まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 或る阿呆の半生。

139名も無きAAのようです :2012/12/21(金) 00:13:32 ID:cUkSN7nc0
 
或る阿呆の半生。


( ・∀・)

小さい頃から、彼は神童と呼ばれていた。

早くから文字の読み書きが出来た。

幼稚園の頃からほとんどの教育漢字は読めた。

( ・∀・)

小学校低学年、彼は運動もよく出来た。

身長も学年の平均より高く、足も速かった。

テストも満点以外を取ることはまずなかった。

( ・∀・)

だがその優秀さ故に、彼は増長した。

問題を起こすことこそなかったが、その性格は多くの敵を作ってしまった。

友達も多かったが、親友と呼べるほど心を許せる友人は居なかった。

( ・∀・)

小学校高学年になると、その道の先に僅かなほころびが生じる。

身長が伸び悩むようになってきた。

同学年の人達に体格で劣るようになってきた。


140名も無きAAのようです :2012/12/21(金) 00:14:52 ID:cUkSN7nc0
 
( ・∀・)

とは言え基礎的な運動能力で劣ることはまずなかった。

相変わらずテストでもトップを取り続けた。

だが、少しずつ運動が嫌いになってきていた。

( ・∀・)


けれどまだ、彼は自分への自信に満ち溢れていた。

141名も無きAAのようです :2012/12/21(金) 00:15:39 ID:cUkSN7nc0
 
( ・∀・)

地元の公立中学に上がり、彼はサッカー部に入った。

父の意向だった。

父はサッカーが好きだった。学生時代には仲間とサッカー部を立ち上げた事を自慢気に話していた。

( ・∀・)

本当は陸上部に入りたかった。球技は苦手だった。

体格面で劣る自分にサッカーが向いてるとは思えなかった。

しかし父からサッカー部以外に入れば資金やその他の面での補助をしないと言われれば、逆らうことは出来なかった。

( ・∀・)

もとより自分では望まなかったサッカー部への入部。

当然にしてやる気など微塵も起きなかった。

周りは小学校からサッカーをしていた人達ばかりで、レギュラーなど望むべくもなかった。

( ・∀・)

当然にしてサッカーが出来る奴からは馬鹿にされた。

それは時が経つにつれてサッカー部員以外にも伝播していった。

「あいつは馬鹿にしていい奴なのだ」と。

142名も無きAAのようです :2012/12/21(金) 00:16:42 ID:cUkSN7nc0
 
( ・∀・)

その空気がいじめにつながるまでに、そこまで時間はかからなかった。

同輩はおろか、後輩さえもその加害者となった。

小学校時代に感じたことのない屈辱感が、生活に満ちていた。

( ・∀・)

中学になっても成績は良かった。

少し勉強をすればすぐにトップの成績を取れた。

それだけが精神的な支柱だった。

( ・∀・)


しかし、彼は確実に自分への自信を失っていった。

.

143名も無きAAのようです :2012/12/21(金) 00:17:27 ID:cUkSN7nc0
 
( ・∀・)

高校は地元でトップの進学校へと進んだ。

周りは各中学のトップクラスの奴らばかりだった。

いじめはなくなったが、勉強は格段に難しくなった。

( ・∀・)

部活には入らなかった。

もう二度と運動部には入らないと心に決めていた。

父も中学時代の彼の姿を見て少なからず何かを感じ取っていたのか、何も言うことはなかった。

( ・∀・)

成績はじわじわと少しずつ落ちていた。

特に勉強せずともトップを取れていた中学時代。

日常的に勉強をする習慣がなかった。身につかなかった。

( ・∀・)

大学に落ちた。

第一志望の有名国立を諦め、かなりレベルの落ちる第二志望の地方国立を受けた上でのことだった。

表には出さなかったが、心の奥で深い深いショックを受けた。

( ・∀・)


僅かに残っていた自分への自信が、一片残らず打ち砕かれた瞬間だった。

.

145名も無きAAのようです :2012/12/21(金) 00:19:33 ID:cUkSN7nc0
 
( ・∀・)

何もする気が起きなくなった。

浪人した挙句、結局は世間でFランと呼ばれるような私立大に入った。

勉強などせずとも単位は取れた。

( ・∀・)

誰も名前を知らないような中小企業に入った。研究室のコネで就活などしなくても良かった。

給与は安く、生活するので手一杯だった。何かを想う機会さえ、日常の忙しさに埋没していった。

二度と来ない貴重な人生の一秒一秒をすり潰して、僅かな飯の種を稼いでいた。

( ・∀・)


そしてパサパサした灰色の毎日だけが、年月として積み重なっていった。

.

146名も無きAAのようです :2012/12/21(金) 00:20:39 ID:cUkSN7nc0
 
( ・∀・)

幼かったあの頃、彼は自分が世に名だたる大人物になるのだと信じて疑わなかった。

( ・∀・)

あの頃の彼が今の彼を見たら、なんと言うだろう?

( ・∀・)

彼があの頃持っていた自分への自信は何処に行ったのだろう?

( ・∀・)

あの頃の自分を前にしたら、今の彼はなんと言うだろう?


.

147名も無きAAのようです :2012/12/21(金) 00:21:56 ID:cUkSN7nc0
.




( ・∀・)「ガキの頃、俺って――――なにになりたかったんだっけ?」








( ;∀;)








或る阿呆の半生。

    終


.


(ヽ'ω`) ブーン系鬱祭りのようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1352205445/139-147



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