名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:45:28 ID:oZ/r15Fs0
(,,゚Д゚) 「招待状、拝見いたしました」

( <●><●>)「行きましょう、ビロード」

( ><)「はい、あなた」


タキシードの男はプリンセスドレスを着た女性をエスコートした。シワ一つないタキシードと黄色のドレス、アクセントにはオレンジのリボン。

( <●><●>)「足元には階段が」

( ><)「大丈夫です」

慣れないハイヒールで女は階段を上る。

( ><)「夢のようです、お城に招待されるなんて、最高のクリスマスプレゼントです」

( <●><●>)「そうですね、まさか数少ない庶民への招待で私たちが選ばれるとは」

( ><)「ええ、最後のクリスマスに相応しいプレゼント…」

( <●><●>)「…ビロード」

( ><)「さあ、今夜だけは、全て忘れましょう」

二人はゆっくりと階段を上る。

15名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:46:09 ID:oZ/r15Fs0
( ・∀・)「たまには研究の息抜きもいいものですな、Dr.アサピー」

(-@∀@)「ああ、せっかくのクリスマスだ、計算はやめにしようか」

(,,゚Д゚) 「Dr.モララー、Dr.アサピーですね招待状を拝見」

( ・∀・)「…ああ、Dr.アサピー、見てご覧、招待状に書かれた入場IDを、僕は220だ」

(-@∀@)「僕は284…!友愛数じゃないか!」

( *・∀・)「素晴らしい…感動の余り…少々興奮してしまった、ちょっとはばかりに…」

(,,゚Д゚;) 「トイレなら…あちらです…」

(-@∀@*)「わ、わたしも失礼!」

トイレに直行する二人の博士を見て左の衛兵は思う。

(,,゚Д゚;) o0(とんだ変態が招かれたもんだなぁ)

16名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:46:57 ID:oZ/r15Fs0
ミセ*゚ー゚)リ「フフフ…勝った…」

(゚、゚トソン「どうしました、ミセリ」

ミセ*゚ー゚)リ「トソン、今回の女性陣を見て見なさい」

(゚、゚トソン「見ました」

ミセ*゚ー゚)リ「まあ中には旦那持ちがいるけどフリーらしき人物は全員私に劣る外見だわ!」

(゚、゚;トソン「各々の好みもありますが…」

ミセ*゚ー゚)リ「玉の輿は私たちのものよ!」

(゚、゚;トソン「玉の輿?」

ミセ*゚ー゚)リ「王子のハートよ!私、弟貰うからトソンは兄ね」

(゚、゚;トソン「そんな、私まで?!」

ミセ*゚ー゚)リ「トソン、私たちがなんのためにバニーガールとして雇われたかわかる?!王子はバニーガール萌えに違いないわ!!」

(゚、゚;トソン「ええ…?!」

ミセ*゚ー゚)リ「それともまさかあなた別に狙ってる男が…」

( ・∀・)「失礼、ワインのおかわりをいただけないかな」

(゚、゚*トソン「は、はい、ただいま…」

トソンは注がれたワイングラスをモララーに渡す。

その手はかすかに震えていた。

ミセ*゚ー゚)リ「あー…そこそこの玉の輿ね…まあ、トソンがいいならいいんじゃない?」

(///トソン「別にそういうのでは!!」

17名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:48:43 ID:oZ/r15Fs0
午後11時の鐘が鳴るころ、メイドの一人がマイクを手にステージに立ち、イベントの始まりを知らせた。

ζ(゚ー゚*ζ「では、皆様、11時になりましたので招待客によるステージでございます!最初の方は…」

ノパ⊿゚*)「うおおおおお!!私らが最初だぁああああ!行くぞ!ピャー子!」

川*` ゥ´)「OK!あたしらは無敵だよ!」

二人の武闘家はステージに上がり、叫ぶ。

川*` ゥ´)「ちょいと!いらないビンやら板やら無いかい?!」

(´・ω・`)「あー…ビールの空き瓶なら…」

バーテンからビールの空き瓶を受けとった武闘家は相方に向かって力を込めて空き瓶を投げつけた。

ノパ⊿゚#)「うりゃあああああ!!!」

武闘家は足で思い切り蹴り上げ、瓶を破壊した。

( ;´_ゝ`)「うぇい!びびったー!」

(´<_`; )「王子がそんな大袈裟に驚いちゃマズイだろ」

( ´_ゝ`)「だってびびったんだもーん」

次々と割られて行く板に、瓶、飛び散った破片は相方が全て処理する。

ノパ⊿゚)「瓶もうないの?!じゃあ以上!!!」

 川*` ゥ´)「ありがとうございました!!」

ζ(゚ー゚;ζ「…で、では次の方ー…」

18名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:49:26 ID:oZ/r15Fs0
ミセ*゚ー゚)リ「はい!はい!はい!私たちがいっきまーす!」

(゚、゚;トソン「え?ミセリ?私たちが?」

ミセ*゚ー゚)リ「なんのために今までポールダンスの練習してたのよ!」

(゚、゚;トソン「あれはバストアップ体操とダイエットを兼ねたエキサササイズでは?!」

ミセ*゚ー゚#)リ「黙ってついて来る!」

バニーガールがクネクネとポールに抱きつきながら踊る。

(* ^ω^)「ほぅ…」

(*゚ー゚) 「ナイトウさんフケツ」

( ><)「何がおこってるんですか?」

( <●><●>)「知らなくていいことですよ、ビロード」

(////トソン「恥ずかしいですよ!ミセリ!」

ミセ*゚ー゚)リ「王子とトソンの想い人見てるかなぁ」

(////トソンo0(見られませんように!)

( ・∀・)「このワイン3に対しカマンベールチーズは2食べると絶妙だよDr.アサピー」

(-@∀@)「どれどれ、たしかに美味い、つまみの黄金比率と呼べるな」

( ´_ゝ`)「弟者ー腹減ったー」

(´<_` )「へいへい、メイドさーん、プリン持って来てー」

ξ゚⊿゚)ξ「はい、ただいま」

ζ(゚ー゚*ζ「では次の方ー」

19名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:50:08 ID:oZ/r15Fs0
ζ(゚ー゚*ζ「ではお時間的にも最後となりますがどちら様か…」

(*゚ー゚) 「私にやらせてください」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、えーっと…」

(*゚ー゚) 「しぃと申します。よければテーブルを7つご用意ください」

20名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:51:23 ID:oZ/r15Fs0
しぃは用意されたテーブルにトランプを並べた。

テーブル1には
♢8♡10♧9♤J♤K♢Q

テーブル2には
♤4♢6♡5♧K♢Q♢7

テーブル3には
♤2♧6♡3♧7♡J♧10

テーブル4には
♤A♢5♧3♢9♧K♤7♢J

間を置いてテーブル5には
♢3♢4♢A♡6♤10♢K♤8

テーブル6には
♧2♧A♧5♧8♧Q♤6♧J

テーブル7には
♤3♡4♡2♡9♤5♡8

(*゚ー゚) 「本来は無地の数字カードの予定でしたが紛失いたしましたのでトランプを代用させていただきます」

しぃは手慣れた様子で王子達に聞く。

(*゚ー゚) 「王子様方、よろしければ柄関係なくAからKの数字をお選びください」

王子達はボソボソとした声で相談する。
それなりに距離はあるのでしぃどころか招待客の誰にもその相談は聞こえない。

21名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:52:14 ID:oZ/r15Fs0
(´<_` )「決まりました」( ´_ゝ`)

(*゚ー゚) 「では、王子様方、私はテーブルのそれぞれに選んだ数字があるか聞きますが、二人で一度だけ嘘をついてください」

二人は嘘をつくタイミングを話し合うがやはりこちらに声は届かない。

(´<_` )「決まりました」( ´_ゝ`)

(*^ー^) 「では参りましょう」

(*゚ー゚) 「テーブル1に選んだ数字がありますか?」

(´<_` )「ありません」( ´_ゝ`)

(*゚ー゚) 「テーブル2に選んだ数字がありますか?」

(´<_` )「あります」( ´_ゝ`)

(*゚ー゚) 「テーブル3に選んだ数字がありますか?」

(´<_` )「あります」( ´_ゝ`)

(*゚ー゚) 「テーブル4に選んだ数字がありますか?」

(´<_` )「ありません」( ´_ゝ`)

(*゚ー゚) 「テーブル5に選んだ数字がありますか?」

(´<_` )「ありません」( ´_ゝ`)

(*゚ー゚) 「テーブル6に選んだ数字がありますか?」

(´<_` )「あります」( ´_ゝ`)

(*゚ー゚) 「テーブル7に選んだ数字がありますか?」

(´<_` )「あります」( ´_ゝ`)

(*^ー^) 「ありがとうございます」

ぺこりとしぃはおじぎする。

22名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:52:55 ID:oZ/r15Fs0
(*゚ー゚) 「王子様方テーブル2で嘘をつきましたね」

( ;´_ゝ`)「ばれた!やっぱ俺ポーカーフェイス苦手なんだなぁ!」

一同が「それはない」と思った。

(*゚ー゚) 「選んだ数は2ですね」

(´<_`; )「!」

冷静な弟の方もこれには驚きが隠せなかった。

(*゚ー゚) 「Kじゃないだなんて、よほど権力に興味がないのか、お二人の仲が良いのか…」

(´<_` )「……」

( ´_ゝ`)「……?」

(*^ー^) 「以上です!」

珍しく弟王子の驚く顔も見れたのでしぃには皆からの拍手喝采贈られた。

23名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:53:38 ID:oZ/r15Fs0
ミセ*゚ー゚)リ「フン…どうせ王子どもグルのインチキよ」

(゚、゚トソン「でも弟さんが驚くなんて滅多にないのに…」

( ・∀・)「そう、あれは確かにインチキではないと思うよ」

(゚、゚*トソン「あ…」

(-@∀@)「あの子は頭が切れるんだなぁ、あのマジックのタネもなかなか仕込みがあった」

ミセ*゚ー゚#)リ「タネなんて無いわ!インチキよ!」

突然現れた博士たちにミセリは頬を膨らませて怒り、トソンは頬を赤らめていた。

( ・∀・)「丁度いいや、マジシャンの少女は王子と会話中でまだテーブルを片付いてない。君も身を持って体験すればいい」

24名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:54:20 ID:oZ/r15Fs0
( ・∀・)「…さて、君の選んだカードはテーブル1にはあるかな?」

ミセ*゚ー゚)リ「あるわ」

( ・∀・)「テーブル2には?」

ミセ*゚ー゚)リ「あるわ」

( ・∀・)「テーブル3には?」

ミセ*゚ー゚)リ「無いわ」

( ・∀・)「テーブル4には?」

ミセ*゚ー゚)リ「無いわ」

( ・∀・)「テーブル5には?」

ミセ*゚ー゚)リ「無いわ」

( ・∀・)「テーブル6には?」

ミセ*゚ー゚)リ「あるわ」

( ・∀・)「テーブル7には?」

ミセ*゚ー゚)リ「あるわ」

( ・∀・)「嘘をついたのはテーブル7」

ミセ* ー )リ「」

( ;・∀・)「選んだ数字が…12…Q?」

ミセ*゚ー゚#)リ「きいいいい!!」

(゚、゚;トソン「ミセリ!」

25名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:55:56 ID:oZ/r15Fs0
(-@∀@)「ほら、君が何より今わかったろ?インチキじゃないよ」

ミセ*゚ー゚#)リ「そうなら解説しなさいよ!」

( ・∀・)「まず彼女が用意した物だけに注目しよう。テーブルとカード、その配置…」

(-@∀@)「そして彼女が無視するよう言った柄が大事だ」

ミセ*゚ー゚)リ「柄なんて誰も一度も言わなかったじゃない!」

(-@∀@;)「だからこそだよ…ちゃんと話を聞いて…」

( ・∀・)「注目すべき点はどのテーブルにもスペードだけはあったんだ」

(゚、゚*トソン「確かに…テーブル567はそれぞれダイヤ、クローバー、ハートが偏っていたけどスペードだけはちゃんとありました」

( ・∀・)「鋭いね、君。つまりここでスペードを無視する」

ミセ*゚ー゚#)リ「なんでよ!」

(-@∀@;)「全部にあるからだよ!」

( ・∀・)「するとテーブル2にはダイヤとハート、テーブル3にはクローバーとハート、テーブル4にはダイヤとクローバー」

(-@∀@)「テーブル5にはダイヤのみ、テーブル6にはクローバーのみ、テーブル7にはハートのみ、テーブル1だけが全部あったことになる」

( ・∀・)「そこで、もし一度も嘘をつかなかったとしよう」

ミセ*゚ー゚#)リ「なーんーでーよー!」

(-@∀@;)「いいから!それで本当にカードがあったテーブルをチェックして!」

26名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:56:59 ID:oZ/r15Fs0
(゚、゚トソン「テーブル126…」

( ・∀・)「そう、ここでテーブルと柄の関係を思い出す」

(-@∀@)「テーブル1は全部、2はダイヤとハート、6はクローバー」

( ・∀・)「それぞれ柄のあったテーブルは柄ごとに分けるとハート2個クローバー2個ダイヤ2個となる」

(-@∀@)「王子達の時もテーブル367だからクローバー2個ハート2個となる」

( ・∀・)「ここで嘘をついた時のそれぞれの柄の数は…」

(-@∀@)「君の時はダイヤ2個ハート3個クローバー2個…」

ミセ*>皿<#)リ「“君”じゃなくてミセリ!私の“君”は恋人専用なの!」

( ;・∀・)「ミセリね、王子達の時はハート3個クローバー2個ダイヤ1個となる」

(゚、゚トソン「……」

(-@∀@)「そう、その時奇数個の柄しかないテーブルが嘘をついたテーブルなんだ」

ミセ*゚ー゚)リ「キス?」

(-@∀@)「奇数」

ミセ*゚ー゚)リ「なにそれ」

(-@∀@;)「2n+1(nは整数とする)とか習わなかった?!」

ミセ*゚ー゚)リ「nって何」

( ・∀・)「ミセリたちは何系?」

ミセ*゚ー゚)リ「何系って…草食系だけど?」

(゚、゚トソン「私は本が好きなので文系で…ちなみに、トソンです」

( ・∀・)「ミセリ、高校行った?」

ミセ*゚ー゚)リ「行ってないけど、何?」

( ・∀・)「」

(-@∀@)「Dr.モララー、ここからは簡潔に行こうか」

( ・∀・)「うん、そうだな」

27名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:57:40 ID:oZ/r15Fs0
ミセ*゚ー゚)リ「嘘をついたテーブルの見抜き方はわかったけどどうやったら数までわかるのよ」

(-@∀@)「見抜いた本当に数があったテーブルの最初の数に注目する」

( ・∀・)「ただし、間を置いてあったテーブル5以降は無視する」

ミセ*゚ー゚)リ「なんで」

(-@∀@)「間があったから」

ミセ*゚ー゚)リ「なん( ・∀・)「気になるなら算数の勉強をしてからまた聞いて」

ミセ*゚ー゚)リ「…いい、間があったからね、わかったわよ」

( ・∀・)「王子達はテーブル3だけ、ミセリはテーブル1と2だからそれを足すと…」

ミセ*゚ー゚)リ「なんで足すの」

( ・∀・)「君掛け算引き算割り算できるんだ」

ミセ*゚ー゚)リ「!!!」






ミセ*゚ー゚)リ「……いいわ、足すから」

( ;・∀・)(-@∀@;)o0(本当にできなかったの?!)0o(゚、゚;トソン

ミセ*゚ー゚)リ「王子達は2…私は12!!」

( ・∀・)「インチキじゃなかったろ?ミセリ」

ミセ*゚ー゚)リ「そうね…認めるわ」

(-@∀@;)「ふぅ…疲れた…飲み物欲しいな」

(゚、゚トソン「お疲れ様です、ワインとってきました」

( ・∀・)「おっ、気が利くね、ありがとう」

(-@∀@)「おーい…トソンちゃーん…」

28名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 01:58:44 ID:oZ/r15Fs0
( ><)「夜風が心地良いんです…」

( <●><●>)「ベランダです、さあ手すりに捕まって」

( ><)「…見えなくとも、きっと綺麗な夜空なんでしょうね」

残念ながらその夜は曇りだった。

( <●><●>)「…ええ、綺麗な星空ですよ」

夫は優しい嘘をついた。

29名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:00:04 ID:oZ/r15Fs0
午後12時の鐘が鳴る。
硝子の靴を落とす姫も居ないので城はまだ人がいっぱいだった。

( ´_ゝ`)「人がいないここはいいねぇ」

大広間である【獅子の部屋】の3時の方向へ横の【蟹の部屋】で王子達は休んでいた。

暖炉には火があり窓の外からしんしんと降り積もる雪が美しく見える。

金やら銀やら豪華な入口付近にはワイン立てもあり、大広間よりは劣るがこちらも十分に人が入る余裕があり、勿論このパーティーでも解放していたが料理の無いこの部屋はガランとしていた。

しかし、突然扉からぞろぞろと人がやって来た。

ミ,,゚Д゚彡「王子、今着ました」

(,,゚Д゚) 「何の用でしょうか」

( ´_ゝ`)「はい?弟者ーあいつら呼んだ?」

ξ゚⊿゚)ξ「兄者様、ご要望されましたフランです」

ζ(゚ー゚*ζ「オレンジジュースにキャンディーもお持ちしました」

(´<_` )「兄者頼みすぎ」

30名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:01:10 ID:oZ/r15Fs0
( ;^ω^)「王子様のご要望の追加の料理の目黒のサンマです…」

(´・ω・`) 「弟者様のご要望されましたイタリア産の100年ものの赤ワインです」

( #´_ゝ`)「弟者ばっかずるい!俺も北京ダック片手にワイン飲むー!」

('、`*川「王子様方、ついに宝のありかを言う気になりましたか?」

川; ゚ -゚)「ペニサス!他の客もいるようだぞ?!」

(´<_`; )「お前下戸だろ?!」

( ;><)「おっとっと…」

( ;<●><●>)「ビロード!」

( ><)「ちょっと躓いただけですそれより、王子様方なんの用でしょうか、こんな庶民に…」

( ;´_ゝ`)「双子なんだからそしたら弟者も下戸だろ!」

(*゚ー゚;) 「王子様先ほどのタネなら先ほど説明したはずですが…」

( *・∀・)「王子様方ようやくこの城に潜む数の秘密を明かしていただけるんですか?」

(-@∀@*)「苦節、うん十年」

ミセ*゚ー゚)リ「王子様方、先ほどのトランプ、片付けましたよ」

(゚、゚トソン「ワイングラスを持ってまいりました」

(´<_`; )「んなことよりなんだ!この大人数は?!」

31名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:02:04 ID:oZ/r15Fs0
ハハ *ロ -ロ)ハ「!!」

アリスがバニーガールの手にあるトランプに目をつけました。

ハハ *ロ -ロ)ハ「トランプ!」

ミセ*゚ー゚#)リ「何ひったくってんのよ!」

从; ゚∀从「こら!アリス!」

ノパ⊿゚*)「王子様方!私たちをこの城の用心棒に雇ってくださりありがとうございます!」

川*` ゥ´)「これで無職とはお別れだねぇ!おねぇちゃん!」

(´<_`; )「いっぺんに話しだすな!やかましい!」

( ;´_ゝ`)「あああ!扉が勝手にしまった!」


王子の声の後に扉は閉まる。

慌てて内藤が扉を開けようとする。

(; ^ω^)「開かないお?!」

(´・ω・`;) 「何?!僕も手伝う!」

大柄な内藤とショボンが体当たりするが扉はビクともしない。

(*゚ー゚;) 「ど、どうなってるの?!」

32名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:02:44 ID:oZ/r15Fs0
(´<_`; )「どうしてお前たちはここに来たんだ?!」

ノパ⊿゚)「ポケットに…」

ミセ*゚ー゚)リ「メッセージ入りのトランプがあったのよ!」

ばっと皆が一斉にトランプを出した。

各々少しずつ内容が違ったが大広間の横の【蟹の部屋】に来るよう知らせるメッセージがあった。

(´<_`; )「……」

ハハ ロ -ロ)ハ「うふふ、うふふ、ごぉー」

(; <●><●>)「いっせーのーで!」

ダンッと男たちが扉に体当たり。

ハハ ロ -ロ)ハ「よぉーん」

ドドドと暖炉から人が落ちて来る。

川д;川「あっつい!」

( ゚A ゚) 「あばばばば!」

ハハ ロ -ロ)ハ「さぁーん」

ガシャンと窓から侵入者。

 ( ,,^Д^;) 「人いるし!?」

 ( ^Д^;) 「嘘?!なんのためにこんな痛い侵入方法を…」

ハハ ロ -ロ)ハ「にぃー」

ヒラリヒラリと舞う何か。

从; ゚∀从「アリス?なんだこのトランプは?」

ハハ ロ -ロ)ハ「いーちぃ」

ドカンと響く上階からの爆発音。

33名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:03:28 ID:oZ/r15Fs0
(>、<トソン「きゃああ!!!」

ミセ*゚ー゚;)リ「ど、どうなってんのよ!!」

从; ゚∀从「アリス!それを貸せ!」

アリスから奪ったカードまるで爆発をカウントダウンしたかのような5からAまでのトランプ。

ハハ *ロ -ロ)ハ「穴に落ちたアリスみたいに空から落ちて来たの!」

ドカンという二度目の爆発と共に大量のトランプが落ちる。

落ちて来たトランプを各々で拾い、皆が見る。

書かれたメッセージはどれも

<ケイトのゲームに巻き込まれた可哀想な駒たちへ>

<一人で行動しないでね>

<捨てる時は二人揃って>

<ひとりぼっちはケイト自ら捨てに行きたくなるからね>

<ケイトより>

(´<_`# )「ふざけやがって!!」

ζ(゚ー゚;ζ「王子様方!火の広がりが!」

メイドの言うとおり火の勢いは酷い。

大広間の客は一度目の爆発の音で逃げ出したがこの部屋閉じ込められた人々はトランプに気を取られ二度目の爆発まで逃げ出せなかった。

34名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:04:24 ID:oZ/r15Fs0
( ;´_ゝ`)「弟者…」

(´<_`; )「しかし…爆発のおかげでドア壊れたな…爆弾が今のだけとは限らないからもしかしたら外も火の海かもしれないな…」

( ;´_ゝ`)「ならすぐに逃げなきゃ…逃げ遅れるぞ!」

(´<_`; )「でも!この様子なら下手したら逃げている間に火が城の外まで広がるかもしれない…!国民のためには俺らは消火に回るぞ!客、従業員は逸早く逃げてくれ!」

( ;´_ゝ`)「…もしかして猪の鍵を使うのか?!」

(´<_`; )「父者が療養のために田舎へ行き、母者が外交で外へ行き、姉者が他国に嫁いだ今、この国を守れるのは俺たちだけだ!」

侵入者は口を挟む。

 (* ^Д^) 「マジで存在したのか!猪の鍵!」

(´<_` )「…まあ猪の骨で出来ているのはデマだがな」

( ´_ゝ`)「ここから鍵置き場の【射手の部屋】で鍵を取って…【水瓶の部屋】のホースの蛇口を開けて放水…間に合うかもな!」

(´<_`; )「よし…行くぞ!」

王子達は9時の方角にある【射手の部屋】に向かって走り出した。

35名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:05:09 ID:oZ/r15Fs0
コック、内藤はここであることに気づいた。


( ;^ω^)「あれ…ショボン?!」

そう、友達で仕事仲間のショボンが最初の爆発から見えなくなっていたのだ。

(*゚ー゚;) 「ショボンさん?!」

内藤はしぃの叫び声の方向を見た。

そこにはワイン立ての下敷きになったショボンがいた。

(´ ω `メ) 「う…う…」

( ;^ω^)「ショボン!」

内藤はショボンに駆け寄ろうとした、が。

(´・ω・`メ) 「近寄るな!!!」

( ;^ω^)「?!」

ショボンの大声に踏み止まる。

(´・ω・`メ) 「ワイン立ての下敷きなんだ、アルコールに塗れてるんだ、近づいたら君にもアルコールが付着して引火する!」

( ;^ω^)「でも…!」

(´・ω・`メ) 「いい、君たちだけでも逃げてくれ」

(*;ー;) 「いや!ショボンさんを置いていくなんて!」

しぃの目から水滴が落ちる。

(´・ω・`メ) 「それに、“ケイト”の<捨てる時は二人揃って>と言うのも引っかかる。もしかして、これはババ抜きの暗喩しているのかもしれない。ここで同い年の僕らは差っ引かれるかもしれないぞ!」

ショボンと内藤共に27歳だ。

出身が違う二人が仲良くなった理由にはその共通点が深く関わった。

(´・ω・`メ) 「しぃさんとなら捨てられることは無いだろう…二人で逃げろ!」

( ;^ω^)「…!…しぃさん逃げよう」

内藤は後ろ髪引かれたような表情を浮かべるしぃの腕を引っ張り城の出口へ向かった。

36名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:06:19 ID:oZ/r15Fs0
(; ・∀・)「Dr.アサピー…」

(-@∀@;)「ああ、消火を待つよりも速い脱出ルートなら計算済みだ、行こう」

(; ・∀・)「ミセリたちも早く!」

Dr.モララーはミセリを急かすように手を引く。

ミセ*゚ー゚;)リ「わかってるわよ!!たく…この格好じゃ走りにくいったらありゃしない…」

(゚、゚;トソン「……」

(-@∀@)「さあ、トソンさんも…」

Dr.アサピーがトソンに手を差し出す。

(゚、゚トソン「…そうですね、急ぎましょう」

トソンは一人で扉に向かう。

(-@∀@;)「あ、れれ~?」

行き場を失ったアサピーの手はぶらりと下がり、振り子のように振られながらグーチョキパーを繰り返した。

37名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:07:15 ID:oZ/r15Fs0
(; ><)「熱い!」

( ;<●><●>)「ビロード、ドレス、失礼しますよ」

夫は妻の長いドレスを膝まで破り捨てる。

( <●><●>)「勿体無いですが、火が付くよりはいいでしょう。行きますよ」

( ;><)「はい!」

38名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:08:26 ID:oZ/r15Fs0
从; ゚∀从「アリス!そっちは火だ!ちょっとばかり大人しくしてもらうぞ!」

医師はアリスを横に抱きかかえる。

ハハ* ロ -ロ)ハ「うふふ、うふふ…」

アリスは動きを止め、医師は全速力でそのまま出口に走り出した。

39名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:09:06 ID:oZ/r15Fs0
川д川「暖炉の火を消火したと思ったら…」

('A`) 「周りの方が大事に…」

 ( ^Д^) 「やい、コソ泥共」

('A`;) 「え?俺らっすか?」

川д川「私たちは泥棒じゃ…ていうかコソ泥はあなた達じゃ…」

 ( ,,^Д^#) 「煙突から侵入ってどっからどう見ても泥棒だろ?王家の12の秘宝は譲らねぇからな!!!」

('A`;) 「だからいらないって…」

 ( #^Д^) 「タカラ!横取りされる前に行くぞ!」

 ( ,,^Д^#) 「おうよ!!」

盗っ人達が宝を求めて走り行く姿を煙突からの侵入者はポカンと見送った。

40名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:09:48 ID:oZ/r15Fs0
そして、出口から最も遠い【山羊の部屋】付近では。

ノパ⊿゚)「うりゃあー!」

【蟹の部屋】から早々と脱出した武闘家たちは降ってくる焼け落ちた天井や壁や装飾品、家具の類を蹴り割っていた。

川*` ゥ´;)「ヒーちゃんここどこ?!」

ノパ⊿゚)「知らん!」

蹴り割る。蹴り割る。

 川*` ゥ´;)「ヒーちゃん出口どこ?!」

ノパ⊿゚;)「知らん!!!」

武闘家たちは完全に広い城で迷っていた。

41名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:10:30 ID:oZ/r15Fs0
( *´_ゝ`)「OK.猪の鍵ゲット」

兄が鍵掛けから鍵を取る。

(´<_` )「……」

二人は【射手の部屋】で鍵を手に入れた。

もちろん猪の骨ではなくただの金属製である。ただ持ち手が猪を象ったモチーフなのだ。

( ´_ゝ`)「弟者ー?どうかした?煙吸いすぎた?」

兄が弟の顔を覗き込む。

(´<_` )「…いや、なんでもない」

( *´_ゝ`)「なんだよー、いつもの弟者らしくないなー」

(´<_` )「…んなことないから」

( ´_ゝ`)「ほい、かーぎ」

兄が弟に鍵掛けにあった鍵を渡す。

(´<_` )「…俺が持ってていいのか?」

( ´_ゝ`)「ん?いいよー、俺、なくしちゃいそうだし」

(´<_` )「こんな大事なものくらい落とさないようにしろよ…」

( ´_ゝ`)「ほら、早く行かないと消火に間に合わなくなるよー」

(´<_` )「そうだな、急ぐぞ」

二人は大理石の床を思いっきり蹴り駆け出す。

8時の方角にある【水瓶の部屋】へ急ぐ二人を見送った【射手の部屋】にはカランカランと何かが落ちた音だけが残った。

42名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:11:14 ID:oZ/r15Fs0
ξ゚⊿゚;)ξ「ったくもう!これだから双子は不吉なのよ!こんなことなら姫様が嫁いで王様が療養のため田舎に行ったときに大人しく辞めときゃよかった!!」

ζ(゚ー゚;ζ「それは酷い偏見だよ…ツンちゃん」

二人もまた火の回っていない部屋から通路、通路から部屋を回りながらも確実に火の無い場所を通っていた。

ξ゚⊿゚)ξ「だって双子って心中した恋人の生まれ変わりでしょ?」

ζ(゚ー゚*ζ「ツンちゃんそれ男女の双子」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ζ(゚ー゚*ζ「ツンちゃんって…結構迷信とか信じるよね…時代が時代なら魔女狩りにめっちゃのってそう…」

ξ゚⊿゚)ξ「魔女狩り?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん、変な人を見たら魔女だって決めつけて殺すの」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ、昔はそんなこともしたのね」

ζ(゚ー゚*ζ「そう、薬を飲ませて牢屋に閉じ込めたり…それこそ火に焼かれたり」

ξ゚⊿゚)ξ「…詳しいのね」

ζ(゚ー゚*ζ「歴史好きだから」

ξ゚⊿゚)ξ「歴女か…」

ζ(゚ー゚*ζ「地下に続く階段…ここは冷んやりしてるから大丈夫そう、行こう」

ξ゚⊿゚)ξ「うん…」

43名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:11:54 ID:oZ/r15Fs0
ξ゚⊿゚;)ξ「うわあ…なにこれ…床が粉まみ…」

瞬間、メイドの一人が転倒する。

ζ(゚ー゚;ζ「だ、大丈夫?!」

慌ててもう一人のメイドに起こしてもらう。

ξ゚⊿゚;)ξ「ああ…もう!“ケイト”のせいで本当メチャクチャ!会ったらとっちめなきゃ!」

ζ(゚ー゚*ζ「本当。親の顔が見て見たいわーって。本人の顔すら見たことないけどね。男か女かもわかんないし」

ξ゚⊿゚)ξ「え…女でしょ?ケイトっていうぐらいだし」

ζ(゚ー゚*ζ「そういう先入観狙ってるかもよ?」

ξ゚⊿゚)ξ「…そうかしら。でも…ウチのセキュリティー的にパーティー客にいたって言う感じね」

ζ(゚ー゚*ζ「知らない人もいっぱいいたしね。招待状どうしたんだろう…誰かを殺して奪ったのか…偽装したのか…」


ζ(゚ー゚*ζ「はたまた…内部にグルが」

ξ゚⊿゚)ξ「…もしかして…あの人かしら?」

始まった疑惑の連鎖は止まらない。

44名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:13:13 ID:oZ/r15Fs0
( ;^ω^)「はぁ、はぁ…」

内藤は滝のような汗を流しながら走っていた。

疲れと熱さにより水分不足になり足元がふらついていた。

(*゚ー゚) 「ナイトウさん危ない!」

するとしぃは内藤に体当たりをする。

( ;^ω^)「え?」

天井から落ちて来た瓦礫。危うくぶつかりかけたのだ。

( ;^ω^)「しぃ?!しぃさん?!」

しぃを見失い戸惑う内藤。

「う、うぅ…」

( ;^ω^)「しぃさん!?」

声は近くにあった地下への階段の下からだった。


(* ー ) 「う…うう…」

( ;^ω^)「しぃさん!」

内藤は階段を駆け下りる。

( ;^ω^)「しぃ…さん!」

(*゚ー゚) 「ナイトウさん…」

( ;^ω^)「よかった、生きてた!」

(*゚ー゚) 「ナイトウさんに体当たりして…瓦礫から逃げようと…必死で…うっ!」

カハっとしぃ血を吐いた。

45名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:14:51 ID:oZ/r15Fs0
( ;^ω^)「しぃさん?!」

(*゚ー゚) 「大丈夫…口を切っただけ…」

しぃの口から流れた血は顎を伝い、しぃの黒のチョーカーにまで染みた。

「楽しい演劇の最中ごめんなさいね」

( ;^ω^)そ「!!」

ξ゚⊿゚)ξ「あらコックのナイトウさん…そしてマジシャンのしぃさん…いえ…“ケイト”と呼ぼうかしら?」

46名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:15:52 ID:oZ/r15Fs0
なるべく平らな道を通りながら夫婦は外へと急ぐ。

( ;<●><●>)「ビロード、こっちです!」

倒れて来た柱の一部を避けるように夫婦はとある部屋へ転がりこんだ。

(; ><)「……!」

(; <●><●>)「ここはクローゼット…」

そこは服置き場、【牡羊の部屋】だった。

夫は服を漁る。

( <●><●>)「…なんと…まさか本当にあるとは…驚きです」

希望が見えた夫は微笑みながら妻に言う。

( <●><●>)「ビロード、火鼠の裘です。燃えないと言いますし羽織っていてください」

( ><)「でも、あなたは…」

( <●><●>)「私はこっちのタイガー・コートを」

夫は妻に虎皮のコートを触らせる。

( *><)「わかりました、いきましょう」

47名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:16:54 ID:oZ/r15Fs0
( ;^ω^)「しぃさんが“ケイト”って…なんで…」

ξ゚⊿゚)ξ「トランプよ!あなたも“ケイト”もトランプ使いじゃない!」

(*゚ー゚;) 「私は!…ただのマジシャンで…」

ξ゚⊿゚)ξ「そこも怪しいのよ!」

( ;^ω^)「いい加減にするお!だいたい、仮にそうだとしてもなぜ“ケイト”はわざわざ自分も危険に晒される道を選んだのかわからないお!」

ξ゚⊿゚)ξ「……もしかして、あんた共犯なワケ?」

( ;^ω^)「な、違うお!ただ僕らは“ケイト”がババ抜きとして同い年の2人組を狙ってるんじゃないかと…」

ζ(゚ー゚*ζ「…年は関係無いと思う、トランプ=ババ抜きとするならトランプの数を使わなきゃ…ここには13歳以下はいないし…一人はダメで二人作れっていうのはポーカーじゃない?」

( ;^ω^)「な…」

ζ(゚ー゚*ζ「現に私たちは同い年だけど無事よ」

( ;^ω^)「でも、これから何か起こるかも…」

ξ゚⊿゚)ξ「まあ、いいわ、あんたらが無事に脱出した暁には逮捕してあげるから」

メイドたちは去っていった。

48名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:17:34 ID:oZ/r15Fs0
ハハ *ロ -ロ)ハ「うわあ…!」

从; ゚∀从「やべ!」

アリスと医師が入ったのは子供部屋なのかおもちゃがたっぷりあった。

ハハ* ロ -ロ)ハ「きゃっきゃっ」

从; ゚∀从「アリス!」

アリスは医師の腕から降りて部屋を走り回る。

途中子供用のトランポリンを見つけそこから離れなくなった。

ハハ *ロ -ロ)ハ「きゃっきゃっ!」

从; ゚∀从「こら!アリス!…ここでミドルネームを呼ばせる気か?!ここで呼んだらマズイから!おりろ!」


「おりろったら!キャサリン!」

49名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:18:17 ID:oZ/r15Fs0
【牡羊の部屋】から少し離れた【天秤の部屋】にて。


「うっ!」

( ><)「ワカッテマス?」

突然夫の声が聞こえなくなり盲目の妻は戸惑う。

固く繋いだはずの手はほどけ、妻は動けなくなる。

( 。><)「ワカッテマス…?!」

「大丈夫ですよ。ここにいますよ」

手は繋ぎ直される。

( ><)「手を離してしまってごめんなさいです」

「大丈夫ですよ、さあ行きましょう」

妻と男は歩く。

 ( ,,^Д^*) 「足元に気をつけて」

 ( ^Д^*) 「……」

夫の声を真似た盗人はタイガー・コートを手に盲目の妻と部屋を10時の方角へ移ろうとする。


( < >< >)

去られた【天秤の部屋】に残ったのは首に締められた跡を残された夫と三人の足音だけだった。

50名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:19:01 ID:oZ/r15Fs0
(,,゚Д゚) 「聞いちまった、聞いちまった」

子供部屋、【双子の部屋】は開かれる。

从; ゚∀从そ「っ…!」

ミ,,゚Д゚彡「やはり“ケイト”はお前らか…アリス・キャサリン・ハロー、ハインリッヒ・タカオカ…」

(,,゚Д゚) 「ケイトはキャサリンに付けられるポピュラーなアダ名だからな」

从;-∀从「違う!ただの偶然だ!」

ミ,,゚Д゚彡「フン…お前が“ケイト”ではない可能性もあるがその逆の可能性もある…」

(,,゚Д゚) 「俺らは自分の安全を脅かす可能性のあるものを排除するまでだ」

衛兵達は剣を抜く。

ハハ ロ 从 ゚∀从

アリス、キャサリンは先ほどまでの元気は何処へやら、医師のハインリッヒの影に隠れる。

从 ∀从「…俺が奴らの気を引いてる間に逃げろ……」

ハハ ロ -ロ)ハ「……」

从# ゚∀从「逃げろと言ってんだろう?!」



「逃げるんだ!ケイト!」

51名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:19:56 ID:oZ/r15Fs0
(,, д メ) 「…あ?」

突然降ってきたおもちゃのブロックに左の衛兵は驚愕した。

「逃げる?なんで私がこいつらのせいで命令されなきゃいけないのよ」

ハハ ロ -ロ)ハ「本当がっかり」

アリスことキャサリン、もといケイトは左の衛兵に突撃した。

ミ,,゚Д゚彡「お、お前…」

様子の突然変わった女に衛兵は戸惑う。

ハハ ロ -ロ)ハ「『アリス』が迷惑かけたわね、ごめんなさい」

ケイトは右の衛兵の剣を物ともせずぬいぐるみやおもちゃを使って抵抗した。

ハハ ロ -ロ)ハ「はっ!」

ケイトが積み木を手に取る。

すると右の衛兵が振りかぶった剣が積み木に食い込み剣は動かなくなった。

ミ,,゚Д゚;彡「くっ!?」

从# ゚∀从「オラ!」

その瞬間を狙いハインリッヒは右の衛兵の後ろから突進する。

右の衛兵はそのまま倒れこみ、剣は彼の手から落ちた。

ケイトは剣を蹴り飛ばして衛兵達の届かないところへ飛ばした。

ミ,, д ;彡「くっ…火…が…」

ついに【双子の部屋】にまで火が来る。

从; ゚∀从「ケイト!逃げろ!火が…」

その時、ケイトに気を取られたハインリッヒの背後から左の衛兵が剣を刺した。

52名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:20:37 ID:oZ/r15Fs0
从; ∀从「くっ…」

(,,゚Д゚;) 「はぁ…はぁ…」

ハハ ;ロ -ロ)ハ「ハイン!!」

ケイトはラケットにテニスボール、野球のボールにバット、バレーボールにバスケットボールについにはパソコンまで左の衛兵の頭に投げつけた。

(,, д ) 「ぐはっ……人…殺し…」



(,, д ) ミ,, д 彡

ハハ .ロ -ロ)ハ「ハイン!ハイン!」

ケイトは涙目でハインに近づく。

从; ゚∀从「ははは…もうダメみたいだ…」

ハハ .ロ -ロ)ハ「そんなことない!一緒に逃げる!逃げるったら逃げる!」

从; ∀从「バーカ…早く…行け」

ハハ ロ -ロ)ハ

ケイトは急に動きをやめた。

そして流れた涙がハインの顔に落ちた時、彼女は話し出した。

ハハ ロ -ロ)ハ「白ウサギさん、私たち、夢を見てるのよ」

从 ゚∀从「そうだな、アリス」

53名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:21:28 ID:oZ/r15Fs0
ハハ ロ -ロ)ハ「目が覚めたらつまらない日常、また私がウサギを捕まえに森に行って、迷ってるところにね、幼馴染の男の子が来るの」

从 ゚∀从「ああ、どこにいたって迎えに行くだろうな」

ハハ ロ -ロ)ハ「でも何でだろう、今はそのつまらない日常が恋しいの」

从 ∀从「…ああ」

ハハ ロ -ロ)ハ「いーちぃ」

从 ∀从

ハハ ロ -ロ)ハ「にぃー」

从 ∀从

ハハ ロ -ロ)ハ「さぁーん」

从 ∀从

ハハ ロ -ロ)ハ「しぃー」

从 ∀从

ハハ ロ -ロ)ハ「ごぉー」

从 ∀从

ハハ ロ -ロ)ハ「白ウサギさんはズルいわね、私まだ全然眠くないのに先に寝ちゃった」

ハハ ロ -ロ)ハ「自分で自分の子守唄を歌わなきゃ」

ハハ ロ -ロ)ハ「えぃびぃしぃでぃいーえふじぃ」

えいちあいじぇいけぃえれめのぴー

子守唄のABCは火のセッションと共に暫く続いた。

54名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:22:18 ID:oZ/r15Fs0
('、`*川「本当に“ケイト”来ちゃったねぇ」

川 ゚ -゚)「そうだなぁ、まあ私たちの情報が違うことはない」

女二人はゴソゴソとまだ火が回らない部屋を次々と荒らしていた。

('、`*川「ラッキー!ドラゴン・スケイルじゃん」

川* ゚ -゚)「まさか…こんなところで見つかるとはな…」

ここは地下牢の隠語、【乙女の部屋】。月明かりがほそぼそと小窓から照るだけの部屋。

よほど古いものなのか鍵は壊れてしまっていた。

('、`*川「思ったよりゴワゴワしてるなあ……」

川 ゚ -゚)「しかしいいのか?触った人は死ぬというじゃないか」

('、`*川

('ー`*川「やだ、クー、そんな噂信じているの?嘘よ嘘、そんなのあり得ないわ!」

川 ゚ -゚)「…それもそうだな」

('、`*川「しっかしここ粉っぽいなぁ…なんか人骨あるし…っ…」

川; ゚ -゚)「どうした?ペニサス」

('、`;川「…めまいと頭痛が…あと消化不良かな、お腹痛い」

川; ゚ -゚)「最近寝不足でいらいらしてたしな、無理をしたかもしれない、早く城から出よう」

('、`*川「…そうね、それにこのお宝さえあればもう働く必要も…」

ペニサスが出口に向かい足を一歩出した。

瞬間、カチリと鈍い音がした。

そして彼女のセリフの続きは消された。

55名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:23:00 ID:oZ/r15Fs0
メイド達と別れた内藤としぃは地下を4時の方角に向かい歩いていた。

( ^ω^)「広いお…」

(*゚ー゚)「ほんと……」

地下牢の続く道。罪人が捉えられたのだろうか。

その時近くで爆音が聞こえた。

( ;^ω^)「?!」

(*゚―゚;)「な!なに?」

咄嗟に爆音の出処へ向かう。

( ;^ω^)「これは…」

焦げ臭い匂い漂うその牢屋には赤と緑の布が舞う。

(*゚ー゚) 「ペニサスさんとクーさんの…ドレス…」

くらりとしぃが倒れる。

56名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:23:40 ID:oZ/r15Fs0
( ;^ω^)「しぃさん?!」

しぃを起こそうと床にしゃがむ。

するとそこに爆風で飛ばされたのか何か堅い物が見つかる。

( ^ω^)「これは…ラビット・フット…」

幸運のお守り、昔この国を統治した王様のペットのものだと言われていたお宝。

( ^ω^)「しぃさんこれ、渡しますお」

(*゚ー゚) 「これは…ラビット・フット?」

( ^ω^)「しぃさんがこの城から無事に脱出できるように、お守りですお」

(*゚ー゚.) 「ありがとう…」

ポタリと涙が落ちる。

(*゚ー゚) 「私からもナイトウさんに」

内藤の首に何かを掛けられる。

( ^ω^)「ホース・シュー…」

(*゚ー゚) 「扉の装飾にあったの。幸運のお守り…」

( ;^ω^)「幸運…ならしぃさんが持ってれば…」

(*゚ー゚) 「…いいの。ナイトウさんに持ってて欲しいから……」

( ^ω^)「…ありがとう」

二人は立ち上がり、脱出に向かう。

二人の後ろでは牢屋の床に空いた穴に赤と緑の布が降りついた。

57名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:24:24 ID:oZ/r15Fs0
ミセ*゚ー゚#)リ「本当最悪!なんなのよ!」

5時の方角にある寝室らしき【蠍の部屋】にてミセリは愚痴る。

(-@∀@)「火の勢いの計算からこの廊下を渡るのも可能と思います」

( ・∀・)「あと少しだからさ。ミセリ、行こう」

(゚、゚トソン「……」

ミセ*゚ー゚)リ「ねぇトソン」コソリ

(゚、゚トソン「なんです?」

ミセ*゚ー゚)リ「いつの間にあいつのこと好きになったの?」

(///トソン「そ、それは…パーティー前に廊下でちらりと見たとき…」

ミセ*゚ー゚)リ「あー、一目惚れね。そかそか」

( ;・∀・)「ミセリ、ちょっとは火の海で遭難していることを自覚してくれ!」

58名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:25:04 ID:oZ/r15Fs0
ミセ*゚ー゚;)リ「あっつ!大丈夫って言ったじゃない!」

( ;・∀・)「命に別状がない程度にはな!!」

(゚、゚トソン「……」

(-@∀@)「トソンさん、大丈夫です?」

(゚、゚トソン「ええ、はい」

ミセ*>ー<)リ「きゃっ!!」

( ;・∀・)「ミセリ!!」

ミセリのハイヒールが折れる。

Dr.モララーは火に倒れかけたミセリの身体を抱くように受け止める。

( ;・∀・)「…最初にハイヒールはなんとかすべきだったな、最初からヒールを折ってしまおうか」

ミセ*゚ー゚)リ「そうだねートソンも折っちゃいな…」

( 、 トソン「……」

ミセ*゚ー゚)リ「……トソン?」

59名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:25:53 ID:oZ/r15Fs0
トソンはミセリを火の中に押した。

「きゃああー!」

(-@∀@;)「トソンさん?一体何を…」

( 、 トソン

ミセリはDr.アサピーのメガネを手で飛ばす。

( 3∀ 3;)「ま、前が!!」

そのまま、ミセリと同じところへ突き落とした。


( ;・∀・)「き、君…」

トソンはなにか布の袋のようなものを投げ捨てる。

そしてモララー博士に抱きついた。

(^、^*トソン「“君”じゃなくてトソン、私の“トソン”はあなた専用なの」

モララー博士は突然自分の瞼が重く感じた。

下をみればシープ・ピローと自分を抱きながら笑うトソン。

先ほど投げた袋は枕カバーだったのか。

( -∀-)(-、-トソン

モララー達は深い眠りに就いた。





そしてやがて永遠の眠りに就いた。

61名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:26:47 ID:oZ/r15Fs0
ノパ⊿゚;)「はぁ!」

火から逃げながらも落ちてくる木材に負けぬようと武闘家達は2時の方角へ向け足を止めなかった。

川*` ゥ´;)「はぁ、はぁ」

しかし道に迷い、疲れ始めていた。

その時、ヒートの背後の柱の一部が焼けてヒート目掛けて倒れていった。

川*` ゥ´;)「おねーちゃんあぶない!」

ノパ⊿゚)「へ…」

バーンと柱が倒れる。

少し横にはヒートが倒れていた。

川*` ゥ´;)「おねぇちゃん?!」

ピャー子はヒートに駆け寄る。

ノハ ー )

ヒートの足は掠ったのか血が出ていた。

 川*` ゥ´;)「おねぇちゃん!」

ノハ ー )「もう、だめだ…」

 川*` ゥ´;)「これくらいのケガで諦めなくても…!」

ノハ ー )「違うの、一度でも怪我したらね…無理だって思えちゃうの」

ノハ ー )「あなたは知らなかっただろうけど私、弱い自分を直そうと武闘始めたの」

ノハ ー )「でも…一度でも弱気になるとやっぱりだめね」

心は、弱かった頃にリバースする。

同じリバースなら改心したかったなぁ。

62名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:27:27 ID:oZ/r15Fs0
ノパ⊿゚)「あなただけでも逃げて、ピャー子」

何事にも心技体揃わなければ上手くいくことは無い。

姉の口癖をよく知る妹は姉の中で生まれてしまった弱気な“心”と引き換えに死んで行くことを悟った。

川*; ゥ;)「いや!おねぇちゃん置いてくくらいなら私も残る!」

ノパ⊿゚)「ピャー子…」

二人の武闘家は火の中で、いつまでも泣いていたという。

63名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:28:10 ID:oZ/r15Fs0
 ( ,,^Д^) 「足元に気をつけてください」

( ><)「はい」

 ( ;^Д^) (結構焼けてるな…この先の秘宝、孫悟空の頭蓋骨までは無理か…)

 ( ,,^Д^) 「ここからベランダに出てさっき手に入れたロウ固めの翼で飛ぼう」コソリ

 ( ^Д^) 「先に降りた方が布団やクッションで足場を作れば片方が飛び降りても大丈夫だな」コソリ

 ( ,,^Д^) 「ベランダに行きましょう、救助が来てるかもしれません」

( ><)「はい」

64名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:29:07 ID:oZ/r15Fs0
7時の方角にあるベランダ付きの部屋【牡牛の部屋】に三人は着く。

 ( ,,^Д^) 「着いたぞ」コソリ

 ( ^Д^) 「じゃあ俺が先に行くか」

プギャーがロウ固めの翼を手に取った瞬間、ビロードはそれを室内の方へ叩いた。

 ( ;^Д^) 「な?!」

( ><)「声だけで夫だと騙せると思いましたか?」

65名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:29:50 ID:oZ/r15Fs0
( #^Д^) 「テメェ…!」

タカラは室内へロウ固めの翼を取りに行く。

 ( #^Д^) 「舐めんな!」

パシーンとプギャーがビロードの頬をぶつ音が響く。

( #)><)「…っ!」

ビロードは頬を抑え俯く。

( ><)「……」

 ( #^Д^) ?「……」

そのまま思いっきりプギャーに体当たりする。

その勢いで宝の入れた袋を室内の火にいれてしまう。

 ( ;^Д^) 「ああ!!!宝が!宝が!」

自身も火にいる中プギャーは宝のことでいっぱいだった。

ビロードは着ていた火鼠の裘でプギャーの首を締める。

 (  Д ) 「あっがっ…」

( ;><)「熱いんです…」

 (  Д ) 「がっ…」

 (  Д )

( ><)「……」

( 。><)「……」

二人の死を火鼠の裘だけが焼けずに見守っていた。

66名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:30:32 ID:oZ/r15Fs0
( ,,^Д^) 「ちっ…ヘマしやがって」

焼けているドレスと相棒の服、宝の入れた袋を見ながらタカラは舌打ちをした。

 ( ,,^Д^) 「まあ、俺にはタイガー・コートとロウ固めの翼がある…城から出よう」

ベランダの手すりに乗り、翼をはためかせてみる。

 ( ,,^Д^*) 「ふむ、飛べそうだ」

タイガー・コートをまとっていたためロウ固めの翼を取りに行く時も無事に済んだタカラは体力満タンで宙を舞う。

 ( ,,^Д^*) 「うっひょー!」

空飛ぶ人は調子に乗り高く高く舞う。

ヒラヒラとタカラの顔に何かが落ちる。

 ( ,,^Д^;) 「は…ね…?」

ロウで固められた翼の羽は火の熱で溶けていたことをタイガー・コートに守られていた彼は気づかなかった。

 ((( ,,^Д^))) 「お、落ちるぅぅぅー!!!」

哀れなるかな、イカロスが幾人も来ては落っこちる。


そのまま墜落した。

67名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:31:35 ID:oZ/r15Fs0
川д川「……」

('A`)「よいしょっと」

煙突からの侵入者ドクオは袋に人を入れた。

川д川「本気なの?」

('A`)「まあな、それが仕事だ」

川д川「ここまで求めているわけじゃないと思うけど」

('A`) 「…いいんだよ」

川д川「…死ぬかもよ?」

('A`)「最後まで仕事全うさせてくれよ、これが俺の天職だ」

川д川「ついていく」

('A`)「死ぬかもしれんぞ?」

川д川「あなたを導くのが私の仕事だもの」

('∀`) 「俺はそこまで求めてないぞ?」

川ー川「いいのよ」

二人は燃え盛る炎の中。自身の天職を全うすることにした。

69名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:32:29 ID:oZ/r15Fs0
ξ゚⊿゚*)ξ「デレ!カウ・ロープよ!これがあれば、窓から脱出できるかも!」

ζ(゚ー゚*ζ「本当にあったのね…!王家の宝物…」

ξ゚⊿゚)ξ「この下なら火も無いし大丈夫そう。デレから降りて、クッションになりそうなものを置いて、私がそこを目掛け飛び降りるから」

ζ(゚ー゚*ζ「うん、ロープ、しっかり握っててね」

ロープを伝い下に降りるデレを見てツンは思う。

“ ζ(゚ー゚*ζ「ツンちゃんって…結構迷信とか信じるよね…時代が時代なら魔女狩りにめっちゃのってそう…」”

“ ζ(゚ー゚*ζ「変な人を見たら魔女だって決めつけて殺すの」”

“ζ(゚ー゚*ζ「薬を飲ませて牢屋に閉じ込めたり…それこそ火に焼かれたり」”

ξ゚⊿゚;)ξo0(もしかして…デレって魔女?)

そして自分の握るロープを見る。

ξ゚⊿゚;)ξo0(脱出したら宝物のロープを持ち逃げするために殺される?!)

ツンはロープを握る手を緩める。

ζ(゚ー゚;ζ「え…っ?!ツンちゃん?!」

70名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:33:12 ID:oZ/r15Fs0
ξ o )ξ「…デレ、あんた本当は魔女なんじゃないの?」

ζ(゚ー゚;ζ「ち、違う!あれは本当に興味半分で調べたもので…それに魔法なんてあるわけ…」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあこのロープが千切れないのは?科学で証明できるの?!」

ζ(゚ー゚;ζ「…!それは…」

ξ゚⊿゚)ξ「…やっぱり」

ζ(;ー;*ζ「信じて!ツンちゃん!ツンちゃん!私は無実よ!!」

ξ゚⊿゚)ξ「さよなら、魔女のデレ」

ツンは手を離す。


ぐしゃりした音が下から聞こえた。

71名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:33:53 ID:oZ/r15Fs0
ξー)ξ「……」

ロープは手を離したときに地面に落ちてしまった。

ξ゚⊿゚)ξ「城の中から脱出しなきゃ…」

しかし、振り返ると火の海はベランダの部屋、【魚の部屋】は一面に広がっていた。

ξ;ー;)ξ「あ、ははは、魔女の呪いかしら…?もう…逃げられない…?」

ツンはじわりじわりと自分の死ぬ時を泣きながら、笑いながら、待っていた。

72名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:34:37 ID:oZ/r15Fs0
( ´_ゝ`)「ついたな」

(´<_` )「ああ、火はすぐそばまで来てる。消火ホースの蛇口を開けたら【水瓶の部屋】奥の外に通じるドアから脱出しよう」

( ´_ゝ`)「行くぞ!」

兄者は駆け出すが、弟者は立ったまんまだ。

兄者は不信がって弟者の方へ振り向く。

( ´_ゝ`)「おと…」

その瞬間兄者は吹っ飛ぶほどの衝撃を受け、火の近くまで転んだ。

(#) ´_ゝ`)「え…?」

73名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:35:24 ID:oZ/r15Fs0
(´<_` )「……」

弟者は転んだ兄者のそばに近寄り、何かの液体を兄者とその周囲に掛けた。

( ;´_ゝ`)「これは…王家のハブ酒…?」





(´<_` )悪いな、兄者。権力は分かち合うものじゃなくて、奪い合うものなんだよ」

弟者はそういい、鍵をちらつかせた。

74名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:36:19 ID:oZ/r15Fs0
兄者はふとポケットを探る。
いつも持ち歩いていたアレが無かった。

(´<_` )「客たちがポケットにトランプとメッセージがーって言ってたから俺も自分のポケット確かめたんだよ、そしたらさ、あったよ、キングのトランプ。メッセージもなんてあったと思う…?」

( ;´_ゝ`)「……!?」

(´<_` )「“あなたの知らぬ間にあなたのお兄様が【水瓶の部屋】の鍵を変えましたことをご報告申し上げます ケイト”だってさ」

( ;´_ゝ`)「!?」

(´<_` )「お前は…俺が鍵を業者に取り替えさせて本物の鍵を隠し持ってたことを知ってか知らずか鍵を取り替えて、本当の鍵を隠し持ってた。そうだろ?」

( ;´_ゝ`)「あ…あ…」

(´<_` )「残念だったな、鍵置き場の鍵を俺に渡しちゃうなんて…まるで本物じゃないですよーって言ってるみたいじゃん。バーカ」

(  _ゝ )「……じゃあ…お前の持ってた鍵は……」

(´<_` )「偽物持ってても意味無いし。本物と間違えたら嫌だからとっくに捨てたよ…だからなんなんだよ」

沈黙。

城が焼ける音だけが聞こえる。

75名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:37:01 ID:oZ/r15Fs0
(´<_` )「ごめんな、騙して」

(  _ゝ )「なあ弟者俺たちいままでずっと一緒だったよな?」

(´<_` )「ああ、そうだ、だから騙してごめんな」

(  _ゝ )「いや、違うんだ…」









( ´_ゝ`)「それも、一緒だったんだ」

76名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:37:55 ID:oZ/r15Fs0
(´<_` )「え…?」

( ´_ゝ`)「俺にもあったんだよ、“ケイト”からのトランプ」

( ´_ゝ`)「“あなたの鍵を弟様へ、弟様の鍵を鍵置き場に、鍵置き場の鍵をあなたに、交換しました。 ケイト”って」

( ´_ゝ`)「だから俺の持ってた本物の鍵は弟者のところにいったと俺は思ってた。てか、実際そうだし」

( ´_ゝ`)「だから俺は鍵置き場の鍵をお前に渡したし、お前から本物を奪還すべく機会を狙ってた」

まあ、お前に先を越されたけどな。と兄者は付け足した。

(´<_` )「ちょっと待て…そしたら…本物の鍵は…」

( ´_ゝ`)「さっきお前が自分で言ったろ?捨ててちまったって」

(´<_` )「……っ!」

77名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:38:46 ID:oZ/r15Fs0
兄の周りの火が燃え盛る。
それでも構わず弟は兄のそばに寄る。

( ´_ゝ`)「何来てんだよ」


(´<_` )「お前が正直に言えば助かったのにな、“ケイト”からのメッセージも、持ってた鍵のことも…そしたら、鍵を捨てることも無かったのに」

( ´_ゝ`)「お前こそ」

(´<_` )「……」


そして二人は気づく。

“ケイト”はただのトリガーで引き金を引いたのは自分たちだ。

遅かれ早かれこうなった。

いや、むしろ自分らがこの国を治めることになる前でよかった。

78名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:39:28 ID:oZ/r15Fs0
二人は引き金となったトランプをポケットから出す。

(´<_` )「あれ、どっちもスペードのKだな、“ケイト”のミスかね」

( ´_ゝ`)「…なあ弟者、知っているか?スペードのKのモデル」

(´<_` )「…知らないな」

( ´_ゝ`)「カエサル」

(´<_` )「ああ、ローマの三頭政治の…」

( ´_ゝ`)「そう、そしてカエサルの最期を知っているか?」

(´<_` )「…うーん…忘れた」

( ´_ゝ`)「あいつは自分の腹心に殺されたんだ」

(´<_` )「ああそうだった」

まるで自分達。ケイトはそれをまさか見越していたのだろうか。

(´<_` )「兄者、お前もか」

( ´_ゝ`)「弟者、お前もか」

カエサルの名言をもじったセリフ。

発声したのも一緒。

( *´_ゝ`)「ぷっ」(´<_`* )

( *´_ゝ`)「あはははははは!!」

(´<_`* )「あはははははは!!」

二人はいつまでも笑っていた。

いつの間にか炎のジリジリとした焼ける音が大きくなる。

いつの間にやら二人の笑い声が聞こえなくなった。

炎の音が声を打ち消したのか、声が止んだのかは二枚の焼けかけのスペードのKしか知らない。

80名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:40:29 ID:oZ/r15Fs0
(*゚ー゚) 「“一流のケイトが陽気な祭主の襟首掴んでこう言った。”……」

( ^ω^)「あ、その歌、昔よく歌ったお…」

(*゚ー゚) 「このケイト本当にイカサマしなかったのかな?」

( ^ω^)「…どうかな、わからないお」

二人は6時の方角へ進む。

(*゚ー゚) 「あれ、そういえばナイトウさん、最初トランプに誘った時賭け事苦手だからって断りましたよね…?私別に最初からトランプで賭け事するつもりは無かったのに…」

( ^ω^)「ああ…それは…」

( ^ω^)「昔、父がトランプ賭け事で…」

“「げへへ…トレイとナインのツーペアだ!!」”

“「もうやめて!あなた!もう家にお金は無いわ!」”

“「うるせぇ!ひっこんでろ!」”

“「父ちゃん!母ちゃんを殴るなお!!」”

“「うるせぇ!ガキは失せてろ!!」”


(*゚ー゚) 「…そう…でしたか…」

( ^ω^)「…酔って無い時は歌を教えてくれたりでとっても優しい父でしたお」



そして出口へ。

81名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:41:12 ID:oZ/r15Fs0
( ;^ω^)「外だお!」

(*゚ー゚) 「生き残れた…!」

町の皆は逃げていたのか誰もいない。

( ^ω^)「誰もいないお…」

(*゚ー゚) 「城の中の人も…かなぁ」

二人は最悪の事態を考えることを拒否し、そう考えた。

(*^ー^) 「ここまで連れて来てくれて、ありがとう、ナイトウさん!」

しぃは内藤の首に手を回し、抱きつく。

( *;^ω^)「ちょっ!やめるお!僕たちも早く逃げ…」

カチャリと音がする。

(* ー ) 「動くな」

82名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:41:53 ID:oZ/r15Fs0
途端体が動かなくなる。

(*゚ー゚) 「従犬の首輪って知ってる?」

( ;^ω^)「しぃ…さん?」

(*゚ー゚) 「ウフフ…」

瞬間、何かが閃いた。

悪党“ケイト”、トランプ、そして

<捨てる時は二人揃って>…。

( ^ω^)「“ケイト”は…しぃさんだったんだお…」

(*゚ー゚) 「ご名答」

彼女の声が冷たく響いた。

あんなにもの時間、火の海にいたのに。

84名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:42:40 ID:oZ/r15Fs0
( ^ω^)「捨てる時は二枚一緒なのは…ババ抜きのことでもあるけど…ジジ抜きでもある。カード…つまり僕ら、ただの役無しの数字のカードの中に黒幕がいるということ…」

( ^ω^)「そしてあの歌にはいろいろなものがでてきますおね」

『一流』の『ケイト』が『陽気』な『祭主』の『襟首』掴んでこう言った。
“飲み物片手にトランプしましょう”
『洗面台』から『トレイ』をとって、『ジュース』を置いて。
“『エイト』カット、『セブン』フェリー、『ナイン』リバースに『テン』ダンプ”
配られたカードを見た祭主はびっくり!
“ヘイ、ケイト!『キング』も『クウィーン 』も全部君の所じゃないか!イカサマが過ぎるよ!”

ケイトは言い返した。
“二人で遊んでいるのだもの、あなたが持ってないカードを私が持っているのは当然でしょ?”

( ^ω^)「そして、トランプの数には別名がある…」


( ^ω^)「『一流』はエース、『ジュース』はデュースで2、『トレイ』は3『洗面台』はシンクで5『祭主』はサイスで6『セブン』『エイト』『ナイン』『テン』は78910『襟首』はネイプでJ、『クイーン』『キング』はQK」

( ^ω^)「あの歌はトランプの数の別名を表していたんだお」


( ^ω^)「そして『ケイト』は…4…いち、に、さん…しぃ…」

(*゚ー゚) 「すごーい!完璧!」

しぃ、いやケイトは手を叩いて笑った。

85名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:43:25 ID:oZ/r15Fs0
( ; ω )「…!なぜ…こんなことを…」

(*゚ー゚) 「……ナイトウさん魔女狩りって知ってる?」

( ^ω^)「魔女…狩り」

(*゚ー゚) 「異端な人を排除するの、例えば…病気持ちとか…奇行をする人とかを…火刑に処すの」

(*゚ー゚) 「あるところでね、皮膚病のせいでね、肌が鱗みたいな人がいたの」

(*゚ー゚) 「夫に先立たれ小さな娘を抱えて貧しさに耐えていた」

(*゚ー゚) 「ある日その人が子供のために食べ物を集めていた時ね、チョコみたいな味のするアリと焼くとクリみたいな味のするクモがいたから…」

(*゚ー゚) 「喜んでその人は集めたけどある日それが町の人に見つかって」

(*゚ー゚) 「地下牢に監禁されて、城で火あぶりにされて死んだの」

( ;^ω^)「しぃさんは…」

(*^ー^) 「ええ、私がその人の娘です」

86名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:44:14 ID:oZ/r15Fs0
(*゚ー゚) 「これ…地下牢でクーさんとペニサスさんのところに落ちてたの」

しぃはドラゴン・スケイルを見せる。

(*^ー^) 「これ、なんだと思う?多分お母さんの皮膚みたい
、どうして残ってるのかなぁでも見つかってよかった」

(*゚ー゚) 「あの二人には感謝しなきゃね、あなたのくれたラビット・フットも、この首輪も、母の皮膚も手に入った…」

( ; ω )「なぜ…自分も危険なことを承知でこんなことを…トランプまで使って…!」

(*゚ー゚) 「なんでだろ、多分生き残って逃げ切りたかった半面、死にたかったんだと思うの、母と同じ場所で同じ火あぶりにされて」

(*゚ー゚) 「あーあ、そろそろ、いかなきゃ」

しぃは遠くに向かい歩きだす。

( ;^ω^)「しぃさん!」

(*゚ー゚) 「大丈夫、あなたは私が充分に逃げ切れる距離まで来たと思ったら動けるよう命令するから」

( ;^ω^)「…!」

87名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:44:54 ID:oZ/r15Fs0
(*゚ー゚) 「生き残ったご褒美に私の本名のヒントをあげる」

( ^ω^)「……」

(*゚ー゚) 「しぃは4番目であり、3番目、その時の4番目が本名なの」

最後まで暗号。

ケイトの計図は成功し、無実の刑徒の復讐したのか。

(  ω )「…僕にこれからどう生きろというんですお…」

(*゚ー゚) 「死んだ人間を忘れるな、とだけ」

気づくとケイトはいなくなっていた。

88名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:45:38 ID:oZ/r15Fs0
「ない…とう…」

( ;^ω^)「?!」

聞こえるはずのない声が聞こえた。

(´・ω・`メ) 「やぁ…」

布袋から出てきた、もう二度と会えないと思った仕事仲間。

( ;^ω^)「どうして…?」

(´・ω・`メ) 「サンタが…連れて来てくれたんだ…」

( ;^ω^)「へ?」

89名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:46:18 ID:oZ/r15Fs0
川д;川「グスッグスッ…起きてくださいよ…サンタさん…」

先ほどと姿を変えた女が男を連れて行く。

( A ) 

川д;川「サンタに代わりはいても…私にはあなたの代わりはいないんですよ…」

涙は二人のいる上空から地上へ。

90名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:47:18 ID:oZ/r15Fs0
( ^ω^)「あ…雪…」

手を出して確認する。

それで首輪の命令が解かれたことに気がつく。

(´・ω・`メ) 「袋にいたからかな…煙を吸わずにすんだ…」

( ^ω^)「……病院にいこう、長い間ワイン立ての下敷きにもなっていたし…」

内藤はショボンと肩を組み、歩き出す。

91名も無きAAのようです :2012/12/25(火) 02:48:04 ID:oZ/r15Fs0
国一番の大木の頂点に立ち、特殊メイクを外しながら“ケイト”は母国に別れを告げる。

(#゚;;-゚)「…さよなら、母さん」

燃え盛る城に向かう風に乗せてトランプを放つ。

空飛ぶ52枚のカードがゲームの終了を知らせた。




お城のクリスマスパーティーのようです

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お城のクリスマスパーティーのようです
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