まぜこぜブーン

ブーン系まとめ

 スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | CM(-)


 死、のようです(仮)



 ※作者注 
これはラノベ祭の没作です。なので、姿形などはラノベ祭りNo.40のこちら↓

40.jpg

に準じます



280名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 14:51:42.00 発信元:153.139.71.172
( ;∀;) グスグス

(,,゚-゚)

( ;∀;) グスグス

(,,゚-゚)

( ;∀;) ウワァァァァ

(,,゚-゚)「…モララー。うるさいよ、虐殺するよ?」

( う∀;)「そ、それはかんべん…だからな」グスグス

 ぎゃしゃは呆れた顔をしつつ、割とスプラッタなことをさらりと言った。こいつの口癖みたいなものなのだが。

 ダラダラ流れる涙を必死に拭う。しかし終わりが見えない。後から後から流れてくる。
 涙っていうのはそういうものだ。意図的に流したり流さなかったりなんて、役者がやることだ。普通は勝手に流れてる。

( う∀;)「でもさぁぁ、今回のはお前だって酷いと思ったろ? すっごい猟奇的な殺人だったしさ」

(,,゚-゚)「…別に。き、君もいつかはああいうふうにしてやるのさ」

( う∀;)「隣で涙目になってたくせに何を」

(,,゚-゚)「大泣きする君よりマシだろ」

.




282名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 14:56:42.28 発信元:153.139.71.172
 ぎゃしゃがちょっとだけ、その中性的な顔を歪めたのが見えた。今回の「仕事」を思い出したんだろう。
 あれは酷かった。最後に小さな女の子の命を刈り取ったときは胸が張り裂けそうになった。
 来世こそは幸せになってくれるといいんだけど。

 ああ、思い出したらまた泣けてきた。

(,,゚-゚)「全く鬱陶しいよ、君」

( ・∀∩)「普段から鬱陶しい奴が何を…」

(,,゚-゚)「僕のどこが鬱陶しいって言うんだい」

( ・∀∩)「虐殺虐殺、懲りずに言うあたり」

(,,゚-゚)「君が虐殺されれば全て終わる話さ」

 ぎゃしゃは黒い羽を瞬かせ少しだけ浮かんで、僕の頬をつねった。ちぎれないかな、とか言っている。
 力加減は一生かかったってちぎれそうにないけれど、

( ・∀・)「普通に痛い」

(,,゚-゚)「虐殺は痛いものだよ」

( ・∀・)「これ虐殺って言わない」

(,,゚-゚)「うるさいな」

 手に力が篭った。痛い痛い痛い。


283名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 15:02:14.01 発信元:153.139.71.172
 
( ・∀・)「やったなっ」

(;゚-゚)「いひゃっ!」

 仕返しとして両頬ををつねり返す。くそ、案外伸びるなこいつ。
 つねった拍子にぎゃしゃの手は滑り落ちた。こうなればこっちのもんだ。

(;゚-゚)「ひゃにするんひゃい!」

( ・∀・)「そりゃ元々こっちの台詞だ馬鹿」

 ぎゃしゃがもがく。それ余計に痛くなると思うんだけど。

(;゚-゚)「はなしぇ…っ!」

 やっと僕の手から逃れたぎゃしゃは、直後、反動で地面に強かに腰をぶつけることになった。その背中の羽は紛い物なのか。

 あと、こういうつねられてる状況から無理やり逃げるときって、逃れる瞬間が一番痛いよね。
 ぎゃしゃも例にもれなかったようで、右手で片頬を押さえてちょっと悶えている。

 その姿は間抜けも間抜けだった。少しは反省したらいい。


284名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 15:07:40.23 発信元:153.139.71.172
(∩;゚-゚)「全く、なんてことするんだい。僕の体に更に不都合が起きたら、困るのは君なんだよ?」

( ・∀・)「その台詞、そっくりそのままお前に返すよ」

 恨めしげに睨むぎゃしゃに表情を変えずに返す。元凶はお前だ。

( ・∀・)「ほらさっさと立て、宿舎に戻るぞ」

(∩゚-゚)「今日はもう仕事無いんだっけ」

( ・∀・)「元々今日は休みだ。お前がしくじったから今朝までかかっちまっただけで」

 そうだったね、とばつの悪そうな顔。

( ・∀・)「別に責める気はないよ。責めるべきは神様だろ」

(,,゚-゚)「神様を責めるなんて僕にはできないからね。
     主は絶対なのさ。僕が不良品なのは自然の摂理で…」

( ・∀・)「はいはい、この話題にした僕がバカだった。聞きあきたよ。
       さぁ早く帰らないと、そろそろあいつらが起きてきちまう…」

「お、モララー。おはよう」

(;・∀・)「うわ…」

 言わんこっちゃない。

 背後から聞こえて来た声に、軋む首でぎぎぎ、と振り返る。


286名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 15:12:44.63 発信元:153.139.71.172
(,,゚Д゚)「よう」

( ・∀・)「お…おはよ、ギコ」

(*゚ー゚)「不良品と感動屋さんじゃないの」

( ・∀・)「あ、Cもおはよう」

(*゚ー゚)「えぇ、おはよう」

 振り返ったその先に、ぎゃしゃ同様黒い羽で浮いてにまにま笑っている美女と、がっしりした男がいた。
 ギコとCだ。ギコは同僚で、Cはギコのパートナーの死神。

 よりによって現在のNo.1だ。
 …嫌なやつらに出くわした。

(,,゚Д゚)「調子はどうだ?」

 これまた嫌な質問だ。言わなくても解るだろうに。


287名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 15:20:04.29 発信元:153.139.71.172
( ・∀・)「…いやぁ、まずまずってとこかな」

(,,゚Д゚)「そいつぁよかったなぁ」

(*゚ー゚)「ほんと。不良品を連れてまずまず、なんてね。さすが優等生様ね」

 中指を立てそうになるのを抑えてぎゃしゃを伺う。
 俯いて頬ばかりを、さすっている。
 赤みはもうほとんど無いから、多分黙っている理由が欲しいだけなんだろう。

 だというのに、Cは嫌がらせのようにぎゃしゃに近づいた。

(*゚ー゚)「ねぇ、不良品。調子はどう?」

(∩゚-゚)「…ちょうし」

(*゚ー゚)「耳まで故障したの? おうむ返ししないでくれる?」

(∩゚-゚)「……」

(*゚ー゚)「あぁ、聞くまでもなかったかしら。不良品が調子良かったら、それは不良品じゃないものね。ごめんなさい」

 にまにま、にまにま。
 死神特有の表情を張り付けて、ぎゃしゃをけなすC。
 ぎゃしゃはその間もずっと頬をさすっていた。


402名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 19:24:24.25 発信元:153.139.71.172
 ギコはというと、当然Cを止めるはずもなくそれを傍観していた。少し楽しそうですらある。

 クソッタレめ。

 内心で罵声を吐く。
 ギコはそんな僕に、ひどく哀れむような視線を寄越してきた。

(,,゚Д゚)「可哀想になぁ、モララー。不良品なんかと組んだばっかりに」

( ・∀・)「…不良品じゃないよ。ぎゃしゃっていうんだ」

(*゚ー゚)「死神に名前なんかつけちゃって。変なの」

(∩゚-゚)「……」

(*゚ー゚)「あんたさっきから何も言わないわね。不良品だからしょうがないのかしら?
     全く面汚しよ。あーあ、まったく…」

(*゚ー゚)「さっさと処分されたらいいのになぁ」

 ぞっとするくらい生気のない笑顔だった。

 ギコも同じ顔だ。僕らをバカにした笑顔。未だに慣れるものじゃない。
 僕は、こういう笑顔ができる奴こそ不良品だと思うんだけどな。


404名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 19:29:03.25 発信元:153.139.71.172
 
 
( ・∀・)「…ぎゃしゃ、帰ろっか」

(∩゚-゚)「…ん」

 冷たい視線が背中に突き刺さる。
 宿舎につくまで、ぎゃしゃはずっと頬をさすっていた。


.


405名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 19:36:02.51 発信元:153.139.71.172
 
 
 
 
 
 
―――さかのぼること数ヶ月。

 僕は「仕事」の研修期間で、一番いい成績を修めていた。
 つまるところエリート街道まっしぐら。来世は人間になれること請け合いだ。

 僕がいるのはいわゆる「あの世」。

 僕はそこで仕事をすることになっている。魂を導いたり、管理したりするのが主な仕事。


407名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 19:43:12.28 発信元:153.139.71.172
 この仕事をきちんとこなすと、来世で人間になれるのだ。
(たぶん望めば鳥にもウジ虫にもなれるだろうが、基本みんな人間になりたい。僕だってそうだ)

 僕みたいなのは、例えばギコみたいに他にもいる。
 ここにいるだけでも数えきれないほどいる。あの世にある会社のようなものだ。
 ここ以外にもあるらしいから、そういう仕事をしてるやつは相当いるんだろう。


 大体の仕事の流れは、あと数日くらいで死にそうな奴のところへ行き、死神がしかるべきときに刈り取り、僕らが導き管理をする。

 だから僕とぎゃしゃ、ギコとCのように、僕らは特定の死神とパートナーを組んで、各々仕事をしていくことになるわけだ。


 …そう、ぎゃしゃ。


 なんで優等生たる僕が不良品と言われるぎゃしゃと組むことになったのか。
 今度はそれを語っていこう。


408名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 19:49:23.94 発信元:153.139.71.172
 研修期間も終わりがけ、とうとう仕事をする一週間前になった。パートナーの死神を決める、大事な期間はそこで始まる。

 そこで颯爽と現れたのが、奴。ぎゃしゃだ。
 第一声はあの言葉。

(,,゚-゚)『虐殺するよ!』

 死神に不良品が出たという話は聞いていた。すごく珍しいことだったから、噂が出回っていたんだ。
 だって死神は神様が作るもの。そうそう滅多なことはないのだ。

 どこら辺が欠陥なのか、僕が聞いた話はこうだ。

 まず、見た目に少し欠陥がある。

 目の色がそれぞれ違ったり、普通の死神より幼かったり(普通20~30代の見た目だが、ぎゃしゃはどう見ても10代だ)。

 それだけならまだ良い。問題は、見た目以外のところにある。

 死神なのに鎌がうまく扱えないところと、笑えないところ。

 これがぎゃしゃの、死神としての決定的な欠陥だという。


410名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 19:56:00.14 発信元:153.139.71.172
 前者はともかく後者はちょっと疑問に思うだろうが、これは大変なことなんだ。
 死神といえば、表情のデフォルトは笑顔だ。人間が通常時に無表情であるように。
 何でなのかは知らない。ただそういうものなんだ。人間だってそうだろう?

 しかしぎゃしゃは笑顔を作れない。どんなに楽しくても嬉しくても、そう感じるだけで笑顔にはなれない。

 人間で例えれば、常に笑ったり泣いたり怒ったりしているような表情ばかり浮かべて、無表情になれない人だってことだ。
 変だろ? 差別されるには…正直、充分すぎる。




 さて、話を元に戻そう。

 とにかくぎゃしゃはそれ以来「虐殺」しに来るようになった。
 でもそれは、冒頭のやり取りのようにちょっと的外れなもので、当時の僕はとにかく意味が話からなった。
 あとでこいつがただの世間知らずでおまけに馬鹿と知るまでは。

(;・∀・)『あのさぁ、ほんとお前何なの!?』

(,,゚-゚)『何って、ただの不良品さ。それと、モララー。君を虐殺する者だよ』


411名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 20:01:36.65 発信元:153.139.71.172
(;・∀・)『僕に何か恨みでもあるの?』

(,,゚-゚)『特に無いね。そんなことより虐殺だよ、モララー。こっちへおいでよ』

(;・∀・)『嫌だよ! そこ落とし穴あるだろ!』

(;゚-゚)『ええっ、なんでわかったんだい!?』

(;・∀・)『地面に意味ありげに新聞紙と紙が置いてあれば誰だって気づくよ!
       せめて落ち葉とか土で隠せよ!』

 …さて、もう後はだいたい予想がつくだろう。

 こいつにかまけていたせいで、気づけばこいつ以外の死神はいなかった。


 のちにぎゃしゃは言っていた。
 「モララーをやっつければ、処分されない」と誰かから聞いたのだと。
 単純なこいつは、それを何の疑いもなしに信じてしまったのだ。


414名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 20:07:06.63 発信元:153.139.71.172
 多分、優等生だった僕を蹴落とすためだろう。
 例えこうして「やっつける」ことができなくても、ぎゃしゃという不良品と組ませることができる。

 組んだパートナーはそうそう変えることはできない。

 なんだっけ。
 死神と組むと魂が大いなる神により見えない鎖で繋がれ…うんぬん、とか、なんか研修中に聞いた気がする。
 まったく、また神か。

 今思えば、不良品がすぐに処分されなかったのもおかしい。
 クソッタレの研修仲間に情報操作でもされていたんだろうか?

 しかも、ぎゃしゃはそいつが誰だかわからないらしい。姿はよく見えなかったし、声はくぐもっていたとかで。
 嫌なことは連鎖するとは言うが、こうも積み重なるものなのか。

(#・∀・)『クソッ最悪の気分だ…!』

(,,゚-゚)『僕は結局処分されないっぽいし結構気分いいな』

(#・∀・)『やかましい』

(,,゚-゚)『でも油断は禁物だよね』

( ・∀・)『…え?』


417名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 20:12:33.13 発信元:153.139.71.172
(,,゚-゚)『この期間だけ続けてれば処分されないなんて誰も言ってないしね』

( ・∀・)『……つまり?』


(,,゚-゚)『つまり、これからも虐殺するよ。よろしくね、モララー』


 頭痛の種が増えた。
 嫌なことは連鎖するとは言うが、こうも積み重なるものなのか全く。
 額を押さえる。

 もうすべてを受け入れるしかない。
 すべてを受け入れて、それで、こんなことで僕を蹴落としたと思ってるやつらに一泡吹かせなきゃ気が済まない。
 半分投げやりになりながら、僕は叩きつけるように言った。

(#・∀・)『おい、お前呼び名は何て言うんだ!!』

(;゚-゚)『え、なんだいいきなり』

(#・∀・)『俺と組むんだろ! ああ、いいよ、組んでやるよ!
       パートナーたるもの、いつまでもお前とか不良品とか呼ぶわけにはいかねぇだろうが、教えろよ!』

(;゚-゚)『う、うん…でも、僕無いんだよ』

(#・∀・)『無い?』


419名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 20:17:18.20 発信元:153.139.71.172
(,,゚-゚)『うん、管理ナンバーも何にも。…だって神様の不良品につける呼び名なんか、たとえ事務的でも無いよ』

 そこまで差別されていたとは。
 滅多に無いだけに余計、という部分があるのだろう。神様が聞いて呆れる。

( ・∀・)『…仕方ないな。ニックネームでもつけてやるか』

(;゚-゚)『死神にニックネーム? 名前を与えるってこと?』

( ・∀・)『なんだよ、いいだろ』

(,,゚-゚)『いいけど、変じゃないかな』

( ‐∀‐)『お前は元々変だろ。じゃあ…ぎゃしゃ。ぎゃしゃとかどうだ』

(,,゚-゚)『ぎゃしゃ…』

( ・∀・)『虐殺するとかいけしゃあしゃあと言う奴、の略だ』

(,,゚-゚)『君センス無いね』

( ・∀・)『やかましい』

 かくして、「ぎゃしゃ」になった死神と元優等生はでこぼこのコンビを組んだのだ。


422名無しっていいもんですね :2013/09/15(日) 20:23:11.36 発信元:153.139.71.172
―――そして時は流れ現在。


(#・∀・)「くっそあいつら腹立つよなぁ…絶対目にものみせてやる…」ブツブツ

(,,゚-゚)「そんなことよりお茶飲まないかいモララー」

( ・∀・)「ん、ありがとう。たまには気が利くじゃねーk」

(,,*゚-゚)「かかったねモララー! それは毒が入ってるんだよ!」

( ・∀・)「…言っとくけどどくだみは毒じゃないからな」

(,,゚-゚)「えっ」

 宿舎にやっと戻って休んでいた僕らに、緊急の仕事が入るまで、あと数分。



(続かない)



( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★50
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1379170546/



コメントの投稿


 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。