まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 「 家族も所詮は他人のようです 」

482「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/23(月) 19:58:47.54 発信元:111.86.147.172
人の心というものは、全くもって不確かだ。

進化の過程で「人間らしい精神」などという面倒な思考回路を構築して以来、人類はすべからく自らに悩まされている。
必要だったから、そなわったのだろうが如何せん改良される速度が遅すぎる。

…いんや、それは傲慢か。種族全体の、何十億分の1個体がそんな文句を言うのは。
しかし、どの個体も意見を言わねば何も始まらん。言ったところで変わるかどうかも分からんが。

さて、では、要するに俺が言いたい文句とは、具体的には何だろうか?遅いとは、どういうことか?
それが俺にも解らない。判然としない、漠然とした悩みなのである。

そんな、哲学者からも精神医学者からも笑われてしまいそうな思いに急かされて。
俺は、列車へ飛び込む覚悟を決めた。

自分でも、呆れてしまう。



483「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/23(月) 20:02:12.93 発信元:111.86.147.171
***

私は何をしたいのだろう?

寒さ故に人の疎らなシベリア鉄道の駅で、手足を凍えさせながらベンチを暖め続けて早1時間。

あれだけ覚悟を決めて家を出て、後は線路に飛び降りるだけだというのに、何本列車を見送ったのだろう?
死にたく無いのだろうか、私は…いいや、そんな事は無い。
何度も何度も思ってきた事だもの。

手首なんて甘い箇所ではなく、首にナイフ…は、刺せなかった。
学校の屋上…は、侵入できなかった。
前者は母に、後者は鍵に阻まれた。

しかし今ならどうだ、大学生となり家族は警戒をゆるめ、大勢を迷惑な自殺に巻き込む事も、気にならなくなった。
私は、敢えてこの方法を選ぶ。

平和なシベリア鉄道で飛び込み自殺なんて、間違いなくニュースで取り上げられるだろう、と考えたから。
そう、私の自殺は、なるべく多くのシベリア民に知られなくてはならないのだ。

何故か?私が自殺したくなった原因である、小さい兄者…現在は縁を切ってはいるが…に、知らせたいからなのだ。
後悔させてやりたかった。


484「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/23(月) 20:07:20.04 発信元:111.86.147.166
***

変態なる紳士諸君、突然だが諸君は妹属性に萌えるだろうか?きっと多くが頷くだろう。
しかし現実に妹が居る場合、否定する人数の方が多いはずだ。それはそうだろう、二次元の妹は夢の塊だ。

理想と言っても良い。つまり現実的でない。当然だな、でなければ生まれてくる子供の遺伝子が危ない。
しかし…しかしだ、何事にも例外は存在し、どんな可能性も完璧にゼロとは言い難い。
現実に妹が居ながら妹属性に萌えるオニイチャン達は確実に存在するのだし、現実の妹の下着を漁る輩も存在している以上、俺のような少数派が居ても、なんら可笑しくは無いのである。
まあ…早い話、俺は妹に手を出した。

当然の如く通報されて人生終了、家族は赤の他人となり、ただでさえ暗かった先行きは真っ暗闇となり、出所してからも随分と無味乾燥な日々を過ごしていた。
しかしながらそれも罰のひとつであり、むしろ軽い方だ。

軽かった、あまりにも、軽すぎた。
あんなことをしでかした頭の軽さも、俺に与えられた罰も、軽すぎて嫌気が差す。

俺が死んだところで、今更なのだが、死なないよりはマシだろう。
幸いにして友人など、もう居ない。
家族もない。

…そういえば、こんな状態の俺が飛び込んだら、賠償請求はされるのだろうか?
まさか元家族へと行くのだろうか?

まあ…逝った後の事など至極どうでもいいのだが。


485「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/23(月) 20:13:12.51 発信元:111.86.147.170
***

私は、彼を恨んでいる。それ以上に当時の私が憎い。
浅はかだったのだ、いくら彼…小さい兄者を慕っていたとはいえ…大して考えもせずに、彼を刺激してしまった、受け入れてしまった。
最初は、嫌じゃなかった、知らなすぎたから。でも彼が事を中断した時、私は過呼吸に陥っていた。

救急車で運ばれ、病室で私と彼を除いた家族全員が、彼に何があったのか問いただすと。彼は愚かにも、正直に、告白してしまった。

黙っていればよかったのに…黙っていて欲しかったのに。だのに彼は良心の呵責に耐えかねたのか、想像力が足らなかったのか、私達にとって最悪の選択をしてしまったのだ。
ごまかすという手段は取れなくなり、当時の私では幼さ故に彼を擁護できず、しかも彼は私が初潮前のため避妊具を用いなかった。

検査の結果など分かり切った事であり、現代の医療技術を私は忌々しく感じ、同時に彼を憎んだ。
私を信じてくれず、私に恥をかかせ、私の元から居なくなり、私がいじめられる原因となったのだから。

約束したのに、二人だけの秘密だと。約束したのに、優しくすると。約束したのに、ずっと一緒だと。約束したのに、約束したのに約束したのに…。

私達一家は、裕福とは言えない経済状況ではあったがやむなく引っ越し、だが一度引っ越した程度で大した効果も無く。
噂好きの多いヴィップグラードに居ることはできなくなり、シベリアへと移住せざるを得なかった。


486「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/23(月) 20:21:34.95 発信元:111.86.147.176
***

シベリアは過去を詮索せず、道を踏み外した者にも、おとなしくしているかぎりは優しい。
土地柄なのか、苦難の歴史を歩んできたからなのかは知らないがとにかく都合は良かった。

ヴィップグラードに比べればあまりに緩やかな時間を過ごし…とは言え祭事などでは良い勢いなのだが…ふと寂しくなるほどの過疎を味わい、しかしバカ騒ぎするマナーの悪い観光客に混じる気は起きず。

とうとう、シベリアに馴染んでしまった。元家族に対して、これではあんまりだ。聞けば彼らもヴィップグラードに居られなくなったと言う。

俺が深夜にカフェやBARで舌鼓を打ち、マスターや常連客と語らっている時も、元家族は想像もできない苦労をしているのだろう。

そういった、罪悪感の花がひとつひとつ咲き乱れ、いよいよもって俺の脳内を埋め尽くした日に、ようやく決意が固まり。

今更すぎる話ではあるが、こうして駅へと、やってきた。どうせなら元家族にも知らせたいからだ。
普段平穏なシベリア鉄道での飛び込み自殺なら、ローカルテレビやラジオ程度かもしれないが、一応ニュースにはなるだろう。

…つくづく、どうしようもない思考だなと思う。
俺が妹に手を出した時も…人生の、まさに岐路に立った時だ。どうして俺は冷静に先を見通した判断ができなかったのだろう?
なぜ、たったひとつ「妹が受け入れてくれる」という1点にのみ、目が行って。残りすべてのリスクを無視したのか?

人間、恋愛感情から身を滅ぼした事例は多い、それなのに、俺はそこから何も学ばなかった。
どうしてこうも、愚かしいのだろう。


487「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/23(月) 20:25:30.68 発信元:111.86.147.168
***

確かに当時の私は幼かったし、知識も乏しく思慮は浅い。

それらを考慮しても、彼と結ばれたかったのは間違いなく心の底から願った事。
なのに今の私は、それを悔いている。

私は、自分も嫌いだ。
どんなに堅く誓っても、状況次第でコロコロと二転三転してしまう自分の心が信用ならない。
自白してしまった彼の気持ちは、理解できる。

しかしなればこそ、そんな脆い心持ちで私と繋がった彼も嫌いだ。
私は彼を信じ黙っていたというのに、先に喋るだなんて!

…そんな風に、小さい兄者への怒りを身勝手に募らせる自分が酷く滑稽に思えて、けれども彼を赦すことができなくて。

こんな醜い自分なんて、消してしまおうと、決意したのに。
私は未だに生きている。

情けない話だが、やっぱり死ぬのは怖かった。


488「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/23(月) 20:30:40.54 発信元:111.86.147.168
***

駅の時計を見た。

俺が改札を抜けて、10分。
次の列車がそろそろ来るはずだ。

ブリザードなどによる遅延の情報は無い、運行は順調な様子。
流石はシベリア鉄道、雪にも夏の暑さにも負けず働いている職員には頭が下がる。

なら、この身で車両を汚すなよ、とでも罵られそうだ。

が、残念ながら俺は死にたい。


489「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/23(月) 20:34:07.64 発信元:111.86.147.173
***

ホームの時計を見た。

私が改札をくぐってから1時間と10分、もう随分と長い間座っている。

虚しさを感じると同時、同じホームに他の人が居たことに初めて気付き、申し訳なくなってしまう。
私はあの見知らぬ誰かに迷惑を…んん?

あの横顔…おかしいな、これはおかしい。

見知らぬ誰かは見知らぬ誰かじゃなかった、これはおかしい。

あれは、あの人は。


493「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/24(火) 18:10:04.42 発信元:111.86.147.173
***

線路を目で追ってゆくと、駅の寂しさを引き立たせる雪の積もった平原、更に行けば針葉樹林がいっぱいに広がり、線路も地平線も隠れてしまっている。

しかし、シベリア帽の耳当て越しに、冷徹な空気を伝わって、列車の駆ける音が聞こえてきた。
いよいよだが、俺は怪しまれないよう慌てずに、極普通に安全な場所で待機する。

列車の顔が御目見得だ、心臓が飛び出してしまいそうなほどに激しく脈打つ。
止まる前にせめてもと、悪足掻きをしているかのように感じた。
ホームに列車の進入がアナウンスされる。
職員の声と警告音が体に伝わり、ぞわり震える。

あの日、妹と繋がる直前と良く似た高揚感が沸き上がる。
無意識に目頭が熱くなり。
俺は足を踏み出した。
1、2、3、あと一歩で転落だ。

列車はホームに進入を始めた。
運転手と目があった、驚愕に目を見開いている。
悪いが停まり切れまい。

俺は、最期の一歩を、力強く前へ。


494「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/24(火) 18:14:36.55 発信元:111.86.147.173
***

妹者の携帯を経由してシベリア鉄道職員から連絡を受けた俺は、駅へと走っていた。
道には雪が積もっている所為で三回も転んでしまったが、妹者のためだ、かまわず走る。
凍てつく大気に肺は痛み出し、電話越しに聞いた妹者の泣き声で胸が痛み続けている。
気が付けば涙が溢れていた。
路地を駆け抜け、相変わらず静かな駅前にたどり着き、いよいよもって脚が止まってしまった。

雪掻きのしてあるアスファルトに両膝をつき、次いで両手もついて、吐き気を堪え息を整える。

手が真っ赤だ、あまり防寒具を着けずに出てきてしまった。
今は良いが冷えるから後が怖い、いや良くない、今も凄く、とっても気分が悪い。
しかし行かねば。
手近なガードレールを薄く積もった雪ごと掴み、激しく無様に咳きして垂れた涎とついでに鼻水を袖で拭い、とにかく駅構内へ。

と、丁度良いタイミングで、駅員さんが歩み寄ってきた。

押し倒しかねない勢いでつかみかかり事情を話すと、職員用の通路へと案内され…固まってしまった。
なぜ、どうして?

妹者は、分かる、妹者だから。
俺が迎えにきたから、居るのは当然、必然だ。
だがコイツは違う、コイツは他人だ、俺とはもう関係のない人物だ、なのに。

なのに…どうして弟者が此処に居る?


495「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/24(火) 18:22:49.66 発信元:111.86.147.174
***

覚悟はしていた。

しかしそれは飛び込み自殺に対する覚悟であって、今や他人となった兄弟と対面する覚悟はしていない。
だというのに、妹者は俺を引き倒し未遂に終わらせ、ろくに言葉も交わさず泣きわめいて縋りついて、片時も離れようとしない。

それだけでも俺としては逃げ出したいのに、ふりほどくことは胸の奥底ではばかられ、流されるまま駅員に見張られていたら連絡を受けたらしい兄者が俺と妹を見るやいなや、殴られるかと思うほどの勢いで妹を引きはがしにかかる。
そりゃあそうだと納得した。
家族を滅茶苦茶にした元凶に、妹がしがみついて離れないのだ。

兄は困惑と怒りを交えた怒声を妹に浴びせる。

ああ、立場が同じならば誰だってそうする、俺だってそうするだろう、下手したら殺しかねない。
兄者は離れようとしない妹の心情が、理解できないのを悲しんでいるようだ。

今にも泣き出しそうな表情で、今度は俺の胸ぐらをつかんだ。

兄者よ、俺になぜだと問うても返せんぞ、その解は俺の方こそ聞きたいのだから。


497「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/24(火) 18:26:41.07 発信元:111.86.147.170
***

大きい兄者に怒鳴りつけられながら、私自身、答えを探していた。

あの時私は夢中で動いていて、散々胸中で罵っていた彼を助けた。
どころかみっともなく泣きすがってるなんて、どう考えてもおかしい。
だけど彼が死ぬのは嫌なのだ。

私は先程まで、死、という事象の客観的な捉え方ができてなかった気がする。
諦念の行き着く果てにある、きっとそんな程度に考えて、まっすぐに見つめることができてなかった。
何度も考えて、何度もやりかけた。

けど、そういえば、私は実際に自殺する人を、他人として、眺めた経験は無かった。

嫌だ嫌だ、思い出したくもない光景だ。

私の知っている人間が、私が心許した人間が、私が憎んだ人間が、私が……ずっと、会いたかった人間が、あんなにも儚く悲痛に消えてしまうだなんて。
私は、家族に何度も、あんな場面を直視させていたのだ。

申し訳なさで胸がつまり、それが嗚咽となって吐き出され、より深く、強く、大きい兄者の手をどかすように彼の胸元へ顔を埋めてしまう。

ますます大きい兄者は狼狽えて、彼はついに力無く、私の両肩に手を置いた。


498「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/24(火) 18:30:04.07 発信元:111.86.147.171
***

意味が分からない。
まるで俺が悪者みたいだ。
妹者はいよいよ弟者に全身をゆだね、俺の両手は自分でも驚くほどにあっけなく、弟者から離れた。

どういうことだ…2人はアレか、密かに通じ合っていたのか?
憎んではいなかったのか?
そんなら、じゃあ、なんで幾度か自殺をはかった?
わからない、分からない、解らない。
女心は変わりやすいとは言っても、これはいくら何でもおかしいだろう、まったく筋が通らない。

矛盾している、あの呆けた顔で妹者の肩を抱く弟者、何故だ、おまえが死ぬのは我々家族にとってのメリットだ、むしろ死んだら少し見直すぞ。

だというに何故、おまえは妹者に触れているんだ。
頭が痛い、目が眩む。
脚の力が抜けてしまった俺を支えてくれたのは、ここの駅長だった。

しょぼくれた顔をした彼は、いい加減仕事の邪魔だったのだろう、俺たちを諭すようになだめる。

列車は急制動をかけたけれども、幸いにしてケガ人はおらず、大目に見るからと。
簡易な処理をさせ、駅からやんわりと追い出した。

冷静に考えてみれば全くいい迷惑で、通報もされずにすんだのだからあの駅長には頭が上がらないな。


512「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/29(日) 08:04:53.53 発信元:111.86.147.166
***

素直にありがたいと思った。

あの穏和な駅長が内心どんな罵詈雑言を並べていたとて、混乱していた場を流した事は事実で、兄者も妹者も一応は落ち着いた様子。
ただし、好転してなどいないのも、また事実。

どうしたらいいのか分からず、とりあえず当て所なく駅前を、俺たち3人で歩いていた。

擦れ違う通行人からすれば、怪しいことこの上ないのだろう、露骨では無いけれども視線を感じる。

無理もない、先頭を行く憔悴した男、続く呆けた男、その片腕を抱える泣きはらした女…痴情のもつれか、家族の修羅場か。
はたまた、悲惨な事が起きたのか。

人の不幸に涎をたらす類の人間ならばすぐにナイフとフォークを入れたくなるであろう、この3人。
…その元凶たる自分は、どうすれば、良いのだろうか。


513「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/29(日) 08:08:08.99 発信元:111.86.147.168
***

3人で街を歩くのって、いったい何年ぶりなのかしら?

私は雪の掻かれた煉瓦の舗装に眼を落としたまま、よたよたと足を運び、同時にぼんやりと思い返していた。

彼が…小さい兄者が、まだ普通に兄妹だった頃。

私が小学生になる前、思えば兄2人だけで、しょっちゅう出掛けていた気がする。

私はそれが寂しくて、泣き出して、兄2人が母親に怒鳴られていたのを思い出す。

そうだ私が小学校に上がってからだ、小さい兄者が私にかまってくれるようになったのは。

当時高学年だった大きい兄者は外遊びやスポーツに夢中で、小さい兄者は本を読んだり勉強したりするのが好きだった。

大きい兄者は前ばかりを見ていたのだけれど、小さい兄者は私の方も見てくれていた。


514「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/29(日) 08:11:40.67 発信元:111.86.147.176
確かそれで、懐き方が偏っていったのだ。

図書館に行った日、私では届かない本は小さい兄者が取ってくれた。
公園に行った日、遊具に登ったは良いけど怖くなって泣きそうだった私を、小さい兄者は肩に乗せてくれた。
長期休みの宿題も手伝ってくれたし、失敗して叱られたら慰めてくれたし、頑張ったら人一倍褒めてくれた。
家族で見た映画の怖いシーンが頭にこびりつき、眠れなかった夜は、私を優しく包んでくれた。

…両親の仲が、冷めていた時期に。
人見知りが激しく友達の少なかった私にとって、家族の誰よりも優しかった小さい兄者は、ひとつの救いだったのだ。


…兄妹愛と、人は言う。

兄として好きだという感覚はきっと、兄や姉を持つ者にしか理解できないだろう。

好きと言うには苦しくなくて、愛しいと言うには何処か軽やか。

当たり前のように芽吹き、しかしあくまでブレーキのかかるソレ。

…でも私は少し、ほんの少しだけ、制動距離が長かった、止まり切れなかった。


515「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/29(日) 08:15:23.85 発信元:111.86.147.172
何事にも例外は存在し、どんな可能性も完璧にゼロとは言い難い。

私のような異常者が発生するのはおかしい事じゃない、時代が違えば近親婚などありがちなのだ。

結局のところ、堕ち所が悪かったらしい…散々悩んだ末の答えにしては随分と呆気ないものの、私の心はストン、と納得した。

多分、理屈は関係無かったのだろう。

今まで私は無理して哲学的な自問自答を繰り返してばかりしていた。

けど私みたいな平凡な人間がそんなこと繰り返したって悟りを開けるはずもなく、考えきれないまま死ぬという選択をしていたのだ。

…今までの日々、今までの悩みを無駄だと感じるわけじゃない。

あの日あの時は、その時考えつく限りの答えだった。

でも本当の本質は複雑な理屈じゃなかったというだけ、私はただ、愛し合う事が過ちとされ小さい兄者と一緒には居られないという事実に、拗ねていたんだ。


516「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/09/29(日) 08:18:47.64 発信元:111.86.147.167
…無意識のうちに力を強く込めていて、小さい兄者を掴んだ手が、痺れ始める。

また泣き出してしまいそうな気がして、そしたらまた2人を困らせてしまうから、私はお花を摘みに行くと言って近くのコンビニへと急いだ。

生返事な2人に背を向けた瞬間、視界が滲む。




ごめんね、お兄ちゃん、再会出来てはっきりと分かりました、素直に認めます、私は未だに…。


今でも、あなたが好きです。


皆が他人へと囁くように、兄妹である貴方に、伝えたくてたまらない。


530「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/13(日) 20:52:53.35 発信元:111.86.147.171
***

不意に、妹者が俺の腕から放れ、トイレへ行くためコンビニへと向かった。

古びて、薄汚れた商店の合間に建つ嫌味なほど真新しいコンビニは、以前通った時には無かったものだ。

人気が無くなり、煉瓦敷きに草臥れたベンチの点在するこの道には、どうにも似合わない気がして、少し残念に思う。

しかし感傷では社会が成り立たない。
妹者を待つ間、兄者と座ることにしたベンチでさえも、利便性を求めて設置され、やがて風景の一部となっただけのこと。

…俺と妹者も、上手くやっていれば、こんな風にいつかはとけ込めたのだろうか?ひっそりと2人で暮らし、血縁者としてではなく、一組の男女として…好きだと、言えたのだろうか?今更では、あるのだが。


531「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/13(日) 20:57:17.19 発信元:111.86.147.176
***

弟者と同じベンチに腰掛け、妹者を待つ。もはや、殴る気も失せていた。
思考が弛緩している。

汗がひいて、凄く寒い。ぞわりと震えた。手足も冷たく、耳は痛み、鼻水が出てくる。

…ふと、弟者がマフラーを外し、俺に投げつける。
弟者は、ぼそぼそと、着けるよう促す。
いらない、と言ったら、奴自身のシベリア帽を指でトントンと付きながら、俺もいらない、と言いやがった。

イラッとして投げ帰そうとした瞬間に、再び全身が震える。

俺は素直に頂戴することにした。
…後でゴミ箱に捨ててやる。


532「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/13(日) 21:01:31.07 発信元:111.86.147.173
***

きっと、別れ際にでも目の前で捨てられるのだろう。

兄者は俺のマフラーを着けてはくれたが、きっとそうするはずだ。

…今では、他人同士であるというのに、兄者の考える事が解れば良いのになんて思う。

まだ兄弟だった幼い頃、俺は兄者の背中ばかりを見ていて、憧れて、真似をして、けれどもフィクションやテレビの中に出てくるような兄弟みたくお互いの思考を読む事が、ついぞ出来なくて。

それが悔しくて拗ねていたのかもしれない。

気が付けば妹者に対して兄貴面をし、常に上から目線の傲慢な兄だったろう。

そんなんだから…俺は、未だに妹者に懐かれた理由が、分からないのだ。

好きになることは、俺がそうだから理解できる。
しかし好かれた理由が不明だ。


533「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/13(日) 21:03:43.03 発信元:111.86.147.171
兄妹だから、家族だから?

便利な言葉ではあるが本来、兄妹愛、家族愛なるものはもっと乾いていて
…しかし、植木鉢にこびり付いた根のような繋がりを保ち。

お互いに違う花を咲かせて尚、非常時には養分を共用するような、そんな程度であるはずだ。

俺のような不出来な兄に懐いたのは、子供だったから?

でも先刻、妹者は俺を生かし、あまつさえすがりついていた。

…俺は、では俺は、他人となって以来の彼女にどう思われていたのだろう?

惰性で巡らせていた思索は確かな衝動となり、殴られるのを覚悟で兄者に訊いてみた。


534「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/13(日) 21:09:39.69 発信元:111.86.147.176
***

弟者がまた口を開いたと思ったら、随分と馬鹿な質問をされた。

舐めてんのかコイツ、煽ってるのか?…しかし、まあ、俺自身分からなくなってしまった事ではある。

妹者は弟者を怨んでいると思っていた。
あの日、病院で何事か問いただした際に、妹者は弟者を庇わなかったのだし、警察へ弟者を引き渡す時だって、ただ黙して見送るだけだった。
とても未練があったとは考えられない。

しかし実際はどうだろう、妹者は弟者の自殺を止めたと言うではないか。
その行動は、なにゆえか?

…情、とは便利な言葉であり、それだけで片づく気もするのだが、それではいけないのだろう。

こういう時は互いに考えが読める程に仲の良い兄弟が羨ましい。

そしたら…俺がもっと早い段階で弟者の異常性に気付けて…詮無きことか。


535「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/13(日) 21:14:50.27 発信元:111.86.147.170
***

黙りこくってしまった、これは予想外だ。

てっきり兄者の拳骨が飛んでくるものとばかり思っていたのだが…やはり、他人の考えなど解るものではないな。

…兄者は今なにかを考えている、ということはだ、会話する気が無いか、兄者自身判らないのか。

複雑であるのは確かだろう、理由はどうあれ一時懐き、倫理を越えた仲であったのだから。


536「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/13(日) 21:17:59.84 発信元:111.86.147.170
***

結局、考え倦ねた俺は簡素に、知らない、と言って。

弟者も簡素に、そうか、とだけ。

それで終わった…のだけれど、奴はどこか予想していたかのような声色だったので、俺は何だか癪に障って。

なるたけ不機嫌そうに、お前はどうだったのかと問いかけた。


537「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/13(日) 21:24:19.96 発信元:111.86.147.167
***

ハッとした。
頭が一瞬間、真っ白になり、兄者の言葉が、ぐわんぐわん鳴り響く。
そうだ、俺は今まで、妹者の事をどう思っていた?

…兄者よ、悪いがその答えは、はっきりとしていないのだ。
深く考えるのを、避けていたから。



…かつて俺は妹者が好きだった。

しかし後に犯した過ち故に、妹者を好きだとか、大切だとか宣う事は許されないのだと考えた。

彼女は他人で、俺はもう二度と関わってはいけないのだと、心に刻みつけた。

だから、俺は努めて妹者に申し訳なく思うと同時、彼女と楽しく過ごした日々を想い出さぬよう、あの日の苦しむ姿を幾度となく思い返してきた。

…要するに、好きとか嫌いだとかいうどころでは無かったのだ。
そこのところを兄者に伝えたら。
シベリア帽が脱げ落ちてしまうほどの、拳骨が飛んできた。

…いったい、何年振りなのだろうか、兄者に殴られたのは。

ひび割れの目立つ煉瓦に倒れ伏しながら、そんなくだらない発想が出てきたことに自然と笑みがこぼれ、それを見た兄者は更に激昂して蹴りをくれた。

そりゃ、なにがおかしいのかと、怒るだろうな。


538「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/13(日) 21:28:18.76 発信元:111.86.147.169
兄者がもう一撃加えようとしたところで、妹者が後ろから羽交い締めにして止めた。

叫びかけた兄者は、急に力が抜けたように、妹者ごとへたり込む。

彼は今にも泣いてしまいそうなほど震える声で、どうして、一言呟く。

なんだか胸が締め付けられた、気付けば口を開いていた。

謝罪と、さらに抉った本音を…そう、先程の考えも真実であるが、もっと本質的な部分を云うのならば、怖かったのだ。

妹者と交わした睦言など想い出そうものなら罪悪感で吐き気がする。

楽しい思い出を思い出そうとすると、いつもこうなのだ、現在の俺にとってあの頃はまるで別世界。

連続しているはずなのに、信じ難い無垢な世界。

忘れてはいけないが忘れたくもあるという事から、逃げているのだ。


546「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/16(水) 20:11:30.11 発信元:111.86.147.171
***

ふざけた事を、抜かすんじゃない…声にしようとしたが、嗚咽に邪魔され失敗した。
喉を叩いて無理矢理落ち着けた気になってから、ふざけるんじゃないと改めて叫んだ。

びくりと肩が跳ねた弟者は、それでも俺の目を見ない。
妹者は、俺をなだめようと言葉をかけるが、俺の心臓は治まらない。

俺は、弟者に、理不尽な怒りを抱いていた。
それをぶつけてしまわなければ、理性など取り戻せない、たとえ妹者に諭されてもだ。

俺と同じように、冷たくて何故か湿り気のある煉瓦の上にへたり込んだ弟者へ、這い蹲るように接近し両肩を掴み、告げる。

どうして、妹者への想いを、投げ出してしまったのかと。
なぜに貫き通そうとしないのかと。
弟者はそんな程度しか妹者を好きでなかったのかと。


547「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/16(水) 20:16:37.38 発信元:111.86.147.168
俺がおかしな怒りを吐き出すと、奴はいよいよ目を合わせ、疑念を宿した。

そう、俺は、弟者が妹者を今でも好いていると言わなかった事に怒っているのだ。
なにせ、なにせ今だからこそ…度重なる事態に思考の箍が外れてしまい、奇妙な勢いに心が突き動かされている今になってようやく弟者に告げるのだが。

俺も、妹者に恋をしていた。

しかし俺は自制し、妹者を遠ざけ、弟者に懐いていくさまを安心と嫉妬心入り交じった醜い眼で見守っていたのだ。
自らの異常性を克服したのだ、俺は、弟者と違って。

…所詮は、子供の恋愛、乗り越えてしまえばさして傷にもならなかった。
…いやむしろ誇らしくもあったし、何よりも幸せそうな2人を見守ることは俺自身の安寧ですらあった。

未熟で不出来な兄として最も自己陶酔できる行動として、みみっちい自己犠牲を貫いたのだ。

…だが妹者が大切な事に変わりは無い、今度は弟者の方が兄としても慕われている事に対してすら、俺は嫉妬した。

しかし、しかしだ、それでもだ。俺は耐え抜いたのだ!

妹者の為を想い、弟者の気持ちを重んじて、俺の兄としての浅はかな欲望と戦い勝つことができたのだ、なのに…。


548「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/16(水) 20:19:39.23 発信元:111.86.147.168
弟者は、妹者を思うことすらも、止めてしまった。

死ぬまで好きでいようとせずに忘れた状態で生きることを辞めようとした。

弟者は、愛情に死ぬのではなく、ただ自らの過ちを悔いて死のうとしたのだ。

最期まで妹者を想いながら死ぬのは赦そう、罪滅ぼしと認めよう。

だが、こんな空っぽな心持ちでは、俺の、幼き日々に殺してきた熱情が、浮かばれないではないか。

…弟者は、唖然として、俺の眼を見つめながら涙を流した。

妹者が複雑な面持ちで、俺の頬に袖を当てる。

俺は泣いていた。


549「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/16(水) 20:23:48.76 発信元:111.86.147.175
***

俺も泣いていた、兄者も妹者も泣いていた。
何も言えずに、ただ2人を見つめていたら、妹者が俺の頬も拭ってくれる。

その時一瞬間だけふれた指先は、暖炉のような熱っぽさがあって…そういえばこれが彼女の温もりだったな、なんて他愛もない感想が頭に浮かび妹者の手に見とれてしまう。

やがて手を引っ込めた妹者と、ようやくしっかり顔を合わせて俺は、ごめん、一言。

妹者は、はにかむような表情で首を振り、こちらこそ、と返した。

それに対し問いかける前に、俺と兄者は妹者に優しく抱かれた。
何度も何度も、俺と兄者は謝られて、2人して何を謝るのかと訊ねたところ。

妹者は、自分さえ居なければ…などとふざけた返答を寄越し、俺と兄者に、同時に頭を小突かれる。

そりゃあそうだ、当時の俺たちにとって妹者の存在は大きな支えであったのだ。

親の仲は冷め、だからこそ俺たち兄弟は妹が居るという拠り所に…妹者の為にも家族であらねばならないという使命感を抱いていた。

だから妹者が居なければ、俺たち家族はもっと早い段階で、バラバラな他人同士となっていただろう。


550「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/16(水) 20:27:24.99 発信元:111.86.147.170
…それを聞いた妹者は涙を流し、それぞれ左右、俺と兄者が拭いてやる。

不意に、兄者と目が合った。
穏やかだ、殺意など微塵も感じない。

それを指摘すると兄者は…例えるのならば、出来の悪い弟を諭すかのように…言うのだった。

弟者すなわち俺は、死んでいるのだと。

なんのことだか理解できず次の言葉を待つと、兄者は継いだ。

兄者の知っていた俺は、中身が妹者の事で一杯だったが、今の俺は空っぽだ。
そんな奴は、弟者ではない、兄者の知る弟者は既に居らず、今眼前にて醜態をさらす奴なんざ、兄者の知らない他人なのだ。

そのような事を言われたは良いが、どうしたものかと疲れに弛んだ頭を働かせていると、兄者がスックと立ち上がり、俺を見下ろす。
そして更に継ぐ、だからオマエのことなど知らん…赤の他人の生き死にや、恋煩いなど知ったことかと言い捨てて、俺は思わず問うた。

では俺は、生きていて良いのか?
鼻で笑われた。

そして兄者は妹者を促す、妹者はまだ御礼をされていないし助けた縁があるのだから、後日連絡をとれるようにしておけよ…と。


551「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/16(水) 20:34:09.66 発信元:111.86.147.167
目を見開いて驚く妹者に、兄者は、俺は母者へ連絡するから早くしろ、再度促す。

妹者は感極まったのか兄者へ抱きつくと、俺の方を向き直り膝をついて、約束を求めてきた。

必ずまた会うからと…近い内にきちんとお話しましょうね、と、俺の手を握り。
そういわれても咄嗟に力強い返事などできるはずもなく生返事をしたら、何がうけたのか小さく笑われて、それでも妹者は俺に連絡先を教え、俺も住所を教えた。

家を引き払うことは面倒だからしなかったのだが、いまのところは結果オーライのようだ。

しかし俺は今現在、職を棄てて来ているわけで…などと暗い考えが過ぎった途端、兄者から携帯電話を寄越された。

まさかと思い手を震わせながら耳に当てると…年輩の女性に、名を呼ばれた。


552「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/16(水) 20:37:40.36 発信元:111.86.147.171
俺は、何も言えなかった、声にもならない音すら発せられずにいた。

3回呼ばれても返事をしない俺に痺れを切らしたのか、俺は…バカ息子…そう呼ばれて、切られてしまった。
ああ…嗚呼、先行きが暗いことなど、もうどうでも良い。

母者が。

俺を、俺の事をバカ息子だと、馬鹿な、息子だと、俺の名を3度呼び、俺を1度、自分の、子供だと、言ってくれたのだ。

通話は切られてしまった…関係ない。
向こうは会う気が無いだろう…構わない。
俺には充分すぎる声だった。

…惚けている俺の手から、そっと携帯電話を回収した兄者は、身を屈め俺の頬を軽く叩くと、何も言わず踵を返して歩き始めた。
妹者は、俺の頬にそっと口付けをし、またね、と言って兄者の背を追った。

俺の視界から消えてしまうまで、兄者はマフラーを外さなかった。


553「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/16(水) 20:42:05.93 発信元:111.86.147.173
……。

鋭い冷たさが鼻に乗る、見上げれば曇天は雪を降ろし始めていて、煉瓦敷きの通りどころか町を覆ってしまうつもりらしい。

…以前の俺ならば、このまま雪に埋もれて終うのも良いだろうと考えた、しかし今の俺は違う。

兄者曰く俺は空っぽらしい、それはもう空蝉が如く中身が無いのだろう。

脱け殻にも雪は降るし、埋もれてしまえば中に雪でも詰まろう、恥ずかしい姿も隠せるだろう。

でも春が来れば雪は溶け、埋もれていた物は日の下に晒される。

それじゃあダメなのだ…俺はこれから自分の中に、もっと堅くて、熱くて、形が残る物を詰めなくてはならない。

空蝉は中身が無くとも成長して飛び出した証であり、俺は何の証にもなっていないただの殻で、だから鋳型とは行かないまでもせめて、何かで満たさなくては成らない気がする。
…自分でも何が何だか分からないが、そう感じた。

だから俺は立ち上がるのだ、足下を見るのは滑らないために、歩くのは生きるために。


554「 家族も所詮は他人のようです 」 :2013/10/16(水) 20:47:04.43 発信元:111.86.147.178
雪に埋もれたところで罪は枯れない。

だからこそ俺は芽吹く、雪解けを待ってくれる人のために。


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長編序章祭2
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-986.html

§§【駆け込み乗車は】シベリア中央駅・ターミナル【危険です】§§
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1296992480/

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「 家族も所詮は他人のようです 」



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( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★50
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[ 2013/10/17 01:37 ] シベリア | CM(0)
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