まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 ('A`)堀り当てたのはゴミクズだったようです

1名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:20:49 ID:imNGFILY0
カーン


カーン


廃坑になったはずの金鉱から岩を砕く音が響く。


カーン


カーン


その音は止まらない。
休む間もなく響き続ける。


2名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:21:31 ID:imNGFILY0
カーン


カーン


彼は夢を堀り続けていた。
何年も何年も。

でも、彼が見つけたのは。
ただのゴミクズだけだった。





('A`)堀り当てたのはゴミクズだったようです




.

3名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:22:42 ID:imNGFILY0
少し、昔話をしよう。
今から大体二十年前、とある富豪の家に奴隷が来た。
新たな子供の世話係として雇われた薄汚い、ドクオという名の男だった。
年は二十歳近く、体格は普通の男よりガリガリで何一つ、いいところのない見た目である。
ただ、他の奴隷と違い、彼の目は決して死んではいなかった。
なにかをキッと見つめるかのごとく、その細い目でなにかを見ていた。


('A`)「......これから私の借金の返済が終わるまでの十年間、よろしくお願いします」


ζ(゚ー゚*ζ「ええ、よろしくね」


その男が世話をするのはその富豪の家の三女のデレというお嬢様だった。
ただ、他の姉妹と違いできが悪く親からも金を食らうだけの存在と疎まれていたそうだ。
だからなのか、世話役がこんな奴隷に託されたのだ。

4名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:23:23 ID:imNGFILY0
デレもそれを薄々感づいていた。
自分の未来は他の富豪に売られるか、または名前と身なりで体を売るかのどちらかだろう。
そんなことを考えながら毎日涙を流しては枕を濡らしていた。


('A`)「......泣くのはやめてください、美しい顔が歪んでしまいますよ」


ζ(゚ー゚*ζ「......それもいいのかもしれませんね。そうすれば悩むことなく、死ねるかもしれません」


('A`)「......貴女は死にたいのですか?」


ζ(゚ー゚*ζ「さあ?わかりません。ただ、生きたいと願ったことがないのは確かです」

5名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:24:11 ID:imNGFILY0
彼らの間に明るい時間などなかった。
回りからは陰口を、陰湿な悪戯など日常茶飯事。
さらにはドクオに至っては殴られ、蹴られることさえ当たり前とされていた。
それでも彼はその目を閉じることはなかった。
ただただその目で相手を睨み付け、いつか食い殺さんと見ていたのだ。


ζ(゚ー゚*ζ「貴方は?死にたいと思ったことは?」


('A`)「私は貴女とは逆ですね。死にたいと思ったことはありません。ただ、死にたくなくても死んでしまいそうにはなります」


ζ(゚ー゚*ζ「羨ましいわ。私があなたなら、身を流れに預けて死を選ぶのに」


('A`)「......貴女は苦痛を知らなすぎる。あれを知っているのなら二度と死などとは口にできない」


ζ(゚ー゚*ζ「なら、貴方は本当の幸福を知らなすぎるわ。あんなもの知ったら、生きているのがみっともなくなってしまいます」

6名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:25:19 ID:imNGFILY0
彼らは正反対の存在だった。
だか、いや、だからこそなのか。
彼らは通じあっていた。
唯一の絶望を知る相手と出会えたからなのか。
それは誰にもわからない。
だが、彼らは何かを伝えあい、笑っていたのは確かだ。
喜びを知りすぎ絶望した少女。
絶望を知りすぎ絶望した少年。
異質と呼ぶにふさわしい二人組だった。


('A`)「夜は、使われなくなった排水溝で寝ました。風がありませんから」


ζ(゚ー゚*ζ「へぇ、快適なの?」


('A`)「外に比べれば。まあ、ネズミに寝てる間に食われるやつもいました。まさに最悪の死に方でしょう」


ζ(゚ー゚*ζ「ふぅん」

7名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:26:02 ID:imNGFILY0
('A`)「いいですよね、貴女には柔らかい布団も毛布もあるじゃないですか。最高じゃないですか、死にたいというのが理解できません」


ζ(゚ー゚*ζ「だからこそ、失うのが怖いのよ。私はもう、この生活からは逃れられない。でも、近い将来私は貴方と同じように売られる」


('A`)「......」


ζ(゚ー゚*ζ「なら、幸せのまま死にたいとは思わない?」


('A`)「......私なら幸せになってから死にます」


ζ(゚ー゚*ζ「......強いんだね、貴方は」


('A`)「まさか、臆病なだけです」

8名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:26:53 ID:imNGFILY0
決して楽しかったり記憶に残ったりするような会話ではなかった。
それでも今まで一人だった彼らは確実に満たされていた。
一人でない時間。
返事をしてくれる相手。
味わったことのない普通の時間。
自然と彼らに笑顔が増えてくる。
笑顔が増え、笑い声が増え、感情が増え、絶望が減り、悲しみが減り、涙が減った。
そして、彼らはいつしか忘れてしまっていた。
自分達が何に絶望していたのか。
そして、知らなかった。
彼らに如何に時間がなかったのかを。


('A`)「......没落、ですか」


ζ(゚ー゚*ζ「みたいね。本家が慌ただしいもの。あ、ほら、また一人メイドが逃げ出したわよ」


('A`)「......私たちはどうなるんでしょうか」


ζ(゚ー゚*ζ「貴方はもう、自由を手に入れるだけのお金は手に入れたでしょう?もう、貴方はここにいる必要はないわ」


('A`)「......貴方は?」


ζ(゚ー゚*ζ「......没落貴族でも名前はよく売れるらしいわよ、あと女の体も」


('A`)「......」

9名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:28:09 ID:imNGFILY0
デレの家の商売が破綻したらしい。
富豪は落ちに落ち、没落した。
借金が溜まり、一日中屋敷の外からは怒鳴り声が聞こえ、屋敷の中からはすすり泣きと怒号が響き渡る。
ただ、デレの部屋だけは違った。
二人だけの、静かで不思議な時間が流れていた。
しかし、それも終わってしまった。

コンコン

部屋にノックの音が響く。
二人だけの時間が壊れていくのを肌で彼らは感じていた。


ζ(゚ー゚*ζ「......はい」


「デレ、出てきて私の部屋に来なさい。大切な話がある」


ζ(゚ー゚*ζ「......わかりました」

10名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:28:53 ID:imNGFILY0
('A`)「......貴女は」


ζ(゚ー゚*ζ「デレ」


('A`)「え?」


ζ(゚ー゚*ζ「最後くらい......デレって呼んでよ」


('A`)「......」


ζ(゚ー゚*ζ「......ね、ドクオ」


('A`)「......なんでしょうか、デレ様」


ζ(゚ー゚*ζ「私ね、貴方のこと、嫌いじゃなかったわ」


('A`)「......私もです、デレ様」


ζ(゚ー゚*ζ「......じゃあ、行ってきます」


('A`)「......行ってらっしゃいませ、デレ様」

11名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:31:57 ID:imNGFILY0
ガチャリとデレが扉を開けて部屋から出ていく。
二人だけの時間が、空間が崩壊した。
部屋に一人、ドクオが取り残されていた。
彼の手には、この屋敷で働いたときに手に入れた金貨が数枚握られていた。
これだけあれば一年は暮らせるであろう金。
しかし、これでは足りない。
彼女は助けられない。


('A`)「お願いします、お金を、金貨、いえ銀貨の一枚でも......」


(#・∀・)「帰れ!このゴミめ!」


('A`)「お願いします、どうしても必要なんです、なんとしてでも返済しますから......」


ξ゚⊿゚)ξ「頭おかしいんじゃないの?あんたに渡すくらいならどぶに捨てた方がマシじゃない」


('A`)「お願いします......お願いします......」

12名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:33:09 ID:imNGFILY0
冷たい石の道路に頭を擦り付け、土下座をし少しでも金を分けてもらおうとする。
しかし、元とはいえ奴隷だった身。
金を貸してもらえるはずもない。
町をぐるりと回ったときに彼に残っていたのは頭を地面に擦り付けたときに付いた土の汚れだけだった。
それでも彼は目を前に向ける。
まだ、絶望するには早いというかのように。
彼は屋敷に走って戻る。
目指すのは屋敷の主の部屋。


('A`)「......ご主人様」


( ΦωΦ)「......なんだね?」


('A`)「デレ様を売るのは少し待っては貰えないでしょうか?」


( ΦωΦ)「馬鹿なことをいうな。金が早急に必要なんだ。一分一秒でも惜しいくらいだ」


('A`)「......」

13名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:33:54 ID:imNGFILY0
( ΦωΦ)「わかるかね?ドクオ君。いくら君が奴隷でなくなり我々が没落しようが君には関係のない話なんだよ」


('A`)「......」


( ΦωΦ)「......五千枚だ」


('A`)「え?」


( ΦωΦ)「デレの値段だ。もし本当に助けたいなら買い戻してみたらどうだい?まあ、無理だと思うがね、ハッハッハ!!」


('A`)「買い......戻す」


( ΦωΦ)「おいおい、本気にするなよ?そんなの、金でも堀り当てないと手に入らないぞ?」


('A`)「......金」

14名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:34:40 ID:imNGFILY0
ドクオの目が細くなる。
なにか遠くのものを見つめるように。
今の彼にあるのは自由。
何をしてもいい。
そう、この体を何に使ってもいいのだ。
手が震える。
分かっていた、そんな夢物語はあり得ないと。
でも、彼にはそれしかなかった。
その切れそうな糸のような細い細い望みに彼は。


('A`)「......ここか」


( ^ω^)「あんた正気かお?もう、ここは廃坑になったんだお?」


('A`)「皆がいるところで掘っても税でお金にならないからな......ここで一人、掘らせてもらうよ」


( ^ω^)「なら......なにも言わないけど......」


('A`)「心配するな、あんたの言いたいことはわかる」

15名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:35:21 ID:imNGFILY0
自虐的に彼は笑った。
分かっている、そうわかっていたのだろう。
炭鉱が如何に危険で、そして金を見つける確率などほぼゼロだということくらいは。
それでもガリガリの体の男はその体に不釣り合いな鶴嘴を肩に乗せ、炭鉱へと潜っていく。


カーン


カーン


彼の戦いが、始まった。

16名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:36:08 ID:imNGFILY0
カーン


カーン


一ヶ月たった。
手は血塗れになり、何度も倒れそうになった。


カーン


カーン


三ヶ月たった。
まだ彼は倒れない。
狂ったように鶴嘴を今日も振るう。

17名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:36:50 ID:imNGFILY0
カーン


カーン


五ヶ月たった。
細い腕になけなしの筋肉が付いた。
目が暗闇に慣れてきた。


カーン


カーン


一年がたった。
肺がいたい。
炭鉱特有の淀んだ空気が彼を苦しめる。
だが、彼の目はまだ、死んでいない。

18名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:37:32 ID:imNGFILY0
カーン


カーン


もうそろそろ、二年だろうか?
もう日にちなどわからない。
腕も脚も棒になっている。
それでも彼は休むことはない。


カーン


カーン


あれからどれくらい、太陽が昇り、そして暮れたのか。
もう日にちの感覚などなくなっていた。
でも、それでいいと彼は感じていた。
なにも考えることもなく、鶴嘴を振るえる。

19名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:38:17 ID:imNGFILY0
カーン


カーン


もう何が何だか分からなくない。
彼は何をしてるのかもう、わかってはいないのではないか。
顔は何かに追われるが如く必死で、なのに腕はブルブルと震え弱々しく岩を叩く。
もう無理だと誰もが思うだろう。
でも、彼は決して手を止めることはない。
決めたのだ。
もういつのことかはわからないのだろうが。
あの日、彼女の名を呼んだ日に。
必ず、助けると。

20名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:39:05 ID:imNGFILY0
カーン


カーン


でも、出てくるのは。
掘っても掘ってもゴミクズだけ。
彼の時間もまるでゴミのように過ぎていく。
それでも彼は運命を覆すために鶴嘴を振るう。
諦めることなど、できはしない。


カーン


カーン


カーン


カーン


......掘り続ける。

21名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:40:33 ID:imNGFILY0
カーン


カーン


ゴミクズが辺りに積み上げられていく。


カーン


カーン


肺がいたい、血を吐いた。


カーン


カーン


ゴミクズ、ゴミクズ、ゴミクズ......


カーン


カーン


......ガキン

22名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:41:23 ID:imNGFILY0
(#;;A)「......あ?」


何かにぶつかった。
硬い何か。
何年も掘り続け、始めて味わう感覚。
ごろりと足元にそれが落ちてくる。
暗闇に輝く、光の塊。
それは。
その男の何年もが詰まった夢の塊。


(#;;A)「あ、アッハ......」


(#;A;)「ハッハッハ!!」


炭鉱に潜りすぎ、彼の心が壊れかけていた。
何が面白いわけでもないのに笑いが起こる。
涙が流れる。
失っていた時間の感覚、手の感覚、肺の感覚が蘇る。
ただただ痛く、不快。
それでもこの頬を流れる涙は。
彼が積み重ねてきたものが確かだった証。
不可能を可能にした男の証だった。

23名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:42:05 ID:imNGFILY0
(#;;A)「行こう......」


彼女に会わなくては。
一分一秒でも早く。
彼女を救うために。
あまりにも長すぎた彼の奇跡の救出劇。
手にあるのは金色に輝く夢の塊。
それでも、いいんだ。
彼は涙を流しながら町を歩く。
やっと助けられるのだ。

24名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:42:57 ID:imNGFILY0






グニャリ






.

25名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:43:46 ID:imNGFILY0
視界が歪む。
涙のせいじゃない。
体が倒れたのだ。
気づいたのは地面で咳き込んでから。
血が辺りを染める。
その血が彼のだと気づくのに少し時間が必要だった。


(#;;A)「......あ?」


イヤだ。
まだ、死ぬわけにはいかないんだ。
まだ、この金を彼女のために使えてない。
ここで死んだらなんのために彼が生きてきたのか分からなくなる。
少しでも遠くを掴もうと手を伸ばす。
でも、腕が泥のように重い。
頭も足も。
まるで大地に抱かれるように。
彼は泥に沈んでいくように眠りについた。

26名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:44:32 ID:imNGFILY0
............
.........
......
...


また、日にちがわからなくなった。
夕暮れの紅い日差しが彼の顔を照らした。
ぼんやりとした頭を軽く降り、彼は目を覚ました。
手を軽く握り、まだ生きていることを確かめる。


('A`)「......うん?」


白いベッド。
病院だろうか?
そして、うっすらと倒れたことを思い出していき。

27名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:45:16 ID:imNGFILY0
(;'A`)「う、ガ!?ゴッホ、ガフッ、?」


口から血が吹き出る。
肺がガンガンと痛みだす。
炭鉱で何度も味わった痛み。
それでも何かに必死になっていたときと違い、ズンとした痛みが襲いかかってくる。


(´・ω・`)「あ、起きたかい?」


(;'A`)「ぐ、ゴフッ......カッ!?」


(;´・ω・`)「だ、大丈夫......じゃなそうだね」


(;'A`)「コヒュー、コヒュー」


(´・ω・`)「とりあえず、深呼吸をして落ち着いてくれ。ここは病院だ。僕はショボン。君の担当医だよ」


(;'A`)「......」

28名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:45:58 ID:imNGFILY0
(;´・ω・`)「君の状態はとてもひどい。肺は両方やられてるし骨もヒビが入りまくり。申し訳ないが入院してもらうよ」


(;'A`)「......だ、ダメ......」


(;´・ω・`)「え?」


(;'A`)「......そ、れは、む......り」


(;´・ω・`)「何をいってるんだ君は!少しでも処置しないとすぐに死んでしまうかもしれないんだぞ!?」


(;'A`)「お、金...な、い......」


(´・ω・`)「お金? それなら君の持っていた金があるじゃないか」


(;'A`)「あれは......ダメ!」

29名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:46:44 ID:imNGFILY0
出せる限りの声を振り絞る。
声と一緒に血が吹き出た。
その鮮やかな紅に自分の死が近いことを実感する。
でも、いいのだ。
この体を誰かのために使えた。
そのことが、彼の心を支える。


(;'A`)「あ、れは......で、れの......」


(´・ω・`)「デレ?君の恋人か誰かかい?」


(;'A`)「しゅ、じん......」


(´・ω・`)「......主人、でデレ......」


医者が顎に手を当てて考え始める。
そして何かに思い当たったのかパッと顔を明るくした。
満面の笑みでこちらを向いていた。

30名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:47:28 ID:imNGFILY0
(´・ω・`)「君、それを心配する必要はない!」


('A`)「え?」


(´・ω・`)「彼女だろう?あの、富豪だった家の娘のデレだろう?」


('A`)「あ......」


その通りだ。
しかし何が大丈夫なのだろうか。
まさかもう、奴隷から解放されたのか?
もしそうならそうでいい。
彼女が無事なら、それで。



それで、よかったんだ。


(´・ω・`)「彼女はもう、死んでいる!」

31名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:48:33 ID:imNGFILY0
('A`)「......え?」


(´・ω・`)「もう5年くらい前か?とあるキチガイな富豪に売られて、殺されてしまったらしい」


(´・ω・`)「つまりその金は君のものだ!これで心置きなく処置することができるぞ!」


(´・ω・`)「いや、にしてもひどい主人だ。こんなにも長い間、劣悪な環境で働かせておいて自分の死も伝えないなんて」


(´・ω・`)「なに、悲しむことなんてないぞ?富豪なんて皆、ゴミクズみたいな」


( A )「は、ハハ......」


(´・ω・`)「ん?」

32名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:50:17 ID:imNGFILY0
つまり、つまりはそういうことだ。
無駄だった。
全てが無駄だった。
彼は、死んだ人のために命を削っていたのだ。
アホらしくて笑えてくる。


( A )「ハッハッハッハッハッハッハッハ!!」


(;´・ω・`)「き、君?」


肺を潰し、腕をダメにし、時間を失って手に入れたのは。
彼が命をかけて掘り出したのは。
決してあれは金なんかじゃない。
そう、あれは。
あれは金色に輝く単なる。

33名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:52:03 ID:imNGFILY0





( A )「ゴミクズだ......」






.

34名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:52:44 ID:imNGFILY0
ああ、もう眠い。
瞼が自然に閉じる。
ああ、これが死にたいという感情か。
デレ、ようやくわかったよ。
待っていてくれ。
すぐに、そこにいくから。
すぐに、死ぬから。
彼の目はもう、閉じられていた。

35名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:53:31 ID:imNGFILY0


















.

36名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 13:54:48 ID:imNGFILY0
とある、病院の一室。
そこにはボロボロの男が眠っていた。
彼はもう、何年も眠っている。
医者の最善の努力により、死んでいるかのように生き続けている。
医者は言った。
絶対に生かすと。
その男が死にたがっていることも知らずに今日も延命のための処置を行う。
その男の枕元には一つの金がおかれていた。
美しい金。
だがそれが、この男の人生を狂わせた元凶だと誰も知りはしない。

今日もその金は輝き男の顔を照らす。
まるで男の一生を嘲るように、鈍く、汚く輝いていた。

ゴミクズのような運命を辿った彼の命はまだ、眠りながらも続いていく。
もう目覚めることもなく、死ぬことも許されず。
彼女と再び会うことは夢のなかでさえもう、二度とは無かった。


('A`)掘り当てたのはゴミクズだったようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1356150049/1-

 ※ BUMP OF CHICKEN - ever lasting lie を元ネタに書かれたそうです


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