まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 愛は時として愛する人さえ傷付ける凶器となりうる、ようです


 ※作者注 閲覧注意
234名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:31:15 ID:9B4lxqy2O


('A`)「ブーン、今日は大事な話があるんだ」

( ^ω^)「なんだお?」

('A`)「俺な、ずっと言おうと思ってたんだ」

( ^ω^)「もったいぶるなお」

('A`)「俺、俺は……」


ツンのことが、好きなんだ。


いつかこの時が来ることを覚悟はしていた。

僕はツンが好きだ。
僕はドクオが好きだ。

だけど大切な幼なじみと自分の片想いを比べることは出来ない。
だから僕はこの気持ちに蓋をして、二人の幸せを願うことにしたんだ。

――それなのに、現実とは上手くいかないもので。

.


235名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:32:36 ID:9B4lxqy2O


( ^ω^)「ツン、これはどういうことなんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「だから何度も言ってるとおりよ。モララーが私の友達なのは知ってるでしょ?
      今度ドクオの誕生日だから、プレゼント選びを手伝ってもらってたのよ」

ツンは僕が突き出した携帯電話を避けながら悪怯れることなく言った。
ツンは呆れ顔だ。
僕に嘘を吐いているのに。

( ^ω^)「それなら僕を誘えば良かったお。僕と一緒ならドクオに見付かったって勘違いされないお」

ξ゚⊿゚)ξ「勘違いも何も、私はやましいことなんかしてないじゃない。それに……」

( ^ω^)「それに?」

ξ゚⊿゚)ξ「あんたじゃ、ダメなのよ……」

ツンはそれきり何も言わない。
どうして僕はダメなのか言わない。
僕じゃツンと釣り合わないとでも言うつもりだろうか。

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇ、もう、いいでしょ?
      私は浮気なんかしない。私はドクオが好きだから告白を受けたの」

236名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:34:19 ID:9B4lxqy2O

( ^ω^)「本当に?」

ξ゚⊿゚)ξ「私、今まであなたに酷い嘘を吐いたことがあったかしら?」

( ^ω^)「それは……」

ツンは真面目な人だ。
だから僕はツンが好きだ。
そして、だからこそ僕は身を引いた。

ξ゚⊿゚)ξ「これからもね、ドクオとデートなの。ブーンは私達の仲を取り持ってくれたでしょ?」

ξ*゚⊿゚)ξ「だから私、幸せなのよ」

( ^ω^)「嘘を吐いてるのに? 二股が幸せなのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「だからその話はもう終わって……」

( ^ω^)「裏切ったお。ツンはドクオを裏切ったんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「!!」

ツンは目を見開いて動きを止めた。
顔から血の気が引いている。
きれいな顔が真っ白になっている。

237名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:35:21 ID:9B4lxqy2O

ξ;゚⊿゚)ξ「ぶ……ん……」

ツンは膝をついた。
僕を見上げて苦しそうに息をする。
僕はツンが好きだった。

ξ; ⊿ )ξ「なん、で……包丁、な……て……」

( ^ω^)「ツンは裏切ったお。僕はツンとドクオが仲良くしていれば良かったのに、ツンは裏切ったお」

ξ; ⊿ )ξ「……っ」

( ^ω^)「僕、知ってるお。ツンはまだ僕らが小さかった頃、嘘を吐いたお」

僕達がまだ小学生だった頃の話。
ツンは僕の誘いを断って他の友達と遊んだ。

ξ; ⊿ )ξ「あ……」

( ^ω^)「先約があったから?
       なら本当のことを言えば良かった。お母さんと買い物に行くなんて言わなければ良かったんだお」

ツンはついに床に倒れた。
うつ伏せでお腹を両手で押さえて苦しそうな呻き声を出している。

238名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:36:36 ID:9B4lxqy2O

( ^ω^)「信じていたお。二人なら幸せになってくれるって」

僕の携帯電話のディスプレイには抱き合うツンとモララーの姿。
ツンは車にひかれそうになった時に庇われたからと言っていた。

( ^ω^)「信じられないお」

不自然な体勢だ。
思えばツンは前々からやけにモララーと仲が良かった気がする。
モララーはモテたから、ツンもそういう雰囲気にあてられてしまったのだろうか。

しかしどっちにしろツンが戻ってくることはない。
いざという時の為に持ってきた包丁が役に立つとは思わなかったが、面倒なことになった。

( ^ω^)「ツンの家なのに……」

真っ赤になったカーペットをどうにかしないと。
ドクオに見つからないようにしないと。
こういう時の為にもっと勉強してくるべきだった。

どうしようか考えていると玄関のチャイムが鳴った。
誤魔化す為にも取り敢えず出た方がいいだろう。

( ^ω^)「はいはーい、どちら様ですかおー」

239名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:38:20 ID:9B4lxqy2O

手に付いた赤いものはカーペットで拭いておく。
ちゃんとは取れないけれど、手を握っておけばバレない。
上着のジッパーを上げて赤い汚れを隠す。
僕は万全の状態で玄関のドアを開けた。

( ^ω^)「……こんにちは、だお」

('A`)「よう。お前がツンのところにいるのは珍しいな」

( ^ω^)「今日はちょっとしたお話があって」

最悪だ。
ツンとドクオのデートは勝手に外で待ち合わせだと思っていたのに。
ツンは玄関からは死角だが、リビングに上げたら確実にばれる場所に放置してある。

('A`)「ふーん……。ツンは?」

( ^ω^)「近所のコンビニに買い出しに行ったお。お茶が切れたからって」

('A`)「なら帰ってくるまで待たせてもらうか」

詰みだ。
仮にもツンの恋人であるドクオを拒むことは出来ない。
僕にこれ以上打てる手は……いや、まだある。
ツンがいなくなったから、打てる一手が。

240名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:39:30 ID:9B4lxqy2O

('A`)「どうした?」

( ^ω^)「なんでもないお」

僕はドクオを先導する。

('A`)「……なんだ、この匂い」

( ^ω^)「……」

('A`)「……ツン?」

(;'A`)「ツン!」

ドクオの顔が真っ白になる。
さっきのツンみたいだ。

(;'A`)「ツン、ツン!」

ドクオは真っ赤なツンを乱暴に揺さ振る。
そのせいで止まりかけていた赤がどろりと広がる。

(;'A`)「ブーン、どういうことだよ!?」

( ^ω^)「……ドクオ、残念ながらツンは浮気をしていたお」

241名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:41:00 ID:9B4lxqy2O

僕は携帯電話のディスプレイをドクオに見せた。

('A`)「これは、どうせツンのことだから、車にひかれそうになった時に庇われたとか、そんなんだろ?」

(#'A`)「お前は、そんなことでツンを殺したのか!? そんなことで俺からツンを奪ったのか!?」

ドクオはツンの言い訳と同じことを言って僕に掴み掛かってきた。
そうかもしれない。
僕は本当は奪いたかっただけなのかもしれない。

だって今の僕は、こんなにも冷静なのだから。

( ^ω^)「ドクオ、大事な話があるんだお」

(#'A`)「言い訳なんか聞きたくねぇよ!」

僕はじりじりと壁際に追い詰められながら、今にも僕をツンと同じにしそうなドクオの手を掴む。

( ^ω^)「本当はもっと前に言うべきだったかもしれないお」

僕は、ドクオが好きなんだお。

( ^ω^)「僕、いつもドクオとツンに好きだって言ってきたお。
       だけど、この好きは特別なんだお」

242名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:42:15 ID:9B4lxqy2O

僕の告白に気を取られたドクオの手を僕から離させる。
ドクオは僕をただ見ていた。

( ^ω^)「本当は僕が君の隣にいたかったお。
       手を繋ぎたかった、キスをしたかった、君が望むならその先だって進みたかったんだお」

ドクオは完全に僕から手を離した。
僕もドクオの手を掴むのをやめた。

('A`)「そんな……ことで……」

( A )「俺は、ツンが好きだった。ずっと好きで……親友のお前が俺達のことを喜んでくれて嬉しかった」

('A`)「だけど、さ」

ドクオは足元に転がっていた真っ赤な包丁を手に取った。

(#'A`)「俺にとってはツンが全てだった!
    俺はツンがいない世界なんかいらねぇんだよ!」

(; ゚ω゚)「ドクオ!」

僕は手を伸ばした。
届かなかった。

ドクオは包丁で、自分の喉を切り裂いた。

.

243名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:43:30 ID:9B4lxqy2O


僕は放心していた。
部屋はいつの間にか真っ暗になっていた。
そんな静かな部屋に響く聞き覚えのあるメロディはツンの携帯電話のものだ。

(  ω )「……」

見なきゃ良かった。
くだらないメールだった。

244名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:45:01 ID:9B4lxqy2O

――――――――――――

From:モララー
Sub :誕生日プレゼント

――――――――

こんにちは(・∀・)ノ

この前一緒に選びに行った恋人の誕生日プレゼント、ちゃんと渡せた?
僕のセンスはあまり参考にならなかったみたいでゴメンね(笑)

そういえば車にひかれそうになった時、足捻ったりしてない?
あの時は僕も気が動転してて気が回らなかったんだけど、ヒールを履いてたから心配で。
痛かったらちゃんと病院に見せに行った方がいいよ。

今度僕にも彼氏を紹介してね。
ツンがどんな人と付き合ってるか興味がわいちゃったよ。
好物が野菜な人って珍しいね(笑)

また何か困ったことがあったら言ってね。
いつでも力になるから。

また明日、学校で(^_^)/~

――――――――――――
.

245名も無きAAのようです :2012/12/22(土) 22:46:48 ID:9B4lxqy2O


僕はベランダに出た。
外は真っ暗だった。
下にあるはずの地面なんか、まったく見えない。

これが僕の行き先だ。

(  ω )「ごめん。ツン、ドクオ」

でもこれだけは、本当に本当だったから。




「大好きだったお」




愛は時として愛する人さえ傷付ける凶器となりうる、ようです

.


(ヽ'ω`) ブーン系鬱祭りのようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1352205445/217-



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