まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

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 ( ^ω^)ニートでいたかったようです 約八日目におこるかもしれない出来事


298名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 16:33:20.60 発信元:122.196.197.214
  
ぱちり、と火が音を立てる。
この辺りは魔物が出るため、火を絶やすことはできない。
兄者は火の番をしながら、ぼんやりとしていた。

(メ^ω^)「兄者……。
      ちょっと、いいかお?」

静寂を壊さぬよう、そっと声をかけてきたのはブーンだ。
ツンに手当てをしてもらった頬が、まだ痛々しい。

( ´_ゝ`)「ん?」

極力、優しい声になるように気をつける。
おそらくブーンは、今日のことを気にしているに違いない。

兄者としては、実際に怪我をしたのはブーン自身であるし、
何よりも彼は冒険者として初心者未満なのだから、隙ができてしまったことに怒りさえ覚えない。
どちらかといえば、もっと己がしっかりしていれば良かった、と思う。

(メ^ω^)「その……。
      本当に、ごめん、だお」

( ´_ゝ`)「もういいって。
      オレは怪我してないし、魔物を倒して毛皮だって手に入ったわけだしな」

からからと兄者は笑う。
始めから商品になる魔物を探すために行動していたのだ。
あちらからやってきてくれたのはむしろ好都合だとも言える。




300名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 16:35:55.62 発信元:122.196.197.214
  
(メ^ω^)「あと、もう一つ、聞いてもらってもいいかお?」

顔を俯けながら、ブーンは小さく問いかけた。
無論、兄者の答えは決まっている。

( ´_ゝ`)「あぁ。聞かせてくれ」

兄者は予感していた。
きっと、ブーンは昨日から様子がおかしかった理由を教えてくれるのだろう。
そのせいで魔物に襲われる隙を作ってしまったから。

気にせずとも、対価を支払わずとも良い。そんな風に言ってやる選択肢も兄者にはあった。
だが、兄者はそれを選ばない。

元々、気になってはいたことも理由の一つだ。
しかし、何よりも大きな理由は、ブーン自身が誰かに話して、気持ちの整理をつけたがっているのだと感じたから。

(メ^ω^)「……昨日、魔族や魔物の見世物があったお?」

つい昨日のことだ。記憶にないはずがない。
兄者は黙って頷いた。

(メ^ω^)「ボク、あんなの、始めて見たお」

( ´_ゝ`)「ずっと村で暮らしてたって言ってたもんな」


303名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 16:37:36.11 発信元:122.196.197.214
  
(メ ω )「魔族や魔物は悪いモノって、習ってたし、思ってたお。
      でも、ボクは、昨日のアレを見て、まだそんな風には考えられないんだお」

目を閉じれば、あの光景が目に浮かぶ。
所狭しと詰め込まれた魔物と魔族。
中には、攻撃性があるとは思えないようなモノもいた。

魔族など、声をあげて泣いていたではないか。
幼い姿をしたモノが、母を求めて叫んでいた。

(メ;ω;)「ボクは何も知らなかったお」

顔をあげたブーンの目からは、とめどなく涙が溢れていた。
傷に染みるのか、時折、顔を歪める。

(メ;ω;)「世界のことも、魔族のことも、何も知らなかったんだお」

世界が清らかなものだとは思っていなかった。
友人に裏切られたとき、醜い世界を見た。
だが、そんなものは、世界の一角でしかなかったのだ。

(メ;ω;)「魔族や魔物は悪いヤツだお。
      そう思うはずなのに……。ボクは……」

偽善だ、とブーンは理解していた。
あの魔族達を放置すれば、他の誰かが傷ついていたかもしれない。
人が世界の中で生きるには、あれしか方法がないのかもしれない。

それでも、ブーンは目の前の残酷さを受け入れられなかった。


306名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 16:39:52.75 発信元:122.196.197.214
(メ;ω;)「もう、何もわからないお」

わずかな時間で、たくさんのことがあった。
楽しいことよりも、悲しいことの方が多かった気がする。

ブーンは小さく嗚咽をもらす。
いい歳をして、と思わないでもないが、流れるときは流れるのだ。
今は、眠っているはずのツンや弟者の邪魔にならぬよう、静かにしているしかない。

( ´_ゝ`)「お前は、優しい人間だよ」

くしゃり、と兄者がブーンの頭を撫でる。

(メ;ω;)「お……」

長い間、旅を続け、剣を振るってきたらしい兄者の手は大きく硬い。
それが心地よく感じてしまうのは、ブーンにない強さの現れだからだろうか。

( ´_ゝ`)「優しさは大事だ。
      伝説の勇者だって、世界のヒーローだって、根っこには優しさがあるんだ。
      だから、お前はすごいヤツだよ」

そう言った兄者の顔は、勇者についてブーンと語り合ったときと同じ顔をしていた。



( ^ω^)ニートでいたかったようです
                  約八日目におこるかもしれない出来事 おわり



( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★50
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1379170546/



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